Sennheiserのヘッドホンについて語るスレ110
32 :
名無しさん┃】【┃Dolby:
【重要】
ゼンハイザーが頂点に立てない理由(3)
「 T1やHD800のような開放型のバランス化は 無 意 味 です 」
クロストークは二か所で起こります
一か所は「ケーブル」です
ケーブルのクロストークは元から微々たるもので4芯化などで改善できます
…と言ってもほぼ誤差範囲内のレベルで実際は殆ど効果がありません
素人が聴き分けることは 絶 対 に 不可能です
そのため、殆どのメーカーがグランド共通の三芯線を採用しています
もう一つは「頭の周辺」で起こります
ヘッドホンを装着しても隙間や遮音し切れなかった音が
反対側の耳に入ってしまいます
そうなるとステレオ感が崩れ、左右別個で展開していた音像が中央に寄ってしまいます
L→(音漏れ)←R
特に開放型は音漏れが激しく、遮音性も良くないため、
RL両側の音が反対側の耳に入り音の分離が悪くなります
密閉型の場合、耳をイヤーパッドで覆ってしまうため、
左右のドライバーから出た音が反対側の鼓膜に届くことは殆どありません
L ×[イヤーパッド]× R
33 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2014/06/16(月) 07:56:13.26 ID:sVNp5Hgi0
例えば開放型のHD800は遮音性が殆どありません
http://www.innerfidelity.com/images/SennheiserHD800.pdf ↑一番右上のグラフが遮音性のグラフです
これによるとHD800は1kHzで−2dBの遮音性しかありません
低域に至ってはほぼ素通りです(−0dB)
そのため、片側のドライバーから漏れた音は直接反対側の鼓膜に届くことになります
R側の漏れた音が左の耳に、L側に漏れた音が右の耳に入ってしまいます
http://www.ari-web.com/service/i/kw/sound/L/cross-120.gif 低域で90%、中域の60%、高域の40%ものクロストークを起こします
そうすると上で書いた通りステレオ感が崩れ
モノラル音源のように音像が中央に寄ってしまいます
L→(音漏れ)←R
遮音性が0dB〜2dB程度しかないHD800は頭の周りで相互にクロストークを起こします
そのレベルはケーブルクロストークの比ではありません
開放型のケーブルを4芯化しても改善値の数十倍のクロストークが頭の周りで起こっています
そのため開放型のバランス化はほぼ無意味です
そもそも開放型に分離を期待するべきではありません
開放型ヘッドホンは構造的に密閉型ヘッドホンに勝てません
34 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2014/06/16(月) 08:07:22.04 ID:sVNp5Hgi0
一方こちらは密閉型のATH-A1000Xです
http://www.innerfidelity.com/images/AudioTechnicaATHA1000X.pdf A1000X、A2000Xのイヤーパッドは分厚く、遮音性も高いため、
1khzで−20dB、4kHで40dB近い遮音性があります
しかも密閉型なので背面への音漏れはありません
イヤーパッドから僅かに漏れる音は反対側のイヤーパッドで遮蔽されてクロストークは起こりません
L ×[イヤーパッド]× R
イヤーパッドによって左右が分離されている為、低域から高域までほぼクロストークが生じません
音漏れによるクロストークが無いのでケーブルによるクロストーク改善に実感効果が期待できます
音の分離、立体感を得るためには密閉型を4芯化、バランス化することが正しいのです
・・・
開放型のバランス化ケーブルを販売しているようなメーカーには注意した方が賢明です
なぜならもとからクロストークが盛大に起こる開放型に分離感を求めること自体が誤りだからです
そのようなメーカーは無知か、あるいは悪意に近い意図をもって販売している可能性があります
「HD800用バランスケーブル」「HD650バランスケーブル」「T1バランスケーブル」
このようなケーブルはほぼ効果がありません
密閉型ヘッドホンに買い替える方が数倍賢明です
ケーブル業者に騙されないように気をつけましょう