158 :
VEさん+音声さん:
何かの本で読んだのですが、一般の人は5msec程度、音楽家などでは1msec程度の
遅延が気になるそうです。ただこれは自分の歌声や演奏している楽器の音が遅延して
聞こえてくる場合であり、画面のリップシンクにはそのまま当てはまりません。
また、音波の到達はスピーカーから約35cm離れる毎に1msec遅れます。
その時々の視聴場所や環境で違いもあるはずです
当然、マイクへの音波の到達も同様です。
テレビの出演者が胸にピンマイクをつけているとします。編集や伝送、放送でのズレが
皆無であったとしても(さらにテレビの音をヘッドホンで聞いていたとしても)1msec程度
遅れていませんか?気になる方いらっしゃいますか??
どこの放送局も出演者の口からマイクまでの距離を埋める処理なんかしません。
(同時にたくさんのマイクを使うとそれぞれのマイクに同じ音が遅れて入ってくるので問題
になりますが、色々と論議されているような画面とのリップシンクとは関係ありません)
放送現場の技術者の立場から言わせていただきますと(そんなに大した事ではありませんが)
画と音の0.数msec、数msecのズレが気になるのは単なる「思い込み」です。
また、NTSCの60フィールドは約16.7msec間隔ですから、1msec単位での厳密な追い込み
は余程ずれていない限り意味をなさないと思われます。
ただし、パソコン上の圧縮動画ではエンコード時のズレや個々の再生環境による
ズレが大きいため(経験では最大0.4sec程度)とても気になります。