【KEIAN】KTV-FSUSB2/FSPCIE 総合スレ 22

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KTV-FSPCIEのリモコンを使用する方法

1.概要
 ・WinLIRCという赤外線リモコンの信号をシリアル・USB・オーディオ等のポート
  経由で取り込み、解析・学習してどのボタンが押されたのかを認識するソフト
  があります。
 ・このソフトを利用してFSPCIEのリモコンをWindowsで利用しようという試みです。

2.必要な物
【ハード】
 ・KTV-FSPCIEのリモコン(一般的な赤外線リモコンなら他のでも可能)
 ・KTV-FSPCIE付属のリモコンセンサー
 ・2.5mmステレオジャック
   →リモコンセンサーの接続用です。
    リモコンセンサーのコードを切断してもよければ不要です。
 ・3.5mmモノラルプラグ(ステレオでも可)
   →リモコンセンサーからの信号をPCのマイク端子に入力する。
    余ってるイヤホンのコードが流用できるかも知れません。
 ・USBケーブル(Aタイプオス)
   →リモコンセンサーの電源(+5V)の取得用です。
    ペリフェラル4P等+5Vが取れれば別の方法でも可。
 ・その他、線材少々・はんだ等
365324:2010/11/13(土) 23:26:03 ID:Rcs5bYfw
【ソフト】
 ・WinLIRC
   →前述のとおり、赤外線リモコンの信号を解析・学習・認識するソフト。
    今回は信号をマイク端子に入力しオーディオ波形として取り込みます。
    これには「AudioCapture.dll」というプラグインを使用しますが、下記
    URLからDLできるwinlirc-0.8.7a.zipに各種プラグインも含まれます。
   (プラグインが利用できるWinLIRCには日本語版は無さそうでした。
    またwinlirc-0.6.5j.zipと呼ばれる日本語版が存在するようですが
    プラグインが使えないようです)
    ttp://sourceforge.jp/projects/sfnet_winlirc/
 ・IREx
   →WinLIRCはどのボタンが押されたのかを認識しますが、その先の押された
    ボタンに対応してアプリ操作をするソフトです。
    本家と思われるURLにアクセスしてみましたが、閉鎖されたのかDLできません
    でしたので下記からirex17.zipを入手しました。
    ttp://gbpvr.com/pmwiki/pmwiki.php/Hardware/WinLirc
   →また、同等のソフトは他にもあるようですのでお好みで試してみてください。
    例 Infrared.exe ttp://www.geocities.jp/agarifudi/Software.html
366324:2010/11/13(土) 23:27:19 ID:Rcs5bYfw
3.接続コードの作成
 参考URL ttp://www.lirc.org/ir-audio.html
 (1)リモコンセンサー(2.5mmステレオプラグ)のピンアサイン
   プラグの根元側から[GND][信号][+5V入力]です。(つまりプラグ先端が+5V)
 (2)マイク入力(3.5mmモノラルプラグ)のピンアサイン
   プラグの根元側から[GND][信号]です。
 (3)上記ピンアサインを踏まえて2.5mmステレオジャックに配線を行います。
   ・リモコンセンサーの[GND][+5V]にあたる部分にUSBからの[GND][+5V]を接続。
     ※一応黒線がGNDで赤線が+5Vらしいですが、念のためテスターで確認した方が
      よいです。実際私が使った廃品のケーブルは赤がGNDで黒が+5Vになっていました。
   ・リモコンセンサーの[GND][信号]にあたる部分に3.5mmモノラルプラグの[GND][信号]を接続。
   ・つまり、[GND]あたる部分には線が2本繋がることになります。
 (4)簡易チェック
   ・配線が間違いないか再確認し、少なくともUSB Aコネクタで[GND][+5V]端子間が
    ショートしていないか位は確認しておいた方がよいと思います。
   ・問題なければ試しにUSBコネクタに接続し、想定どおりの位置に電圧がかかっている
    か確認。
   ・もしオシロスコープがあるならリコモン信号をセンサーにあてて3.5mmモノラルプラグ
    から、それっぽい信号が出ているか確認できれば万全です。
 (5)接続
   リモコンセンサー、USBコネクタ、モノラルプラグをそれぞれ接続します。
367324:2010/11/13(土) 23:28:52 ID:Rcs5bYfw
4.WinLIRCの設定
 参考URL ttp://winlirc.sourceforge.net/usageguide.html
 (1)WinLIRCの起動
  ・WinLIRCを初めて起動すると「初期化できません。設定しますか?」みたいなダイアログ
   が出るので[OK]を押す。
  ・InputPluginで「AudioCapture.dll」を選択し[OK]を押す。
  ・無事起動できればタスクパーにアイコンが常駐します。
 (2)信号の確認
  ・同梱されている「IRGraph.exe」を起動し、センサーに向けてリモコン信号を入力します。
   受信できていれば波形が表示されます。
  ・見てもよく分からないので何か出ていればOKとしましょう。
368324:2010/11/13(土) 23:29:46 ID:Rcs5bYfw
 (3)信号の解析・学習
  ・同梱されている「IRRecord.exe」を使用します。 このアプリはコマンドラインアプリで
   GUIがありませんので、コマンドプロンプトから起動します。
  ・コマンドラインオプションは下記のように、使用するプラグインと出力する設定ファイル
   のファイル名(任意)を指定します。
   IRRecord.exe -d AudioCapture.dll config.cfg
  ・起動後再度[Enter]を押すと「何度も違うボタンを押せ」みたいな表示が出るので、
   [Enter]を押して解析をスタートさせてから、リモコンのボタンを何度も押します。
   →うまく受信できてリモコンコードの解析ができれば、次の行のピリオドがどんどん
    増えていきますので、指示があるまで色んなボタンを順に押します。
   →ピリオドが右端まで進めば晴れて解析は完了です。
  ・続いて個々のボタンの学習に入ります。
   「ボタン名を入力してボタンを押せ」みたいな表示が出るので、たとえばpwrと入力
   した後に、リモコンの電源ボタンを押して、コードを学習させます。
   順次、ボタン名入力とコード学習を繰り返してリモコンの全ボタンを学習させます。
  ・終了時はボタン名を入力せずに[Enter]を押します。
 (4)コンフィグファイルの指定
  ・(3)にて「config.cfg」という設定ファイルが生成されますので、WinLIRCの[Reconfig]
   ボタンを押してSetup画面を表示し、中段の「Config」の欄で「config.cfg」を指定します。
  ・これで一旦WinLIRCの設定は完了です。 リモコンのボタンを押した時にタスクトレイの
   アイコンが緑色に変わることを確認しておきます。
369324:2010/11/13(土) 23:30:38 ID:Rcs5bYfw
5.IRExの設定
 参考URL ttp://www.256byte.com/remocon/irex.htm
 ・えっと、思いっきりに手抜きで申し訳ないですが上記URLを参照ください。
 ・要するにリモコンの[1]をボタンが押された時に[F1]が押されたことにする。といった関連付け
  を行う設定ファイルの作成です。
 ・これができれば、TVTestなどアプリの操作が可能になります。

6.WinLIRC コンフィグファイルの最適化
 ・以上で一応動作するハズなんですが、実は4-(3)で作成したコンフィグファイルは学習した
  生コードが羅列されており、レスポンスが若干悪いかもしれません。
 ・そこで、再度「IRRecord.exe」を使用して最適化を行います。
  コマンドラインオプションは下記のような感じです。
  IRRecord.exe -a config.cfg > config_new.cfg
 ・これで生成された新しいファイルを再指定すれば完了です。

以上 成功を祈る!!