■ 関西・廣島・埼玉など素人物を語ろう99 ■

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520名無しさん@ピンキー
コミックマーケットは現在の姿を知っていると勘違いしやすいが、初期は
訪れる客の8割が女性で、流行していたのはアニパロなどの“やおい”
漫画である。ロリコン漫画はそうした女性向けエロが蔓延する場所へ
向けた男性側からの反対勢力だったというのが後の米沢嘉博代表に
よる弁だ。また当時の男性向けエロ漫画というのはリアルタッチの劇画が
ほとんどで、そこに対する「丸っこい記号的な漫画の絵でもセックスは
描けるのだ」という発見・対抗でもあったという。ロリコンはマンガの世界
ではカウンターカルチャーだったのだ。
521名無しさん@ピンキー:2012/07/27(金) 19:48:42.45 ID:wVXjlwqb0
とは言ってもまだまだこの時点では各々のサークルは独立したもので、
一大ムーブメントとなったのはアニメ雑誌でロリコンの紹介・特集がされて
からである。最初にロリコンを誌面で紹介したのは『out』80年12月号、
米沢嘉博による「病気の人のためのマンガ考古学 第一回 ロリータ・
コンプレックス」。ここで紹介されているのは江口寿史「すすめ!パイレーツ!!」・
鴨川つばめ「マカロニほうれん荘」・金井たつおの「いずみちゃんグラフィティ」・
柳沢きみお「翔んだカップル」といった商業マンガだが、その中で吾妻ひでおや
三流劇画誌で活躍していた中島史雄・村祖俊一・内山亜紀(野口正之)の
名前も並んでいる点に注目したい。そして「マンガ同人誌『シベール』は
コミケットなぞで見かけたら買っておくこと」という一文。この直後の80年
12月「コミケット16」では『人形姫』(サーカス・マッド・カプセル)が登場。
『シベール』にあった美少女+ロボットアニメのパロディという方向性の亜流とも言える人形愛を前面に出したものであった。