P「うわあああん!!」 貴音「泣いてるのですか?」
1 :
名無しさん┃】【┃Dolby:
P「うえええええええええええええん」
貴音「ふむふむ……」
P「げっふっは……うぇぇえ……」
貴音「なんと……特定のアイドルがグレたと!!」
P「うはあああ……ぐすん……」
貴音「あの美希がそんなことを言ってたのですか!?」
美希「千早さん、あそこで泣いてる男がいるのwww」
千早「大の男が大泣きしてバカじゃないのwww」
雪歩「ふぇぇ」
派手に誤爆したことを謝罪する
3 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/09(木) 01:56:05.44 ID:7QlAr/yD0
あげ
4 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/09(木) 22:05:17.49 ID:6qoPxkhS0
誰かがヘッドホンネタで繋ぐことに期待して
あげ
禅たん!禅たん!ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
クンカクンカ!モフモフ!モフモフ!きゅんきゅんきゅい!!
6 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/10(金) 02:02:20.32 ID:kSD+SBwf0
あげ
7 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/11(土) 04:43:36.53 ID:O2J0rRSE0
ぬるぽ
9 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/12(日) 06:00:03.86 ID:y1fkDyYk0
あげ
10 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/12(日) 07:47:45.05 ID:azmyHOXAO
続きに期待してあげ
P「うえええええええええええええん」
貴音「ふむふむ……」
P「げっふっは……うぇぇえ……」
貴音「なんと……ヘッドホンをしながらエロげーしてるのが
妹さんに見られてしまったと!!」
美希「千早さん、あそこで泣いてる男、
ゼンハイザーなんて使ってるのwww」
千早「ゼンハ厨は高い確率でアニオタなのよねwww」
P「うはあああ……ぐすん……」
貴音「しかも下半身を露出してたのですか!!
妹さんは泣きながら部屋を出て行ったと?」
P「僕どうしたらいいの? なぐさめてええええ!!」
貴音「仕方ありませんね。よしよし」ナデナデ
P「ふぁぁ」ポー
美希「千早さん、あそこで泣いてる男、
まだパンツ履いてないのwww」
千早「下半身だけクールビズしてるのかしらwww」
13 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/13(月) 11:53:39.13 ID:2f4C25x/0
あげてみるもんだな続ききたのか
D7000「K701ちゃんってキモオタ専用機ってイメージよねww」
HP-DX1000 「キモイから近寄らないでねwww」
K701「ふぇぇ。誰か助けてくださいですぅ……」オロオロ
HD 598 「得意のアニソンでもで流したらどうなのww?」
家電量販店にて
店員「お客さん、脂ぎった顔でヘッドホン視聴するの止めてくれますかwww」
客「……う、うるさい。最近は暑い日が続くから仕方ないだろ」
店員「オキャーサンは真冬でも汗だくじゃないっすかwww
イヤーパッド、あとで交換しておきますねwwwサーセンwww」
〜〜
店員「オキャーサンww 視聴するソースがアニソンっすかwww」
客「……ふっ、最近のアニソンを舐めるなよ? おまえも聴いてみろ」
店員「うはwww声優さんの声可愛いっすねwwww俺もはまりそうっすwww」
客「だろう? あえて高級ヘッドホンで鳴らすのも乙だよな」
店長(いいなぁ。俺も釘宮理恵の声聴いてみたいな……)
楽しそうな客と店員のやり取りを微笑ましく見守るのだった。
16 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/17(金) 06:41:35.61 ID:awABSy+z0
あげ
Pとか書いてあるから検索しちまった
やっぱりアイマスなのか
暑い日だらだら
19 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/17(金) 20:42:24.14 ID:JznQRvmF0
あげちゃうよ、俺っちが
>>1だけど、誰が書いても良いからね
20 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/18(土) 23:54:40.40 ID:X1rHL3XZ0
あげ
21 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/19(日) 18:46:29.57 ID:L5S8XlYJ0
あげ
22 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/21(火) 07:13:38.89 ID:4Eau1wxM0
あげ
23 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/23(木) 05:49:35.74 ID:dY67NBx30
あげ
あげ
25 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/24(金) 01:10:02.82 ID:j7BwkqKX0
やっちまったあげ
26 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/24(金) 17:31:06.46 ID:dC6/Y3fA0
あげ
27 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/26(日) 09:04:25.67 ID:BUdl3V3I0
あげ
28 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/26(日) 11:00:23.99 ID:xbOheIwl0
あげ
揚げ
30 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/26(日) 11:40:34.39 ID:nU3zuzZn0
31 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/26(日) 15:27:00.92 ID:8jKn+Sxo0
どうすんだこのスレage
32 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/26(日) 19:06:05.83 ID:o8HzGBO00
お前ら性格悪すぎだろ
33 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/26(日) 20:01:33.96 ID:BJSXiHTAP
ぐぐったら、このSSはVIP用だったんだな。
あっちのスレタイは
P「うえええええん!!」 貴音「泣いてるのですか?」
さーせんっす
35 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/27(月) 08:48:50.78 ID:oIqFdoi/P
アイマス詳しくないけど、貴音というキャラは
「泣いているのでございますか?」
と喋るのでは?
違ったらすまん
36 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/27(月) 12:45:53.59 ID:27EPB3wZ0
37 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/27(月) 14:09:19.45 ID:rqbSgXaI0
セルフ突っ込みかよ!
38 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/27(月) 20:29:33.68 ID:WnQCPRDR0
あげ
>>36 群を抜く(むれをぬく)センスだなwwww
40 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/28(火) 04:24:14.14 ID:TcCqgcRz0
揚げ
41 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/31(金) 07:24:54.78 ID:+Yn2ON6u0
あげ
42 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/31(金) 22:48:05.87 ID:wpFqhGNq0
あげ
43 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/08/31(金) 23:43:27.41 ID:KiivG27w0
俺は「泣いているのですか?」だと思う
44 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/01(土) 02:05:15.79 ID:Ld/NZ9pg0
あげ
45 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/01(土) 06:00:45.44 ID:3fLzDuG/P
アージュ
46 :
忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2012/09/01(土) 12:31:40.15 ID:96TbPJwmO
AGE
47 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/02(日) 03:06:25.90 ID:uriM9LpI0
上げ
48 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/02(日) 13:01:06.17 ID:dnzTPaAE0
雪歩「プロデューサー、騙されてデノンを買っちゃいましたぁ」
P「なにぃ!!」
雪歩「千早ちゃんがデノンのアンプがお勧めだって言うから……」
P「デノンのどこが悪い!!」ダン
雪歩「え?」
P「素敵な国産メーカーじゃないか?
アニソンだって優雅に慣らしてくれるはずだ」
雪歩「そ、そうでしょうか」
P「きっとスピーカーの相性が悪かったんだな?
俺が雪歩によく合うスピーカーを選んでやる」
雪歩「……はい///」
P「ちなみにいくらのアンプを買ったんだ?」
雪歩「ご、ごじゅうまん円くらいのやつですぅ」
P「板違いキター!! ピュア板で穴掘って埋まってようね!!」
ーー
P「プレイヤーは?」
雪歩「ソニーの安いBDプレイヤーですぅ」
P「ほわあああああああ!? 雪歩ってソニー厨だったの!?」
雪歩「アマゾンで二万で買いました」
P「しかも安すぎるうううううう!!」ガタタッ
ーー
P「……まさかスピーカーも二万円台とか?」
雪歩「五千円のアクティブスピーカーですぅ」
P「待て待て!! なんでアンプにばっか金掛けてんだよ!!
あきらかにバランス悪いだろ!!」
雪歩「YAHOO掲示板で質問したらこうなりました」
P「あの掲示板どんだけインチキなの!!」
雪歩「最近は暑い日が続くからアンプの発熱がすごいですぅ」
P「俺の雪歩に対する愛情もすごいよ?」ダキッ
雪歩「プロデューサーの身体も熱いです///」
P「俺たちってさ……熱々だよな?」
雪歩「はい///」
貴音「むむ……そこで見つめ合ってるのはPと雪歩ではないですか」
P「おう貴音か。一緒に雪歩のミニコン選びしてくれないか?」
貴音「おや。ミニコンでよろしいのですか?
アンプだけは高価格ですのに」
P「雪歩のレベルだとミニコンから始めたほうが良いと思うんだ。
お金を無駄にしないためにもな」
51 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/02(日) 13:25:35.72 ID:dnzTPaAE0
ケーズデンキ♪ のオーディオ売り場♪
店員「シャーセーwwwシャーセーwww」
雪歩「ふぇぇ。コンポがいっぱい並んでますぅ」
P「実に品揃えが良い。各メーカーのが勢ぞろいだ」
貴音「雪歩はデノン厨らしいのでデノンから視聴してみますか?」
店員「オキャーサンたちwwwミニコンの視聴っすか?」
P「おう。雪歩が気に入りそうな音を探してるんだ」
店員「ちょwww765プロの萩原雪歩じゃないっすかwwww」
雪歩「は、始めまして……。雪歩ですぅ」
店員「俺ファンなんすよwww握手してくださいっすww」
雪歩「ふぇぇ……」
P「……」
なんか始まってんぞw
美希「ミキはキラキラした音が好きだから、ゾネホンにイコライザはtreble boostなの」
>>53 店員「オキャーサンwwwいかにも若者って感じっすねwww」
P「ふぇぇ」
なんだこれ
56 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/03(月) 06:03:03.98 ID:GCMQuzmS0
挙げ
57 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/04(火) 01:53:43.17 ID:1KSf9Wbz0
揚げ
58 :
あーーーー続きだ!!:2012/09/04(火) 09:59:42.92 ID:rwRbYV6N0
>>51 パシッ
伸ばされたセクハラの魔の手を払いのける。
P「俺の雪歩に勝手に触るんじゃねえ」
店員「サーセンッスwwwつかお客さんの雪歩さんなんすかwww」
P「まあな」ドヤ
貴音「え?」
店員「ちょwwwマジっすかwwwPとアイドルの禁断の関係とかwww」
雪歩「あ……そのぉ……」
お客A「おい。オーディオ売り場が騒がしいぞ」
お客B「いっつも過疎ってんのに若い女の子がいるなんて珍しいな」
店長(あの銀髪の女の子は四条貴音じゃないか。あとでサイン貰っとくか……)
お客A「店長? 前かがみになってますけど大丈夫ですか?」
店長「う、うむ。問題ない。君たちは自由に買い物を楽しんでくれたまえ」
店長(……ちょっと話しかけるだけなら大丈夫だよね?)スタスタ
ーー
P「おまえが騒ぐから人が集まってきたじゃないか」
店員「サーセンwww」
P「それよりデノンの製品を買いたいんだが」
店員「うはwww典型的なデノン厨っすねww」
P「雪歩がデノン好きなんだよ」
店員「デノンは音が悪いから止めたほうが良いっすよwww」
P「ああん? 店員のくせに特定のメーカーを悪く言うなよ」
貴音(よく見るとこの店員はオンキヨーの販売員のようですね。面妖な)
店長「き、君たち? オーディオを探してるのかな?」
店員「そうっすよwwwONKYOのハイコンポを買いに来たそうっすwww」
P「ちげーよ。ONKYOの話は一言もしてねえ」
貴音「それより店長がズボンにテントを張ってます」
店長「あっ、ばれちゃった///」
雪歩「ふぇぇ。変態さんなんですかぁ?」
店長「うん///」
P「あっさり肯定したな」
店長「ねえねえ。四条さんのサインもらってもいいかな?」ドキドキ
貴音「その前に自分の身なりをどうにかしなさい」
店長「……うぅ」ブルブル
貴音「店長ともあろう者がこの体たらく。恥を知りなさい!!」
店長「……うぁぁ。もっとぉ」
貴音「え?」
店長「もっと罵ってください」
61 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/05(水) 03:01:15.45 ID:dHnXFAUF0
安芸
62 :
>>59の続き:2012/09/05(水) 15:31:12.74 ID:0K0Uaz0d0
店長が変態すぎたので買い物にならず、家に帰った三人。
翌日の事務所では
いつものように雪歩がPにお茶を淹れてくれた。
P「悪いな雪歩。オーディオはまた暇な時に探そうな」
雪歩「はい。期待してますね」ニコ
P「///」
P(雪歩の愛も、このお茶みたいに暖かい///)
伊織(何よあいつ。雪歩と話すときだけは楽しそうな顔して……)
貴音「おや? 伊織は不機嫌そうな顔をしてどうしましたか?」
伊織「な、なんでもないわよ!!」
Pは愚か者だった。
彼を影から見つめる一人の少女に気付いてなかったのだから。
貴音「あなた様」
P「うむ?」
貴音「オーディオのことに夢中になりすぎて、
大切なことを忘れていませんか?」
P「そういえば俺はアイドルのPだったな」
貴音「そのことではありません。
伊織がなぜ不機嫌なのか分かりませんか?」
P「えーー。伊織機嫌悪いの?」
伊織「……」ツーン
P(俺と目を合わせてくれない。なぜだ?)
貴音「あなた様は鈍感です」
P「え?」
伊織「Pのバカ……」
64 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/06(木) 06:30:46.60 ID:8vvuemEb0
アゲ
65 :
もはや更新が日課だな:2012/09/06(木) 10:42:53.77 ID:tTKn+Bxu0
P「伊織。なんか言ったか?」
伊織「な、なんでもないわよ!!」
P「なんでもないわけないだろ!!」
伊織「え……?」
P「伊織がそういう態度取るのは悩み事があるからだよな?
どんなことでもいい。俺に話してくれないか?」
伊織「……本当にいいの?」
P「ああ。遠慮しなくていいぞ」
伊織「……そう。なら言うわ。雪歩と付き合ってるでしょ?」
P「なっ!! 俺はPなんだぞ!!」
伊織「誤魔化しても無駄よ。プライベートな時間も
雪歩と一緒に過ごしてるくせに」
P「ばっか野郎!! ここはAV板なんだぞ!!
もっとオーディオに関する話とかしなさいよ!!」
伊織「じゃあなんて電気屋さんに行ってたのよ!!」
66 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/06(木) 10:48:14.56 ID:tTKn+Bxu0
P「雪歩がデノン厨だったからオーディオ選びに行ったのさ」
貴音「ちなみに私も行きました」
伊織「そうなの?」
貴音「伊織は勘違いしてるようですね。
Pは誰とも付き合ってませんよ」
伊織「本当かしら?」
P「俺はどのアイドルに対しても公平だ。
心配するなよ伊織」
伊織「……」
雪歩「ふぇぇ」
高木社長「つづけたまえ」
何でまだ残ってるの
雪ぽだからだよ言わせんな恥かしい
70 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/08(土) 17:29:17.02 ID:QKdF9pUx0
あげ
わざとだろ
売名乙
72 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/09(日) 07:53:18.73 ID:OdwJMvWk0
あげ
73 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/10(月) 06:54:57.25 ID:8puctber0
あげ
74 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/11(火) 22:42:28.11 ID:zDqdsZLi0
あげ
75 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/11(火) 22:49:39.95 ID:/clfg4kaP
age
76 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/12(水) 17:04:30.97 ID:kWnD8eDd0
あげ
77 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/13(木) 00:49:35.96 ID:Giuzmukp0
あげ
78 :
あああああー続きぃぃぃっすwwww:2012/09/13(木) 08:19:45.13 ID:3VqIUEJF0
伊織「デノンの低音をバカにするやつって多いわよね」
P「ボコボコ箱が鳴ってるみたいとかな。
無駄に量感が多いって声もあるぞ」
伊織「でもクラシック音楽との相性は抜群なのよ!!」
P「おう。やっぱ相性ってあるよな。
チェロやコントラバスの音が気持ちいし」
伊織「……じゃあ私とあんたの相性ってどうなのかしら?」
P「いきなり何言ってんだ? おまえはもう竜宮小町のリーダーなんだぞ?」
伊織「そんなの関係ないわ。ちょっと前まではあんたの
担当アイドルだったじゃない。質問に答えてよ」
P「……さて。そろそろ時間かな?
今日は真美をスタジオまで送らないといけないんだ」
伊織「逃がさないわよ!!」
P「ちぇ……」
伊織「今、ちぇって言ったわ!!」
P「ごめんなさい」
伊織「……あんた、やっぱり私のことはなんとも思ってないのね?」
P「……」
伊織「そうよね。あんたは雪歩さえいれば他のアイドルなんて
どうでもいいのよ。本当は私の担当じゃなくなって
気が楽になったでしょ?
うるさいのがいなくなってせいせいしてたんでしょ?」
P「全然。むしろさみしい」
伊織「え?」
P「普通に伊織のこと好きだよ?」
伊織「な……?」
P「え?」
伊織「……」
P「……いや。黙るなよ」
80 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/13(木) 08:31:58.57 ID:3VqIUEJF0
伊織「いきなりあんなこと言われたら黙るしかないじゃない!!」
P「そうか。おまえの言いたいことはよく分かった。
大人しくギュっとさせろ」
伊織「……んなああああ!!」
俺の腕の中でわめく伊織。突然に抱擁に相当驚いてるみたいだ。
まあ事務所の中でアイドルとこんなことするなんて
言語道断なんだけどな。普通ならな。
社長「きみぃ」
タイミングの悪いことに、このシーンを社長に見られてしまったらしい。
きっと文句言われると思って身構えるが、それ以上にまずい事態となった。
雪歩「うそつき……」
わずかに開いたままの扉の向こう側にいた雪歩。顔を伏せながら去って行った。
はぁ。これじゃ言い訳なんてできないよな? 俺は雪歩を裏切っちまったんだから。
〜つづく〜
何か始まったと思ったら終わってた
〜続完〜
83 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/14(金) 03:19:45.47 ID:K8OAIRGp0
あげ
84 :
>>80の続きだ AV板でSS書いてるのバカは俺だけだな:2012/09/15(土) 10:31:58.04 ID:5XKuBl9p0
社長「君は雪歩君より伊織君を選ぶのかね?」
P「どういう意味ですか社長」
社長「ふ、言わなくても分かるだろうに。
雪歩君は更衣室の前で泣きじゃくっていたぞ。
声をかけてあげなくていいのかね?」
P「今更何言ったって無駄ですよきっと。
今頃穴掘って埋まってるでしょうね」
社長「そんな簡単な問題かね?」
P「え?」
社長「君はPだが、アイドルのマネジメントも兼ねている。
彼女たちの心のケアも仕事の一部だ」
伊織「……」
社長「伊織君。不服そうな顔だね?」
伊織「このままPを行かせたくないのよ。
雪歩に会ってほしくないの」
P「伊織……おまえまさか」
85 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/15(土) 10:38:59.79 ID:5XKuBl9p0
伊織「本当はあの娘に嫉妬してたの。
ずっと前から雪歩だけ特別扱いされてたのよ?
許せるわけないじゃない」
社長「雪歩君だけを特別扱いしてただと……?
ひいきしちゃ駄目じゃないか君ぃ!!」
P「さーせん」
社長「アイドルには公平に接したまえ」
P「そうしたいとは思ってますよ。
でも現実は無理なんす」
社長「そーなんすか?」
P「そーなんす。俺だってPである前に一人の男っす。
どうしても大好きな娘ができちゃうもんなんす」
社長「ま、まあ気持ちは分からんでもないが、
社会人としてどうかと思うぞ?」
P「分かってます」
伊織「そんなに雪歩のこと……好きなの?」
86 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/15(土) 10:45:38.02 ID:5XKuBl9p0
P「そうだ」
伊織「……私のことは普通に好きって言ってくれたわよね?」
P「一週間前くらい前の書き込みを見るとそうなってるな」
伊織「あれはどういう意味?
私のことは遊びで本命は雪歩ってこと?」
P「いや、この際だからはっきり言わせてくれ。
俺は伊織も雪歩も好きなんだ。優劣なんてつけようがない。
伊織をプロデュースできなくなってから夜しか寝れなくなったよ」
伊織「ちゃんと寝てるじゃない。私だって竜宮に行ってから
あんたと会える時間が減ってさみしかったわ」
P「そっか。……唐突だが、俺が一番好きなのは社長だ」
社長「うほ?」
P「今日思い切って告白しようと思う」
伊織「は? あんた頭どうかしちゃったの?
実は女の子には興味なかったなんてオチじゃないでしょうね」ギロ
P「すまん。言ってみたかっただけだ。場の空気が重かったからな」
社長(な、なんだ嘘だったのか)ドキドキ
伊織「あんたって嘘つきね」
P「雪歩からもそう言われたよ」
社長「いいから君は早く雪歩君のところに行くんだ。
これ以上穴掘りされると一階のテナントからの
苦情がすごいぞ?」
P「確かにそうですね。今までは大目に見てもらってましたけど」
伊織「ま、待ちなさいよ!!」
P「うわあああ」ガタガタ
伊織「そんなにびびることないでしょ?
あんたが行くなら私も行くわ!!」
P「え? 雪歩のとこ行ったら修羅場らないかな? 三角関係的に」
伊織「そんなの関係ないわ!!」
社長「その通りだ。そんなの関係ないね!!
君も男ならさっさと突撃してきたまえ。
骨なら拾ってやる」
萩原雪歩さんは地下数メートルにわたる巨大な穴の中に
隠れていた。というわけではなく、普通に更衣室で泣いていた。
P「雪歩。さっきのことは誤解なんだよ」
雪歩「嘘つかないでくださいですぅ。
Pは伊織ちゃんと付き合ってるんですよね?」
P「うーん。付き合うとかそういう次元の話じゃないよね」
雪歩「はい?」
P「結婚を前提にしたお付き合いだ。
これでも俺たちは将来を誓い合った仲なんだぞ?
軽く考えられたら困るよ」
雪歩「……? ……? ……え?」
P「分かってないみたいだからもう一度言うぞ?
俺と伊織は親同士が認め合ってる婚約者同士であり……」
伊織「何勝手なこと言ってんのよ」
P「すまん」
雪歩「……???????」
P「今のは全部冗談なんだ」
雪歩は怒るのを通り越して泣きそうになってる。
やべー。
もう冗談言ってる場合じゃねえ。
伊織「雪歩訊いて。私とPは付き合ってなんかないわ。
Pは職務上アイドルとの恋愛がNGなのは知ってるでしょ?」
雪歩「もちろんです。でも抱き合ってたのに今更言い訳ですか?」
伊織「あらほんとだわ。ずっと前の書き込みだとぎゅってされてたわね」
P「あ、いけねー。俺なにやってんだよ」
雪歩「うえええっ……やっぱり私みたいなぁぁっ……
ちんちくりんじゃ嫌だったんですよね……?」
P「おい雪歩?」
伊織「急に泣き出したわ」
雪歩「うわあああああっ……プロデューサーはぁぁあぁ……うぐっ……
伊織ちゃんみたいな可愛い女の子の方がいいんですかぁぁ……?」
〜次回へ続く〜
D600を買おうとしてたのにDENONの評価が…
もっとAV機器ネタをプリーズ
できればオーディオで
92 :
>>91の要望に応える:2012/09/16(日) 09:57:52.01 ID:rpPw0Rw30
P「な、泣かないでくれ。俺はデノンが好きなんだ」
雪歩「ふわあああっっ……ひぐっ……へ? でのん?」
P「最近、パソコン用にRCD-M39を買ったんだよ」
伊織「今年発売したばかりの新製品じゃない。
あんたもデノン厨だったのね」
P「まあな。パソコン台が狭いからスピーカーはまだ買ってない。
置くスペースがなくてな。今はヘッドホン専用機になっちまってる」
伊織「ふぅん。台もそうだけど住宅事情によって
ヘッドホン専の人も言わるわよね。で、肝心の音質はどうなのよ?」
P「良いね。張り出す中音域、たっりと量感のある低音、
繊細かつ刺さることのない高音。全てが俺の理想通りだよ」
雪歩「ふえええっ……ちなみにどんなヘッドホンを使ってるんですかぁ?」
P「デノンやフォステクス、ビクターにパイオニアなどが中心。
貧乏だから全部一万円未満の奴ばっかだけどな。
やっぱ同じメーカーのデノンとの相性が最高だね。
ソースダイレクトにしてフォスで聴くのも悪くない」
伊織「視聴したソースは?」
P「まずはクラシックだな。バッハ先生のヴァイオリンコンェルト。
第二番の一楽章だけ聴いてみたぞ。まず弦楽の音色は文句なしだよね。
チェロやコントラバスはしっかり余韻を持たせて伸びる。聴いてて気持ちい」
伊織「デノンは低音が売りの一つよね」
P「ヴァイオリンの高音域はマイルドかつ美しい。たとえば
オーテクみたいに刺さるような音とは逆で控えめに伸びる。
ちなみに使用したヘッドホンはデノンな。
弦楽の伴奏部に奥行きがあり、耳の遠くの方から聴こえるぞ」
伊織「デノンってスピーカーで聴いても音に奥行があるのよね。
レンジは狭いけど曲の雰囲気が楽しめるわね。
クラなら合奏部が固まりみたいに迫ってくるんでしょ?」
P「カデンツァからフォルテシモに至る過程が素晴らしいね。
ONKYOやKENWOODみたいに楽器の分離は良くないけどな。
その点ではビクターのウッドコーンに少し近いかな。
まああれほどレンジは狭くないけどな」
伊織「全体的に音が遅く感じるそうだから
シンセ中心の現代音楽には向いてないかしら?」
P「試しにおまえらの曲を聴いてみたんだが、まあテンポ悪かったな。
楽器の音色は素晴らしいから決して悪い音じゃないんだが、
ONKYOやPIONEERには負けるだろうな。ノリノリで聴けるタイプじゃない」
94 :
↑のレス、ヴァイオリンコンツェルト(協奏曲)の間違い:2012/09/16(日) 11:14:03.65 ID:rpPw0Rw30
伊織「低音がドラム缶に頭突っ込んだみたいに
ボワボワしてるって言ってる人がいたわね」
P「現代音楽で言えばバスドラとかスネアの打ち込みは確かに不自然だな。
エレキベースの音はくどい。下手したら曲の良さを損ないかねん」
伊織「ボーカルの音がやたら前に出て聞こえるんでしょ?
ボーカル中心の曲との相性はいいのかしら?」
P「ずばり最高だね。JAZZボーカルや歌謡曲とかにはぴったりだな。
まあ曲にもよるが。特にJAZZのドラムスやウッドベースには
あまり違和感を感じないから不思議だ。良い意味でノリノリ。
迫る様にガンガン鳴らしてくる」
伊織「アニソンやJPOPはどうなの?」
P「うーむ。曲によるとしか言えないなぁ。ドンシャリ系の曲は
大体変に聞こえるかも。さっきも言ったけどエレキベースが
変なんだよな。雰囲気で聴かせるバラードだったらオッケーかもな」
伊織「全体的にアコースティク音源に強そうね。
説明書にヨーロピアン・サウンド・チューンって書いてあるわ。
ヨーロッパのサウンドエンジニアとコラボレーションですって?」
P「そういやホームページにもそんなこと書いてあったな。
一番綺麗に鳴るのがクラシックなのはガチだと思う。
次点でJAZZかな? サクソホーンやトランペットの音が実にリアルだ。
買ったばかりだからあまり自信ないけど」
伊織「あんたの人生みたいに適当ね」
雪歩「アコースティックですか……。私ピアノの音が好きですぅ」
P「デノンのピアノは低音部が強いな。目の前で鳴らしてる感じだぞ。
ヴァイオリンソナタを聴いても伴奏のピアノの存在感がやばい」
雪歩「ふぇぇ。怖いですぅ」
P「あの独特の音色が好きな人ならはまると思う」
伊織「それより私達の曲の話をしなさいよ。
いちおうアイマスSSなんでしょこれ?」
P「むむ。確かに。ということでヨウツベで動画を視聴したぞ。
ごまえー、リレーションズ、リトルマッチガール、マリオネットの心」
伊織「どうだった?」
P「違和感半端ねえっす。低音にキレがねえし、シンセの音がまとまって
聞こえるから面白くないっす。ボーカルのハーモニーだけは異常に美しいがな。
ちなみに全部 P・フェアリーの動画にしちゃった」
伊織「なんで竜宮にしないのよ!!」
P「サーセン。ちなみに今のはデノンのAH-D510を使用した結果でした」
伊織「D1100じゃないとこが謎だわ。ネットで安く買えるのに」
P「ここでヘッドホンをパイちゃんのSE-MJ71に変えたらどうなるか」
雪歩「唐突ですぅ」
伊織「それでどうなったのよ?」
P「同じ曲でも印象が全く違うね。ボーカルに対して明らかに各楽器が
分離して元気に鳴ってる。ベースの響きやドラムスの打ち込みも
強烈だが、的確なリズム感を維持してるから邪魔にならない」
伊織「つまり楽しく聴けるってことね?」
P「うむ。次にビクターのRX-700に変えてみたんだが。
音場がめっちゃ広いね。縦にも横にも音が広がる。
ライブ会場に入っちゃった気分」
伊織「えー。意外ね。フラットで有名な機種なのに」
P「かまぼこに近いフラットだね。しかも低音がデノンみたいにボワボワ。
なんだけど、楽器の音色がかなり生々しい。エレキギター、ベース共に
音の余韻まで再現出来てる。この価格としては異例だよね」
雪歩「ふぇぇ。インピが高いから音量を上げると本領を発揮するみたいですぅ」
P「俺のレシーバーなら出力は十分だから大音量だぜ。
ドラムはのろく感じるけどハイハットの音まで生々しいぞ。
楽しく聴かせることよりも原音再生を重視してる感じ。
ボーカルの音も実にいい。皆の声がより可愛く感じるぞ」
P「次はTH-7Bだな。知る人ぞ知る名機?だぞ」
伊織「フォスター電機の製品じゃない。
NHKのリファレンス・スピーカーも作ってるメーカーね」
雪歩「音はどんな感じでしたか?」
P「観客席の一番で聴いてる気分だね。まずボーカルの解像度の高さは
群を抜いてる。デノンやビクターでも相手にならない。
美希、貴音、響のハーモニーが素晴らしすぎる」
雪歩「アニメ鑑賞でも使えそうですね」
P「そして各楽器の分離の良さ、音色のリアルさはすごい。
ベースは必要十分、シンセの高音はふんわりと広がって
決して耳に刺さらない。一言で言うと上品かつ迫力がある」
伊織「7Bってモニターホンだけど、
有名どころのソニーとは違う感じんでしょ?」
P「俺もソニーのは持ってたけどずいぶん前に売っちまった。
ソニーはボーカルを中心に各楽器が横並びに定位すると思うんだが、
フォスは縦方向に音が広がるな。音の距離がかなり近い」
伊織「現代音楽も良く鳴らすけど、クラシックやJAZZもすごいんでしょ?」
P「文句なしだな。インピが高いからぜひアンプに繋いで大音量で
慣らしてほしい。つーかRXシリーズにしてもまともなアンプに
つないで慣らさないのはもったいないぜ」
伊織「アンプっていうけど、あんたみたいにCDレシーバーを
ヘッドホンアンプに使ってる人っているのかしら?」
P「うーん。たぶん俺だけかな?」
雪歩「どうしてヘッドホンアンプを買わなかったんですか?
RCD-M39の価格帯ならフォステクスのアンプが買えたと思います」
P「最初はそれにしようと思ってたんだけど、俺ってデノン厨だからさ。
昨年デノンのユニバーサルプレイヤー(DBD-1611UD)を買ってから
デノン厨に目覚めちまった。クラシックやJAZZ好きにはたまらん」
伊織「KENWOODもクラシック好きには定評があるみたいよ?」
P「持ってる」
伊織「え?」
P「Kシリーズのコンポも持ってるんだ。あとウッドコーンも持ってる」
伊織「はぁ?」
雪歩「買いすぎですぅ……。だったら初めから同じメーカーの
単品クラスを揃えれば一番効率が良いんじゃ……」
P「まあ低価格帯マニアってことで。俺ってバカだし」
伊織「今日はずいぶん書いたわね」
雪歩「私がヤンデレっぽくなった話はどこ行っちゃったんですか?」
P「まあAV板とは関係なかったから忘れようぜ」
伊織「本当に適当ね」
P「また今度ネタを見つけてレビューでも書くとするか」
伊織「ちなみにM39を買ったのっていつ?」
P「ん? 昨日だぞ」
伊織「」
雪歩「」
P「俺は買ったら即レビューする派だからな」
伊織「全然参考にならないレビューね。まさにチラシの裏だわ」
雪歩「それより私より先にデノンを買わないでくださいですぅ」
P「うん。なんというかすまん」
つづく
100 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/18(火) 00:07:30.33 ID:kuMy3VMW0
あげ
貴音「たまにはコンポについて語りますか?」
P「そうだね。U-K525って知ってる?」
貴音「ケンウッドのラジカセタイプのコンポですね。
Kシリーズの一種です」
社長「KシリーズはK711やK731が有名だな。
k521も売れ筋だったが、最近になって新機種が出たな」
雪歩「ふぇぇ。ケンウッドって低価格でもすごい
製品作るから素敵ですぅ。コスパ最高ですぅ」
P「俺って525使いなんだよね」
社長「意外だね。デノンはハイコンポなのにケンウッドはラジカセとは」
P「あまり大型のコンポーネントは買わない派なんすよ」
貴音「今回はそのレビューというわけですか?
それにしてもこんな時間に更新とは驚きました」
P「実はかなり眠いからどこまで書けるか分からないけどな」
伊織(あいかわらず適当ね)
伊織「あんた、そのコンポも買って二日目とか言わないでしょうね?」
P「一年くらい使ったよ。昨年の九月に買ったからな」
貴音「仕様を見ると8センチのフルレンジ・スピーカーを採用。
MDFキャビネットを採用し、(左右計)
2リットルものスピーカー要領を確保ですか」
社長「はぁはぁ……持ってみるとかなり重いな。6KG近くあるのか」
雪歩「フルデジタル・プロッセシンングを搭載?
難しいけどKシリーズ特有の機能みたいですね。
それとロング・エグゾーズト・ダクトって何ですか?」
P「全面バスレフのことだな。横長の穴が全面下部に空いてるだろ?
そこから音を排出して重低音再生を高めるんだ」
雪歩「ちっさいのによく考えて作ってあるんですね。
FMチューナ付きでUSB端子もありますね」
社長「さっそくレビューしてみたまえ」
P「分かりました」
P「一年前はJPOPとクラシックを主に聴いてました」
伊織「すごい組み合わせね……。対照的なジャンルの音楽じゃない」
P「JPOPを聴いてたのは姉の影響もあるんだ。
特定のアーティストを強く薦めれてな」
貴音「JPOPはどんな音楽を聴いたのですか?」
P「恥ずかしながら、エグザイル、いきものがかり、スピッツ、
宇多田光、ケミストリー、浜崎あゆみ、aikoなど。幅広かったよ」
社長「いかにも若者らしくていいじゃないか。
恥ずかしがる必要はないだろう」
P「ありがとうございます。それで音質なんですが、
エージングが終わるまでは籠った感じがして好きになれませんでした」
社長「ほう。最初はたいしたことなかったのか?」
P「なんというか、スピーカーキャビネットの奥で音が止まってる感じですね。
前面に広がってこないんですよ。高域の伸びがいまいちで、
フルレンジなんてこんなものかなって思ってました」
雪歩「エージングはどのくらいで終わったんですか?」
P「ざっと40時間程度だな。音が激変したよ」
104 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/18(火) 01:48:49.21 ID:QNb7LSAg0
貴音「そんなに変わるものなのですか?」
P「まずストリングスの伴奏はボーカルの後ろできっちり鳴ってる。
シンバルやハイハットの音はしっかり分離されて高い位置で鳴る。
FLATの状態だと打ち込みは軽快だが、ディープバスで底上げすれば問題ない」
雪歩「イコライザっていじってもいいんでしょうか?
人によってはデフォルトのままって聞きますけど」
P「うーん、JPOPみたいな音楽はある程度イコライジングしないと
楽しく聴けないんだよな。フルレンジの欠点かもしれないけど」
社長「ディープバスは十段階に設定可能かね。
バスやトレブルとは別に用意された重低音専用のイコライザだね」
P「これが結構よく鳴りますよ。やたら硬くてONKYOのバスレフみたいな音っすね。
バスドラムは叩きつけるように鳴るし、スネアは軽快かつリズミカル。
エレキベースは筐体を揺らすようにガンガン沈みますよ」
貴音「どのくらい上げればよろしいのでしょうか?」
P「大音量で聴くなら5くらいで十分だな。低音域が前面に押し出してくるぞ。
相対的にボーカルが引っ込んじまうが」
社長「高音はどうなんだね? JOPOだともっぱらシンセの音だな」
P「めっちゃ出ますよ。フルレンジでここまで伸びるとは思ってませんでした。
実は買って一番驚いたのが高音なんですよ」
貴音「あんなに小さいスピーカーなのにちゃんと伸びるのでしょうか?」
社長「ふむ。宇多田光を聴いても高音が華やかに伸びるね。
ボーカルのハスキーボイスも埋もれることなくはっきり聞こえる。
奥行きがあって美しく広がる音。フルレンジとは思えない音場空間だ」
P「各楽器の分離が実に良い。ボーカルが前方に定位し、
楽器はスピーカーの奥の方から聴こえてくる。
この価格としては十分だよ。まあさすがに2WAYには勝てないけどな」
社長「同社の他のシリーズと比べてどうだ?」
P「店頭で711や521も視聴しましたが、この高域の伸び方は
まさにKシリーズの特徴ですね。高音域から超高音域に
差し掛かるとゆっくり減退して空気の中に消えていく」
社長「うむ。一言でいうと優しくて色っぽい音色だね。
はぁはぁ……。聴き疲れない音とも言えるだろう」
P「さて、眠いんで続きは次回に回しましょう」
伊織「次回はクラシック音楽やJAZZ、アニソンのレビューらしいわね」
つづく
P「さて。昨日の続きだ」
伊織「ところでこのコンポの上面に
CONPACT Hi-Fi CONPONENT SYSTEMって書かれてるわね」
社長「Kシリーズの製品にはみんな同じ名前が付けられてるな。
アコースティク・サウンドシステムとも言うようだ」
雪歩「すみません。コンポーネントシステムがコンポの略なのは
分かるんですけど、ハイファイって何ですか?」
社長「ハイ・フィデリティーの略で高忠実度の意味だよ。
高級機によく使われる言葉なので
ゼネラルオーディオで聴くことはまずない」
P「今日はクラシックを聴いてみようか。
Kシリーズはクラシックで本領発揮だぞ」
貴音「視聴用のCDはブラームスのヴァイオリン協奏曲、
ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番、
ベートーベンの交響曲第三番ですか」
P「ボリュームメモリは最大で40まである。
今回は23〜26あたりで聴くぞ。最大出力は計40W。
これでも十分近所迷惑な音量だ」
社長「イコライザの設定は一切なし。FLATの状態だね。
小口径フルレンジでどこまで鳴るか楽しみだね」
〜視聴中〜
伊織「……!! えええ!? なによこれ!!」
雪歩「スピーカーの横方向に弦楽器の伴奏が伸びていきますぅ。
リスナーを包み込むように左右に広がっていきます!!」
社長「しかも木管楽器の音はスピーカーの後方部から
ゆっくりと上昇していく。弦楽とは明らかに
別の方向から鳴ってるのが分かるぞ。音の位置が高い」
貴音「ティンパニなど打楽器の低音はまさに叩きつけるかのごとく。
FLATなのに十分な迫力が出てるのが信じられません。
しかも音が消えるのが早く、中高音の邪魔になりません」
伊織「ヴァイオリン独奏者の演奏は中央付近に定位してるわ!!
ヴァイオリンの音が自由自在に響き渡ってる。
しかも生々しくて独特の色気を感じるわ!!」
社長「ピアノはやや遠くから響いてくる感じだな。
もちろん中央付近に定位するから伴奏に埋もれることはない。
低音部は固めで重みがある。イコライジングしてないのにだぞ」
伊織「トゥッティ(合奏)では輪を描くように音が広がっていくわ。
小型なのにこれだけ鳴るなんて信じられない!!」
P「エージングしたらこうなりました。
頑丈な台に乗せて、スピーカーはリスナーの耳の高さに合わせてます」
伊織「JPOPを鳴らした時とは音場空間が全然違うじゃない」
貴音「木管楽器はそっと伸びて霧のように空気中に消えていきます。
金管楽器は艶やかな音を奏でて存在感があります。
コントラバスは必要な分だけ低音を出してました」
社長「ヴィオラにしろチェロにしろ弦楽の再現度がすごいね。
伊織君も言ってたけど、特にヴァイオリンは定位も音色も素晴らしい」
伊織「これ値段はいくらなの?」
P「俺がヤマダ電気で買った時は保障込みで三万だったな」
社長「ネット通販だと二万ちょっとで買えるのか。
原価は四万だが、定価でも十分妥当な値段だろうね」
貴音「というかゼネラルオーディオの価格帯でクラシックが
美しく鳴らせるのは普通じゃありません。
この製品の音場はまさにコンサートホールです」
P「さすが貴音。するどいな。Kシリーズの定義してるHi-Fiはまさにそこなんだ」
貴音「なんと」
社長「ティーンと来たよ。詳しく説明したまえ」
P「まあHi-Fiの定義なんて各メーカーごとに違うだろうが、
欲を言えばすべてのジャンルの音楽を綺麗に慣らしたいよな」
社長「制作側としては当然の要望だね。しかし一種類の製品では理論上不可能だ」
P「ちなみにKシリーズはムジーク・フェライン・ザールの音を
元にチューニングをしたそうです」
伊織「ムジークフェライン? 学友教会のことじゃない」
雪歩「なんですかそれ?」
貴音「ウィーンにあるクラシックのコンサートホールのことですね。
ロマン派の作曲家たちには思い出深い場所ですね。
Pが視聴CDにブラームスを入れたのもそのためかと」
雪歩「ふぇぇ。よく分かんないですぅ」
P「こんなのクラオタの知識だから一般人は知らなくて当然だ。
俺は本当はバロック時代が好きなんだけどな」
社長「そういえば君はバッハ厨だったね。
無駄にバッハのCDばかり集めてそうな顔をしてるよ」
P「どんな顔っすか。それじゃKENWOODの制作側の話に移りますよ」
http://www.ec-kenwood.com/cgi-bin/omc?port=33971&req=misc/meister/vol_2.html 伊織「KENWOODのec dirctのページね。
音質マイスターの萩原光男さんのお話が乗ってるわ」
〜内容抜粋〜
第一ステップ:
まず「Hi-Fi(高忠実度)」を目標にすえた音づくりをして、
歪や回路の干渉を抑えるため、試聴と修正を繰り返します。
スピーカーなどでもまず基本特性です。
第二ステップ:
次に「原音再生」を目標にします。例えばクラシックであれば
評価の高いコンサートホールの音をイメージして音を作り込みます。
そのように「あるべきイメージ」を明確にしながら、ポップスもロックも
市場の要求に合わせて音を作り込んでいきます
UK-323(525の前モデル)
U-K323は、今人気の本体とスピーカーが一体となったコンポです。
その小さな筐体は設置場所を選ばないので、例えば部屋の隅や
いろいろなお店等、どんなところにもさりげなくマッチします。
そこから奏でられる音はあくまでクリアで、楽器の響きやニュアンス等を
単品コンポ並みに表現、通りすがりの人が思わず振り返るような音に仕上げています。
それもそのはず、スピーカーには本格的な木箱を採用しそれを
2ミリ厚のアルミの筐体で包み込んだ、とても贅沢な設計になっています。
小さいサイズでありながら、妥協を許さず、私自身も企画者も
徹底してこだわった商品です。 ぜひ一度、こだわりの音をお確かめ下さい。
貴音「徹底した音質へのこだわりに感心します」
伊織「小型なのに音が良いのも納得だわ。
オーディオって見た目だけじゃないのね」
〜萩原氏〜
大切なことは、オーディオの音づくりをするよりどころとしての、
良い音の基準をどこに求めるか、ということです。私はこの良い音の基準を、
コンサートホール「ムジークフェラインザール」に置いています。
ムジークフェラインザールはオーストリアの音楽の都、ウィーンにある
コンサートホールで、19世紀後半に作られました。
クラシックのブラームスなどが活躍したホールで、ブラームスのような
ロマン派の音楽を再生するのに適している、といわれています。
また、1970年代には、アメリカのベラネクという人が、
「コンサートホール」という著書の中でNo.1のコンサートホールにあげています。
日本の多くのオーディオ評論家も高い評価をしており、このコンサートホールに
ヒントを得て試聴室を作っている評論家もいらっしゃいます。
雪歩「すごい有名なホールなんですね」
P「関係ないけど毎年新年にニューイヤーコンサートやってるからね」
貴音「素敵ですわ」
〜萩原氏〜
わたしは、このムジークフェラインザールの音は、
・全体的に自然な音で強調感が無い。
・低音はバロックなどの通奏低音のブンという音がやや強調され、
情緒的に漂う感じがあり、しかし響き渡ったあとの立下り感がよい。
低音はホール全体の空気が塊となって動く感じがする。
・中高域は自然な輝きがあり、言葉にすれば、絹のようなきめ細かい輝きで
超高域にかけて、スーッと自然に減衰していく感じがある。
・包まれ感が豊かで臨場感がある。これは椅子が布を用いない木の椅子で
聴衆の周囲からの反射が自然で豊かであることよる。
特に参考になるのは低音感で、そのブンという低音は欧米人が
好み独特のものがあります。
社長「むむ……絹のようなきめ細かい輝きで
超高域にかけてスーッと自然に減退していく感じ……。
これがまさにホールトーンのことじゃないのか?」
伊織「あのフワフワした高音の正体はこれね。
実はJPOPを聴いたときに違和感を感じてたのよ」
P「これを知らない人は、くもった音とか輪郭のぼやけた音
って酷評をするんだよね。まあ合わない人はいるんだろうけどさ」
〜萩原氏〜
一方、ムジークフェラインザールの音は、クラシックの世界だけで
ロックやポップスには無関係では、という方もおられると思います。
わたしは、コンサートホールの音は、ロックやポップスの音質にも
当てはまると思っています。実際、ムジークフェラインザールは、
ポップスのコンサートなどにも使われています。
ただし、そういった音楽では、全体に音をわかりやすくするために
輪郭を少し強調したほうが良い場合もあります。
再生帯域も、特に低音の低いほうはコントロールして切れを
良くしたほうがいい傾向になります。
貴音「なるほど。JPOPを聴くときはディープバスを上げて正解でしたね」
P「ホールトーンとフラットなバランスのせいでシンセ中心の
現代音楽に少し不慣れだな。スピード感が損なわれるってわけよ」
社長「だからディープバスは十段階も細かく設定できたわけか」
雪歩「クラシック以外の音楽のこともよく考えてあるところが素敵ですぅ」
伊織「もちろんJAZZのことも考えてあるみたいね。さすがだわ」
〜萩原氏〜
こんな共通した考えに基づいた「基本の音」に、Kシリーズでは
バイオリンの表現にこだわりがあって、しなやかさや滑らかさを
表現できて、付帯音を感じさせない。
この音の傾向については市場からも評価をいただいていると聞いていますが、
この音を実現するために、ウィーンフィルのメンバーも参加した室内楽を
生録音したCDをリファレンスにて試聴を続け、
音に磨きをかけました。ここには一切妥協しませんでした。
このように「共通した考えに基づいた基本の音」の楽しさを軸に、
それぞれグレードが上がるごとに音の要素を付け加えて、
高級感を出していくのが私たちの音つくりです。
P「ためしにこれ聴いてみ」 つ『バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ』
〜視聴中〜
雪歩「……音質もすごいけど演奏もうますぎですぅ!!」
伊織「演奏中の緊張感まで伝わってくるんですけど」
社長「まったくだ。KENWOODのコスパの良さには頭が上がらん」
P「店頭の視聴だとこの繊細さが伝わらないんすよね。
Kシリーズは静かな環境で聴くに限るっすよ」
貴音「勉強になりました。次回はアニソンやJAZZを視聴しましょうか」
つづく
もしかしてSS速報か何かと勘違いしてない?
いいかげんVIPでやってくれ
116 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/19(水) 04:59:33.20 ID:0mtf/Vtk0
あが
I'm So Freeはリファレンスに使える。音が良い。
なにこのスレwwwwwwwwwwwww
アニ豚キモキモスゥwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
キモスィうめぇwwwww
120 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/22(土) 06:21:37.16 ID:LJSlr9M00
上がれ
121 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/22(土) 10:01:32.09 ID:IybzXehmP
最後のチャンスだ!すり抜けながら掻っ攫え!
122 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/25(火) 21:13:42.76 ID:rchLtUSN0
あげ
てす
124 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/09/28(金) 22:04:39.57 ID:9QctVGCh0
ぬるぽ
ぬる
127 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/03(水) 03:44:48.80 ID:a0efjCwq0
ぽ
128 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/04(木) 04:29:56.14 ID:5UjqDp7c0
まだかね?
129 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/05(金) 20:07:34.71 ID:a1yHOsAV0
ぬるぽ
続きはよ!
132 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/07(日) 04:57:55.04 ID:DLv02Fki0
133 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/08(月) 20:30:51.81 ID:LZWTI2Ib0
ぬるぽ
ソウカ
死・ね
ソウカ
死・ね
ソウカ
死・ね
ソウカ
死・ね
ソウカ
死・ね
ソウカ
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死・ね
ソウカ
死・ね
135 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/09(火) 23:23:45.20 ID:IAbZrTb10
ぬるぽ
136 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/11(木) 08:08:23.08 ID:OMHLAK6x0
ぬるぽ
137 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/12(金) 01:16:06.39 ID:bF9+xSPO0
うめ
うめ
ぬ
きっと今頃オンキョーのミニコンポでも買いに家電量販店に出掛けてるんだろ
私が
>>1だが、なんでこのスレまだ残ってるのよ……まじ受けるんですけどー?
141 :
再開:2012/10/12(金) 22:24:07.95 ID:jDkuF+cx0
>>114 P「視聴の続きだが、まずはJAZZだな」
社長「何年代のを聴くんだね?」
P「俺が持ってるCDは98%くらいが50年代から60年代ですね」
雪歩「えええ……!! かなり古くないですか?」
社長「実はJAZZマニアに人気なのがこの年代なんだよ。
スタープレイヤーが数多く存在したのだ」
伊織「まあ高級オーディオ持ってる奴のほとんどが聴いてるでしょうね。
中にはJAZZなんて邪道だって言う人もいるでしょうけど」
貴音「持ってるのはマイルス、コルトレーン、ビル・エバンス、
サッチモ、サラ・ボーンなど定番ばかりですね」
P「個人的に好きなのはチャーリー・パーカーやウェス・モンゴメリーだな」
社長「まずはインスト系から言ってみるか?」
P「そうっすね」
〜♪〜♪
雪歩「ふぇぇ。トランペットの音がすごい迫力ですね」
伊織「それはサクソホーンの音ね。しかもアルトよ」
雪歩「そんなこと言われてもよく分からないですぅ。
クラシックと違って、ドラムの打ち込みとか
すごい激しくてびっくりしちゃいましたぁ」
社長「初めて聞く人はこんな感じで驚くんだよね。
聴いていくうちになれるさ」
貴音「メインとなる管楽器の音は前面に出て、ピアノ、ウッドベース、
ドラムスなどのリズム隊は後ろで鳴ってますね」
P「まあ最低限の奥行きは作られてるよな。
ピアノはここ、ベースはここ、ってのが分かるね」
社長「この値段でも定位は考えて作ってあるね。
ほとんどのCDがモノラル録音だから中央定位しがちだが」
雪歩「えー、ステレオじゃないんですか!?」
社長「この年代だとモノラル録音が大半だからね。
むしろ下手なステレオよりモノラルのが聴きやすいよ。
ミキシングの出来具合に寄るけどね」
〜♪〜♪
社長「マイルスやロリンズのステレオ音源を流したが、
音の定位が不自然なのは気のせいか?」
P「なんかメインとなるサックスやトランペットの位置が微妙っすよね」
伊織「片方のチャンネルから鳴ってるから中央定位しないわ。
というか楽器の音が左右に振られすぎ。
実際のバンドメンバーの編成を見ると、明らかに違和感を感じるわ」
P「これ、スタジオでうまくミックスできてないみたいだね。
当時のミキサーの性能の限界だったのかな?」
社長「今の時代ならマルチトラックで録音しても、
うまくパンしてホイホイって定位させられるのにね」
雪歩「??」
貴音「CDの録音状態の話です。気にしなくていいですよ雪歩。
結論として、楽器の音色は非常に美しかったですね。
モノラルでも美しかったですが、ステレオだと特に」
社長「うむ。金管楽器は色っぽく、力強くも耳に刺さらない音だ。
ピアノもドラムスも軽快になるじゃないか」
P「特にウッドベースの鳴りが良いっすね。
優しく空気を振動させてすぐに去っていく感じ」
雪歩「モノラルでも綺麗になるってすごいですよねぇ。
JAZZって、どっちかと言うとロックみたいな激しい
感じの音楽だと思うのに、どこか心地よさがありますね」
社長「今流したのは、ほぼ全部アコースティック楽器の演奏だからね」
雪歩「アコースティック……?
てことはクラシックで使われる楽器ってことですか?」
貴音「その通りです。電子楽器を用いてないから、生演奏特有の
心地よさがあるのです。ちなみにウッドベースとは
クラシックではコントラバスと呼ばれます」
雪歩「?」
伊織「主に一番低い低音を担当する弦楽器のことよ。
JAZZだと指で弦を引くのが大半ね」
雪歩「あっ、このゆったりした低音部のことですね。
たしかに弦楽の柔らかい感じが出てますね」
P「次はボーカル系も聴いてみるか。エラとサッチモのCDには
JAZZオケがついてるから伴奏の迫力がすごいんだよね」
( ゚∀゚)o彡°……!……!
〜♪〜♪
雪歩「うわぁ。バラードではすごくゆったりとした歌い方をするんですね。
速い曲だとベースやピアノが元気になりますぅ」
伊織「ボーカルが引っ込んだ後のJAZZオケの迫力がすごいわね。
ボーカル、オケ、ボーカル、オケの順で次々に畳み掛けてくるわ」
社長「モノラル音源でもオケの部分で音場の広がりが味わえるね。
トロンボーン、サックス、トランペットなど
のアンサンブルが上や横方向に広がっていくね」
P「JAZZオケ特有の迫力と色っぽさがすごいんすよね。
電子派の人には悪いんすけど、
シンセサイザーの打ち込み音とかじゃ絶対に出せない味っす」
貴音「たしかに。たとえばギターアンプで電子的に増強した音と、
同じ楽器を並べて合奏した音では全く違う音ですね。
合奏した分だけ音に立体感が生まれます」
P「こういうところがオーディオマニアに好かれる理由だと思う」
雪歩「なるほど。ほとんどクラシックと同じ楽器使ってますしね」
伊織「と言っても演奏の仕方がまるで違うけどね。
モノラル音源ではボーカルが中央定位してて
聴きやすかったわね。ステレオは少し微妙だったわ」
P「次はアニソンでも聴くか」
社長「もちろんうちのアイドルの曲を聴くんだよね?」
P「も、もちろんですよ」
→スモーキースリル、眠り姫、リレーションズ、Tip Taps Tip
伊織「何よこの適当な選曲は」
P「サーセン」
雪歩(私の曲が一つもないですぅ……!?)
〜〜〜♪
社長「うほっ。やっぱ打ち込み系だと高音に寄りがちだねぇ。
さっきのJAZZはFLATで視聴してちょうどよかったが、
やはり現代音楽はディープバスを使用するべきだろうね」
P「ためしに4あたりまで上げてみますか」
伊織「へー、いい感じにリズミカルになったわね。
ボーカルはスピーカーの手前ど真ん中で鳴ってるわ。
パンが良く出来てるから各楽器は分離して聴こえるわね」
P「各楽器の音をエフェクターでいじってるから、中音域(ボーカル)
と喧嘩しないのも良いよね。こういうとこは現代音楽の利点だと思う」
貴音「打ち込み系なので音が前面に集中してしまうのが難点ですが、
上方向にはそれなりに広がりますね。
特にエレキギターやストリングスの音などは」
P「ディープバスのおかげでベースがえらい元気になったなぁ」
雪歩「眠り姫がすごいですねぇ。音の強弱が激しくて、
サビの部分ではスピーカーの奥からいろんな音が聞こえてきますよ」
社長「まるで波のように押し寄せてくるから驚くよね。
いろんな電子音が混ざってるから、どんな楽器があるのか特定できんが」
P「スモーキースリル、悪くねえっすね。ドラムの打ち込みとか
マジで人が叩いてるように聞こえるっす。
それにボーカル三人のハーモニーがかなり決まってます」
貴音「Tip Taps Tipは無難な曲ですね。聴いてるのは春香Verですが、
軽やかなので聞き流すのにちょうどいいです」
伊織「リレーションズは良い曲なんだけど、リズムドラムの機械っぽさが
露骨に出たわね。ギターの音も変色させすぎて違和感が……」
P「ケンちゃんのコンポはそういうところを隠さずに再生しちゃうからね。
まあしょうがないさ。美希の歌のうまさでノーカンってことにしよう」
社長「今聞いた感じだと、全体的に悪くないんじゃないか?」
P「そうっすね」
雪歩「あのぉ。このオーディオってクラシックとか得意みたいなんですけど、
私たちの曲でも綺麗になる曲ってありますか?」
P「あるよ」
雪歩「あるんですか!?」
P「完全に俺の主観になるけど、FLATの状態で綺麗に鳴る曲は……」
→LOST(雪歩)
好きになって、よかった(雪歩)
眠り姫(千早)
星のかけらを探しに行こう(貴音Ver)
月のワルツ(貴音)
Squall(美希)
伊織「ほとんどカバー曲じゃない!!」
P「サーセン、でも後述するウッドコーン・システムでも無難に鳴りましたよ。
一応、フォスターのモニターヘッドホンでも確認してますので。
これらの曲はコンポ側でイコライジングしなくても大丈夫っす」
雪歩(あっ、私の曲が入ってる……)
〜〜♪
社長「音量大きめにして聞いてみたけど、たしかに無難だね。
バラード系のゆったりとした曲が多いみたいだが、
高音と低音が下手に主張しすぎないから聴きやすいね」
P「特にSquallの出来が素晴らしいっす。
美希の声量と高音楽器の伸びがうまくマッチしてます。
低域は少しブーミーですが、余裕でノーカンっす」
伊織「本当に綺麗に高音が伸びるわねぇ。
ムジーク・フェライン・ザールの反響音をうまく利用してる感じね。
耳障りな音がほぼないし、最初から最後までじっくり聴けるわ」
P「好きになって、よかった、もかなり良い感じ。ウェットな雪歩の声と、
弦楽器のせつない音色がうまくマッチしてる。歌い終わった後の
消え入るような雰囲気に不思議な色気がある」
雪歩「あ、ありがとうごまいますぅ」
P「それと、重低音を多目に調整して聴いてほしい曲なんだけど、
マリオネットの心はロックとして良く出来てると思う。
美希の声量、曲全体のダイナミクス、ギター、ベースのバランスなど」
社長「ほほう。この曲もホールの中心から全体に音が伸びていくように
感じられるね。たしかにダイナミクスはかなり広めに作ってある。
コンプかけまくりの現代音楽にしては珍しいね」
P「今回の視聴はこんなもんだな」
社長「このオーディオはコンサートホールの音を基準にしてるとはいえ、
現代音楽にも配慮があるのが素晴らしいな」
伊織「ただ、どうしても高域の伸びに特徴があるから、
反響音(間接音)が苦手な人には受けないでしょうね」
雪歩「コンパクトなのに勢いのある低音が出るのにびっくりしました。
最近のオーディオ機器って小さいのに頑張ってますね」
貴音「ちなみにFMラジオも聞けますから、ラジカセとして一台買っておくのも
有りでしょうね。気軽に設置できるサブシステムとしても十分です」
P「デスクトップ・オーディオとしてPCと接続するのも有りだな」
伊織「今回はこの辺で終わりね。
次はウッドコーン・システムについて語るかもしれないわ」
152 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/13(土) 18:21:59.40 ID:Yx/+FpWY0
うめ
たけ
てんてー
155 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/14(日) 02:53:16.97 ID:OxEuWei10
ぬるぽ
ガッ
157 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/15(月) 02:10:37.40 ID:FhowM8Sp0
うめ
ふむ
もい
160 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/16(火) 01:42:07.27 ID:ECmmPKbL0
いか
かめ
〜ウッドコーン(EX−AK1)を聴いてみる〜
社長「使わなくなったワイドテレビの用の台にスピーカーが乗ってるね。
スピーカー間の距離は25センチ以上離れており、
十円玉がインシュレーターに使われてる」
P「貧乏人なので、セッティングなんてこんなもんすよ。
台が揺れないように色んな重みを載せてあります」
社長「エージングはどのくらいしたのかね?」
P「たぶん百時間以上っすね。買ってからから一年以上たってます」
伊織「デノンのM39は、買った次の日にレビューしてたわね」
P「サーセン。あとで再レビューしようと思ってる」
雪歩「このコンポは、木をスピーカーの素材に使ってるんですか?」
貴音「面妖なスピーカーのようですね」
P「木は音の伝わりが早いんだよ。伝導率が良いって言うのかな?」
社長「技術者らは、試行錯誤の上に開発に成功したそうだね」
伊織「つーか、この価格帯でフルレンジってしょぼくない?
このコンポって原価は65000円くらいしたわよね?」
P「フルレンジなのも理由があるんだよ。まあ聴けば分かるさ」
社長「まずはJPOPでも聴いてみるか? スピッツのロビンソン、
レミオロメンの粉雪を録音したCD-Rがあるぞ」
P「分かりました。圧縮音源なので、K2テクノロジーはK2に設定しますね」
雪歩「K2って何のことですか?」
P「レシーバーの機能だけど、あとで説明するよ。まずは聴いてみてくれ」
こなぁぁゆきぃ♪ おーきな力で、そーらに浮かべたら♪
社長「なああ……これは!?」
伊織「ええええっ? エレキギターの音が……生々しい!?」
貴音「このボーカルの艶っぽさ……!! ケンウッドとは違う!!」
雪歩「スピーカーの前を音が滑って行く感じですぅ。
なんていうか、音の伝わり方が全然違いますぅ!!」
P「うん。最初に聴いた時はビックリするんだよな。
でもレンジは狭いし、音が分離せず直線的に伝わってこないか?」
伊織「い、言われてみれば確かに……。
ケンウッドのコンポは、立体的に音が広がってたのに……」
社長「……うむ。冷静になってみると、なんて平坦な音なんだ。
音色だけは凄まじく綺麗だったが……」
P「エグザイルや浜崎あゆみも聴いてみてくださいよ。
典型的な打ち込み系サウンドっすよ」
アルバムのCD音源 レシーバーはK1に設定
選曲:ラバーズ・アゲイン♪ 二つの唇♪
A song for♪ SEASONS♪
社長「お、おそろしいまでの……」
伊織「電子音楽っぽさ!! そして低域の不自然さ!!」
貴音「信じられないくらい、シンセサイザー特有の音が露呈しますね。
リズムドラムがバスドラの音域をボワボワさせてますし、
高音は音が出過ぎてバランスが悪い」
雪歩「こんなコンポが六万以上もしたんですか!?
音が一つの塊みたいに出てきて気持ち悪いですぅ!!
スピード感も全くないじゃないですかぁ!!」
P「おまえらのアニソンを聴いても、ほとんど同じように鳴るよ」
社長「……なんだと。こんな音でメーカーは儲かるのかね?」
P「実は、わざとこういうチューニングになってるんですよ」
社長「なにぃ……? くわしく説明したまえ」
P「まず、このスピーカーは8.5センチのフルレンジ(1WAY)っす」
社長「う、うむ。どう聴いても低域不足に思える」
伊織「この前視聴したK525の方が、低音が出てたと思うわ」
P「そして、2WAYスピーカーにあるようなレンジの広さは存在しない」
貴音「音の分解能とは無縁の音でしたわ」
P「でも、フルレンジの利点もあるんですよ。
高域と低域を犠牲にする代わりに、音場定位が安定して聴きやすいです」
社長「……いわゆるカマボコ系の音とでも言いたいのか?
たしかに中音域の美しさは異常だったが」
P「ここでビクターの制作側の話に移りましょう。
ウッドコーンのチューニングは、スタジオエンジニアとの
連携で行われてるんです」
伊織「スタジオエンジニア、ですって?」
社長「そういえば、ビクターはスタジオを持ってる会社だったな」
P「そうです。レコーディング・スタジオを持ってる会社だからこそ、
ミキシングやマスタリングについて知り尽くしてるんですよ」
貴音「はっ……!!」
雪歩「どうしたんですか?」
貴音「つまり、録音状態に忠実に慣らす?」
P「その通り。鋭いな。ウッドコーンのHi-fi基準は、
スタジオで録音されたマスター音声なんだ」
雪歩「えっとぉ。それってどういう意味なんですか?」
社長「実際のCDの制作場面を考えてくれ。エンジニアは
市場の要求に合わせた音作りをするわけだが、
当然時代によってニーズが変わる」
貴音「流行歌と言われるJPOPやアニソンなどはDTMが主流です。
機械で人為的に加工された音楽ということですね」
伊織「ミキシングやマスタリングの段階で音を調整できるの。
スタジオの機械を使って自由自在に音を変えられるってことよ」
雪歩「えーっと、さっき聴いたエグザイルの曲がうるさく
聴こえたのは、録音された状態を再現したからなんですか?」
P「それに近いな。完璧なスタジオ・サウンドとはさすがに言い難いが、
不自然に音圧を上げてたり、定位がおかしい音源はそのまま鳴らすよ」
伊織「全体的にコンプ(コンプレッサーのこと。エフェクトの一種)
が効きすぎて音が前方に集中してたわね」
社長「ファンの人は怒るだろうが、楽器の定位がデタラメだったな。
とってつけたような音場だ。しかも無駄にイコライジングしてあり、
高音と低音が喧嘩して中音域をつぶそうとしてたぞ」
雪歩「ふぇぇ。どうしてそんな変な録音にするんですか?
エンジニアの人たちはプロなんですよね?」
P「むしろ、プロだからだよ。今の流行歌ってのは圧縮して聴くのが前提だろ?」
社長「アイポッドのようなメモリープレイヤーや、
アイ・チューンズのようなPCに取り込む装置が流行ってるね。
浜崎あゆみが全盛期の頃はMDが流行だったがね」
伊織「圧縮すれば、その分だけ音の力が弱くなるの。
MP3とかに圧縮したらかなり悲惨よ?
だから、マスター音源で無理やり音圧を上げるのよ」
P「そうすれば、メモリープレイヤー側でもそこそこの音量で聞こえるだろ?
付属イヤホンのような劣悪な再生装置だと、高域も低域も全くでないからな。
ドンシャリにイコライジングすれば、相対的に迫力が出るんだよ」
雪歩「知りませんでした。良く考えてあるんですね」
P「さっき俺が流したのは、CDから直接取り出した音だ。
K1をオンにしたから、オリジナル・マスターに近づいてしまった」
雪歩「K1ってどんな機能なんですか?」
P「デジタル変換時に失われてしまう音楽情報を復元する装置だよ。
難しい言い方でスマンな。K1はCDなどの非圧縮音源用で、
K2はMP3などの圧縮音源用に使えるんだ」
社長「その二つのモードを総称してK2テクノロジーと言うのか。
レシーバー部に搭載された機能だな」
雪歩「音源によって使い分ければいいんですね?」
P「そうだ。ケンウッド側だとサプリウムって効果があるな」
伊織「ヤマハのコンポも、これに近い機能を持ってるわね」
雪歩「さっき社長が、定位がデタラメって言ってました」
P「たとえばさ、歌手がバンドメンバーの中心に立ってるとして、
ドラマーやベーシストがそいつに密着して演奏するか?」
雪歩「しないですぅ」
P「だろう? ドンシャリにイコライジングされたJPOPだと、
そんな感じで聴こえちまうんだよ。なんでボーカルの
長至近距離でベースやギターをガンガン弾いてんだよ」
社長「つまり、各楽器の距離感が全くない」
P「その通りっす。録音状態といえば、歌謡曲がおすすめっすね。
井上陽水や松田聖子を聴いてみますか?」
社長「なんで歌謡曲を録音したCD-Rを持ってるんだね?
20代にしてはしぶい趣味をしてるな」
P「親の影響っすよ。レシーバーの設定はK2にしますね」
選曲:ジェラシー♪ 心もよう♪
赤いスイートピー♪ canary♪
社長「バ、バカな……!! 音にしっかり強弱が付いたぞ。サビの音量がすごい」
伊織「うそおおおお!! 各楽器の音がはっきり聴き取れるわ!!」
貴音「音の奥行きが全然違います!!
今まで聴こえなかった、スピーカーの奥の方から音が出てます!!」
雪歩「ド、ドラムの音色と立体感がすごいですぅ。
人が叩いてる姿が想像できるほどですぅ」
社長「ボーカルの美しさは絶品。フルレンジ特有の安定感があるじゃないか!!
演奏された音をそのまま放出してる感じだ!!」
伊織「ベースは力強く、ギターのメロディラインはより明確に!!
さっきまでは低域なんて出ないと思ってたけど、今度は
出るようになったわ!! 松田聖子って歌うまいわね!!」
貴音「高音部ではコーラスやストリングスの音が綺麗に伸びていきます。
ゆったりと空間に溶け込んでいきますね」
P「昔の音楽って、高級機で鳴らせるようにレコーディングされてたんですよ。
音場の広さ、ダイナミクス、分解能、全部がケタ違いっす」
社長「昔はバブルだったからね。マニアはみんな高級コンポを買い揃えたもんだ」
伊織「……ふーん。この音質なら納得しちゃうわ」
貴音「音源が違うだけで、別のオーディオに思えてしまいました」
雪歩「録音状態って大切なんですね」
P「やっぱさ、DTMじゃ生演奏中心の録音には勝てないよね。
エグザイルに比べれば、スピッツのがましだったな」
社長「録音が悪いのは時代の流れだから仕方ないだろうな。
今どき高いオーディオを買う人なんてまずいないだろう」
P「うーむ。俺みたいに若くても音にこだわる奴はいないのかな」
貴音「今回はここまでです。次回は、JAZZやクラシックを聴いてみましょうか」
すっかりミニコンポ批評スレだな
いや、良いんだけどね
174 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/10/17(水) 06:40:01.86 ID:oTBQljQa0
175 :
続き:2012/10/17(水) 08:43:21.31 ID:+sh0z7C10
P「視聴を続けるぞ」
社長「用意したのはJAZZのCDか。
モノラル版とステレオ版で分けてあるようだな」
貴音「では、CDをセットしましょうか」
・モーニン(アート・ブレイキー)
・ワルツ・フォー・デビィ(ビル・エバンス)
・ソー・ワット(マイルス・デイビス)
〜〜♪
社長「……!?」
伊織「……????????」
貴音「……? ……!?」
一同は、しばらく言葉を失った。
音が鳴ってると言うより、
スピーカーが奏でてるとしか思えない感じだった。
176 :
続き:2012/10/17(水) 08:51:39.87 ID:+sh0z7C10
再生中のソフトは、半世紀も前に録音されたものであった。
CD化に伴い、デジタル・リマスタリングが行われてるとはいえ、
ここまで生々しいアコースティック楽器の音は、
この価格帯のコンポでは有りえないレベルだった。
モノラル版とステレオ版を聴いたが、いずれも素晴らしかった。
社長「……うぅむ。言葉でこの感想を伝え切れるのかな。
スピーカーが楽器に変身しちゃった?」
伊織「この、ウッドベースがブウンて沈む感じが有りえないわ。
指で引いてる姿まで容易に想像できることろが……」
貴音「トランペットやテナーサックスの金属らしさがリアル……。
管楽器特有の空気の流れや、息継ぎのタイミングまで伝わってくる。
ドラマーが目の前でシンバルやスネアを叩きまくってる感じでした」
雪歩「音が綺麗すぎて気持ち悪いくらいですぅ……。
JPOPを聴いた時とは真逆の感想ですぅ。
原価六万円台で、ここまで鳴っていいんですか?」
P「JAZZがオーディオマニアに
好かれるジャンルなのが分かりますよね」
社長「そういう次元を通り越してるだろこの音は!!
さっき聴いてたJPOPとは何だったのかね!!」
P「ずばり、録音された音をそのまま流してるってことっすよ。
ビクターはアコースティック音源には強いですからね」
伊織「アコースティック音源なら、ケンウッドでも十分なレベルだったわ!!
もはや、ミニコンポが出しちゃいけない音を奏でてるわよ!!」
貴音「こ、このオーディオはJAZZを聴くために生まれてきたとしか……」
P「そんなことないさ。色んなソースに対して色んな音を奏でるから、
可能性は無限だよ? マスター音源に忠実に慣らすからね」
雪歩「今どきのハイコンポ(高級ミニコンポ)ってレベル高いですぅ。
オンキヨーやケンウッドのも同じように鳴るんですか?」
P「何度も視聴したけど、まあ音色の美しさならウッドコーンだよね。
CR-D2の、面レベルで押し上げる圧倒的な音場感や、
K711の優れた分解能や低音の力強さはないけどね」
伊織「でしょうね。あっちに比べたら音場空間じゃ勝てないわよ。
でも、フルレンジだから聴き疲れとは無縁の優しい音!!」
貴音「なぜ、CR-D2を引き合いに? CRシリーズはリニューアルしましたわ」
P「地元の家電量販店には、新シリーズがまだ置いてないんだよ。
ちなみに視聴する時は、一時間くらい時間をかけて慎重にやってる」
伊織「しかも大音量でJAZZやクラシックを? 迷惑な客ね」
P「ちゃんと定員に許可を取ってるから大丈夫。ミニコン売り場は俺の庭だよ。
この音色はウッドコーンしか再現できなかったぞ」
社長「オンキヨーは冷静な感じの音色だったようだね。
全体的にシャープで輪郭がはっきりしており、特に高音の広がり方は
凄まじかったらしい。アンプの駆動力はミニコンを超えてるそうだ」
P「スピード感やリズム感を重視するなら、あっちのほうが良いと思いますよ。
定員がしつこいぐらいオンキヨーを薦めてきたから、逆に萎えましたけどね」
貴音「K711は音の定位が圧倒的だそうです。フルオーケストラでしたら、
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという
弦楽の横並びと、その奥に存在する木管楽器や金管楽器の
位置が綺麗に再現されていたと」
P「K525をすごくした感じだよ。音色は同系統だね」
社長「大編成のJAZZを聴いたらどうなるのかね?」
P「デューク・エリントン・オーケストラなどですね。
エラ・フィッツジェラルドのCDを聴いてみますか」
〜〜〜〜♪
伊織「あれ? 伴奏が直線状に伸びてるわ」
社長「管楽アンサンブルの部分で、音が上や横に広がらないぞ?
結構な数のJAZZオーケストラだぞ。
サックスだけで何人演奏してると思ってるんだね」
雪歩「おかしいですねぇ。K525は音場が広がったのに」
貴音「でも、後ろから楽器の音が迫ってきますわ。前後の立体感はありますね」
P「おっしゃる通り。奥行きはあるけど、上下左右には広がらない音」
社長「同じフルレンジでも、ケンウッドとは違う音作りだ……。
オンキヨーとは真逆と言ってもいいくらいだ」
伊織「なんていうか、下手にレンジが広がらない分だけ、
心地よく音楽に向き合える感じね。フルレンジだけで
一つの世界を形成してる感じがするわ」
雪歩「メーカーによって音作りって違うんですねぇ。勉強になります」
貴音「今回はここまで。次回はクラシックを視聴しましょうか」
かば
バキ
182 :
続き:2012/10/20(土) 04:58:56.39 ID:LG2hUPCF0
P「クラシックを聴く前に、まずは音量について語りたい」
雪歩「どうしてですか?」
社長「クラシック音楽は、もっとも再生が難しいとされるジャンルだ。
高級オーディオマニアの中には、これの再生に命を懸けてる人もいる」
伊織「まあ、他のジャンルとは演奏してる楽器の数がケタ違いだからね」
雪歩「オーケストラって何人くらいで演奏してるんでしょうか?」
社長「作曲者にもよるが、大体50から100人くらいだな。
マーラーみたいに無制限に増やした怪物もいる」
伊織「ロマン派以降から急激に増えだしたのよね」
P「で、話を戻すが、EX−AK1の最大音量は50。
アンプ側の最大出力は合計60ワットだ」
社長「今までのJPOPやJAZZの視聴には、18〜25のボリュームで聴いた」
P「20を超えると結構な音量ですよ。賃貸では、まず不可能でしょう」
社長「視聴時に低音量なんてのは、論外だな」
P「その通りです。メーカーが意図した音というのは、
十分な音量を出して初めて実現します」
伊織「スピーカーの性能をフルに発揮するためには、
アンプ側で出力を上げないとね」
貴音「騒音問題などを考えると、家庭環境に左右されますね」
P「そうだな。ちなみに実験してる場所は一軒家の八畳間だ。
家族にはちゃんと許可を取った上で鳴らしてる。
田舎なので、隣家との距離はかなり離れてる」
雪歩「Pは東京在住って設定じゃなかったんですかぁ?」
貴音「まあ、いいではないですか」
P「最初に言っておくが、クラシックに関しては非常識なまでの大音量にする。
各楽器の音がくっきり浮かび上がるようにな」
雪歩「……なんだか、緊張しちゃいますぅ」
〜ウッドコーンでオーケストラを聴いてみる〜
社長「いきなりオーケストラかね? このスピーカーでは難しそうだが」
伊織「そうね。JAZZバンドを聴いたときも、レンジの広さに不安があったわ」
貴音「どう考えても室内楽(小編成)の方が向いてそうな感じがしますわ」
P「実際のネットレビューにもそういう意見が多い。
だが、実験する価値はあるのだ。ちなみに、あるブログによると、
ビクターが主催したスタジオ視聴会では、ボリューム48で聴かされたらしい」
伊織「48!? 爆音を通り越して身体ごとぶっ飛ばされるわ!!」
貴音「視聴に使われたのはAR9らしいです。
しかし、それだけのボリュームにウッドコーン・スピーカーが
耐えきれることの証なのでしょう」
雪歩「で、でも。うるさすぎて耳がどうにかしちゃいますよぉ」
P「俺の場合は格下のモデルだ。28〜35で聴いてみようと思う」
社長「うむ。部屋の広さの制約もあるからね」
P「視聴にはCD(ステレオ音声)を使う。圧縮音源は一切なしだ」
モーツァルト作曲 交響曲 第41番
指揮 クラウディオ・アバド
演奏 ロンドン交響楽団
社長「レシーバーをK1モードにセットだね」
P「ボリュームをまず30にして、徐々に35に上げて行こう」
〜〜第一楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ♪
社長「ぬわっ……!! なんという大音量!!」
伊織「ぎゃあああ!! 30の時点でかなりうるさいわよ!!」
P「分かってるが、冷静に聴いてみてくれ。
フォルテシモの迫力はどうだ? 各楽器の音がきちんと聴き取れるか?」
貴音「トゥッティ(合奏)では、やや管楽器の音像がぼやけて聴こえますね。
第一、第二バイオリン、ヴィオラがはっきりしてます。
チェロ、コントラバスも空気を振動させてるのが分かりますわ」
P「つまり、前面に配置されてる楽器(弦楽)の音が明確ってわけだ。
横並びに放ってないけどな。ここでボリュームを35まで上げてみるぞ?」
〜〜♪
社長「おおっ、管楽器の位置がはっきりしてきたぞ!!」
伊織「ヴァイオリンやヴィオラの音に埋もれがちだった、木管楽器の
音像が分かるわ!! 右後方にいる金管楽器の音も柔らかく伸びてくる」
貴音「コントラバスやチェロの低音部が、より明確に聴こえてきました。
打楽器の打ち込みにも迫力が増し、リズム感が上昇して目が離せません」
P「だろ? 非常識な音量ではあるが、必要最低限の分解能は確保されてる。
直線的に音が放たれる特徴を持っていて、空間の中で各楽器の
色んな音を味わえる。点音源ってやつだな」
雪歩「それにしてもすごい音量ですねぇ。合奏部の音だけ聴いてると、
隣の部屋から苦情が来そうですよ」
伊織「私が家族だったら殴りに行ってるわよ」
貴音「しかし、ここで特筆すべきことがあります。
AK1のウッドコーンスピーカーは、中音域が
張り出しますので、どれだけ音量を上げても音が破綻しません」
P「その通り。K525ではボリューム25(最大40)を過ぎたあたりから、
高音や低音の出方に違和感が出た。つまり限界音量ってわけだ」
社長「まったく貴音君の言う通りだな!!
こんな非常識な音量なのに、高音も低音も上品に鳴ってる!!」
伊織「普通のミニコンポだったらとっくに破綻してる音量よ!!」
P「カマボコ型の音だから、爆音の方が綺麗に鳴るという現象」
雪歩「確かにこれは凄いですね。うるさいのに音圧を感じないというか」
伊織「不思議な感覚よね。
音を放出してると言うより、空気の中に溶けさせてるわ」
社長「他社のハイコンポに比べれば、明らかに音場不足にもかかわらず、
このフルレンジが奏でる心地よい音楽空間は何だ?」
P「一楽章が終わりましたね。聴き終えた後も疲れないのが利点ですよね。
家族の話によると、隣のさらに隣の部屋まではっきり音が聞こえたそうです」
伊織「やばいわね。赤の他人だったら訴えられるわよ」
雪歩「一軒家で良かったですね」
面白い話だけど参考にならんわw
爆音は無理だな〜
P「次はベートーベンにしましょう。ドイツ・グラモフォンのCDっす。
音圧が高めなのでボリュームは28から始めます」
ベートーベン作曲 交響曲 第五番
指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
〜〜第一楽章 アレグロ・コン・ブリオ♪
社長「ぬわああああ!! さっきと同じくらいうるさっ……てか演奏がすごい!!」
伊織「うっさいけど、パーカッションに躍動感があるわ!!
それに高弦群と低弦群の一糸乱れぬ演奏!!」
雪歩「金管楽器の音がやたらと伸びてきますぅ。なんて目立つ音なんでしょう」
貴音「冒頭の主題部から観客の度肝を抜く曲ですからね」
P「まだ少し楽器の分離が足りないだろう? 音量を32まで上げよう」
〜〜♪
社長「あっ、引っ込んでた木管楽器の位置が分かった!!
すごい繊細で美しい音を奏でてるじゃないか!!」
伊織「コントラバスの位置も、かなりはっきりしたわ!!
ティンパニの打撃音が、空気を振動させて周囲に広がっていく!!」
貴音「定位感に優れてて、8.5センチの中に意識が吸い込まれていく感じです。
しかも、うるさいのに耳障りじゃない、この不思議な感覚」
雪歩「お世辞にもレンジが広いとは言えないですぅ。
でも、前後の奥行きはたっぷりあって、
スピーカーの奥で管楽が、前方で弦楽が鳴ってる感じですぅ」
P「雪歩も詳しくなってきたじゃないか。中音域を担当してる楽器の音が
鮮明に張り出すよな。その分、重低音は足りな過ぎるけどな」
社長「高音は十分に美しい!! そしてなにより、演奏の質がはっきり分かる!!」
伊織「あきらかにベルリンフィルのが演奏の質が高いわ!!
弦楽だけじゃなく、管楽も打楽器も統率がとれてるのが分かる!!
この完璧ともいえるオーケストレーションは素晴らしいわ!!」
P「マスター音声に忠実なウッドコーンならではの味わいってわけだな」
〜ウッドコーンでオーケストラを聴いた感想〜
社長「最初に言いたいのは、フォルテシモで音が自然に交じわるところ。
これはフルレンジの最大の利点だろうね。心地よいという言葉が
ぴったりだ。安心して音楽に没頭できる。音の分離は2Wayに完敗だが」
伊織「k525に比べると、音の直進性が高くて上下左右のレンジが狭いわ。
でも、空気振動の再現度は凄いわ。高弦は美しく緩やかに、
木管は伸びやかに、ティンパニは染みわたる様に空気を震わせるわ」
貴音「木は音の伝わりが早い、というのが実感できました。
次から次へと楽器の音を部屋の中に放出していきます。
一度スピーカーから離れた音は、この上なく澄み切った音になります」
雪歩「一つ一つの音に集中してみると、演奏者の姿が浮かび上がります。
音そのものよりも、演奏技巧の方に耳が行ってしまうくらいです。
カラヤンさんの指揮は、素人が聞いてもすごいのが分かります」
P「雪歩さんが成長しちゃった」
貴音「今回はここまで。次回は協奏曲や室内楽を聴いてみましょう」
ぬるぽ
ポルノ
194 :
続きました:2012/10/23(火) 09:01:11.94 ID:RyYAQ2dS0
〜ウッドコーンで室内楽のCDを聴いてみる(名盤を含む)〜
社長「名盤を含むのか」
伊織「特にヴァイオリニストにはこだわってるみたいよ」
貴音「それに比べてピアニストはどうなのですか?
リヒテルやホロヴィッツすら一枚も持ってないようですね」
P「……サーセン」
社長「君ぃ。そんなんで視聴会になるのかね?
どうせなら超一流の演奏が聴きたいものだね」
P「で、でもアルゲリッチならちゃんと持ってますから
安心してください。あとペレイラやアシュケナージもね」
伊織「へー。アルゲリッチとはやるじゃない」
雪歩「そのアルゲリッチって人は、そんなに凄いんですか?」
P「人間のレベルを超えてるよ。
YOUTUBEでラフマニノフやチャイコフスキーの動画を見てみ。
指の動きとか速すぎて残像しか見えないレベルだよ?」
社長「ミケランジェリなどの歴代ピアニストも凄まじいがな。
彼らの演奏を聴けば、オーディオに金をかける理由が分かると思うよ」
伊織「と言っても、Pはミニコン厨だけどね」
貴音「クラシック好きのミニコン厨って希少な人種ですわ」
P「ふっ。最近のミニコンの音質を舐めるなよ?
とりあえず室内楽から視聴するか」
ブラームス作曲 ヴァイオリン・ソナタ 第1番
ヴァイオリン演奏 ヘンリク・シェリング
ピアノ演奏 アルトゥール・ルービンシュタイン
社長「おおっ、いきなり名盤が来たね!!」
伊織「ピアニストまで超一流じゃない!!」
P「まあね。とりあえず再生するぞ?
今回は常識的な音量で聴こう。家族からクレームが来ちまう」
社長「うむ。ではボリュームは20〜25の間にしようか」
〜〜第一楽章を再生〜〜♪
一同「……え!?」
JAZZの時に続いて、またしても言葉を失った。
譜面に忠実な演奏を心がける、シェリングの圧倒的技巧。
それでいて穏やかな音色を維持しており、彼の人間性が現れてる。
ルービンシュタインのピアノは、ヴァイオリンを追いかけるように
速足気味。伴奏楽器とは思えないほどの存在感を示していた。
社長「え? え? なにこのスピーカー? てかレシーバーが凄いのか?」
伊織「どう解釈しても十万円クラスのオーディオの音にしか聴こえないわ」
貴音「ボウイング(弓の動きのこと)、鍵盤の叩く指の動作、
全てが映像のように伝わってきますわ。信じられません」
雪歩「め、目の前で演奏してるようにしか聴こえません。
K525だって素晴らしかったのに、完全にレベルが違いますぅ」
社長「君、こっそりAR9にすり替えたのか?」
P「AK1でこのレベルっすよ。俺も最初聴いた時はぶっ飛びました」
社長「そうだろうね。私の中でオーディオの常識が崩れ去ったよ。
第1番には雨の日という副題が付けられてるが、
作曲者の心情まで伝わってくるこの感動は何なの?」
伊織「音量だって爆音じゃないのに。スピーカー本体がヴァイオリンを
演奏してるとしか思えない……。これが木の温もりってやつなの?」
雪歩「まさに革命的ですぅ。やっぱり室内楽の方が得意だったんじゃないですか」
P「続いてこっちです。比較的新しい録音ですよ」
J.Sバッハ作曲 無伴奏チェロ組曲
チェロ演奏 アンナー・ビルスマ
社長「ビルスマは今回が二度目の録音だね。
オランダ人のチェリストだ」
〜〜第1番 プレリュード〜〜♪
伊織「なんて暖かみのある音なの!!
低音が空気を振動させるリアルさは鳥肌もの!!」
貴音「ビルスマがすっと息を吸い、弓で弦を弾く。
一連の動作がはっきりと伝わってきます」
雪歩「演奏者の息継ぎまで伝わるってすごいですぅ。
録音状態の良さがよく分かりますね」
P「さらに行くぞ」
J.Sバッハ作曲 トッカータとフーガ
オルガン演奏 ハンス・オットー
〜〜再生開始〜〜♪
社長「パイプオルガン特有の空気の流れがすごいね!!」
伊織「さすがクラシックの伝統楽器!! 低音の量感も十分。
部屋全体に浸透して教会の雰囲気に早変わりよ!!」
貴音「演奏者が必死でペダルを踏んでる姿が想像できます。
パイプから流れてくる音の持続感がいいですね。
文句なしの素晴らしさですわ」
雪歩「フルレンジ・スピーカーって独奏楽器と相性が良いですね。
定位が乱れないから、すごくリラックスして聴けますぅ」
P「次はこれだ」
ドッビュシー作曲 映像・第1集より 『水の反映』
ピアノ演奏 モニク・アース
〜〜再生開始〜〜♪
映像作品と名づけられたその曲は、5分程度の短いものだった。
想像を絶するピアノの美音と、一流作曲者の世界観に圧倒される。
社長「……演奏が終わったか。別の世界へトリップしてた気分だよ」
伊織「音と音の繋がりが綺麗すぎ……。
真剣に聴くと、こんなに素晴らしい曲だったのね」
雪歩「最後までスピーカーから目が離せませんでした」
貴音「今回はここまで。次は協奏曲を聴いてみましょう」
201 :
続いた:2012/10/23(火) 23:33:58.15 ID:RyYAQ2dS0
〜ウッドコーンで協奏曲のCDを聴いてみる(名盤を含む)〜
社長「また名盤を含むのか」
P「というか名盤しかないっす。さっそく行きますか」
モーツァルト作曲 ヴァイオリン協奏曲 第3番
指揮:サー・コリン・デイヴィス
演奏:ロンドン交響楽団
ヴァイオリン演奏:アルトゥール・グリュミオー
伊織「グ、グリュミオーとはやるわね」
社長「さすがヴァイオリン厨だな。見事な名盤だ」
雪歩「そんなに有名な人なんですか?」
貴音「聴けば分かりますよ。さっそく再生しましょう」
〜〜CDを再生中〜〜♪ (今回もボリュームは20から25に設定)
社長「なんて滑らかで美しいヴァイオリンだ!!」
伊織「音色の豊かさ、緩急の付け方も群を抜いてるわ。
長調の曲特有の華やかさもよく表現できてる」
貴音「現在でこれほどのヴァイオリニストを探すのは非常に困難でしょう。
正座して聴かないと罰が当たるほどの技巧ですわ」
雪歩「ヴァイオリンってこんなに綺麗に弾けるものなんですか!?
まるでヴァイオリンが歌ってるみたいですぅ!!」
P「それにオケの伴奏も綺麗に交わるだろ?
合奏楽器と独奏楽器の組み合わせが見事だ」
社長「グリュミオーの後ろから、ぶわっとオーケストラの伴奏が
広がるイメージだね。管楽の音色も明るくて素敵だ」
伊織「爆音にしなくても音の分解能は得られるわ。
さすがにフルオケほど人数は多くないからね」
P「次っすね」
ブラームス作曲 ヴァイオリン協奏曲
指揮:オットー・クレンペラ―
演奏:フランス国立放送管弦楽団
ヴァイオリン演奏:ダヴィッド・オイストラフ
〜〜再生中〜〜♪
社長「冒頭から伴奏が波のように押し寄せてくる!! フルオケみたいだ!!」
伊織「ブラ―ムス、騒がしく作りすぎよ!! そしてオイストラフの
独特の甘ったるい中音域!! 子供に優しく問いかけるような優しさ!!」
貴音「かと思ったら、人が変わったかのように勢いのある高音を奏でますわ。
カデンツァでは超人的な技巧で会場を支配しました」
雪歩「まるでカメレオンみたいに色んな音色を奏でるんですね。
緩徐楽章の時はとっても優しくて子守歌みたいな演奏でした」
P「次はこれっすね」
J.Sバッハ作曲 ヴァイオリン協奏曲 第2番
指揮:サー・ネヴィル・マリナー
演奏:アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
ヴァイオリン演奏:ヘンリク・シェリング
〜〜再生中〜〜♪
社長「うわあ!! 私までバッハ厨になりそうなほどの美しさ!!」
伊織「シェリングったらバッハの厳かな雰囲気を見事に
表現してるじゃない!! アキュレートかつ凄まじい美音!!」
貴音「この演奏のためにウッドコーンは存在してるのでしょうか?
自然に奏でられる和音の美しさ、信じられないほどです」
雪歩「ヴァイオリンの高音が、スピーカーの前をすっと通り過ぎるんです。
良い意味で音に存在感がなくて不思議ですぅ」
P「ヴァイオリンばっかりだったから、次はピアノね」
チャイコフスキー作曲 ピアノ協奏曲第一番
指揮:キリル・コンドランシ
演奏:バイエルン放送交響楽団
ピアノ演奏:マルタ・アルゲリッチ
〜〜再生中〜〜♪
伊織「んん!? 音にすんごい反響音がついてるんだけど!!」
P「これはライブ録音だよ。バイエルン放送局でのライブ」
社長「くっ……音圧が低いな!! Dレンジ(音の強弱の幅)が広すぎる!!」
貴音「ボリューム20台では足りませんわ。ピアニシモ(最弱音)が聴き取れません」
雪歩「ほんとですね。冒頭のオケの演奏以降、すっかり音が小さくなりました」
P「ライブ録音なんてこんなもんだ。ボリューム35まで上げるぞ?」
〜〜再生中〜〜♪
伊織「打楽器の重低音がすごいんですけど!!」
社長「ティンパニや金管楽器が右チャンネルから凄い音量で聴こえてくる!!」
伊織「木管楽器は左、金管は右って感じで綺麗に別れすぎてる。
スタジオ録音と比較すると、少し定位が怪しい感じね」
貴音「さきほど伊織も言いましたが、低音の再現度がケタ違いです。
ピアノの音が遠く、フォルテシモは爆音になってしまいました」
雪歩「……あれ? 咳してる人の声が聞こえてきませんか?」
P「スタジオ録音盤では綺麗にノイズカットされてるけど、
ライブ盤では会場ノイズが入るからね。咳やくしゃみは当たり前だよ」
社長「フルトヴェングラーのCDなんて咳やくしゃみは普通に入ってるよ。
しかも指揮者が咳してるから困る」
雪歩「えええ!? そんなんでいいんですか?」
〜〜クラシックを聴き終えた感想〜〜
社長「音場とか細かいこと気にしなければ、これで十分だよ。
協奏曲も実に優雅に慣らすじゃないか。コスパは最高だよ」
伊織「同感。録音状態に逆らわない音作りなのはガチね」
雪歩「アコースティック楽器って、こんなに綺麗な音色だったんですね」
貴音「しかし、フルオーケストラの再生には物足りないかもしれません」
P「フルオケならK711やK731がベストだと思う(ミニコンの中では)」
伊織「そりゃそうでしょうね。2WAYだし」
P「残響音がムジークフェラインだし。出力もすげえし、音の分解能が
めちゃ高いし。それと、デノンのRCD-Mシリーズもいいぞ」
貴音「デノンは音に深みと暖かみがありますね。
力強い重低音。負けずに張り出す中音。繊細な高音域。
クラシックを優雅に慣らしてくれますわ。ワルツを踊るように」
社長「断わっておくけど、あくまで個人の主観だからね。
このレビューは真に受けないほうが良いぞ」
P「その通りっす。俺はクラシック厨だから、この音にたどり着いただけです。
もし電子音楽が好きだったら、オンキヨーを買ってたと思う」
社長「だが、電子音楽が好きでもケンウッドを買ってた可能性もある。
聴くジャンルも大切だが、結局はどの製品の音が、
自分の好みに合ってるかだな」
貴音「JPOPだからこれに限る、という製品はこの世にありませんからね。
あくまで目安はあるでしょうが、最終的には主観で決めるのです」
P「好みの音を見つけるまで、時間はかかると思うけど頑張るしかないな。
製品の外見やブランドネームに騙されず、純粋に音を聴くことだ」
伊織「より具体的に言うと、好きな音源を理想的な音で慣らしてくれる
装置を見つけることよ。気になったら、まずは視聴することね」
雪歩「当たり前ですけど、視聴する時は自分のお気に入りのCDを
持ってくのがベストですよ。事前にモニターヘッドホンで、
演奏されてる楽器の音を全部確認しておくのも良いでしょう」
P「モニターしておけば一定の音の基準になるからな。
ちなみに俺はデノン厨になっちまった」
社長「え!? JVC厨じゃなかったの?」
貴音「今回はここまで。次回はデノンのCDレシーバー、
RCD-M39を使ってYOUTUBEを視聴してみましょうか。
スピーカーがないのでヘッドホンを使います」
210 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/11/03(土) 23:02:57.58 ID:rTY/7flv0
〜RCD-M39を使ってYOUTUBEを聴いてみる〜
社長「まずは接続環境を説明してくれるかな?」
P「ノートPC→RCD-M39→ヘッドホン」
伊織「アナログで接続してるのが意外だわ……。
M39にはデジタル入力があるのに……」
貴音「PのノートPCにはアナログ出力しかないようですね。
サウンドカードは使わないのですか?」
P「あくまで圧縮音源用のオマケ装置だから問題ないのさ。
メインはウッドコーンやK525があるからね。
あっちはCD(非圧縮音源)専門」
雪歩「パソコン用とCD用で使い分けてるんですね」
P「そういうこと。たまにM39本体でCDを聴く時もある」
社長「あえてヘッドホンアンプに手を出さなかったのは、
そういう理由があるのか。君は本当にデノンの音が好きらしい」
P「仮にデノンがヘッドホンアンプを発売してたら、そっちを買いましたけどね」
社長「ところで、君はずいぶんヘッドホンを持ってるようだね?」
P「定価1万円以内で、国内メーカーのみですけどね」
伊織「うわっ、本当にすごい数ね」
貴音「AH-D510、HP-RX700、TH-7B、ATH-T500、ATH-AD300、SE-MJ71ですか」
雪歩「買いすぎですよぉ!!」
P「その他に売ってしまったものとして、MDR-XB500、MDR-ZX500、
ATH-PRO5MK2もある。今考えると買いすぎたが、その分経験にはなった」
社長「今回の視聴にはどれを使うんだ?」
P「もちろん、デノンのD510ですね。
デノンのレシーバーとヘッドホンの組み合わせっす」
貴音「かなりデノン色に染まったサウンドになりそうですね」
伊織(こいつ……デノン厨すぎる……)
214 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/11/04(日) 14:13:14.04 ID:syy3ZICg0
〜現代JAZZボーカルを聴いてみる。音場表現とはなにか〜
雪歩「現代JAZZって何ですか?」
社長「主にジャズ・フュージョンを示す言葉だな。
JAZZに電子音楽を混ぜたり、
クラシックなど他のジャンルの要素を取り入れたりしてる」
P「いわゆる50〜60年代のはアコースティックサウンド中心なんだ。
それ以降の年代からはエレキベースなどの電子楽器も普通に使われてる」
社長「JAZZと名のつくものは、時代に関係なくHI-FI録音が基本だ」
雪歩「え? つまり高音質ってことですか?」
伊織「JPOPと違ってコンプレッサーで無理矢理圧縮してないってこと。
パン(定位)、Fレンジ、Dレンジの広さも桁が違うわ。
再生装置側に高い分解能や音場表現を求めるの」
貴音「ちなみに、こういった音源はアンプに一定以上の
駆動力が無ければ、音の広がりが得られません」
P「圧縮音源ということを考えれば、俺のM39の出力で問題なかった。
さっそく聴いてみるか」
Melody Gardot ~ Impossible love
http://www.youtube.com/watch?v=-K0Vw624AXg&list=PLurkWmvxk_- jpmCGaTHj8adAZJmjObxyk&index=11&feature=plpp_video
雪歩「……?? ヘッドホンのハウジングの外側に音が広がっていきますぅ?」
社長「ボーカルの中央定位に対し、各楽器の位置がはっきり分かれてるね。
脳内から耳の外に向けて、立体的な音場空間が作られた」
P「何より素晴らしいのが、ボーカルの背後にも楽器を感じることですね。
スピーカーでは当たり前の音場定位ですが、
これができないヘッドホンメーカ―も普通にありますからね」
Love matters / SHANTI
http://www.youtube.com/watch?v=3VJob1SemII&list=PLurkWmvxk_- jpmCGaTHj8adAZJmjObxyk&index=5&feature=plpp_video
雪歩「ギターの音が遠い……。それにベースラインの位置が深い?」
社長「弦の響きが美しく、音に躍動感があるね。
ベースラインとドラムスの力強さで曲の世界に引き込ませる作りだ」
P「これだけ低音が強いのに、ボーカルがまったく埋もれないのが特徴っす。
コーラス挿入部は声に一体感があって美しい」
雪歩「ヘッドホンなのに、こんなに音場が広がるとは思いませんでした。
PCのヘッドホン端子に直に刺したのとは全然違いますぅ」
社長「音量についてだが、PC側のマスターボリュームを最大。
M39をボリューム15、ようつべ側で三分の一(ゲージのレベル)に設定してある」
雪歩「PC側だけすごいボリュームですね?」
P「単品コンポに例えると、PCがプレイヤー、M39がアンプ、ヘッドホンがスピーカーだ。
再上流にあたる、PC側の出力が弱いとアンプも台無しだ。
アンプで目いっぱい音を増幅させるから、ようつべ側は一番弱くていい」
貴音「この音量は、後ろから話しかけられてもギリギリ気づけるレベルです。
耳の遠くへ音場が広がるから、狭苦しさや圧迫感がありません」
伊織「PCの音量調整は人によって好みがあるから、
Pの意見は参考程度にしておいたほうが良いわね」
雪歩「へー、音量調整って難しいんですね」
貴音「視聴を続けましょうか」
雪歩「そういえば、SHANTIって聞いたことがある名前ですね。
さっき視聴した曲は、日本語の歌詞も含まれてましたね?」
社長「日米ハーフのJAZZシンガーだよ。最近は結構名前も売れてきたね。
録音状態が良いので有名なんだよな?」
貴音「日本オーディオ協会による、日本プロ音楽賞にて優秀賞(1stAL)、
最優秀賞(2nd AL) と連続受賞してます。さっき聴いた音源は、
セカンドアルバムに含まれてる曲です」
雪歩「ええええ!! そんなにすごい音源だったんですか!!」
伊織「文句なしの高音質録音ってわけね。やけにローエンドが
しっかり響く曲だと思ってたけど、納得したわ」
P「彼女のサードアルバム買ったんだけど、文句なしの録音状態だったわ。
音の静けさまで音楽の一部になってるし。ああいう表現は
クラシックだけかと思ってたんだけど、最近のCDはすごいよな」
社長「現代JAZZには他にも有名な歌手がたくさんいるね。
興味のある人はJAZZボーカルで検索してみると良い」
雪歩「ふぇぇ。それにしてもデノンの音が綺麗でしたぁ。
ただ低音が強いだけのメーカーじゃないんですね」
P「HI-FI音源に対しては容赦なく綺麗に鳴らすよ?
そのかわり、ゼネラル(一般向け)音源にも容赦なくそのまま鳴らす」
社長「M39をCDでも聴いてみたが、ノイズのない澄み切った音だ。
クラシックやJAZZと相性が良いいな。心地よい高音と
厚い中音域、ゆったりと鳴らす低音域。ずいぶん特徴のある音だね」
貴音「Mシリーズは前作と同様、スピーカーに対して最適化機能(オプティマイザー)が
備わってます。メーカー推奨のスピーカー側は、クラシック音楽の
本場、欧州のエンジニアとコラボレーションで作られてますね」
社長「クラシックだとコントラバスやチェロなどの低音域の存在感がすごいね。
フルートやオーボエなどはかなり丸みを帯びて聴こえる。
何よりハーモニーが綺麗なのが素晴らしいよね」
伊織「このメーカー、昔はデンオンって呼ばれたのよね。歴史は100年もあるの」
雪歩「ええっ!! そんなに長いんですか!!」
貴音「デノンは超高価格の製品まで作っていますね。高級オーディオマニアの
間でもプレイヤーやアンプがよく選ばれるそうです」
P「人によってはマランツやオンキヨーのが好きな人もいるだろうけどね。
デノンの音はかなり個性があるからな」
社長「デノンの公式ホームページのページにこんなことが書いてある」
http://www.denon.jp/JP/MUSEUM/history2.html 「DENON」は1910年に設立、2010年10月1日に生誕100周年を迎える
日本コロムビア株式会社の電機部門が分離独立した会社であり、
音楽を基盤とした、日本最古のエンタテインメント企業の系譜であります。
P「なんか……すげえ文体だな」
雪歩「ほんとですね。軍隊っぽい文章ですぅ」
伊織「軍人が書いたのかしら?」
忘れてはならない歴史として、終戦を国民に伝えた「玉音放送」があります。
これは、天皇の御声がDENON製円盤録音機で記録され、1945年8月15日に再生・放送されました。
DENON(電音)は、「終戦」という、日本の歴史の節目を刻んだブランドだったのです。
貴音「……なんと。そんな歴史があったとは知りませんでした」
P「玉音放送を録音とかすごいよね。それにしても、この文章すげー特徴あるよな。
音に特徴のあるデノンは文体からして違うってか」
社長「マランツと経営統合しても、音作りは変わってなさそうだな」
P「そうっすね。少なくとも俺のM39はまさしくデノンの音っすね」
雪歩「なんかデノンが凄い会社に思えてきましたぁ。私も買おうかな?」
伊織「待ちなさい。それはメーカーをブランド的に見すぎてる証拠よ。
あくまで参考程度にしなさい」
貴音「前回も言いましたが、頼りになるのは自分の耳だけですからね。
目を閉じてヘッドホンやスピーカーの音だけに集中すると良いですよ。
感想は個人の主観。音質を語るのも個人の主観です」
P「最近は堅苦しい高音質録音の話ばかりになっちまった。
次回はアニソンでも聴こうか? 一応アイマス系のスレだしな」
雪歩「アニソンを聴くなんて久しぶりですぅ。
電子音楽って気軽に聴けるからいいですよね」
社長「たまには肩の力を抜くのも良いだろうね。
YOUTUBEで適当に選んで聞いてみるか」
貴音「今回はここまでにしましょう。次回はアイドルマスターを中心に、
アニメソングを視聴します。ヘッドホンは他社の製品を使用します」
222 :
続いた:2012/11/04(日) 19:52:50.89 ID:syy3ZICg0
雪歩「どうして他社のヘッドホンを使うんですか?」
P「読み返したんだが、俺は
>>94でアニソンのレビューをしてるみたいだ」
伊織「ほんとね。低音がクドイとか書かれてるわ。
あれから一か月以上たつけど、まだ感想は変わらないの?」
P「食べ物で例えよう。高級皿の上にポテトチップスが乗ってます。
あなたはフォークを使って食べます。上品に食べられますか?」
貴音「なんて酷い例えでしょう!! アニメファンをバカにしてますわ!!」
P「俺だってアニメファンの一人だよ!! でも、しょうがないだろ!!
デノンちゃんのヘッドホンと絶望的に相性が悪いんだよ!!」
社長「落ち着きたまえよ。中高音に特徴のある打ち込み系に対し、
音の重心が低いデノンが合わなかったのだろう。仕方ないさ」
貴音「……」
P「に、睨むなよ。今回はオーディオテクニカを用意させてもらった」
雪歩「わーい、装着感に定評のあるテクニカですぅ!! 楽しみだなぁ」
P「さて、音の傾向について少し説明するね」
雪歩「ほえ?」
P「デノンの音は暖色系、テクニカは寒色系だ。
テクニカの方が電子系を鳴らしてもスムーズに聴こえる」
社長「寒色系とは、音の輪郭が細かったり、高音の伸びが良い音のことだよ。
人によって定義が違うから、一概には言えないけどね」
伊織「デノンのヘッドホンで打ち込み系を聴くと、
音の鳴り方に違和感を感じる……」
貴音「……今聴いてみましたが、確かにそうですね。
伸びてほしい高音域が、伸びきらずに籠って聞こえました。
低音に厚みが有りすぎて、リズミカルとは程遠い音です」
P「そ、そうだろ? 打ち込み系向けの音作りじゃないと思うんだ」
社長「そこで今回用意したのは、ATH-T500か。AVフォンとしても使えるタイプだね」
P「アニメ視聴用に買ったんすけど、アニソンとの相性も良かったっす」
接続環境 ノートPC→RCD-M39→T500 YOUTUBEにて視聴
〜The world is all one 〜 を聴く
社長「おおっ、高音が華やかじゃないか!! 爽快だ!!」
雪歩「小音量でもはっきりと歌声が響きますね。
本当に音の輪郭が細くてびっくりしました」
伊織「中音が耳の上付近、高音が頭頂部まで広がるわ。
最低域が耳の真ん中あたりね。全体的に位相が高いわ」
P「テクニカは鳴らす位置を明確に定めてるからな。
他社から変えた人は、この変化に一番驚くはずだ」
貴音「不愉快な低音は一切慣らしませんね。
一曲聴き終えても全然疲れません」
P「装着感が良いよな。頭は少し重いけど、側面の締め付けは皆無。
AD300なんてまったく重みを感じないから凄い」
〜Kosmos,Cosmos 雪歩〜 を聴く
社長「リズムドラムが自然に聴こえるから不思議だ。
低音が他の音域の邪魔をしないな」
雪歩「高音がふわっと広がって気持ちいですね。
しかも、さりげなく私の曲が選ばれてます」
伊織「全部の音が耳元で優しく鳴ってる感じ。
これなら音量を無理に上げる必要もないし、
イージーリスニングにぴったりね」
社長「ずいぶん装着感に気を使ってるメーカーだね。
ヘッドバンドの素材は、定価1万円以内とは思ないほど柔らかい」
P「ちなみに、オーディオテクニカの製品カタログにはこう書かれています」
〜always listening〜
ヘッドホンとは、特別なオーディオ機器です。
ちょうど洋服とか帽子とか、眼鏡などのように直接身に着けて使うもの。
そういうオーディオ機器は、他にはありません。
ヘッドホンで良い音を感じるには、心にフィットするだけではなく、
まず道具としてぴったりフィットすることだと思います。
〜水瀬伊織 バレンタイン・キッス〜 を聴く
社長「うーむ。かなり低音を強めにアレンジしてあるのに、
まったく聴き疲れしないのはなぜだ?」
P「頭上にいろんなシンセの音が混じって面白いっすよね。
心が空に浮いてるような不思議な気分っす」
伊織「大音量より、そこそこの音量の方が綺麗に聞こえるわ」
P「アンプとの相性によっては音を上げすぎると高音が刺さるかもな。
ちなみにデノンちゃんは高音が丸いのよ」
〜Tip Taps Tip (Miki ver.) 〜を聴く
伊織「すごい爽やかに高音が通り過ぎていくわね。
風が吹いたみたい。音に厚みがないから耳が涼しいわね」
貴音「このメーカーの音作りは、長時間使用を前提に作られてそうですね」
P「その通り。音を細かく分解し、定位させないから、
さらっと聴き流すには最高だな」
社長「ふむ。なんとなくこのメーカーの弱点が見えてきたぞ?」
P「さすが社長ですね。俺は過去にPRO5MK2を持ってましたし、
イヤホンはCKM55を持ってます。オーテクの音にはそれなりに理解があります」
貴音「もしかして、クラシックやJAZZには……?」
P「……はっきり欠点を言っておくぞ?
決定的な弱点は『特殊な定位』だ。ボーカルの後ろで楽器が鳴らない。
つねに両サイドと真上だけで鳴るイメージ」
伊織「……そうなの?」
P「K525があるだろ? ヘッドホン端子も飽きれるくらいの立体音場なんだ。
あれにオーテクをつないでクラシックを聴きまくったら……」
雪歩「どうなったんですか?」
P「残念ながら、弦楽、管楽、共に平面音場です」
貴音「なんと……」
P「どっかのスレで立体的な音場が作れないって言われてるのは、
くやしいけど本当だ。交響曲を例にするぞ?」
K525のスピーカーの音場表現↓ (下から順にスピーカー背面に位相を作る)
打楽
管楽 管楽
弦楽 弦楽 弦楽 弦楽 ↑視聴者の向き
P「分かりにくいが、Kシリーズは上のような奥行きのある音場を作る。
K531やK711はもっと具体的に作ってくれるよ」
オーテク(T500やAD300)の音場表現↓ (文章で伝えきれないので、大雑把に表現した)
弦楽 管楽 打楽 (謎のスペース) 管楽 弦楽 弦楽 ↑視聴者の向き
P「全部の楽器が一つの面に並びましたとさ……はは。
なぜ管楽器が奥に位置しないのさ? どんな管弦楽団だよこれ?
同じ条件でD510やRX700は立体的に表現できるのにな……」
社長「しかも定位が中抜けしてるね。例えるなら、スピーカーを
両サイド一杯に離れさせた状態みたいだね」
P「JAZZを聴いても同じっすよ。扇子を脳内に広げてください。
あの形に円を描くように音を定位させます」
社長「音場が平面的で、奥へと広がらないんだね。
ピアノやウッドベースが不自然な位置で鳴るようだ」
P「ちなみにオケでは、フルート、ファゴット、トロンボーンなどの
木管、金管楽器の定位はかなり重要です。
デノンやビクターは絶対にここを見逃しません」
伊織「なるほどね。どうやら本気で聴くために作られてなさそうね。
あくまで定価1万円以内のモデル限定の話だけど」
P「……気軽に聞き流せるから買ったんだ。全部分かった上でね」
雪歩「元々はアニメを見るために買ったんですよね?」
P「おう。アニメ視聴には全く問題なしだな。
装着感は群を抜いて素晴らしいし、安心して見れる。
JPOPも文句なしに聴けるぞ。特にエレキ系との相性は問題ない」
社長「音色自体は電子楽器も生楽器にも無難に鳴らすね。
良い意味で音に集中させないから、
作業中に聴きたい人にはぴったりかな」
P「そっすね。AD300もCKM55も同じ傾向の音です。
技術者は意図的にこういう音作りにしてますね。
だが、聞き流せるのが最大の利点だから問題なしだな!!」
貴音「本音を言うと?」
P「ゼネラル音源用に特化した、長時間装着フォン。
間違ってもHI-FI音源を聞かない方がいいよ!!」
社長「ズバッと言ったね……。
オーテクの高価格帯は聴いたことないくせに……」
P「サーセン。俺のレビューは低価格専門なので」
伊織「あんた、他にもたくさんヘッドホン持ってるじゃない。
フォスターとか良さそうじゃない。次は他社のもレビューすれば?」
貴音「では、次回は他社のヘッドホンを使って色々聴きますか」
雪歩(いろいろ?)
231 :
17:2012/11/08(木) 12:58:24.37 ID:48w6Rgos0
なんでこのスレ伸びてるんだよw
233 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/11/08(木) 22:28:57.24 ID:s9JHwarS0
はあっ
まだ落ちねぇww
236 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/11/11(日) 02:01:25.62 ID:6XB161y90
あげ
〜フォステクスのヘッドホン、TH-7Bとは何か〜
伊織「ずばり、モニターヘッドホンね」
社長「まずはフォスター電気について説明しとくか?」
フォステクスの母体は、1949年に信濃音響研究所としてスピーカーの
製造を開始して以来、OEMを中心としてあらゆるスピーカーユニットを
作ってるフォスター電機である。
録音機、ミキサー、ヘッドホンなどの音楽制作に必要なプロ用機材と、
オーディオファン向けのスピーカーユニットを発売してる。
ゼンハイザー、ソニー、ヤマハ、デノン、ノキアへスピーカーやヘッドホンを供給。
伊織「OEMは有名ね。フォステクスは、フォスター電機の自社生産のブランド名」
雪歩「知りませんでしたぁ。フォスターって縁の下の力持ちなんですね」
P「俺の好きなデノンちゃんも……実はフォスターが作ってたりね」
社長「まあ、どの製品を製造してるかなんて正確には知らないがな。
フォステクス・ブランドは高価格のモニタースピーカーが有名だね」
P「NHK(国営スタジオ)で採用されたRS-N2を筆頭に、
上位モデルのGシリーズ、廉価なGXシリーズもあるぞ」
接続 PC→RCD-M39→TH-7B YOUTUBEを使用
〜貴音 Kazahana(風花)〜 を聴く
社長「おっ、高音が柔らかい。中音も低音もあっさりしてて、
上品にまとまってるな。電子音なのに耳に刺さらない」
伊織「音にしつこさがないわね。寒色系で冷静な慣らし方よ」
貴音「音場は広くないです。楽器はボーカルの周囲にきめ細かく
分解されてますから、音の分析は十分に可能ですわ」
雪歩「本当に上品ですぅ……。高音に癖のある打ち込み系の曲なのに、
優しく耳を撫でていきますぅ。全体的にフラットですね」
P「音が大人しいから、イージーリスニングにもいける。
これを聴くと、オーテクの高音が強調されていたことが分かるな」
社長「モニターなのでボーカルの解像度が高い。歌唱力チェックにもなるね」
P「アコースティック系も聴こう。60年代のJAZZだ」
SONNY ROLLINS. Concert in Denmark, 1968. (cuts)
http://www.youtube.com/watch?v=GsfA80e83rA&list=PLurkWmvxk_- 【使用楽器:テナーサックス、ピアノ、ウッドベース、ドラムス】
雪歩「わあ、JAZZってこんな感じで演奏してるんですか。
ピアノの弱音などの小さい音がよく聴こえますね」
社長「サックスがノリノリでメロディを奏でてる時も、
リズム隊の音をしっかり拾ってる。まさにモニターだね」
伊織「音の輪郭が細くて丁寧。ウッドコーンを聴いた時とは
違うわね。リズム感が良いわ」
貴音「ドラムスやウッドベースの独奏シーンがリアルですね。
ステージに対して近い位置で聴いてる印象です」
P「音色はアコースティックでも問題ないだろ?
次はクラシックのコンサートを聴いてみるか」
Mozart : Violin Concerto No. 3 (Hilary Hahn) 01
(モーツァルトのヴァイオリン協奏曲 第三番 第一楽章。
ヴァイオリン・ソリストはヒラリー・ハーン)
http://www.youtube.com/watch?v=378fNu_UPbA&feature=BFa&list=PLurkWmvxk_- hDYdYFt4JRUJbDgxRVzFoJ
社長「ううむ……。ヴァイオリンの音色に余計な味付けをしないな。
ハーン嬢の存在をすぐ近くに感じる」
伊織「圧縮音源をモニターしてるのに、弦楽の分解能が高いわね。
高弦と低弦がしっかり分解されて、クラリネットの位置が鮮明」
貴音「モツの長調は中高音域の華やかさが特徴ですね。
鳴らし方が上手くてモニターしてる感じが全然しませんわ。
欠点として、圧縮音源のFレンジの狭さも伝わってきますが」
雪歩「指揮者の位置でハーンさんの演奏を聴いてる気分ですぅ。
なんていうか、オケがこう並んでるんだなぁってのが実感できます」
P「圧縮音源なのに普通に聴けるのが凄いよね。
ちなみにM39のボリュームは18、ようつべ側はゲージの半分まで上げてます。
インピの高いヘッドホンは大音量で本領発揮ですので」
社長「TH-7Bはモニターホン。CDに収録された音をチェックするのにも有効だ」
P「さっそく視聴しましょう」
接続 U-K525(CD)→TH-7B
伊織「シンプルね。ヘッドホンアンプは使わないの?」
P「まあ、俺のヘッドホンの価格ならこれで十分かなと」
→選曲、モーツァルト、ヴァイオリンとヴィオラのための管弦協奏曲、第三楽章
K525のボリュームを18
伊織「うそおおっ、直に刺してるのに耳の遠くまで弦楽器が並んでいくわ!!
小型なのにさすがKシリーズね!! 天井の高さを意識した管楽器の伸びがいいわ」
貴音「やはり最前席で聴いてる音場ですわ。管楽器の位置も明白。
ヴァイオリンとヴィオラの背後にオケが存在してます」
雪歩「木管楽器を鳴らしてる位置が良く分かりますね。
中央のやや奥から、頭上へ向けて音が通り抜けて行きます」
P「T500が作れなかった表現だな。フォスなら全く問題ないから困る。
Kシリーズの立体音場を、殺さずに綺麗に生かした結果だ」
社長「これだけ音を分解させてるのに、アンサンブルでは綺麗に合わさる不思議。
どんだけクラシックに対する理解が高いのかね?
決して音場は広くないのに、分離、定位、音色、全てがハイレベル」
RCD-M39(CD)→TH-7B 〜〜同じ曲を視聴〜〜 ボリューム16
伊織「低音の重圧さ、ハーモニーの美しさがすごい!! Dレンジがすごく広いわ!!」
社長「うおぉ……これミニコンだよね? ノイズが無さ過ぎて音が澄み切ってる。
器楽曲の繊細さをうまく表現してるじゃないか」
貴音「管楽、弦楽の定位が安定してます。奥行きを感じますわ。
高音なんて間違っても刺さりませんから、安心して音量を上げられます」
社長「レシーバー側の特徴を大切にしつつ、フォス風味に綺麗に整えちゃった!!」
雪歩「定価1万円以内でこの音質……? これがフォステクス……。
モニターしてるはずなのに聴き入っちゃいましたぁ」
P「褒めてばかりなのもあれだから、欠点も述べておきますか」
社長「まず装着感だね。頭頂部はけっこう痛いよ。
一時間連続で付けられるタイプじゃない」
伊織「セミオープン式なので側圧はゼロ。ここは利点だけど、
それなりに熱がこもるわね。柔らかい耳乗せタイプって感じ」
P「そして信じられないくらいフラット。まあモニターだからね。
特定の帯域を強調したりはしないよ。あえて言うなら中音の解像度が高い」
貴音「勢いのある音を求めてる方には向きませんわ。
音場は小さく円を描くように広がり、立体的に定位させます」
社長「広大な音場を求めちゃ駄目だな。リスニングを意識したモニターサウンドだよ。
打ち込み系からクラシックまでこなすヘッドホンは貴重だね」
貴音「インピーダンスが70を超えてますので、PCで使う方はアンプを
使ったほうが良いです。音像が変わりますよ」
P「このヘッドホンは個人的に推薦しておく。雑食系の音楽ファンには
ぴったりだと思う。貴音も言ってるけど、音量が取りにくい点に注意」
by_the_way
246 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2012/11/23(金) 12:22:18.94 ID:JAjKP8I10
ぬわああああああん疲れたもおおおおおん
閑話休題
釣られてTH-7B買っちまったじゃねーかコノヤロウ
モニターホンは所詮モニターホンだな
でも後悔はしてねーよ
コスパ高いのは認める
〜デノンの音作りについて。RCD-M39の特徴とは〜
P「ずっと前にこの製品ついて語ったが、あの時は買って二日目だった」
社長「それで改めてレビューか? ようつべで視聴したじゃないか」
P「あれは圧縮音源。しかもPCを経由しての音でした。上流がPCですよ」
伊織「つまりメーカー側が意図した音から離れてたってことね」
貴音「上流から下流まで同じメーカーで統一するつもりですか。
システムオーディオはプロが企画し、過不足なくまとめてるものです」
P「俺はまだスピーカーを買ってないから、D510で代用するしかない。
さすがにオーディオ類を買いすぎた感があるから散財は控えてる」
雪歩「ウッドコーンに、K525、M39、それにパナソニックのSC-HC55もありますね。
その他に東芝の安物ラジカセもあります。ヘッドホンの数もすごいです」
P「パナのやつは打ち込み系を聴くための切り札だ。あとで説明するよ」
雪歩「?」
P「M39がクラシック向けのチューニングをしてるのは繰り返しになっちまうが、
説明書に書いてある【本記の特徴】を一緒に読んでみよう」
250 :
前の続きっす:2012/11/27(火) 23:36:25.28 ID:3DCKbeR60
【ヨーロピアン・サウンド・チューン】
クラシック音楽の本場欧州のサウンドエンジニアとデノンのエンジニアとの
コラボレーションによるヨーロピアンサウンド。
視聴・チューニングを繰り返し、妥協のない高音質を実現しました。
【シンプル&ストレート・サーキット・デザイン】
デノンのハイコンポMシリーズは、
高級Hi-Fiコンポと同じ一貫した思想の元に高音質を実現させています。
余分な回路、複雑な信号経路によって音声信号に悪影響を及ぼすことなく、
最も忠実に音声信号を再生できるようにシンプルでストレートな信号の流れを
実現させる構造・回路設計を施してます。
このサーキットデザインが澄み切った無垢で洗練された音を生み出しています。
【ハイパワーアンプ】
パワーアンプの基盤のベースには、熱伝導率、電磁シールド効果の
優れた材質を用いることで、放熱性とノイズ低減効果を高め、
さらに回路の低インピーダンス化にも成功しました。
これにより低域の力強さ、キレのある高音。パワフルなサウンドを実現してます
【デノンHi-Fiコンポーネントの流れをくむ、高音質192khz/32bit D/Aコンバーター】
【トリプル・ノイズ・リダクション・デザイン(T.R.R.D)】
(1)サウンドのクオリティを高めるミニマムシングルパス回路構成
(2)デジタル部とアナログ部の分離設計
(3)ピュアな音声信号を再生するための的確なグラウンド回路
パワーアンプ回路だけを強力にしても、さまざまな回路や基盤・配線のレイアウトが
影響し合うオーディオ機器では、満足したスペックやサウンドを得ることはできません。
影響し合う3つのノイズ要因を徹底的に排除していくことで、
濁りのない原音に近い澄んだ美しさを引き出しています
社長「フォステクスで聴いたときの、あのノイズレスな音はここから来てたのか」
伊織「静けさの中から楽器の音像が浮かび上がるのよね。
あの静寂はビクターには無かったわ」
雪歩「上に書いてある、Hi-Fiコンポの流れ〜というのが気になりますね。
高級製品を作ってるメーカーらしいですが」
P「目が飛び出るほど高い製品まで作ってるぞ。
手元にあるデノンのHi-Fiオーディオ・カタログを見てみよう」
〜〈柔よく剛を制す、剛よく柔を絶つ〉〜
柔と剛の表現を両立した回路構成が、真の音楽感動を描き出す。――
USC-MOS Single Push-Pull
柔の積み重ねによる剛の表現 ――Advancd AL 32 Processing
伊織「なによこれ? 意味不明なことが書いてあるんだけど」
P「高級製品に搭載されてる機能が、最初のページに書かれてるんだ。
カタログの中で一番高いアンプがPMX-SX。定価約78万」
雪歩「……な、78万!?」
社長「……おいおい。ここはAV板なんだぞ?
今までミニコンのレビューに力を入れてた男が何を言ってるんだね?」
P「まあ聞いてください。次点でPMA-SA11が37万ですね」
伊織「私から見ても高すぎるんですけど!! とても初心者が手を出せる値段じゃないわ」
P「だけど、デノンはこういう製品も作ってるってことだよ。参考までにな。
SACDプレイヤーもぶっ飛んでるぞ。DCD-SXが定価84万」
社長「はちじょうよんまん!? 聞いてるだけで金銭感覚がおかしくなりそうだ!!」
貴音「……よほどのお金持ちか、オタクの道楽用のアイテムでしょう」
P「まあ落ちていて。柔や剛、静寂という表現はこのカタログでよく使われます。
デノンの本質ですよ。ノイズの無さ、低域の強さ、高域のキレなど」
社長「ふむ……」
P「デノンのコンポの最下層に位置するのが、俺のRCD-M39です。
と言っても定価は4万4千円。推奨のスピーカーを含めると6万を超えます。
あくまで原価で買った場合ですけどね」
社長「今のようにオーディオが売れない時代では、高いほうだろうね。
彼の地元の家電量販店で売れ筋なのは、薄型タイプのコンポらしい」
P「ケンウッドやオンキヨーだって薄型タイプからFRシリーズのような
入門者向けのコンポを作ってます。ところが、デノンは最下層の
コンポすら、レシーバー単体売りのハイコンポに位置付けられてるんです」
貴音「高級路線だけど、あえてエントリーモデルも販売してる感じですね」
社長「あんな高価格の製品カタログが家電量販店に置いてあるのか……」
雪歩「ふぇぇ。私は泥沼にはまりたくないですぅ……」
P「俺だって同じ気持ちだよ。だからミニコンを頑張って選んでるのさ。
デノンは基本的に音に妥協しないメーカーだと思ってるんだ」
貴音「あなた様が持ってるMシリーズのコンポにも、デノンの血が流れてます。
コストダウンしてるけど、高級製品の技術が一部でも使われてるとしたら?」
P「そうなんだよ。メーカーを見るときに、どの価格帯まで
作ってるかは知っておいたほうが良いと思うんだ。
コストダウンの過程で、どれだけ技術が応用してるか気になるじゃないか」
伊織「たしかNHKのリファレンス・スピーカーが1本につき二百万だっけ?
マルチチャンネル・システムで使うから複数台買ったとか」
雪歩「ええええ!! フォステクスってそんなに高いの作ってたんですか!!」
P「ブラインドテストのすえ、あらゆる外国のスピーカーと比較しながら
選ばれたらしい。こういう点はメーカーに対する信用につながるな。
ああ、このメーカーは凄いのを作る技術を持ってる、ってな」
〜AH-D510を使ってクラシックを聴く〜 RCD-M39→D510
社長「本気の視聴にはクラシック音楽がぴったりだよね」
P「デノンのヘッドホンはアコースティック・オプティマイザーが特徴です
ね。
ハウジング内の反響をうまく利用して理想的な響きを再現します」
貴音「デノン特有の反響音ですから、
他社のプレイヤーに繋ぐと違和感を感じるかもしれません」
伊織「そこで今回はレシーバーからヘッドホンまでデノンで統一ってわけね
」
P「それにCDを使う。メーカー推奨のスピーカーには及ばないにしても、
それなりにデノンらしい音に近づけるはずだ。というか近づけた。
もうテストは勝手にやったからな」
社長「えっ!! 我々も一緒に聴くんじゃなくて、もうやっちゃったの!?」
伊織「斬新なレビュー展開ね!!」
P「すみません。今回は俺の独善的なレビューを聞いててください」
※視聴時にはトーン回路をバイパスする、ソースダイレクト機能をオフにしてる。
視聴CD↓ ボリュームは13〜15(かなりの大音量。M39は出力が高い)
モ―ツァルト、ヴァイオリン協奏曲 第三番、第五番
プロコフィエフ、ピアノ協奏曲 第三番
ベートーヴェン、交響曲 第五番
P「俺のヘッドホンの性能の限界かな? 少し中央の定位が甘いぞ。だが全体的にみると……」
社長「長いので要点だけまとめてくれるかな?」
P「……はい」
・管楽器と弦楽器がしっかり分離し、かなり奥行きがある
・楽器がパートごとに分離してるイメージ。弦楽は左右へはっきり分かれる
・この価格帯にしては異常なほどノイズがなく、楽器の音色が美しい
・アコースティック楽器と相性抜群。中低音の楽器の音像が明確。
・フラットではない。明らかに低音が強調されてる。なのに嫌な感じがしない不思議
・高音楽器の音が繊細かつ柔らかくて癒される。低音の強さとは対照的。
・アルゲリッチのピアノ(プロコフィエフ)は迫りくるような勢いがあり、素晴らしかった
・グリュミオーのヴァイオリン(モツ)は少し控えめな演奏に聴こえた
・第五交響曲はカラヤン指揮BPOの演奏だが、合奏に凄まじい一体感があって驚く
伊織「お疲れ。結構いい感じじゃない」
P「俺はデノン厨だから客観的とは言い難いけどな」
貴音「いいではないですか。所詮レビューなんて独りよがりなオナニーです」
社長(た、貴音君?)
P「一番言いたいのは、このノイズのなさだよ!! 再生した瞬間、頭の中が静寂モード!!」
伊織「実際のホールも静かよね。静寂ってむしろクラシックにとっては命でしょ?
ここが現代音楽といわれるポップスとの違いね。ライブで騒ぐとか有りえないもの」
P「なんでここまでクラシックが綺麗に鳴るのだろうか。
俺はデノンの一番安いコンポと定価七千五百円のヘッドホンを使ってるのに!!」
社長「ふむ。ならば制作サイドの話をするしかないだろう。
DENONサウンドマネージャー米田晋氏のお話だ」
デノンのサウンドマネージャー、音作りの秘訣を語る
http://topics.jp.msn.com/digital/review/article.aspx?articleid=1504287 ・リファレンスとなる楽曲はどう選んでいるか
――音質のチューニングでは重要な部分だと思いますが、
リファレンスとなる楽曲はどんなものを使っているのでしょうか?
米田 基本的にヘッドフォンに限らず、すべての製品の確認で聴く音楽ソースは同じものを使っています。
――曲は、クラシックやジャズ、ボーカルと、ピュア・オーディオでの名曲が多いですね。
ドリー・ベーカーのボーカル曲や、リッカルド・シャイー/
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦の曲などがありますね。
米田 試聴に使う楽曲は自分で聴いて良いと思ったものを選んでいます。
もちろん好きな曲というだけでなく、音の判断材料になるかどうかも考えたセレクトです。
・音質のいい録音と、よく聞かれる録音の違いをどう考えるか
―― Hi-Fiのための音質チェックとしては十分だと思うのですが、
最近のヘッドフォンユーザーは若い人が多いですし、
主に聴く曲の傾向も違いますが、そのあたりはどのようにお考えですか?
米田 商品の方向性に合わせて、設計の方から「こういう曲も聴いて欲しい」と持ち込まれることもあります。
ハウスミュージックなどのビートの聴いた曲でしたね。あまり聴きたくはないんですが(笑)
雪歩「最初に出てたコンセルトヘボウ管弦ってなんですか?」
社長「オランダの管弦楽団だよ。ベルリンフィルと並ぶ超一流オーケストラだ。
コンサートホールはシューボックス型で、客席側にきっちり音が響く構造なんだ」
貴音「正式にはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と言います。大ホールの音響は、世界最高と
賞賛されるほどです。ホールそのものがオーケストラの中で最高の楽器と称した指揮者もいます」
P「ヘボウのCDはK525と相性良いんだよね。雪歩にも聴かせてあげればよかったな。
実は俺の一番好きなオーケストラなのだ。シューベルト第五番を聴いてから大好きになりました……」
雪歩「イマイチよく分からないけど、相当な楽団なんですね。デノンは一流のソースを選んでるってことですか」
伊織「聴いたことない人は一度聴いてみるといいわ。スピーカーの両サイドは狭く取るのがお薦めよ」
―― あまり最新のヒット曲などは良いイメージがないようですが。
米田 音楽として好きかどうかよりも、録音が良くなくてチェックに使うには不十分なのです。
ポップス曲は音圧レベルを上げすぎて、結果的にダイナミックレンジの狭い録音が増えています。
これは、いろいろなアルバムの曲をシャッフルして聴くのが今のスタイルなので、ダイナミックレンジを広くとり、
そのため平均的な音圧レベルが低くなる録音は、平均音圧レベルの高い曲に比べて音量が足りないと感じてしまいがちです。
それがすなわち音が悪いとなってしまいます。それを防ぐため、どの曲も音圧レベルが高くなるようです。
雪歩「Pがウッドコーンの時に同じこと言ってませんでしたか?」
P「ほとんど同じ内容だな。自分でも驚いたよ。加工食品は一流の調味料には合わないってことだね」
社長「ヒット曲を好む人が聴いたら怒るだろうから、あまり大きな声では言えないよね……」
伊織「知ってはいけない真実みたいなもんよね。これを知らずに高級機を買う人は悲惨でしょうね……」
貴音「D510が打ち込み系アニソンと相性悪かったのも……納得してしまいました」
Pがデノンとポップス(大衆向けの流行歌全般)が合わないと思う理由↓
・低音が無駄に強調されて不自然。・解像度が高いので、エフェクターでゆがめられた音がよく響く
・音圧が高すぎて中音量でもうるさい。高音も低音も必要以上に再生してしまい、ドンシャリになる
・音が分解されず、音場が極端に狭く、奥行きや深みと言う概念がない
・ヘッドホンで例えれば、耳のすぐ近くで音が留まる。スピーカーでは、全部の音が前面に張り出す
―― 小音量から一気に大音量に高まっていくようなダイナミックさは音楽の魅力のひとつだと思いますが、
その良さが失われる傾向にあるというのは、少々心配な部分でもありますね。
米田 ヘッドホンによるリスニングスタイルにも変化があると感じます。ただし、良質な楽曲を
きちんと聴くHi-Fi的なスタイルがなくなったわけでもありませんし、デノンとしてもこうした
リスニングを楽しむ人に満足できる製品を作って行きたいと思います。
手軽にノリがよく聴けるものなど、時流に合わせて音作りを変える考え方もあると思いますが、
【それでいいのならば、デノンがヘッドフォンを作る意味はないと考えています】
オーディオブランドとしての信頼感を与えることもデノンとしては重要な要素です。
社長「うーむ……。なんというブランド志向……」
伊織「デノンのヘッドホンは多彩な音楽のジャンルを意識して、
Lifestyle Headphone seriesを販売してるのに……」
貴音「マーケティング上、多くのジャンルを視野に入れてるけど、
高級メーカーとしての心構えは変わってないと言うことでしょう」
雪歩「これまでのデノンのヘッドフォンはHi-Fi寄りの製品が中心でしたが……
ってサイトの本文に書いてありますね。PのD510も、もしかして……」
P「もしかしなくてもクラシックやジャズをリファレンスに作ってあるだろうな。
なんど聴いてもアニソンやJPOPは綺麗に鳴らないからね。こんな低価格でHi-Fi路線とかすごいよな」
社長「普通は流行歌のようなゼネラル音源向けに作られてそうだよね」
雪歩「安くてクラシックが綺麗に鳴ると言えば……ケンウッドのKシリーズを思い出します」
伊織「そうね。あっちはコンパクトHi-Fiシステムという名のとんでもない製品を作ってるわ」
社長「Kシリーズの安さと言ったら……。どんだけ消費者に優しいメーカーなんだろうね?」
P「ケンウッドの技術者は天才ですよ。この前、新型のK531を視聴しまたが、やはり素晴らしかったです。
録音機能が追加されたので音質の劣化を予想してましたが、完全に裏切られました。脱帽です。
俺の知ってる製品の中では、日本一コスパが良いメーカーだと思います」
貴音「なんだかPの買ってる製品はクラシックが綺麗に鳴るものばかりですわね」
P「なんでだろう。クラシックが好きだからかな?」
社長「一番重要なのはそれだよね。自分の一番好きなソースを楽しく聴く。そのための手段を選ぶ。
オーディオの真髄はここにある。どのくらいお金をかけるかは個人の自由だ」
伊織「高級機を買うのも自由だし、低価格でコスパを重視するのも自由ってことね。
ハードが安ければ、その分CDがたくさん買えるわね」
貴音「ちなみにPは生楽器(アコースティック楽器)の音が大好きです。
彼がクラシックやジャズを好むことからも分かるでしょう」
社長「つまり、彼は意識的にしろ無意識にしろ、それらのソースが
一番綺麗に鳴りそうなミニコンポを選んでいたのだろう」
P「もちろん視聴した上で買うようにしてますけどね」
社長「ところで、君はジャズは聴いたのかな?」
P「一応アルバムを聴きましたよ。ロリンズとサッチモです」
貴音「どうでしたか?」
P「暖かみのある素敵な音だったよ。低域がぐっと押されて音楽に集中できる。
ウッドベースの音は、リズムを取ってると言うより、音楽の世界に浸らせるために鳴らしてる感じだね。
テナーサックスがすげー艶っぽい。ピアノやドラムスの力強さもいいね。男らしい感じだった」
伊織「やっぱり中音もよく伸びるのかしら?」
P「おう。低域に負けずに張り出すぞ。ボーカルはびしっと定位するからな。
それにアンサンブルの迫力がいいよね。トロンボーンの音色が特に気に入った。
CDも素晴らしいが、ニコニコのJAZZ喫茶でも十分な性能を発揮するぞ」
雪歩「アナログ接続の割にはすごいですね。光にすればニコニコの音源も、もっと綺麗に聞こえますか?」
社長「たぶんそうだろうね。そもそもアップされてる音源が圧縮音声だけどね」
雪歩「あっ、そうでしたね。さすがにCDには勝てないですよね」
P「ここまで言っておいてあれだけど、おれってデノン厨じゃん?
やっぱり明確なデノンの音ってのを制作サイドから引用しようと思うんだ」
社長「うむ。賢明な判断だね。自分の好きなメーカーを酷評する人はいないよね」
――では、デノンの音とはどういったものでしょうか? なにか明確な基準があるのでしょうか?
米田 デノンの製品は音楽を聴くためのもの。音楽をしっかりと楽しめるかどうかが重要になりますね。
なかなか言葉で説明するのは難しいのですが、大きなポイントとしては3つあります。
@音像、音場がぶれないこと
歌い手の声質や声の大きさで音像の大きさが変わってしまったり、音像そのものがブレずに
きちんと定位していること。音場も同様でスケール感が変化せず、安定感のある再生ができる。
Aエネルギーロスをしない
単純に信号を忠実に再現するというだけでなく、演奏家が音楽に込めた感情など、作り手の意図したものがきちんと再現できる。
B心地よいこと
ジャンルや価格帯を問わず、聴き疲れせず、長時間リラックスして音楽を楽しめること。
これはデノンのポリシーでもある。ヘッドフォンでは装着感なども重要になる。
米田 いずれも、音楽鑑賞の醍醐味である、エモーショナルな高揚感や感情に訴えるエネルギーを味わうには
欠かせない要素だと考えています。これらを製品のコンセプトやターゲットユーザーなどを意識しながら、デノンの音に
なっているかどうかを確認します。これは、ヘッドフォンだけでなくスピーカーやアンプなどでもまったく同じです。
雪歩「なるほど。これらの特徴を踏まえて、デノン信者になりたい人は製品を買えばいいわけですね」
社長「最後に何とかしてまとめてくれ。RCD-M39はどういった人にお勧めだね?」
P「Hi-Fi音源を聴く人。小スペースを重視する人。低価格路線の人。サブシステムが欲しい人。
低音が強くても文句を言わない人。何より、高級オーディオメーカー、デノンの製品に興味のある人はぜひ!!」
貴音「……まだスピーカーを買ってないくせに偉そうですね」
P「悪かったな!! つーかこれで今回は終わりかよ!!」
〜ビクターのヘッドホン、HP-RX700とは何か〜
P「ビクターのインドア用ヘッドホンですね」
社長「アマゾンなどの通販サイトで大人気の商品だね」
伊織「これってかなり大型なのよね。
口径が50ミリで重量が330グラム」
貴音「メーカーのカタログによると、RXシリーズは
音楽や映画などを高音質で楽しめると書いてあります」
雪歩「見た目からして音良さそうな感じですよね。
インピーダンスも48Ωと高めですし」
P「実際に音量は取りにくい。
アンプを使うと音が激変するタイプだね」
社長「具体的には、音像や音場表現が変わるから、
オンボードで使うのはもったいないね」
P「さっそく打ち込み系のアニソンでも聴いてみますか。
今回もようつべを使いますよ。カバー曲を中心にいきましょう」
天海春香 『ムーンライト伝説』
http://www.youtube.com/watch?v=BtyUJr_3Mw8 社長「原曲はPの思い出の曲らしいぞ。彼が小学生の時にオンエアしてたそうだ」
貴音「パーカッションが控えめです。ドスンドスンと力強く鳴らしません。
ボーカルの声は鮮明。各楽器の音が上品に聴こえますね」
P「個人的には今聴いても良い曲だと思う。一度聴いたら忘れられないメロディだ。
アップテンポの曲なのにじっくり聴けるのは、ビクターならではの味付けだ」
萩原雪歩 『夏影』
http://www.youtube.com/watch?v=c6fydkYN4M4 社長「Key ビジュアルアーツの名曲が来たか。自然な音場の広がりは素晴らしいな」
P「音質云々の前にミックスダウンの出来が、他のアニソンとは一線を画してます。
いわゆる若者向けのドンシャリサウンドとは正反対に位置する曲ですよ」
伊織「打ち込み系ってこんな曲もあるのね。中音から高音にかけて頭の周囲に
音が広がる。低音はしっとりと鳴らしてて爽やかな印象ね」
如月千早 我那覇響 『Do Dai REM@STER B』
http://www.youtube.com/watch?v=Z2RO-tSCAY0 社長「なんと……楽器の音が美しいぞ!!」
貴音「アコースティックを意識した打ち込み系サウンドですね。
ストレスがすーっと抜けていくような爽快感。相性抜群ですわ」
雪歩「声が生々しくて良いですね。全帯域で音が柔らかくて素敵ですぅ」
CLANNAD AFTER STORY 『時を刻む唄』
http://www.youtube.com/watch?v=E3wWC6Cfikg 社長「大衆向け音源なので、音場に限りがあるのは確かだ!!
しかし、不愉快な音が全くないのはすごいな!!」
伊織「アップテンポで駆け抜けていく曲なのに、なんて柔らかくて優しい音!!
ダイナミクスを意識した曲作りにも好感が持てるわ」
貴音「まさにビクターの良さが味わえる音源です。
癒しや感動を求める人にはぴったりの組み合わせですね」
社長「視聴曲は美しい曲ばかりだったね。癒し系と言うのかな。
まるでジャズを聴いてるみたいに心地よかった」
P「このヘッドホンに一番合う音源を選びました。
ウッドコーンと音作りが似ていて、高音も低音も
マイルドです。ビート感の強い曲は合わないんですよ」
伊織「確かに、オーテクみたいに高音がシャキーンって伸びないわね。
かといってパイアニア(SE-MJ71)みたいに
ドガドカ低音を鳴らすわけでもないわ」
貴音「低音はソニーとも違います。量感や勢いがあるわけじゃありません。
定位感を意識して、リラックスできる音に仕上げてありますね」
P「聞き流すのも良いし、音量を上げて真剣に聴くのも良い」
社長「しかもデノンのM39と相性抜群と来た」
P「デウス(ウッドコーンのレシーバーのこと)と
組み合わせると、価格以上の音色を生み出しますよ」
伊織「思ったんだけど、楽器の鳴らし方がウッドコーンと似てるわね」
P「そうだな。ビクター社は原音探究を目標に製品作りをしてるらしいが、
シンセの音がやたらと機械っぽく聴こえるんだよな。
原音がない音楽なのがよく分かるというか……」
雪歩「原音がないんですか?」
社長「エンジニアが音をいじりまくって曲を仕上げるからね。
ロックバンドでもない限り、演奏者なんてまず存在しない」
伊織「分かりやすく言うと、ボーカル以外はPCで合成されてる音ってこと。
ひどい音源だとボーカルすらエフェクターでいじってるわ」
貴音「フラットで聴くと、つまらない曲が多いのが特徴です。
Pは高音が強調されてるテクニカで聴くのが好みのようです」
P「RX700はカマボコに近いフラットの印象だね。
だからボーカルを大切にしてる音源が合うと思ったんだ」
雪歩「え? つまりドンシャリじゃない曲ってことですか?」
伊織「大体それで会ってるわ。JPOPはドンシャリサウンドが
圧倒的に多い印象ね。しかもレンジが狭い」
P「TH-7Bのようなフラットなヘッドホンで聴いてつまらない曲は、そもそも
フラットな装置で聴いてほしくない曲とも言い変えることができる」
社長「前も言ったが、エンジニア達がそういう音作りにしてるのが原因なんだ。
音源を選べば、ビクターのヘッドホンでも美しく感じる曲はあるんだよ」
〜ジャズを聴いたらどうなるのか〜
P「始めに言っておくが、今どきの加工した音楽とは根本的に違う曲だ。
古き良き時代のジャズサウンドを選んだぞ」
Sarah Vaughan - Fly Me To The Moon - 1969
http://www.youtube.com/watch?v=_LxeUBh8ZF4 〜容赦のない大音量で視聴〜♪
社長「……?? これは……ウッドコーンで聴いた時の感覚に似ている……!!
大音量なのに全然嫌らしさを感じさせない……!! もっと音量を上げたくなる!!」
伊織「このピアノの繊細さ、ウッドベースの弦の響き、ボーカルの圧倒的な声量……!!」
P「ボーカルはサラ・ヴォーン。オペラ歌手並の幅広い声域を持つと言われてる人だ。
ジャズの世界では超有名だけど、今の若い人で知る人はまずいないだろうな」
雪歩「……RX700ってこんなにすごかったんですか!!
Dレンジがケタ違いに広くて驚きました……」
貴音「人間とは思えないほどの歌唱力ですね……!!
それに伴奏のアコースティック楽器の音が美しすぎます……」
Louis Armstrong - Basin Street Blues - 1964
http://www.youtube.com/watch?v=qRjT4h7F_jw 社長「ぬおおおっ、序盤から音の厚みが全然違う!!」
伊織「管楽器の音が艶っぽくていいわね。ライブの迫力がよく出てるわ。
圧縮音源を聴いてることを忘れてしまいそうよ」
貴音「ローエンドが余韻を持たせながらしっかり伸びます。
人工的な低音とは違うのが分かりますね」
雪歩「難しいことは分からないけど、楽器の音が生き生きとしてます。
こんなに早いペースで演奏できるなんてすごいですね」
社長「この年代だと、このクラスの演奏者がゴロゴロいるから困るよね。
演奏が凄まじくてイージーリスニングには向かないかもね」
P「うーん、生演奏のよさってのが伝わってきていいですよね。ちなみに
ボーカルはルイ・アームストロングって黒人ね。トランッペット吹いてる人だよ」
雪歩「ボーカルなのにトランペットも演奏できるんですね」
P「次はクラシックを聴いてみるか」
ストラヴィンスキー作曲 バレエ『ペトルーシュカ』
指揮:アンドリス・ネルソンス
演奏:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
http://www.youtube.com/watch?v=esD90diWZds P「これがデノンのサウンドマネージャー氏がリファレンスに使ってた楽団だよ」
社長「指揮者はリッカルド・シャイーじゃないけどね。
少しでも空気感が味わえれば幸いだ」
雪歩「ふぇぇ、ドキドキしてきましたぁ」
〜大音量にて視聴〜♪
雪歩「え? これがクラシックの曲なんですか? メロディに異国感が漂ってますね。
ブラームスやベートーベンとは全然違いますぅ」
P「ストラヴィンスキーはカメレオンみたいに音色を変えるが特徴。
20世紀を代表する作曲者だけど、一般人は知らない人が大半だ。泣けてくる」
社長「彼のバレエ曲は【火の鳥】や【春の祭典】なども有名だね。
Pのお気に入りの作曲者らしいぞ」
伊織「何と言っても金管や木管の音色が素敵ね。
この異彩ともいえる曲の色付けがしっかりなされてる」
貴音「大小問わず打楽器の音にしつこさがなく、気持ちいですね。
弦のピッチカートもいいです。指の動きが良く伝わってきます」
社長「ティンパニの打撃は雷鳴のように直線的に響いてくる。
弦楽アンサンブルも横に伸びすぎず、綺麗にまとまって聴こえる」
貴音「音の響きはコンサートホールにもよるところも大きいのでしょう」
P「さすが貴音、確信を突いたな。
管楽器が少し遠いところから響いてるのが分かる。
50ミリ口径だけあってレンジも広めだな」
雪歩「ビクターの音は聴いてて安心しますよね。
大編成の曲なのにうっとりしちゃいます」
P「次もバレエにするか。たぶん日本人なら誰でも知ってる曲だと思う」
プロコフィエフ作曲 バレエ 『ロミオとジュリエット』
http://www.youtube.com/watch?v=ZB3sd2BAxys パリ国立オペラ
雪歩「あっ、テレビで聴いたことある曲ですぅ。出だしの部分で分かりました」
社長「バスが優雅にリズムを刻むな。決して深く出しすぎることなく、
曲の雰囲気を際立たせる。高音も主張は控えめで、穏やかな感じだ」
貴音「ゆったりと染み渡るような楽器の音。なんて味わい深いのでしょう。
このような音楽を再生するとビクターの良さが分かります」
伊織「音に奥行きもあるし、アニソンを聴いた時とは音場が全然違う。
一万以内のヘッドホンでこれだけ再生できれば十分じゃない」
〜〜
P「今回は近代派の曲を視聴したわけだが、悪くないだろ?
むしろこの価格なら出来過ぎだと思ってるんだが」
社長「うむ。それにデノンのアンプとの相性も良いね」
伊織「ピアニシモでも楽器の存在感がしっかり伝わってくるのが凄いわね。
丸みのある音だけど飽きずに聴けるわ」
貴音「落ち着いてバレエ曲を楽しめました。このヘッドホンが
通販サイトで評価が高いのは当然と言えるでしょう」
雪歩「聴いてるだけでリラックスできるなんて不思議ですよね。
重いけど、じっくり音楽を楽しめると思いました」
P「欠点は……重量かな?」
社長「私でもこれは重すぎるね。長時間装着するのは難しいな」
伊織「あと音漏れかしら? 側圧が緩いから密閉型とは思えないのよね」
貴音「セミオープンと言った方が正しいのでは?
音量を大きくすると、周りの人に曲がばれてしまいます」
社長「しつこいようだが、デノンのM39のおかげでずいぶん音の厚みが変わったね。
音量がとりにくいタイプなので、アンプを噛ませるべきだと思うが……」
P「ポップスしか聴かない人には関係ないかもしれませんね。
クラシックを聴く場合は、アンプを導入するべきだと思います」
雪歩「低音に特徴があるので、ガンガンリズムを刻みたい人には不向きかも……」
伊織「ポップスに関しては曲を選ぶとしか言えないわね。
だけど好みの問題だから、一概には言い切れないわ」
P「弦楽器や管楽器の音色にこだわる人は買ってみるといいかもね。
クラシックやジャズを中心に聴きたいなら、まず問題ない」
社長「総評するとコスパは良い。大口径ドライバの強みはしっかり出てる。
音楽だけじゃなく、映画やゲームにも使えるのが強みだね。
今なら安いし、気になってる人は手を出しても後悔しないだろう」
〜SE-MJ71とは何か?〜
P「パイオニアのポータブル用ヘッドホンのことです」
社長「これも通販サイトで人気の機種だね。
しかし生産完了品のようだな。現在はMJ541などの新機種が出てる」
P「マイナーチェンジですね。特徴を見ると71とほとんど同じです。
71はまだ通販サイトで在庫がありますし、参考になればと思いまして」
伊織「箱にはポータブル・モニタースタイル・ヘッドホン。
for street sound listeing って書いてあるわ」
貴音「強磁力希土類マグネット搭載40ミリユニット。
迫力BASSサウンド再生……ですか」
雪歩「CCAWボイスコイル搭載、キレの良い広域再生を実現……。
このコイルはテクニカのT500にも搭載されてましたね」
P「ここでメーカーの説明に入るが、
パイオニアはDJミキサーなどの業務用機器も作ってる会社ですね」
社長「うむ。プロ用機器ブランドのTADが有名だな。
モニタースピーカーが多くのスタジオで使われてるらしいが、
一般向けだとピュアモルトスピーカーが定評があるな」
伊織「パイオニアって60〜70年代までは
日本のオーディオ界の中心的存在だったそうじゃない」
貴音「90年代ごろまでは、ほぼ全ての種類の民生用オーディオを
生産してました。Hi-Fi製品も作ってるメーカーですよ」
雪歩「えーっ、実はすごい会社だったりするんですか?」
P「プレイヤーもアンプもデッキもスピーカーも何でも作ってきた会社だ。
基礎的な技術力が高いわけだが、もちろんヘッドホンにも生かされてる」
社長「MJ71は低音が強めにチューニングされてるみたいだね」
P「今回もアニソンから視聴していきましょう。
ダンスミュージック系を中心に、低音が強い音源を選んでみます」
環境PC→RCD-M39→SE-MJ71
竜宮小町 スモーキースリル (M@STER VERISON)
http://www.youtube.com/watch?v=W4bYCwPBMAU
〜視聴中〜♪
社長「な、なんという音量の大きさだ!!」
P「ポータブル用なので能率が良いんです」
伊織「お、音が一つ一つ分解されて聴こえるわ……。
ギターやドラムスの鳴ってる位置が違う……」
貴音「ベースラインの力強さは、今までのヘッドホンの非ではありません……。
それにボーカルやコーラスがはっきり聴こえる……」
雪歩「フォステクスやビクターのと違って迫力のある音ですね……!!
嫌でも曲の内容に集中させられちゃいますよ……」
双海亜美 あ〜よかった
http://www.youtube.com/watch?v=0sX9NzVrQ9c 社長「おおっ、楽器の音が元気いっぱいだ!!
亜美君の声にぴったりなサウンドだ!!」
伊織「シンセがこんなに生き生きと聴こえるなんてすごいわ!!
分解された楽器が横方向に並んでいく……」
貴音「分解能が高いので、ボーカルが埋もれることなく聴こえます」
雪歩「低音だけじゃなくて高音もしっかり伸びるところがすごいですぅ」
双海亜美 ☆想い出がいっぱい☆
http://www.youtube.com/watch?v=Kphg4JbTsTc 水瀬伊織 ダイアモンド
http://www.youtube.com/watch?v=BBe94TmOnd0 貴音「思い出がいっぱいは、重低音が地響きのごとくです」
社長「それでいて高音もすーっと爽やかに伸びる。
しかも耳に刺さらない程度に調整してある」
伊織「オーテクの高音みたいに過剰に強調してないわ。
それにしてもスピード感が半端ないわね」
P「ダイアモンドは高音の飽和で軽くトランス状態になるな。
リズムラインをしっかり確保しつつ、中の人の歌声を楽しめる」
雪歩「上下のレンジが広ろすぎて混乱しそうですぅ……。
今まで視聴したのが、落ち着いた音質の
ヘッドホンばかりだったからでしょうか」
社長「これがストリートサウンドなのか。
曲が頭の中を駆け抜けていくじゃないか。
陸上で例えるなら、短距離ランナーみたいなものかな」
〜ジャズ・フュージョンを聴いたらどうなるのか〜
P「もう気付いてると思いますが、電子系にはかなり強いですよ。
大物ベーシストということで、ミラーを選んでみました」
マーカス・ミラー - Power (live)
http://www.youtube.com/watch?v=sIqfDHP0D5s 〜視聴中♪〜
社長「素晴らしいベースのキレだ。ラテンのリズム感もしっかり出てるな」
伊織「あれ? 意外にサックスやトランペットも綺麗に鳴るのね。
冷たい音が鳴るのかと思ってたら全然違ったわ……」
貴音「なんと……ポータブル用なのに奥行きが感じられます。
楽器の音を細かく分解するのはジャズでも同様のようです」
雪歩「……やっぱりテクニカより音作りが一歩上って感じがします。
明らかにベースの後ろで色々な楽器が鳴ってます。深みがあります」
P「前後の定位ってやつだね。パイオニアはポータブル用でも真面目に作ってるよ」
P「次にハービー・ハンコックのライブを視聴しよう。
ピアノ弾いてる黒人がハンコックね」
Herbie Hancock Cantaloupe Island / Live under the sky '91
http://www.youtube.com/watch?v=GZOkyQx3jIw 社長「ほう……ピアノの音も悪くないな。
ハンコックはクラシカルな演奏もこなせるが、
こういうハイスピードサウンドも実にすばらしいね」
伊織「なんていうか、ベストマッチな音源じゃない?
スピード感、華やかな音色、定位感。この価格なら十分でしょ」
雪歩「ふぇぇ、60年代のジャズとは別物ですね。
低音が強いとこんなにノリノリで聴けるなんて……」
貴音「深みのあるベース音が素敵ですわ。
プロが調弦したエレキベースはやはり違いますね」
P「金管楽器も乾いた音じゃないのが良いだろ?
初めてフュージョンを聴く人にもお勧めできる製品だと思うんだ」
社長「うむ。生楽器、電子楽器、シンセなど多様な楽器を使用するのが
フュージョンの特徴だからね。MJ71は確かに適任だな」
P「さて、恒例のクラシック視聴を始めるか」
モーツァルト作曲 ピアノ協奏曲 第十九番 第一楽章より
指揮:カール・べーム 演奏:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
ピアノ演奏:ポリーニ 会場:ムジークフェラインザール(大ホール)
http://www.youtube.com/watch?v=HnWu9rTJpIY 伊織「ちょっと待ちなさいよ!! いきなりフェラインはハードル高くない?」
社長「確かにな……。ケンウッドの技術者がリファレンスに選ぶほどの会場だ。
低音が強いヘッドホンできちんと堪能できるのか疑問だ」
P「はは……。まあ気持ちは分かりますよ。
ストリートサウンド用って箱に書いてありましたからね」
貴音「まさか……クラシックも普通に聴けるのですか?」
P「さすがにバスが強調されてる感がするけど、聴けないこともないよ?
会場がシューボックス(縦長のホール)ってことを念頭に聴いてみて」
〜大音量で視聴中〜♪
伊織「……嘘でしょ? ちゃんと楽器の定位感が味わえるわ。
いかにも若者向けに作られてそうなヘッドホンなのに!!」
社長「ピアノが前に居るとしたら、その奥でオケの木管や高弦が
演奏してるんだよね。M39の力を借りてるとはいえ、夢を見てるみたいだ……」
貴音「間接音が少ないですが、アコースティック楽器の音色も決して悪くありません。
リスナーへしっかり分解された音を届けてくれます」
雪歩「パ……パイオニアってポータブル用のヘッドホンでも
こんな音が作れるんですか? 小型なのに信じられないですぅ」
P「優れた技術力がこんなところに出てるんだよね。これで原価六千円くらいだぞ?
他のメーカーの悪口は厳禁だけど、オーテクも見習ってほしいよな」
社長「うむ……。きちんとスピーカーでクラシックを聴いた音に近づけてあるな。
パイオニアというメーカーを見直してしまったよ」
P「評論家の話では、パイのDJホンはポップスからフルオケまで鳴らせるそうです。
さすがに嘘だろと思ったけど、今なら否定しきれませんね」
2009ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート − 美しく青きドナウ
http://www.youtube.com/watch?v=J9OBaaErzCc P「同楽団、同会場による演奏だ。指揮はバレンボイムな。
この曲は日本でも有名だと思うんだ」
社長「作曲者はヨハン・シュトラウス。ワルツ系の曲で有名だね」
〜視聴中♪〜
伊織「うーん、ワルツだとさすがにコントラバスが元気すぎるわね……。
他の音域の邪魔してる感が否めないわね」
貴音「ぐおーんと低弦が響き渡りますね。
アンサンブルでも低音だけ過剰な気がします」
社長「高音楽器が綺麗に鳴るだけにもったいないね。
その分だけノリノリで聴けるが、合わない人は合わないだろうね」
雪歩「でも、クラシックがこんなにリズミカルに聴けるなんてびっくりですよ……。
オーディオの世界って本当に奥が深いんですね」
P「ヘッドホンやスピーカーの数だけ色んな世界が楽しめるのさ」
雪歩「音量がとりやすいですし、オンボードでも普通に楽しめますね」
貴音「折り畳み構造なので持ち運びに便利です。
音に厚みがあるので、屋外でも音楽が堪能できるでしょう」
社長「重量は115グラム。頭頂部への負担は皆無といっていいね」
P「ただし、買った当初は側圧が鬼のように強かった。
二週間くらい使い続けて緩くなってきたけどね」
伊織「価格コムによると、まだ10店舗くらい扱ってる店があるわね」
社長「MJシリーズは新機種もたくさん出てるようだし、色々楽しめそうだ」
P「アニソンなどの打ち込み系をガンガン鳴らしたい人にお勧めだな。
ストレスが溜まった時など、嫌な記憶を全部忘れさせるくらいの力はある」
伊織「低価格で重低音を味わいたい人にもぴったりね。
リズム感を意識した、適度に量感のある素晴らしい低音よ」
P「低価格だと思って侮ってると、良い意味で裏切られるヘッドホンだね。
気になった人は自分で確かめてみるといいだろう」
.。oO (このスレは何処へ向かっているのだ……
288 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/01/13(日) 08:05:00.07 ID:OHN5qccE0
289 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/01/13(日) 19:23:34.62 ID:tAQem1I+0
290 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/02/11(月) 05:19:06.41 ID:MMk+dTEi0
おわり?
〜スピーカースタンド LS-EXA3 とは何か?〜
P「ウッドコーン用に開発されたスピーカースタンドです」
社長「ほう。買ったのかね? アマゾンで7千円ほどだったようだね」
伊織「現物を見ると価格なりにしっかりしてるわね。
持ってみると重みを感じるわ」
貴音「厚さ30mmのMDF材ボードに、コルク、真鍮、フェルトによる
3層構造のインシュレーターを採用。
……ずいぶん凝った作りのようです」
雪歩「ふぇぇ。インシュレーターが金色に光ってますぅ。
しかも三点支持なんですね」
P「店頭のウッドコーンにはスタンドが必ずついてた。
他社のは四点支持インシュレーターがついてたけどな」
社長「ふむ、ウッドコーンスピーカーには
ずいぶん立派なスタンドを用意されてるようだ」
P「スピーカー単体の重量が1,7kg程度しかありません。
いくらなんでも軽すぎます。振動を抑制するためには、
これくらいガッチリしたスタンドが必要なんでしょうね」
〜〜CDの視聴を開始〜〜
モーツァルトの交響曲40番 第一楽章 ボリュームは35(大音量)
社長「……なにぃ!? 弦楽のアンサンブルがスピーカーの
横方向に広がっていくぞ!!」
伊織「しかも木管楽器の音像に歴然の違いがあるわ!!
両スピーカーの間に管楽が自然に並んでいくのよ!!」
貴音「なんと……!! スピーカーの周りに大きく輪を
描くように音が広がっていくとは……!!」
雪歩「フルートやオーボエがスピーカーより
高い位置から聴こえてきますぅ……!!」
P「AK1のスピーカーは4Ω、81dbと低能率ですが、
レシーバー側の出力は十分ですし、帯域バランスを考えて
鳴らしてくれます。システムオーディオの特権といえるでしょう」
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 第一楽章 ボリューム32
伊織「独奏ヴァイオリンの定位感が良いわね。
合奏部では波の様に音が押し寄せてくるわ」
社長「しかも低弦の音が引き締まり、
より深い位置から聴こえるようになったぞ!!」
貴音「音場空間が上下左右に自然に広がっていきます」
雪歩「ほんとにコンポを買い替えたくらいの衝撃ですぅ!!
心地よい音はそのままに、さわやかに音場が広がりました!!」
ベートベーン ピアノソナタより月光、熱情を連続視聴。ボリューム35
伊織「???? ピアノの低音部の響きが全然違うじゃない!!」
社長「それより音でかすぎだろ!! 暴力のような鍵盤の響きじゃないか!!」
貴音「繊細な弱音部も、よりはっきり聴こえるようになりました。
音に締まりが出た結果なのでしょう。ピアノの音色が実に美しい」
〜ジャズの名盤を聴いたらどうなるのか〜
クリフォード・ブラウン 「Study in brown」
チャーリー・パーカー 「Now's the time」
より一曲目をボリューム25で視聴
社長「おおっ!! シンバルやトランペットの位置が高いな!!」
伊織「上下に音が広がるのはジャズでも同じなのね!!」
貴音「ウッドベースに締まりがあり、以前よりも深い位置で鳴ってます!!
リズム感とか躍動感がより増しています!!」
雪歩「パーカーさんのサックスが眼前にぐわっ現れる感じですぅ!!
スピーカーから目が離せないからイージーリスニングにならないです!!」
P「両方ともモノラル音源だけど、ステレオとは違う味わいがあるよな。
スピーカーの間にびしっと音が定位するのだ」
社長「それにしてもフルレンジって素晴らしいな!!
大音量でも音のゆがみが全然ない!!」
P「いきなりクラシックとジャズですまなかったな。
次はいつも通りアニソンでも聴こうか?」
社長「え? このコンポでアニソンかね?」
P「たまにはいいじゃないですか。俺もアニソン大好きですし」
美希『rilations』 雪歩『kosmos,Cosmos』
ボリューム17
社長「うおっ、音圧が高いから17でも十分聴けるね!!」
伊織「伴奏がシンセだからか高音がやたらと伸びるじゃない!!
スピーカーよりはるかに高い位置で聴こえるわ」
貴音「むぅ……以前よりも上方向に音が逃げていきます。
奥行きは皆無ですが、低音は引き締まってスピード感を得ました」
雪歩「私の曲、もっと低音が欲しいですね」
P「よし。トンコンで調整するか」
伊織「え?」
デジタルアンプ『DEUS』とは、ウッドコーンスピーカーに
最適化された装置なのである。(正しくはレシーバーだが)
P「トーンコントロールには、トレブルとバスが±5ステップずつ搭載されてる」
社長「し、しかし重低音を調整するD,BASSのような機能はないのだろう?」
P「それでもある程度の効果はありますよ」
→バスを+3ステップ
貴音「低音の量感が増し、全体的に高音とのバランスが満たされましたか」
伊織「ビートがしっかり聴き取れるようになったわ。
このくらい強くしてジャズのウッドベースにようやく追いつく感じね」
社長「うぅむ。やはり機械で作った低音というのは扱いづらいな。
ダンスミュージックにとって重低音は命なのにな」
P「このコンポの特性上、音に全く角が立ちませんが、高い解像度のせいで
電子らしさが露呈。楽器の音色がちっとも本物っぽく聴こえません。
アニソンに向いてるかというと難しいでしょうね」
P「あらためて思うんだが、やっぱりゲタを履かせてシスコンは完成するのかなと」
社長「細かいことを言うとケーブルとか電源部とかもいじる余地はあるがね。
あくまでミニコンとして楽しむなら問題ない」
伊織「このコンポ、家電量販店で四万で買ったんでしょ?
スタンドをあわせて計四万七千くらいね」
貴音「十分お釣りのくる価格といえるでしょう」
雪歩「このスタンドって単体で持っても結構重いですね。
小型スピーカーだから足場をしっかりしないと
本領を発揮しないということですか」
社長「上流のデウスからウッドコーンスピーカー、そしてスタンド
までビクターで統一か。まさにビクターの回し者だな」
P「うるせえっす。前も言いましたけど、あれこれと装置を探し求めるよりも、
同一社のシステムで統一するのは楽ですよ」
伊織「一理あるわね。スタンドやインシュに至るまでプロのチェックが
入ってる以上、低価格のコンポとはいえ技術者の意図した音が
再現出来てるんでしょうね」
P「今回は素晴らしい買い物をしたよ」
〜〜ウッドコーンシステムの音作りについて〜〜
社長「ほう? どんな話なんだ?」
P「EX-AR9というシステムがありますね?
あれの視聴イベントによると……」
http://news.livedoor.com/article/detail/5749645/ ビクターが標榜する音作りのコンセプトのひとつに『原音探究』というものがある。
原音と言ってもコンサートホールで聴くような生演奏を指すわけではない、
ビクタースタジオ長である高田 英男氏によれば『原音探究』とは、
『マスターテープに忠実に音楽を提供する』ということであるという。
伊織「ふーん。マスターテープね」
貴音「スタジオでプロによって調整された音、という点が重要のようです」
さらに高田氏は、『音は音楽創作意図によって決まる』と語る。
音は、楽器、演奏空間、録音機材、マイクのアレンジによって決まるものであり、
また音楽創作意図によって決めることのできるものであるという。
つまり作り手の意図を反映したものがマスターテープであり、
そのマスターの原音を忠実に再現することの出来る機材を
作りあげることが『原音探究』の到達点というわけだ。
社長「実に興味深い話だね」
伊織「フルレンジを採用してるのにもいろんな理由があるんでしょうね」
秋元氏は、音をモニタリングするためのスピーカーの条件は大きく4つ、
「1つは自然な音色の再現力、2つ目は強いものは強く、弱いものは弱く聞こえる
バランス・レベルの表現力、3つ目は音像や空間的な処理に関わる解像力、
そして最も重要だという4つ目は音楽的な表現力」であると語った。
これら全ての条件を十分に満たしているのが
ウッドコーンオーディオシステム「EX-AR9」というわけだ。
P「とは言ったものの、ウッドコーンシステムにはオーディオ的に
楽しく聴けるようチューニングされてるはずだ。民生用オーディオだからな」
社長「線が細くてガチガチなモニターサウンドで聴いても楽しくないよね。
それでもモニターに使えるほどのクオリティは持ってると言う事だろう」
伊織「秋元氏の言ってる、最も重要だという4つ目は音楽的な表現力が
どれだけ大切かってことよね。私達は音じゃなくて音楽を楽しむんだから」
貴音「オーディオは防音装置の整ったスタジオではなく、一般家庭で
聴くものですから、出せる音量にも限りがあります」
雪歩「機材だって業務用みたいに数百万もするようなのは
そうそう買えませんよね。それらの制約を考えたうえで、
一つのシステムが完成するわけですね」
P「想像にすぎんが、ビクター社のマーケティング上一番数を売りたいのは
AK1からAR3あたりだろうな。店頭でも十万を超えない価格だし、
今流行のコンパクトシステム。素人でも手を出しやすいと思う」
社長「最近ではAR3もだいぶ安くなってきたね。
ピアノ塗装のBRシリーズも定評があるようだよ」
貴音「今回はここまでにしますか。それではまた次回」
〜〜ATH-TAD500とは何か?
P「オーディオテクニカのオープンエア型ヘッドホンのことです」
社長「Tラインに属するT500とTAD500には共通点がある」
・53ミリCCAWドライバー
・ハウジングがアルミ製
社長「さらにTAD500にはベルベッド製イヤパッドが使われてるね。
ヘッドバンド部も同じような素材だね」
P「装着感は極上ですよ。開放型なので音が横方向に
逃げていきますし、長時間リラックスして聴けます」
伊織「良さそうな製品じゃない」
P「そしてTADには今までのオーテクにはない変化がある」
貴音「?」
P「チューニングの変化かな。全体的に音の重心が下がってる」
貴音「なんと!!」
http://www.youtube.com/watch?v=J4Uw93DtX-w&list 赤いスイートピー 松田聖子
伊織「なんでいきなり歌謡曲なのよ!!
もっと若者らしい曲を聴きなさいよ!!」
P「いや、いっつもクラシックやジャズだと飽きるじゃないか。
聖子の曲は音楽としても好きだけど、録音、歌唱、演奏の質が高い
から選んだんだ。十分リファレンスになる音源だと思うよ」
貴音「昔の邦楽のようですが、本当に大丈夫なのですか?」
P「俺が保障するよ。HD解像度で聴いてね」
接続 PC→RCD-M39→TAD500 過不足ない大音量で視聴。
社長「ぬわああっ!? 高音が刺さるかと思ったら控えめ!?
ふわっと優しくリスナーを包むみたいだ!!」
伊織「あれ? オーテクにしてはボーカルの定位が低めね。
松田聖子ってかなりキーの高い人なんでしょう?」
貴音「コーラスやシンセが上と横方向に広がっていきますね。
耳よりはるかに遠い位置で鳴ってるように感じます」
303 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/02/16(土) 23:51:32.73 ID:lulPdZHv0
CANARY 松田聖子
http://www.youtube.com/watch?v=xxpFuPQebtw&list 貴音「これは……。以前のハイ上がりだった音のバランスが、
少しだけ落ち着きを得た感じですね。音場にやや奥行きが出ました」
伊織「今までのオーテクとは確かに違うわね。
Pの持ってるAD300と聴き比べるとよく分かるわ」
雪歩「480pでこの音質!? ほんとに昔の曲って録音状態良いですね!!
音の広がりや低音の質が別次元って感じですぅ!!」
社長「マスター音声が優秀なんだよ。彼女の録音に関しては
CBSソニーが力を入れてたからね。CD盤を聴いたらぶっ飛ぶよ?」
スローモーション ‐ 中森明菜
http://www.youtube.com/watch?v=UeNRUIY8_qI 社長「ほう。その年齢でよく明菜のデビュー曲を知ってるな。
中森明菜は聖子と並ぶ80年代のトップアイドルだ」
雪歩「あきなって人はそんなに有名なんですか?」
P「アイドルにして女性アーティスト初のレコード大賞二連覇。
グループでなく個人で貰った賞だ。いまだにこの記録は破られてない」
P「さて、次はクラシックと行きたいところだが、さすがに飽きたな」
伊織「今まで何十回も聴かされたわよね」
社長「そもそもこの価格帯のヘッドホンを買ってる人で
クラシックを聴いてる人なんているのかね?」
P「ふむ。では紹介も兼ねてタンゴでも聴きますか」
貴音「タンゴとはアルゼンチンで生まれた民族音楽で、
クラシックで使われるアコースティック楽器に
ギター、バンドネオンなどを加えた編成で演奏されます」
雪歩「わあ、このコーナーって音楽の紹介も兼ねてるんですね」
リベルタンゴ(ピアソラ) チェロ演奏者・ヨーヨーマ
http://www.youtube.com/watch?v=RUAPf_ccobc 伊織「って画質(音質)悪いわね!! でもボリューム上げると
それなりに音場が得られるわ。横に楽器が伸びてくわね」
貴音「リズム感も良し、チェロの胸にしみるような甘ったるい
音色も十分です。この音源にしては頑張ってる印象です」
雪歩「ふぇぇ。バンドネオンって楽器初めて見ました。
こんな楽器もあるんですね……」
P「聴きなれない人には完全に異国の文化だろうね。
聴いてるうちに慣れてくるよ」
社長「興味がある人はピアソラという名前を覚えておくといい。
タンゴの革命時と呼ばれるほどの男だ」
リベルタンゴ バンドネオン奏者 小松亮太氏
http://www.youtube.com/watch?v=fsnuBEeDo3g 社長「おおっ、さっきと同じ曲だけどアレンジが違うんだね。
小松氏といえば日本のタンゴ界をリードするバンドネオン奏者だ」
伊織「この破滅的で躍動感のある世界観の作り方が見事ね!!
各楽器の音像もくっきり描かれるし、満足度が高いわ」
貴音「最前席で聴いてる印象を受けます。
日本人の演奏も実に面白いものですね」
〜〜圧縮音源を聴いた感想〜〜
社長「どれも小編成ながらレンジの広い曲ばかりだったが、
わずかながら立体的に定位させようとしてたね」
伊織「装着感も音質も全く聴きつかれしないように設定されてそうね」
P「その通りなんだよ」
伊織「え?」
P「実は最近ケーズデンキに行ったのだが、
たまたまテクニカの営業担当の方と話す機会があってな。
思いついたことを何でも質問しちまった。その結果がこれだ」
・開放型は、映画や音楽など重低音が連続するシーンなどで聴き疲れ
しないのがメリット。ピアノなど打楽器の低音の再生にも有利。
・開放型は音質を犠牲にしてでも装着感が第一。
・密閉型は音楽の世界に没頭できるように作ってある。
・A900Xはクラシックなどの生楽器系に強く、HI-FI音源向け。
A500X以下はJPOPやその他の音楽も視野に入れてチューニングしてる。
・弊社は音質以上に装着感を重視。装着感の為なら、
外部パーツに『あえて』プラスチックを採用することもある。
・現状の消費者のニーズを調査したところ、『音質以上に装着感』
が求められてるとのこと。重量は可能な限り軽くしたい。
・消費者に感じてもらいたい一番のポイントは、
音楽をヘッドホンで聴いて『心地よい』かどうか。
・たとえば頭が重いとか、首がこったりとか、そうなった瞬間に
音楽を楽しめなくなるわけだから、装着感はかなり重要。
・ヘッドホンはできるだけ大音量で聴いてほしい。アンプを使うと
音のレスポンスが高まるので本領発揮できる。『音の流れ』を感じてほしい。
・リファレンスとなる楽曲にロックは使ってない。
伊織「すごい重要情報じゃない。これって確実にテクニカの核心だわ」
P「おう。なにせ俺が直接訊いたことだからな」
貴音「それにしても大切なことをおっしゃてるようです。
確かに心地よさを感じるのは音質だけではありませんね」
P「そう考えると俺のT500もTAD500との使い分けで楽しめそうだよな。
音場は狭いし響きは弱いけど、耳にはしっかり届くわけだしな」
社長「彼が何度も長時間使用を試した結果、装着感に関しては
テクニカのヘッドホンが群を抜いて優秀だったらしい。
RX700は重いし、D510は耳への圧迫感と熱のこもりが欠点だ」
P「結局ヘッドホンで一番大切なのは装着感なのかもしれませんね。
テクニカも伊達に歴史があるわけではありませんよ」
伊織「話変わるけど、いちおうアニメ系のSSだからアニソン聴かない?」
P「そうだな。さわやかに聴き流せる曲を選ぼう」
コーヒー1杯のイマージュ
http://www.youtube.com/watch?v=9TWD9rrks6k&list P「個人的に大好きなんだよねこれ」
社長「大音量にしてもボーカルの声が安定してるね。
パーカッションは決して強くないが、最低限のリズム感はある」
伊織「ボーカルのハーモニーではバックで歌ってる子の
小さな声も拾えるのが面白いわね」
MY SONG (Dreamy Original Extended)」
http://www.youtube.com/watch?v=tCfxUpShmtk 貴音「おや。しつこいようですが高音が控えめですね。
サビの部分では低音寄りに聴こえてしまいます」
雪歩「テクニカさんって電子音の処理が上手いですよね。
タンゴの時は弦楽器の音がすごく綺麗だったのにすごいですぅ」
P「何気に打ち込みからアコースティックまでこなすからね。
音色に関してはどんな音源聴いても問題なさそうだよ」
伊織「つーかほんとに疲れないわね。
音圧の高いアニソン聴いてても普通に作業できそうだわ」
社長「開放型だからね。まさにそういう使い方にぴったりじゃないのかな?」
P「まじで映画とか見るのにぴったりですよね。
ADシリーズも映画見るのにおすすめだと営業さんに言われました」
311 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/02/17(日) 04:26:37.57 ID:HeR5Zva70
P「さて。最後に欠点を言っておこう。
分かってると思うが、どこまで進化してもテクニカクオリティ。
フルオケの広大な音場とかを望んだら駄目だ」
伊織「空間に奥行きが足りないのは仕方ないわね。
装着感の良さと交換したと思えば、オールオッケーよ」
貴音「あとは盛大に音漏れするところでは?」
社長「それだな。近くに人がいたら曲名がばれるレベルだね」
P「それと意外と駆動しにくい。データ上は35Ω 96db だが、
デノンのレシーバーでもそれなりのボリュームが必要だ」
社長「今まで買った製品を試した限りでは、
テクニカは駆動しやすいイメージはないね」
〜〜きちんとした音源の大音量視聴時、およびT500との違いについて〜〜
P「大音量だからM39でCD音源を聴けばいいだろう。
今回は恒例のクラシック、番外編のタンゴ、歌謡曲から選曲するか」
CD→M39→TAD500
モーツァルト40番 第一楽章 ボリューム17 (凄まじい音量)
伊織「T500と比べて定位の中抜け感がだいぶ減ったわね。
それに管楽器が奥へ奥へと位置しようとしてる」
貴音「音色はマイルドで角が立つ音ではありませんね。
デノン側の音色にだいぶ近づいてそうな印象です」
社長「これ本当にオーテクだよね? 左右は十分広がるし、
前方から音が聞こえてくるような感じだぞ」
P「大音量にするとアンプ側のくせもかなり出ますからね。
TAD500だけの力ではないことを覚えててください」
アルバム「レジーナ劇場のピアソラ」より、
ブエノスアイレスの冬 ボリューム14
社長「ぬわっ、ピアノの響きが美しいね!! 低弦もしっかり沈む」
雪歩「ギターの音にも重みがありますね。ヴァイオリンの奏でる
哀愁メロディがうまく表現できるみたいですね」
貴音「これほどの音量でも聴き疲れしないのはおどろきです。
ウッドコーンで視聴した時を思い出しました」
松田聖子のアルバム「風立ちぬ」より風立ちぬ
P「シャレじゃなくてアルバム名と曲名が同じなんだよ」
伊織「分かってるわよ」
ボリューム14(スピーカーなら苦情が来るほどの音量)
社長「はわわあっ!! 冒頭から横一直線に色んな音が並んだぁ!!」
伊織「なによ、このいくつもの伴奏楽器が奏でる独自の音楽空間は!!
頭の中にいろんな映像というか風景らしきものが浮かぶんだけど!!」
雪歩「サビに入るたびに呼吸を忘れそうになりますぅ!!
すごい抑揚の付け方ですぅ!!」
貴音「静寂の中でしっかり音像が定位する……。
ジャズに匹敵するほどの高音質ですよ……!!」
P「歌謡曲の中でも特に録音状態が良いんだ。
ウッドコーンで聴くと幻想世界にトリップできるぞ」
一同「……」
社長「いや、分かってはいたんだが。レコードじゃなくても聖子の
録音最高だね。これってマスター音源からリマスタリングしたの?」
P「詳しくは知りませんが、たぶんそうでしょうね」
社長「あのさぁ、今のヒット曲との録音状態の違いは何なの?
同じ邦楽なのにここまで差が出るっておかしくない?」
P「いや、俺に聞かれても困りますよ」
・Pが再生した聖子のアルバムはCD選書シリーズである。
異常なほど音圧が低いかわりにレンジが広く、ミニコンクラスでは鳴らしにくい。
・紙ジャケットでの復刻は、リマスタリング等の音レベル再調整で
高音質になった音源や、元来アルバムに収録されていなかった楽曲が
ボーナス・トラックという形で追加収録されることもセールス・ポイントとなる場合が多い。
(Wikiより)
・余談だが、聖子全盛の時代、デノン・オーディオ開発部が
聖子ファンだったのは知る人ぞ知る話である。
P「なんとなくデノンなら相性良いかなと思いました」
社長「なるほど。考えたな。次はどの曲だ?」
松田聖子「CANARY」より、瞳はダイアモンド
ボリューム17(音圧の強い最近のポップスだったら即耳鼻科逝き)
社長「あ……? まずリズムラインのドラムとベースが……
最初から最後まで他の音に埋もれない。存在感ばっちり……わーい」
伊織「なにこの静寂空間? 最新のジャズボーカル聴いてるみたいじゃない。
例えるなら無色透明の空間から聖子の声やギターが現れるの」
貴音「サビを歌い終わった後、音がすっと消えて静寂に戻るのです。
音の立ち上がりも早いですし、邦楽のポップスとは思えません」
雪歩「サビで音が頭の周りを囲うように円状に広がっていきますぅ……。
歌手のハイトーンも次元が違いますぅ……この人は何者なんですか?」
P「聖子だよ」
デビュー以来、人気と同様レコードセールスも圧倒的だった。
1980年の「風は秋色」から1988年の「旅立ちはフリージア」
まで24曲連続でオリコンシングルチャート(週間)1位を獲得。
『松田聖子という一つの音楽のジャンルだった』との声もあった。
〜〜T500とTAD500 音の傾向の違いについて〜〜
P「左右の音場と定位感に優れるのがTAD500。
上下のレンジが広いのがT500」
社長「クラシックならどちらとも言えんが、ポップス系なら
おそらくT500のが良いかな。バスドラやベースの沈み込みが違う」
伊織「映画とかアニメならTAD500のが有利ね。耳周りが蒸れにくいもの。
P的にはかつてないほど素晴らしい装着感らしいわよ」
貴音「T500はやや高音寄り、TAD500はその逆という印象でした。
新発売のXシリーズでも同じような傾向が見られるそうです」
雪歩「TAD500は低音が弱いので、ジャズを聴くとベースラインの
パンチが足りなくなりそうな感じがしますぅ。
でもサックスは大音量でも安定してて悪くなかったです」
P「楽器の音色はT500のが硬いが、生楽器も打ち込みも無難に鳴らすのは
共通してる。難しく考えないで気分で使い分けても問題ない」
社長「TAD500は極上の装着感を求める人や映画やアニメも
楽しみたい人にはお勧めだね。サブとしても十分だろう」
貴音「今回はここまで。また次回お会いしましょう」
〜〜〜SC-M39BKEM とは何か?〜〜〜
P「デノン製CDレシーバー、RCD-M39の推奨スピーカーです」
伊織「ついに買ったのね」
社長「スピーカーは通販価格で9千円だったようだね」
P「明らかに店頭より安いので迷いませんでしたよ」
社長「エージング状況はどうだね?」
P「少なく見積もっても50時間はしました。
固い音はほとんど出さなくなりましたよ」
伊織「たしかスピーカー部もヨーロピアンチューンしてあるのよね。
柔らかくて安定感のある音が期待できそうよ」
雪歩「早く聴いてみたいですね」
貴音「……?」
この中でただ一人、疑問符を浮かべた人物がいた。
Pの部屋が八畳なのは、ウッドコーン視聴時に説明した。
PC台の横には白い本棚がある。
幅60センチ、奥行き33センチ、高さは90センチくらいだった。
社長「おいおい。いくらミニコンとはいえ、本棚の上に設置かね?
スピーカーはレシーバーから5センチくらいしか離れてないぞ」
P「一度高い場所に置いてみたかったんですよ。
BGM的に聴き流す時など心地よさそうじゃないですか」
雪歩「でも足元がグラグラしそうで怖いですぅ」
貴音「明らかにサブシステムとしての置き方ですね。
オーテクのインシュレーターを付けてるようですが」
P「インシュレーターはAT6098。アマゾンで2300円位だったかな。
最低限の設置環境だけど、ミニコンらしくて外見的には悪くないだろ?」
伊織「インテリアっぽくて可愛いわね。ウッドコーンとの音質差はどうかしらね」
P「どっちも好きだから優劣付けたくないのが本音かな。
さて。説明書やカタログに書いてあるスピーカーの特徴を引用するか」
・デノンの技術を生かすヨーロッパの感性
クラシック音楽の本場の響きを知るヨーロッパの
サウンドデザイナーとデノンのエンジニアのコラボレーション。
視聴とチューニングを繰り返し、デノンのHi-Fi技術とヨーロッパの
感性との融合で妥協のない高音質を実現しています。
・音の開放感を高め、自然な響きを再現する2.5pツイーター
自然な響きを再現するソフトドームツィーターを採用。
そしてツィータードーム内のエアーの熱暴走を防ぎ、振動版の
センタリングを一定に保つ、ベンチレーションホールを設けています。
ボイスコイルなどからの熱による音への悪影響を排除することで、
艶やかなボーカルを再生します。
伊織「説明書凄いわね。10ヶ国語で書かれてるわ」
貴音「むしろ日本語がおまけとしか思えないのが面白いですね。
ワールドワイドな企業をアピールしたいのでしょうか」
・クリアなサウンドを実現した12pウーハー
ウーハーの磁気回路にアルミショートリングを追加。
ウーハーの電流歪を提言し、クリアなサウンドを実現しました。
特にボーカル帯域の繊細な表現力が向上しています。
・DENON CX スピーカーシリーズの思想・技術を系譜
スピーカーシステムSC-M39は、DENON CX スピーカーシリーズの
思想と技術を受け継ぎ、コンパクトスピーカーとは
思えないスケール感と卓越した音楽表現を実現しました。
D.D.Lコーンやソフトドームツィーターを採用し、新開発のクロス
ネットワーク回路は、本気との組み合わせによるチューニングを実施。
システムオーディオとしての最高のパフォーマンスを発揮します。
社長「シスコンって統一感があって見た目も素敵だよね。
君のは全部ブラックで統一されてるな」
P「上流から下流まで……デンオンサウンド」
ここでボリューム調整。
M39の音量を20までダウン。
伊織「ちょ!? なんでいきなり音量さげて……」
社長「え!?」
貴音「なんと!?」
驚愕する一同。音量が下がったのにほとんど変わってないのだ。
『音像や定位』が。
雪歩「あれえ? 音量10も下げたのにドラムの鳴ってる位置が
変わりません。音もほとんど痩せてないですぅ」
貴音「シンバルがスピーカーより高い位置で鳴っております。
サックスはレシーバーの真上付近。先程と同じです」
社長「あれ? 音場空間に全然変化がないような……? 気のせいだよね?」
伊織「抵抗が6Ω、音圧83db、クロスオーバー周波数が3kHzとね」
貴音「背面バスレフ型ですね。壁際などの設置で低音が強い場合は、
付属の吸音スポンジを使えばいいとのことです」
雪歩「周波数帯域? というのが45Hz〜40Hzって書いてありますぅ。
重さが3.5キロで周りはしっかりした木材で覆われてます」
伊織「
>>322は誤爆ね。もう少しあとに投稿する内容だったわ」
社長「プロデューサー君。しっかりしたまえよ」
貴音「寝ぼけてるのですか?」
P「なんというか、すみません」
社長「しっかり作ってあるのが分かるね。持ってみると重みがよく分かる」
P「最近のミニコンは良く作ってありますよね。
カタログによると正統派オーディオシステムらしいですよ」
伊織「ふぅん。ネットワークコンポとはやっぱり作りが違うのかしら」
P「たぶんそうなんじゃないか? 周波数帯域とか
スピーカーの重量に差が出てるみたいだしな」
貴音「黒いボディがしっくでよろしいですね。男らしいデザインです」
雪歩「大人っぽくて良いですよね。インテリアにも最適ですぅ」
→レシーバー側、スピーカー・オプティマイズ(最適化) ON
接続 PC→RCD-M39(システム)
P「相変わらずのアナログ接続ですまん」
伊織「そろそろUSB-DACとか買いなさいよね」
設置環境 本棚(RCM-39) ←(間隔30センチ) ← PC台
雪歩「PC前に座ってると左横から音が聴こえてくるわけですね」
社長「視聴時は本棚の前に椅子を持ってきて正面から聴くようにしよう」
伊織「椅子は本棚から二メートル以上離れてて、
座るとスピーカーの高さがリスナーの耳とぴったりになるわ」
P「普段はPCの前でも十分楽しめるけどな」
貴音「定位を気にする時はヘッドホンを使えばいいのでしょう?」
P「そういうことだ。さっそくようつべで視聴を始めよう。まずはジャズだな」
Walkin' - John Coltrane(ウォーキン ジョン・コルトレーン)
http://www.youtube.com/watch?v=gWwYRjXXfLw&list M39を音量27 PCマスターとようつべ側を最大
伊織「M39側の音量大きくない!?」
P「アナログ接続のせいか、このくらい上げないと大音量にならないんだよね」
社長「細かいことはいいじゃないか。視聴を始めよう」
〜視聴中〜♪
社長「なぁっ!? 楽器の音像がくっきり表れたぞ!!
各楽器の前後の距離感がよく出てる!!」
伊織「全帯域でエネルギッシュで熱い音!!
暖かみがあるとかじゃなくてもう熱いの!!」
貴音「音楽を下支えする低音域をしっかり確保しつつ、
中低音をなめらかに鳴らしてる印象を受けます」
雪歩「サックスの音がすごい艶めかしいですね。
大音量でも刺さるような音がしません」
社長「しかもノイズがなさ過ぎるのはヘッドホンで聴いた時と同じだ!!
静かな空間の中に美しい楽器の音が現れる!!」
伊織「ミニコンポでここまでノイズレスってすごくない?
音の立ち上がりも早いから聴いてて気持ちいわ」
P「下手に音場を広く取らずに安定した定位を獲得してる。
落ち着いて楽器の音色を楽しむ大人向けの音だね」
ここでボリューム調整。
M39の音量を20までダウン。
伊織「ちょ!? なんでいきなり音量さげて……」
社長「え!?」
貴音「なんと!?」
驚愕する一同。音量が下がったのにほとんど変わってないのだ。
『音像や定位』が。
雪歩「あれえ? 音量10も下げたのにドラムの鳴ってる位置が
変わりません。音もほとんど痩せてないですぅ」
貴音「今もシンバルがスピーカーより高い位置で鳴っております。
サックスはレシーバーの真上付近。面妖な」
社長「あれ? 音場空間にも全然変化がないような……? 気のせいだよね?」
328 :
さる:2013/03/11(月) 23:41:22.46 ID:cj9xn+lj0
さらにボリュームを15へ
伊織「うそ……PCからアナログ接続っていう貧弱な環境なのに……
まだウッドベースが元気な上に……ピアノやシンバルも
普通に聴こえるんだけど……?」
社長「なんだこれは……? 楽器の位置座標がまるで変わってないぞ!!」
貴音「ベースソロの部分でも音が痩せないとは驚きました」
雪歩「ただ音が聴こえるだけじゃなくて、ちゃんと楽器の音像が
浮かんで音楽として耳に届くから不思議ですぅ」
ボリュームを10へ
伊織「蚊の鳴くような超小音量になったけど、ようやく音場が狭くなったと感じるわ」
社長「サックスの輪郭がまだ崩れてないのは気のせいだと思いたい……。
ウッドベースの力強さは健在……ここまでくると言葉が見つからん」
貴音「中音と低音がねばってるって感じです……。
その辺のコンポだったら、もう音楽の輪郭なんてないと思いますが……」
P「
>>263で取り上げたデノンの音作りを再び引用しよう」
@音像、音場がぶれないこと
歌い手の声質や声の大きさで音像の大きさが変わってしまったり、
音像そのものがブレずにきちんと定位していること。
音場も同様でスケール感が変化せず、『安定感のある再生』ができる。
Aエネルギーロスしない。
単純に信号を忠実に再現するというだけでなく、演奏家が
音楽に込めた感情など、作り手の意図したものがきちんと再現できる。
社長「氏がおっしゃるにはヘッドホンだけでなく、
スピーカーやアンプにも適用される、音作りの特徴らしい」
P「視聴を続けよう。次はカーペンターズだ」
Yesterday Once More 訳詞付-Carpenters
http://www.youtube.com/watch?v=rcAyJYdz5cA&list M39の音量13 (イージーリスニング以下の小音量)
伊織「これよ!! 小音量でもエネルギーに満ちあふれてる感じ!!
嘘じゃなくて本当に楽器の音像がきちんと浮かぶのよ!!」
貴音「特にボーカルは絶対にぶれません。音量に関係なく音の線が太いのです」
ボリューム変更 13→30 (鑑賞用ボリューム)
社長「うおおおお!? 楽器がより鮮明に美しく描かれてるぞ!!
定位と音場はそのままに音だけが大きくなってる不思議!!」
伊織「硬くてパワーのある低音がゆったりとリズムを刻むわ!!
クリアで立下がりが早くて他の音域と喧嘩しない!!」
貴音「ボーカルがくっきり描かれて力強さを感じます。丸みのある
高音との組み合わせが見事。自然と音楽の世界に引き込まれます」
雪歩「音場は小さく円を書くように広がってます。奥行きがありますね。
丸いトンネルみたいに奥へと音が拡散していってますぅ」
貴音「あっちこっちへと音が分散しない分、聴いてて疲れません。
フルレンジで聴いてるかのように定位性に優れてます」
P「低音>中音>高音というピラミッドバランスに近いな。
男性的な低音の力強さに対して高音が優しく響く」
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第四番 第一楽章
独奏ヴァイオリンはヒラリー・ハーン
http://www.youtube.com/watch?v=r0JfH_lgDqc&list M39の音量28
社長「コントラバスが地響きのように響き渡るじゃないか。雄大だね。
ヴァイオリンにしろヴィオラにしろ、中音から高音は艶やかだ」
貴音「全体的にわずかに残響がかかってる感じがいたします。
管楽器は自分から主張する感じで弱音も埋もれませんね」
伊織「ヴァイオリンの高音部は素晴らしい表現ね。貴婦人のように
気取った感じって言うのかしら。デノン特有の表現かもね」
雪歩「合奏部がスピーカーより後ろの方から聴こえてくる感じです。
低域に押しの強さが合ってリズムがはっきりしてます」
ブラームス ヴァイオリンソナタ第二番
アンネ・ゾフィー・ムッターによるヴァイオリン演奏
http://www.youtube.com/watch?v=p2H-5Pd_R_I&list 社長「ほう。このスレで初めてムッターが出たようだな。
かつてカラヤンに才能を見いだされた天才少女か」
P「カラヤン時代は組織の一部として機能してましたけど、
巨匠没後は自由な演奏スタイルを確立したそうですね」
雪歩「その人もやっぱり凄い人なんですか?」
伊織「ドイツの首席ヴァイオリン奏者よ。現代ヴァイオリニストでは
クレーメルやハーンと並んで世界一のレベルね」
雪歩「……そんなに大物ならもっと早く登場させてほしかったですぅ」
P「すまんな。次回以降はハイフェッツでも検討しとくよ」
社長(ハイフェッツはガチガチの技巧派だな。人によって好みが分かれるぞ…)
〜〜 音量は同じ。HD画面にて視聴 〜〜
社長「ふぅ……音質うんぬんより演奏が美しすぎて……。
なんて感性豊かなヴァイオリンだろう。完全に歌ってるよね」
伊織「ヴァイオリンの線の細さも素晴らしいけど、ピアノの伴奏も
低音が強くて躍動感があるわ。繊細さと力強さの両立って
こんなにも人を楽しくさせるものなのね」
雪歩「画質も音質も最高ですね。音が綺麗すぎて眠くなっちゃいました」
貴音「この表現は他社の製品ではまず無理でしょうね。
まるでワルツを踊る様にソナタを鳴らしてますから」
伊織「デノンなのに打ち込み系が普通に聴けるのはミニコンだからかしら?」
貴音「こっち方面も視野に入れてチューニングしてあるのかもしれませんね。
録音的には音圧高すぎて奥行き方向への音場が壊滅しておりますが」
雪歩「録音による音場の変化ってデノンで聴いてもよく分かりますよね。
全体的に音が近いんですよね。全部の音を固まりみたいに放ってます」
伊織「クラシックで例えると演奏中の楽団の中に割り込んで、
その中で音楽を堪能してるような音の近さよね」
P「それでもウッドコーンやK525よりは楽しく聴ける印象だな。
俺の持ってるコンポでは一番相性が良いかも」
社長「他のアイドル曲を視聴しても普通に楽しいね。スピード感も
十分だし、ボーカルに力強さがあるのが特徴かな」
P「俺、視聴するまではデノン自体がアニソンと相性悪いって
勝手に思ってました。とんでもない勘違いだったようですね」
注目ポイント:RCD-M39システムは、YOUTUBEでアイマス曲を聴いても違和感ない。
(この他20曲ほど視聴したが、いずれも問題なく、
定位性に優れたDJヘッドホンで聴いてるような印象を受けた。
あくまでPの主観では、という前置きが必要だが)
エージングによる音の変化まとめ (50時間以上実施)
@ 高音の抜けの良さ
A 奥行き方向へ音場拡大
B ノイズの減少
C 楽器の音像定位の鮮明化、音色の変化
D 帯域バランスが整い、過剰だった低音が大人しくなった。
P「特にAとBは見違えるほど変化したぞ。ミニコンとは
思えないほど鮮明に楽器を描いてくれるんだ」
伊織「やっぱエージングって大切よね。
ネット上で当てにならないレビューの筆頭が
買ってすぐレビューする奴よね」
貴音「そして自分が聴いた音楽のジャンル、
設置場所やインシュレーターの有無、
ボリュームも書かれてないことが多いです」
雪歩「できればきちんとした音量で聴いてほしいですよねぇ。
住宅事情によっては無理な場合もあると思いますけど」
P「もちろん俺のレビューも感想文にすぎないけどな。
小学生の夏休みの宿題の自由研究みたいなもんだ」
〜〜インシュレーター、AT6098(定価3500円)による音の変化〜〜
特徴 @三層ハイブリッド構造の本格設計で小型スピーカーに最適
A上下に特殊防振ゴム「ハネナイト」、ベース材に
真鍮削り出しを採用し、不要振動を効果的に抑制。
P「まず中高音の定位が一気に持ち上がった。明確な違い。
少しオーディオ経験のある人なら絶対に気づけるレベル」
社長「一番分かりやすいのがボーカルやストリングスなどらしい。
低音は鋭さを増し、全体的に音の輪郭が引き締まったそうだ」
伊織「M39システムの設置場所は本棚という名のデッドスペース。
インシュ履いたら音が変わるのは当然よ」
P「マーラーやブルックナーのオケを聴いたらコントラバスが
えらい元気に鳴るようになったぞ。打楽器の迫力も鬼のようだった」
伊織「インシュの効果はプラシーボだって主張する人もいるわよね」
P「うーん、普段聴いてる音の位置座標が変わったら普通は気付くと
思うんだけどなぁ。水彩画と油絵くらいの差が出るのに」
社長「どう思うかは人の自由だからしょうがないさ」
貴音「今回はここまで。次回はCD音源を聴いてみましょう」
338 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/03/12(火) 19:39:17.73 ID:fQV6Zr+M0
もうマニアすぎてなにがなにやら
だけど読んでる
おもしろい
重要なのは、オーディオを際限なく買い替えることではなく、
オーディオの性能を120パーセント生かすための工夫をすることである。
〜〜RCD-M39システムでCD音源を聴いたらどうなるのか?〜〜
P「本棚から二メートルの距離で椅子を固定。
前も言ったけど、スピーカーと顔の高さが同じになるぞ」
貴音「本棚の20センチ後ろに窓とカーテンがあるので、
環境的にはかなり悪いと言えるでしょう」
雪歩「それでもこの過酷な環境でどれだけ鳴るかってことですよね?」
伊織「そうね。実際に商品を買う人が立派なAV台を
持ってるとは限らないもの。ある意味参考になると思うわ」
P「小型スピーカーは本棚の上に置いても違和感ないデザインが
多いから、見た目だけなら何の問題ないぞ」
社長「視聴ディスクは、生演奏を中心としたHi-Fi系から
気軽に聴けるアニソンまで幅広くやっていこうじゃないか」
P「今回の視聴は同価格帯のウッドコーン(EX-AK1)との比較も混ぜよう。
こんな中途半端な価格帯を二台も持ってる人はそういないだろうしな」
視聴ディスク アニメソングよりアイドルマスターの曲
『リレーションズ』『目と目が合う時』『コスモス』『好きになって、よかった』
〜〜フラットの状態で視聴〜〜 ボリューム13 (隣の部屋まで響くほどの音量)
社長「なんて大音量だ!! CDを再生するとこんなに能率良かったとはね!!」
貴音「おそらく日本一音量の取りやすいミニコンです。マックスは50ポイントですね」
伊織「ドラムがはっきり聴こえるのが良いわね!!
ウドコンでとんとん、だったのがドガドガ言ってるわ!!」
雪歩「私の曲が良い感じですね。ベースがグオオンと沈むし、
歌声は伴奏に絶対負けずに力強く定位してます。でも太いですね」
社長「うむ。女の子の声にしてはゴリ押し感がある気がするね」
貴音「しかし実に艶っぽい声ですね。実物大の雪歩の声を聴いてるみたいです。
デノンのボーカルはまことに美しいとしか言いようがありません」
伊織「この高音の伸びを聴きなさいよ。柔らかくて適度に伸びるわ!!
そうね、あのフォステクスのヘッドホンを思い出してしまったわ!!」
アニソンを聴いた感想
P「アニソンは前面にのっぺりした音場を作ってくれるよ。
録音ソフト側の音圧重視のサウンドが良く生かされてる。
力押しでオラオラ系の男性的サウンド。人を選ぶだろうか?」
社長「うーむ、悪い感じはしなかったぞ?」
伊織「なんつーか、電子音なのに重みがあるのね。音にぶん殴られる感じ」
貴音「音の重さがウドコンとの一番の違いでしょうか。
再生ソフトも再生装置もパワーのある音作りになってます」
P「水を差すようだが、ソフトに対して再生装置がオーバースペックかもしれんぞ」
雪歩「え? それってM39がってことですか?」
P「ああ。音質的にはK525で聴いたのとわずかな差しかない。
打ち込み系の音はどんだけお金かけても……って感じ?」
社長「君のような音楽好きの視点ならそうなるのか。だが人によって
求める音質の上限には差があるから一概には言えないさ」
貴音「Pは録音ソフト側の音質に敏感なようですね。
ハードウェアよりソフトウェアを重視するタイプのようです」
〜〜〜クラシック音楽視聴〜〜〜〜
(W.A.モーツァルト:ヴァイオリンソナタ選集より) 第三十番
ヴァイオリン演奏 オイストラフ ピアノ演奏 パウル・バドゥラ・スコダ
P「デノンより販売されてるCDだ。
デノン製のCDをデノン製のオーディオで再生するぞ」
伊織「ふーん。デノン厨らしくて悪くないわね」
ボリューム23
伊織「……目の前にピアノの音像が現れるかのような、この独特の存在感!!
定位感にも優れてて聴き疲れしないのはさすがね!!」
貴音「全体的に音の重心が低く、音像が太いけど艶が合って美しい……」
雪歩「あわわっ。小さな音でもよく響くから、音を大きくすると余計ですね。
ヴァイオリンの音がすっごく艶っぽくて柔らかいですぅ。
ピアノの低音部はミニコンとは思えないほどの迫力があります」
ショスタコービチ 交響曲第五番 インバル指揮 ウィーン交響楽団
P「なんとこれもデノン製のコンパクト・ディスクだ」
貴音「さすがあなた様。徹底しておりますね」
第四楽章を再生 ボリューム27
社長「うわあああ!? 打楽器の重低音が本棚を粉砕するかのようだ!!」
伊織「なんつーか、これがオケだよって感じで目の前に楽器が現れるみたい!!」
貴音「高音楽器の主張は控えめ。しかし音色は適度に艶があり、
輪郭もはっきりしてます。オケにしては明らかに音が近いですね」
雪歩「い、今までにない音質ですぅ……。一つ一つの楽器の音が
ずっしりしてて、小さな音場の中でオケが描かれていきますぅ」
P「第五番はソ連社会の悲惨さがよく出てて寒気がする曲だ。
作曲者がソ連系なのだ。興味のある人には第二番もおすすめだ」
P「音場も狭いし、帯域バランス的にも癖の強い音だと思うだろ?
だがな、今までソースダイレクトはオフにしてたんだよ」
社長「なっ……? そうか。余計な回路をバイパスすれば、
より素直な音が楽しめるというわけか!!」
レシーバーを操作。ソースダイレクトをON 同じ楽章を視聴
雪歩「ええええ!? 一気に音場が広くなりましたよ!?
ボタン操作一つでここまで音が変わるんですか!?」
伊織「……なんつーか、高音が伸びまくりで別次元の音になったわ。
超フラットで聴き疲れしない音。これケンウッド製?」
貴音「今までがドンシャリだったのがよく分かりますね。
高弦や管楽器の位置が高く、打楽器は少し控えめです」
伊織「音が遠いし、残響音もたっぷり含まれてる。ホールトーンね。
再生ソフト側に忠実な鳴らし方をしてる感じね」
社長「うむ。Kシリーズで聴いてるかのような透明感のある音だな。
一歩引いた位置でオケを鑑賞してるかのようだ」
〜〜ソースダイレクトとは〜
P「このレシーバーでは二種類の音を楽しめる。
出荷状態のデノンサウンドと、Hi-Fi路線のフラットサウンド」
伊織「ラウドネスやトーンコントロールなど不要な回路を
スルーしてフラットにするのがソースダイレクトね。
製品によってはピュアダイレクトとも呼ばれるわ」
雪歩「へぇ。ソースダイレクトってそういう機能なんですか」
P「何度も言うが、デノンは高級オーディオメーカーだ。
M39はHi-Fiコンポーネントの技術を継承したセンターユニットなのだ」
伊織「伊達に老舗ブランドじゃないわね。そういえば、単品クラスの
製品には当然のようにダイレクトが搭載されてるわね」
社長「うぅむ。K525をグレードアップしたかのようなこの音。
マニアたちに好まれるのはこういう傾向の音なのかもしれないね」
P「特徴としては高音に透明感があり、低音が少し固め。
全体的に楽器の輪郭を大きく描き、立体的に定位してる。
ノイズがさらに減って音の鮮度の高い。ミニコンとは思えない」
貴音「アニソンはソースダイレクトにして鳴らした方が
楽しく聴けますね。特に高音が綺麗に伸びていきます」
〜〜ウッドコーンと比較しながら視聴〜〜 管弦楽や室内楽から数曲
ソースダイレクト オフ (以後、再生ソフトに合わせた大音量)
P「明確に違うのが低音の重み。デノンの方が音に芯がある。
音場が狭めだが、2Wayとは思えないほど定位に優れてる。
リスナーに対して音の距離が近いのは両メーカーとも共通」
伊織「スピーカー前方に浮かぶ楽器を自分からつかみに行くような感じ。
低音が強いからピアノソナタの迫力がウッドコーンと段違い」
貴音「協奏曲では、合奏楽器がスピーカーの奥へ位置してる印象ですね。
打楽器がやや前に出過ぎですが、全体的に定位感は整ってます」
社長「余談になるが、ウドコンはK2テクノロジーをオフにすると
音圧が弱くなり、音の距離が一気に遠のくんだよね」
貴音「ウッドコーンに及ばないにしても楽器の音色はかなり綺麗ですね。
ピアニシモでもフルートやクラリネットなどの音像がぶれません」
雪歩「私は金管楽器の音色に艶があって気にりましたぁ。2Wayですし、
ウッドコーンでイマイチだった分解能もしっかり味わえましたよ?」
ソースダイレクト オン 同じ曲を視聴
雪歩「モーツァルトさんの第四十番、冒頭から全然音場が違いますぅ。
オフだとこんなに高弦の部分が伸びるわけないですもんね」
P「ベートーベンの第五もオケの並びを想像しやすい音場だ。残響がある
おかげで心地良い音。この遠くから音が聴こえてくる感じがリアルだ」
社長「うぅむ。オーディオ的にはソースダイレクトの方が優秀な音と
評価されるだろうな。帯域バランスが整ってるし、嫌な音が全くない」
貴音「立体的な音の広がりなど、ソフトに収録された情報を
素直に出そうとしてますね。窮屈さが無くて見通しが良いです」
伊織「でも初期設定ではオフになってるんでしょ? 私は初期のサウンドも
嫌いじゃないけどね。音量に関係なく音像がはっきりしてるし」
社長「どっちを選ぶかは好みの問題だね。最前席でかぶりつくように
聴きたいか、ゆったりと腰を据えて遠くから音を堪能するか」
P「思うんだけどさ、こういう機能を知らないくせにデノンの
音作りをドンシャリだのJPOP向けだの批評されたら困るよな」
社長「そんな人がいるかは知らないけど、確かにこのコンポは
しっかりと作ってあるようだね。このフラットさは文句なしだ」
ソースダイレクト オフ
社長「実に重量感があるね。特にドラムスの存在感が素晴らしい。
リアルな音がこれでもかっってくらい飛んでくるぞ」
伊織「暖炉に火をつけたかのように暖かみのある音が、
素晴らしく整った定位で迫ってくるイメージね」
貴音「モノラル音源では不足しがちなウッドベースの低音がはっきりしてます。
強すぎるくらいですが、他の楽器も芯が太くてまったく埋もれません」
雪歩「サックスが本当に綺麗な音色ですぅ。リズムラインもはっきりしてて、
力強いけど心地よくもある、って矛盾してますかね?」
P「ピアノにいたるまで本当に楽器の音像がはっきり浮かぶ。
エネルギッシュで出し惜しみしない。ジャズと相性抜群だな」
貴音「ドンシャリで全部の楽器の音をリスナーに
投げつけるサービスでもしてるかのような音作りです」
社長「音像がはっきりしすぎて部屋のどこにいても楽しめるね。
音量を下げれば作業用BGMにぴったりだね」
>>349 『ジャズの視聴 チャーリー・パーカーやクリフォード・ブラウンなど」が抜けてた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソースダイレクト オン 同じ曲を視聴
社長「ほう、音が近いね。昔のジャズの録音に合わせた音場表現だ。
やはりソース側の特徴を生かしてるのが分かる」
伊織「シンバルとかサックスがさっきより高い位置で元気に
鳴ってるわ。重量感がだいぶ減ったけど華やかではあるわね」
貴音「上から下まで綺麗に楽器が並んでいくイメージです。
ベースが少し大人しくなり、全体のバランスが整いました」
雪歩「ふぇぇ、音場が広いのはジャズでも同じなんですねぇ。
ウッドコーンとは比較にならないくらい音が広がっていきますぅ」
P「向こうはフルレンジだから仕方ないさ。
ジャズに関しては甲乙つけがたいんだよな。
どっちで聴いても楽しすぎて選べないくらいだ」
社長「私としては低音がはっきり出るデノンの方が楽しいね。
ウッドコーンはスピーカーの特性上、
どうしても低音の絶対量が足りないからね」
貴音「ジャズ、ロック、R&Bなどアメリカで生まれた
音楽は低音の力強さがカギを握りそうですね」
〜〜M39について。良いところ〜〜
P「どう考えてもこの値段だろ。デフレにもほどがる。
通販ならたったの四万くらいでワンセット買えるんだぞ?」
社長「安すぎだろ……。デノンの底力を見せつけられたよ。ソース
ダイレクトの音場感はワンランク上のコンポを思わせるほどだよ……」
伊織「ノイズのなさとかミニコンのレベル超えてるんじゃないの?
ダイレクトにしなくても音が澄み切ってるもの」
雪歩「真っ白なキャンバスの上に大きな絵を描いたような音場でした。
綺麗なんだけどパワーのある音ってすごい不思議ですよね」
貴音「どの音楽を聴いてもリズムラインが明確がなりますね。
華やかさが目立つウッドコーンとは異なるタイプの音です」
伊織「ダイレクトをオフにするとドンシャリ系になるけど、
聴き疲れしないのが良いわね。柔らかくて綺麗な高音。
低音は硬くてパワーがあるけど、クリアでしつこさがないわ」
P「能率が抜群に良いから、音圧の低い音源も余裕で鳴らしまくるぞ。
ダイレクトオフにすると音量に関係なく音場定位にほぼ変化がない」
社長「オフだとクリアなドンシャリ系サウンドだね。
夜間など、小音量で聴き流すにはもってこいだ」
〜〜悪いところ〜〜
P「特にないかな?」
伊織「あんたねぇ。いくらデノン厨だからって真面目にやりなさいよ」
P「いやいや、この価格にしては十分すぎるって。ほぼ百点だよ。
ダイレクト、オン・オフの使い分けで二種類の音が楽しめるし」
社長「フラットとドンシャリだね。ドンシャリだけで固定されてたら、
いくらでも欠点があっただろうに」
貴音「筐体も非常にコンパクト。本棚の上に余裕で乗っています。
シックなデザインなのでどこに置いても違和感ありません」
雪歩「今まで聴いたCDはクラシック、ジャズ、シャンソン、アニソン、
フュージョン、タンゴ、歌謡曲。
Pが合わないと思うジャンルが一つもなかったそうですぅ」
P「むしろ俺が一番驚きだよ。打ち込み系とは絶対合わないだろうと
覚悟したうえで買ったのに。良い意味で拍子抜けだ」
伊織「あっ、欠点といえば重低音を持ち上げるダイナミックバスじゃない?」
P「そうだな。あれは無理やり強調しすぎで使いにくかった」
〜〜ウッドコーンとの細かい比較。音色、分解能、Dレンジなど〜〜
購入価格の参考 EX-AK1(店頭にて四万) M39システム(通販にて四万)
P「楽器の音色の美しさ、生々しさはウッドコーンが圧勝。
最新録音のクラシックやフュージョンを聴き比べるとよく分かる。
低音の量が足りないとか、最低域が出てないとかを超越したレベル」
EX-AK1>>>>原音探究の理念>>>>>M39システム
P「俺はデノン教の信者だが、ウドコンの楽器の表現力は正直に認める。
ソースダイレクトでもM39では相手にならなかった。
おそらくこの価格だと日本一音色の豊かなミニコンポだろうよ」
伊織「ビクター……どんだけ力入れて作ってるのよ……。
デノン厨のあんたでも完敗を認めるほどなのね」
社長「バカな……M39はスピーカーも含めて欧州のエンジニアと共同開発
してるほどなんだぞ……? 外国の感性が入ってなぜ勝てない?」
雪歩「そんなぁ……日本最古のデノンでも勝てないなんですかぁ……?」
P「例えるならウッドコーンはオーディオ的じゃなくて
音楽的な表現をしてくれると言えばいいのかな?」
P「ここで言っておきたいんですけど、ビクター驚異の技術の一因に
K2テクノロジーがありますね。これはA1時代は搭載されてませんでした」
社長「A1というのはウドコンの試作時代の製品だね。
AK1のご先祖様だが、初めて市場に出た時は9万くらいしたらしい」
雪歩「……9万!? ミニコンとは思えないほど高額ですぅ!!」
P「実はな、K2を使うと音圧が上がると同時に楽器が息を吹き返したみたいに
生き返る。特に中高音を担当する楽器の表現は素晴らしい」
貴音「エレキベースやコントラバスなども録音によっては必要最低限は
鳴るようですね。結果的に音楽としてしっかり耳に届きます」
P「実はな、K2をオフにすると少しそっけない音になる」
一同「!?」
P「さて。この音の源泉はデウス(レシーバー部)にある。
別にスピーカーの振動版が木だからこの音が出てるわけじゃない」
社長「なにぃ……?」
伊織「どういうこと……?」
ウッドコーン K2 オン 視聴曲はブラームス ヴァイオリンソナタ第一番
ヘッドホンはフォステクスTH-7Bを使用 ボリューム24
社長「……っ?」
伊織「……!?」
ピアノとヴァイオリンの音が聴こえた。ただそれだけなのだが……。
どこまでも生々しい音だった。
貴音「前の視聴時にスピーカーで聴いた音と非常によく似ています……。
まさかモニターヘッドホンでも同じ感触が味わえるとは……」
雪歩「……えっとぉ、音が出てるんじゃなくて奏でてますよね?
私達が想像するようなオーディオの音として聴こえないですぅ」
P「気持ちはよく分かる。こんな小さな筐体なのに驚愕の音色だよな」
K2 オフ 同曲 同ボリュームで再生
社長「……おわっ? さっきよりもフラットになったぞ。
音像が後ろにぐっと後退して高音がしっかり伸びたようだ」
伊織「おかしいわねぇ……オフにしたのに鍵盤の叩きが生々しいわ。
音像が少し薄れたんだけど、それでもデノンより数段上の美音」
貴音「高音も低音も絶対にM39の方が出てるはずでした……。
なのになぜ……ウッドコーンの音はこんなに美しいのですか?」
雪歩「特にヴァイオリンは規格外の表現力だと思いますぅ。
ほんとに弓で弾いてるような音がしてますよ……?」
P「これは実際に味わった人にしか分からない領域だよな。
背筋がぞっとするほどの楽器の再現度じゃないだろうか」
社長「うぅん……混乱してきたよ……これレシーバー、どうなってんだね……?」
P「デジタルアンプ・デウスは、マスター音声を忠実に再現するために
生まれてきました。やはりウッドコーンシステムは、
システムだからこそ本領を発揮するのでしょう」
伊織「確かに……単品売りのウッドコーンスピーカーだけ買ったところで、
この音色は簡単には再現できそうにないわね……」
JVC高音質CDを支えるK2テクノロジーとは (マスタリングセンター)
http://vcm.victor.jp/media/mastering/k2.html ※ウッドコーンシステムはスタジオエンジニアと共同開発してる
〜〜〜ウッドコーンとM39の比較の続き〜〜〜
P「話を戻すぞ。Dレンジはそんなに差がないな。どっちもミニコンにしては
十分すぎる。低音は明らかにM39。音場や分解能も2WAYだけにM39の勝ち」
伊織「ノイズのなさも圧倒的にデノンじゃない?
クラシックだと静寂のたびに緊張感が味わえたわ」
P「その通り。デノンの方が静寂空間を上手に作れてる。
本体部の操作のしやすさ、リモコンの反応の良さもM39が圧勝」
社長「で、結論はどうだい?」
P「歌謡曲やシャンソン、フュージョンなど色んな楽曲を
聴き比べましたけど、AK1の方が楽しい音かも。
オーディオじゃなくて『音楽』を楽しむという視点では」
伊織「M39は本棚の上っていう絶望的に不利な条件だけどね……」
貴音「インシュレーターもAK1の方が倍の値段のようですが……?」
P「ま、それらも含めると雑な評価にはなっちまうな。
設置場所を入れ替えれば評価が変わる可能性も十分ある」
社長「私はソースダイレクトで聴いたM39の音が気に入ったよ。
バランスが良くてジャンルを選ばないのがうれしいね」
P「俺みたいに雑多なジャンルを聴くんだったらM39ですよね。
AK1のチューニングは生演奏系のソースに専念しすぎな印象です」
伊織「なんかビクターを持ち上げるような展開になっちゃったけど、
M39は実売四万円としては破格の性能だからね?」
貴音「もしデノンに興味のある人なら自信を持ってお勧めできます。
特にCD中心に聴く人ならば最適かと」
社長「ここまで安定した再生能力を持ってるミニコンがあるだろうか?
住宅事情で大音量が出せない人でも、
十分低音の量感などを堪能できると思うよ」
P「繰り返しになるが、デノンは日本最古のオーディオブランドだ。
いかにして音楽をリスナーに届けるべきか熟知してる。
M39はオーディオとして非常に優れた製品だ。俺が保証する」
雪歩「プロデューサーみたいにサブ機として使うのも面白いですね。
USB端子もついてるでBGM用途にもばっちりですぅ」
社長「デノンはネットワーク対応のミニコンもあるようだし、
PCと繋ぐならあっちの方がいいかもな。
気になる人がいたらぜひ調べてほしいね」
P「デノンはヘッドホンのラインナップも充実してますし、
俺たちの夢は広がるばかりですね」
貴音「今回はここまで。また次回お会いしましょう」
アイマスssを求めてここに来たのにオーディオに興味持った俺がここにいる
ぬるぽ
続きはよ
とは言わないのでマイペースでやってくれちょくちょく見とく
上に同じく楽しみにしてる
ほ?
1ヶ月たったな
ほ
む
ほ
落ちてないのか
続きまだかなぁ
まだあった、続きこねぇかなぁ
やっべ一周年記念逃してた
p「実はスマホ買ったんだよね」
社長「ほう。ドコモのエクスペリアか」
雪歩「すごい久しぶりの更新ですね」
伊織「実は数ヵ月前から
Pのパソコンが壊れちゃってたのよね」
貴音「その間、ガラケーではアクセス禁止で
書き込み不可能だったようです」
P「まじで全く書き込めないから焦ったよ」
伊織「スマホの操作になれてから徐々に更新を再開ね」
貴音「今回はスマホとミニコンの接続についてです」
雪歩「アナログ音声ケーブルで接続ですか?」
P「ずばり結論から言おう。
ノーパソとの音質さは歴然だ。
かなりのグレードダウンだ」
貴音「なんと!!」
社長「ふむ。やはり筐体の差がでた
ようだね。まあ
超小型端末だ から仕方ないか」
伊織「以前のレビューで使って い たpcはdainabookだったようね」
P「ようつべでクラシックやジャズを楽しめるレベルではないと思うぞ。
ウドコンやm39の音がスカスカになる」
雪歩「ウッドコーンでは、オケを観賞用ボリュームにするのに42まであげたそうです」
社長「ウッドコーンのマックスボリュームが50だから、ほぼ全力だね」
雪歩「アナログ接続じゃ限界ってことなんでしょうか?」
P「分からん。俺がスマホを使いこなせてないだけか?」
伊織「そもそもPのコンポはcd音源が得意な作りだから、愛称はよくないでしょうね」
貴音「最新式のネットワークコンポならば、違う結果になっていたでしょう」
社長「こうなるとネットワーク対応システムが欲しくなってくるな」
貴音「ウッドコーンの最新モデルはiPhoneに対応。アンプの駆動力にかなりの差かあります」
雪歩「デノンのキオールシリーズの駆動力も圧倒的ですぅ。ak1の倍以上ですぅ」
P「なんか完敗した気分だね。ちなみにアニソンやゲーソンなど、ゼネラル録音ならpcとそこまで差はないからね。 楽しく鳴らせるよ」
伊織「最新のポップスが圧縮前提で作られてるのがよく分かるわね」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
キター!!!保守しといてよかった
〜HAーS500とは何か〜
P「ビクターのアウトドア用ヘッドホンのことです」
伊織「カーボンナノチューブ振動板を採用したモデルね」
社長「今回はスマホに直差しでyoutubeの動画を試聴するわけか」
>>379は、pフェアリーのメドレーを試聴した
P「リンク先の曲名を書き忘れたんだ」
伊織「なにやってんのよ」
P「…アーマードコアという作品を知っているか?」
雪歩「え?」
社長「ほう。有名なロボゲーだな。難易度が高すぎて
多くのプレイヤーが操作を覚える前に
挫折するらしい」
P「実は俺はレイブンなんだ」
貴音「なんと!! 」
社長「小学六年の頃に初代アーマードコアを
プレイしたのがきっかけのようだね。
彼の学生時代はACと共にあったらしい」
P「というわけでアーマードコアの曲を試聴します」
P「ゲーム特有の環境音の再生にはかなり強いぞ。
実はウドコンやRX-700も映画やゲームに強い。
あらゆる音が生々しく聴こえる」
伊織「ば、化物と戦ってる場面がすごいわね。
ホラーが苦手な人には見せられないわ」
貴音「グロテスクなものが、
よりグロく表現される訳ですね」
P「サイヒルやバイオのプレイ時には
RX700や900がぴったりだと思うぞ」
社長「こういう表現はビクターやソニーの得意分野だね」
〜〜スマホで聴く80年代のアイドルポップス〜〜
社長「今回はテレビ放送番のようだ。当時の人気番組
だった、夜のヒットスタジオやレッツゴーヤング
などを録画したものを再生するらしい」
伊織「つーかさ、Pが生まれる前に放送してた番組よね?」
P「デジタル時代に世代など関係ないのさ。
ちなみに音質はかなり良いぞ」
雪歩「そうなんですか?」
社長「今の音楽番組の20倍ぐらい高音質だよ。
なにせスタジオに管弦楽団まで呼んでるからね」
雪歩「ええ!? クラシックでもないのに管弦楽!?」
社長「 昔はごく普通にオケとバンドが伴奏やってたからね。
なかでもダン池田とニューブリードは有名だね」
P「指揮者のダンも聖子ファンだったって話は
笑えますよね」
社長「ある動画では、指揮の真っ最中なのに聖子を
ガン見してたね。完全に楽団に背を向けてたぞ」
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
みてるで〜
ホッシュ
390 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/10/01(火) 07:56:01.31 ID:6poLMgbq0
ほ
お前まだ生きてたのかw
保守
393 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/10/17(木) 16:55:06.86 ID:Kp5gW5dd0
ほ
>>386 続き
P「まず、低音がはじける」
伊織「パイオニアのような低音とは違うわね。
強調されてるんだけど、生々しい音」
社長 「ふむ。ドラムを力強く演奏したような感覚だね。
バスドラが実に気持ちいな」
高音「音声が広くて勢いのある音です。
迫力があるけどききつかれしそうです」
雪歩「でも生演奏のソースとえ愛称いいですね。
ビクターらしい丸みのある音です」
P「ボーカルの再生は本当に素晴らしい」
社長「音量が取りやすい。さすがアウトドアホン」
雪歩「あの、装着感悪くないですよね?」
P「むしろ良い方だよな?
ヘッドバンドにもクッションついてるし」
社長「イヤパッドも柔らかいし、側圧も強くない」
P「めっちゃ素敵なヘッドホンだよ。
実際に触ってみると、ハウジングとか
プラスチック素材だけどな」
社長「値段以上の仕事してくれそうなヘッドホンだね。
アニソン好きにもおすすめするよ」
アイマスベストCDを良い音で聞こうと情報収集しようとしたら
誤爆したアイマススレを発見した
何コレ運命?
397 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/10/21(月) 00:14:23.49 ID:oD1GcuBm0
みてるぞー
ホッシュ
ATH −PRO5MK2とは何か
P「オーディオテクニカ製のDJヘッドホンです。
二度目の購入です。前買ったのはシルバーでした」
社長「今回はブラックを買ったようだ」
伊織「前買ったのは、ずいぶん前に売っちゃたのね」
P「当時は買ったばかりのウドコンスピーカーの
驚愕すべき音質に圧倒され、ほとんどの
ヘッドホンを手放してしまいました」
〜CD音源の洋楽ロックを聴いたらどうなるのか?〜
貴音「クイーン、ジミ・ヘンドリックス、
レッド・ツェッペリン、ジェフ・ベックなどですか」
社長「おお、実に懐かしい顔ぶれだね」
雪歩「ロックが試聴曲に選ばれるって珍しいですぅ」
P 「どれもメジャーものばかりだけどな。
さっそくデノンのM39につなげてみよう」
RCD−M39→PRO5MK2
ヘンドリックス、live at filmore east を再生
社長「ぬっ? 各楽器の音像がでかいな!
エッジがきついけど音の迫力がすごいぞ!」
貴音「なっ、なんて鋭いベースラインなのでしょう!
適度に厚みがあり、音楽を盛り上げてくれます」
雪歩「頭の中に分解された楽器の音をぶちこまれてる
気分ですぅ。ドラムはシンバルやハイハットまで
はっきり聴こえます」
P「ちなみにソースダイレクトはオフですので、
デノン特有の力押しサウンド半端ねえと思います」
伊織「これ難聴になりそうなんだけど!?
大音量で聴いてると、まるっきり異次元に
トリップしたみたいだわ!」
社長「アンプ側の味付けをうまく拾ってるようだね。
バスドラとベースに連続でボディブローを
食らってるかのようだよ」
貴音「想像を絶するほどの大音量ですが、
彼のギターには不思議な魅力がありますね」
ジェフ・ベックより wired
社長「ほう。インストアルバムか……おおっ。
さっきのアルバムよりさわやかな曲調だ」
伊織「定価一万以内とは思えないほどの分離のよさね。
脳内が小型スタジオ状態。まるで作業用BGM
には向かないわ」
貴音「ボリューム10なのに音量は十分すぎます」
雪歩「えっと、私の気のせいかも知れないですけど、
少しシンバルの音が耳に刺さりますぅ」
P「そりゃそうだ。
なにせエージング10時間しかしてないからな」
伊織「は!?」 社長「きみぃ!?」
P「まあああ。過去に持ってたヘッドホンだから
音の傾向は分かってるよ。高音が刺さって痛いのは
エージングが済んでないから。簡単だろ?」
P「しかも全体的に音が固すぎる。
いくらDjモニターでもカチカチしすぎだ。
このヘッドホンの最大の良さは、
聴き疲れしない程度の低音と、
透き通るように綺麗な高音だ」
貴音「ふむ。わざと中途半端な仕上がりにして、
あてにならないレビューにしたのですね。
反面教師のように?」
P「違うよ」
貴音「なっ?」
P「エージングしてから書くのがめんどくさかったから。
簡単だろ?」
社長・貴音・雪歩「」
伊織「……あんた、バカでしょ?」
P「ちなみにロックを聴き始めたのも
1ヶ月前くらいからだ。驚いたか?」
伊織「はぁ!?」
社長「なんてことだ……。ヘッドホンレビューを
しようと思ったらただの茶番劇だったとはね」
P「さて。壮大な茶番を続けましょう」
大々的にシンセを導入した、クイーンのhot space
社長「ほほう。ウドコンと比べるとよく分かる。
シンセのりリズム感が良いな。
機械仕掛けの人形が息をしてるみたいだ」
P「そう。実に元気良く鳴るんですよ」
伊織「演奏部分とシンセの区別がはっきりしてるわね。
ボーカルの声もストレートに伝わってくるわ」
P「まさにモニターだね」
雪歩「この音作りだと、私たちの曲も
楽しく聴けそうですね?」
P「うっす」
貴音「複雑なミックスがされてる曲ばかりですが、
分解脳は申し分ありません。
音が脳内定位しがちなのも
プロ用ならではの仕上がりですか」
社長「この臨場感、とても一万以内とは思えんよ?」
P「あざっす」
〜ここまで使用して思うこと〜
社長「装着感良くね?」
P「今まで買った密閉型の中で断トツ一位です」
社長「長時間使用を目的とした、
ATH−T500より断然上じゃね?」
P「明らかにこっちのが優れてますね」
貴音「即圧もほぼないし、ヘッドバンドも
重みをほとんど感じません」
雪歩「唯一の欠点が耳元の蒸れですけど、
これは密閉型の宿命だから仕方ないですぅ」
社長「エージング十時間程度でこの音質って
すごいんじゃね?」
P「十分すごいですよ。こいつは本気だすと
jpopすら壮大に演出しますから」
社長「どっちかっつっと若者向けの音作りじゃね?」
P「そうですね。音圧至上主義のポップス曲には
強いと思いますよ」
P「デノンで聴いたロックは、高度にミックスされた
音源ばかりだった。スピーカーで聴くと
素晴らしい空間表現をしてくれる」
社長「いわゆるハイファイを意識した音源だね。
リスニング用のヘッドホンで
再生しても十分な分解能が得られるわけだ」
P「初めから自宅でじっくり聴くことを
想定してある録音だ。こういう音源を
モニターしたら聴き疲れすることが多い」
伊織「その代わり演奏の深い部分まで探っていけるけどね。
ボーカルの再現度も同一価格帯では最高レベルよ」
貴音「リスニングしようとすると絶望的に音の分離が
悪いアニソンやjpopなどは、ヘッドホン側で
無理やり分離させて空間を稼ぐわけですね」
P「アニソンの録音の悪さを逆手に取るわけだな。
同じ理由でTH−7もアニソンと相性が良い」
〜上流装置について〜
社長「いきなりなんの話だね?」
P「最近はPCオーディオが流行ってますからね。
最上流をPCとして、それに高性能なDACやアンプを
つけてる人が多いでしょう」
伊織「?」
P「俺みたいにCDを中心に聴いてる人は少ないのかな」
伊織「まあそうなんじゃない?」
P「コンポを複数持ってる人間からすればだね、
上流次第でいくらでも音が変わるわけだよ。
ある程度経験のある人にとってみれば
常識にすぎんだろうが、念のためな……」
貴音「おや。テクニカのT500を持ってどこへ行くのですか」
P「まあ見てろ」
ツェッペリン physical graffiti より数曲をソースとして
ATH T500を各機器へ繋ぐ (すべて大音量)
@ ケンウッド k525
雪歩「あれれ? 音がすっごく柔らかくて残響が
たっぷりついてますぅ」
伊織「高音が柔らかいわ。
低音は固くて控えめなイメージね」
貴音「ドラムは切れが良く、ボーカルが明らかに硬質。
あまり抑揚を感じません」
社長「ずいぶん心地良い音色になっているぞ。
左右と上方向に音が広がっておく」
P「疲れないけど、残響がつきすぎ。
ものすごく綺麗な音にチューニングされてる。
声よりも楽器の演奏の質が良く伝わってくる。
とにかく音像がでかい。
大口径ドライバをうまく生かせてる」
Aデノン M39 ソースダイレクトオフ
雪歩「……はっきりと音場の違いを感じました。
上に伸びません。下と横方向に伸びます」
伊織 「こっちのがエッジがきつめね。音が重いし、
ベースの鳴ってる位置が低い」
貴音 「ケンウッドの時と比べると、重低音ホン
に変貌したといっても過言ではありません」
社長「左右方向への奥行きはあるんだが、連続ミサイルの
ように音の波が押し寄せてくる。楽器の音色も
違う。力強くて厚みのある音だ」
P「ケンウッドとデノンだけでも全然音が変わるのを
わかってもらえたと思う。同じT500で視聴したのに
ここまで上流に左右されちまうんだ」
Bビクター EX−AK1
雪歩「音の広がりが一番自然ですぅ!
どちらかというと高音寄りに聴こえます」
貴音「弦楽器が生々しすぎてもはや異次元です。
表現しがたいほどリアルな音」
社長「ま、まさしくウッドコーンスピーカーで
聴いたあの異次元な音色だ!」
伊織「上流次第で帯域バランスから
音色まで何もかも変わってしまうのね」
P「特にテクニカのヘッドホンは無色透明な
音色に近いから、上流次第でどうにでも変わる。
フォステクスも同じだね」
社長「逆にビクターやデノンのヘッドホンは
味付けが濃いみたいだね」
P「味付けの少ないヘッドホンは個性がありませんが、
その分プレイヤーやアンプから個性を引き出せます。
音が喧嘩しないんです」
413 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/11/08(金) 07:25:17.28 ID:7LYOFG4r0
ほ
参考になる
P「近況報告なんだが、新しいコンポを買うことになった」
社長「なんだって!?」
P「オンキヨーのCR-555。スピーカーはD55EX」
伊織「なんでいきなりオンキヨーのセットを!?」
P「ロックやポップスをスケール感の大きい音で
聴きたくなりました」
雪歩「近日中に通販サイトで購入するそうですぅ。
エージングを済ませてから、
ビクターやデノンとの音作りの違いを
徹底的にレビューするそうです……」
伊織「つーかコンポの置場所あるの?
ケンウッドのを含めると4台目じゃない」
P「実はウッドコーンシステムを他の部屋に移設した。
テレビ台はしばらくの間オンキヨーに譲るつもりさ」
社長「あれほど気に入っていたウドコンを移設するとは
以外だね。デノンM39を残したのか」
P「M39はですね、エージング100時間を経過して
スピーカーがかなり化けました」
雪歩「え? 音質が前よりも良くなったんですか?」
P「以前のレビュー内容を少し変更する必要があるな。
もはやM39システムは、ほとんどの面で
ウドコンを凌駕した」
伊織「ええ!? どういうことよ?
あの時でも十分な高音質だったわよね?」
P「試しに松田聖子のcandy、ビートルズの
リボルバーやレットイットビーなど、
高音質のアルバムを聴いてみてくれ」
〜視聴中〜 ソースダイレクト オフ
伊織「う ……? 声がすっと目の前に浮かんだわ。
バラード曲だと少し緊張するわね。
中高音域に独特の甘味がある」
雪歩「ビートルズのギターとかドラムがすごいですぅ。
すっごいリアルで古い録音とは思えないです」
社長「これは……ノイズレスで楽器の輪郭も鮮明。
さらに高音域には適度な柔らかさと残響。
低音の押し出しの強さにも嫌みがない」
貴音「明らかにウドコンでは聴こえなかった音まで
再生出来ていますね。2wayスピーカーの強み
でしょうか。個々の音をしっかり捕らえています」
P「しかも音量に関係なく音楽の輪郭をしっかり
描いてくれる。オーケストラの再生でも
ウドコンよりはるかに見通しが良い」
ウッドコーンシステム、EX-AK1の欠点とは
P「ずばり小口径フルレンジの限界。
音場空間の狭さ、小音量時の低域不足だな。
それと勘違いされることが多いんだが、
あのスピーカーは大音量で本領発揮する」
社長「レシーバー側のチューニングがカマボコに
近いバランスだからね。フォスターやテクニカなど
のヘッドホンに繋げても同じことだ」
P「大音量でも聴き疲れしない音。悪く言えば
輪郭がぼやけている。かといってケンウッドのよう に2wayで安定感のある低音を出すわけでもない」
雪歩「ウドコンを数年間使った上での感想ですか」
P「ああ。他社のオーディオ装置と比べると全般的な
再生能力で劣ってると言わざるを得ない。
もちろん楽器の音色の際限度やデザイン製では
非常に優れているがな」
社長「セカンドシステムとしては十分。むしろ心地良い
世界へ誘ってくれるオーディオか」
P「フルレンジ自体が初心者には扱いづらいでしょうね。
店頭で視聴したAR7ですらK711のスケール感には
完敗。オーケストラの定位が桁違いなんです」
伊織「あくまで感想は主観よね」
P「その通り。あと聞く音楽のジャンルにもよる」
雪歩「あのぉ、店頭視聴ってあてになるんですか?」
P「経験的にいって、ほとんど意味がない。
そもそも店は広い。部屋は狭い。環境が違う」
雪歩「ええっ! じゃあさっき言ってたAR7だって、
実際はもっと高音質かもしれないじゃないですか」
社長「だが、まったくあてにならないわけでもない。
リスナーの経験にもよるよね」
P「この時点での各メーカーの音の違いについて。
あくまで俺のしょぼい耳での感想を書いていくぞ」
〜とつぜん持ってもない機器のインプレッションコーナー〜
音色の美しさは
P「ウドコンシリーズ全般がダントツ一位。
時点でパイオニアのxm81、ケンのk731やk711が続く」
ノイズのなさ
P「デノンm39とオンキヨーcr755がツートップ。
他のメーカーとは桁違い。恐ろしく鮮度の高い音だ」
社長「あくまで視聴した限りでは、パイオニアは相当な
高音質だと感じたらしい。オンキヨー特有の
ワイドレンジの再生能力も印象に残ったらしい」
P「一番異質に感じたのはk711でした。ロックのギターや
シンセなど、たっぷりと残響音がついてる。
オーケストラの再生に特化しすぎだと思う」
伊織「視聴はCDでジャズ、ロック、クラシックなどを
聴いたそうよ。時間をかけて色んな店を回ってね」
P「xm81は良かった。ウドコンに匹敵するほどの
楽器の際限度、低音の躍動感、深み。全帯域で
音像がはっきりしつつ、柔らかみもある。
ロックと相性良いが、クラも余裕で楽しめと思う」
P「これも勘違いする人が多いと思うんだが、
クラシックこそ低音が重要な音楽だ」
社長「まあ基本だよね。たとえばパッヘルベルの
カノンでもバスに重みがあるだけでがらりと印象が変わる」
貴音「逆に低音が弱いとフルオケが退屈に感じそうです。
迫力不足と言えばよろしいのですか」
伊織「そうねぇ。低弦の厚みとか、大太鼓やティンパニの
ズヴァアアン、って雷みたいに床を震わせる
感じとかね。演奏者を中心に空気が震えるのよ」
P「まあミニコンじゃ到底たどり着けない世界だな。
それでもメーカーごとの音作りの違いは、はっきり
存在するわけだから、ちゃんと自分に合うシステムを
選ばないとな」
>>419 P「パイオニアxm81は、HM81の間違いだった」
伊織「なにやってるのよ」
422 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/11/13(水) 16:40:00.01 ID:PUH0d5Rl0
ほ
ホッシュ
ホッシュ
425 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/12/06(金) 17:51:33.35 ID:TBhiTLX10
ほ
よく生き永らえてんな
427 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2013/12/13(金) 02:20:27.91 ID:4LELnK2n0
保守
誕生日おめでとう雪歩ッシュ
429 :
保守あざす:2014/01/01(水) 21:45:24.69 ID:FEBxHqHn0
P「あけおめ」
社長「ことよろ」
伊織「ようやくスマホ規制が解除されたようね」
P「おっしゃ。始めんぞ」
オンキヨー CR-555 と D -55EX のセットコンポ視聴
まず、ジャズやポップスなどの高音質音源(CD)を
聴いたら、どうなるのか?
ソフィー ミルマン、take love easy より七曲目
l can't make you love me を再生
〜♪ 音量21 (爆音)
430 :
保守あざす:2014/01/01(水) 21:57:39.06 ID:FEBxHqHn0
社長「って、なんだこの高音の広がりは!?」
伊織「確かにこれはすごいわね!
高音域がスピーカーのはるか上で鳴ってるわ!」
雪歩「ええっ、すでにボーカルの位置がスピーカーより
高いですぅ……根本的に音の定位が違いますよ?」
貴音「なんという広大な音場空間なのでしょう……
まさに別格です。本当にミニコンポなのですか?」
SHANTI
ロータスフラワーよりロータスフラワー (音量21)
社長「ほう。アルバム名を冠してる三曲目か……な!」
伊織「すごい音の分離ね……上下方向と奥行き方向に
どんどん音が広がっていくわ」
貴音「ベースラインの適度な弾力。ドラムの軽快さ。
キーボードは心地よく、ボーカルの瑞々しさが
素晴らしい」
ジャジーな4曲目を再生
P「このボーカルの口の動きさえ伝わってきそうな
表現力。静寂空間を支配するかのような、
シャンティの存在感」
伊織「本当に全然ノイズがないわね!
鮮明に、はっきり音が浮かび上がるわ。
それに音の線がきめ細かい」
社長「ぬおぉ、この鮮度の高さはデノンに
匹敵してるな。 基礎がしっかりできてるコンポだ」
雪歩(参考までになんですけど、上下方向の音の
広がりはウドコンの三倍くらいですぅ)
P(メーカーごとに音質差があるのは仕方ないさ。
こればっかりは好みの世界だからな)
P「ちなみにエージングは40時間くらいだな。
テレビ台の上に設置。レシーバーから
それぞれ17センチほど離してスピーカーを配置」
P「インシュはオーテク製品の三点支持。
アマゾンで3600円だったかな?」
伊織「製品名はなんていうの?」
P「忘れちまった!」
伊織「……いい加減なやつね」
社長「まあまあ。
気軽なレビュースレだからいいじゃないか」
P「このインシュ、取り外しが容易で音も柔らかめだな。
暖かい感じがするぞ」
社長「ほう。デノン用に買ったのとは明確に
違うようだね。あっちはびっしり引き締まるようだ」
スピーカーの再生周波数帯域
社長「うぅむ。どうやら55EXは高音域が
10万ヘルツまで 再生できるようだね」
伊織「はぁ!? 完全にミニコン離れしてるわ!
デノンのスピーカーが4万だったわよね?」
雪歩「倍以上ってことですか……Pの持ってるヘッドホンの
四倍近くってことになりますぅ」
P「まあ落ち着け。メーカーごとに測定方法が違うし、
ヘッドホンとスピーカーの直接比較はナンセンスだ」
雪歩「え? でもどっちも音楽を聴く装置じゃないですか」
P「雪歩はたこ焼きとお好み焼き、どっちが好き?」
雪歩「えっと……その質問となんの関係が?」
P「良いことを教えてやろう。ヘッドホンとスピーカーの
関係は一長一短につきる。TPOに応じて
使い分けるのが正しい選択だ」
伊織「文化の違いみたいなものかしらね。
国同士で文化の優劣をつけてもむなしいだけでしょ」
雪歩「そういうものなんですか?
でもこのコンポの音を聴いたら、ヘッドホンで
聴く気なくなっちゃいますよぉ」
貴音 「確かに超高音域の表現力は圧巻でした。
映像で例えると大型プラズマテレビを
視聴してる気分でした」
社長「ふむ。君たちの気持ちはよく分かるよ。
スピーカーだけでなく、オンキヨーのアンプの
駆動力は凄まじい。何もない空間に音楽を描いた」
P「音場は上下左右だけでなく、奥行きもありますからね。
iPodになれてる若者が聴いたら、
椅子から転げ落ちるでしょう」
P「明確にハイファイ製を意識したミニコンポです。
次回以降にクラシックなども視聴してもらいますが、
結論を先に言っておきます」
P「通販価格で四万程度のミニコンポとしては
オーバースペックに近い。コスパが良いとか、
そういう次元を通り越してる」
社長「音の階調すら表現するのには、P自信相当
驚愕してるらしいね」
伊織「次回に続くわ。
保守してくれた人たち、本当にありかとう」
いいってことよ
生存確認
P「正月中にできるだけ更新するぞ」
社長「リアルでは会社が繁忙時期のため、正月休みが
終わったら社畜生活に逆戻りするそうだ」
貴音「私事で大変に恐縮です。でも読んでくれる人達の
ためにこれからも頑張るそうです」
P「さて。恒例のスペック確認を始めよう。
オンキヨーの製品作りを皆にも知ってほしい。
説明書やパンフから引用するぞ」
CR-555
−サイズを越えた圧倒的なスピーカードライブ力
ピュアコンポーネント直系のCDレシーバー
社長「ほほう。デノンのM39にもハイファイ直系という
文句が使われていたね。高級志向というわけか」
−圧倒的なスピーカードライブ力と空間表現力を備えた
高品位パワーアンプ
−ワイドレンジアンプ技術WRATを採用し、次世代の
ワイドレンジサウンドのクオリティも存分に引き出せます
伊織「なるほど。ミニコンを超越した音場空間の源ね」
雪歩「アンプってすごいんですねぇ。
超フルパワーでスピーカーを鳴らしてました」
P「まったく同じことが、ヘッドホンアンプにも言える。
音量の取りやすさ以前に、音の瞬発力が違う。
耳回りで滞っていた音が、頭の外へ一気に広がる」
−強力な電源回路による、力強いサウンド再生
−フラットシャーシをはじめとする、こだわりの筐体構造
−iPod/iPhoneのデジタル接続に対応
−デジタルトランスポートをプラスして、
PC音楽もピュアに再生
貴音「Pは現在パソコンを持ってませんね。
スマホもアンドロイドです」
P「サーセン。ネット音源のレビューは絶望的だ。
もっぱらCD中心になると思うぞ」
伊織「USB端子搭載。192kHz /24bit D/Aコンバーター搭載」
社長「優秀だね。心臓部がしっかりしてる」
雪歩「ベクター、リニア、シェービング、
サーキットリィ? を左右チャンネルに搭載…」
P「飛躍的な音質向上、デジタル信号からピュアか
アナログ信号を生成する、VLSC という機能だな」
P「俺も初めて知った機能だが、確かに音が綺麗だな。
水彩画のように透明感のある音だ」
雪歩「デジタルからアナログへの変換って
そんなに大切なんですか?」
社長「超がつくほど大切だよ?
このD/Aコンバーターだって本来は
高級機種に搭載されていたものだ」
伊織「デノンの時でも分かったことだけど、歴史のある
メーカーは低価格帯にも相当な技術を投入してるわ」
貴音「きちんと作られたレシーバーの音は、
ヘッドホン使用時にも生かされます。
あとでレビューするそうです」
P「現在オンキヨーはネットオーディオに力をいれてる
メーカーだが、歴史は古いぞ」
1946年、大阪電気音響社として設立。70年代は懲りに凝った
スピーカーやアンプでマニアの心をつかむ。
その後はホームシアターなどのAV製品にも力を入れており、
近年はピュアオーディオの他にe-onkyoからの高音質音源の
ダウンロード配信など、ネット関係も頑張ってる
雪歩「時代の先端をいってるメーカーって感じですね」
伊織「PC用のアクティブスピーカーも有名ね。
最近はヘッドホン市場にも参入したわ」
貴音「INTEC、リファレンス・ハイファイシリーズなど、
高額なセットコンポにも力を注いでいます」
P「上流から下流まで同じメーカーで揃えたい人には
ぜひおすすめだね。リファレンスシリーズは
かなり高いけどな」
雪歩「そろそろスピーカーの55EXを説明しませんか?」
P「おう。仕様は…」
2way バスレフ インピ6Ω クロスオーバー2.5khz
最大入力80w 、感度レベル83db 周波数帯域 60hz〜100khz
社長 「ふむ。次にオンキヨー特有の技術を見ていこう」
☆ウーファー
「より固く、軽く、固有音の少ない」点に着目し改良。
不織布のコットンを3層重ね、アラミド繊維をハイブリッドした、「NーOMF」振動板を採用。
滑らかさやスピード感を引き出す砲弾型イコライザーを装備
☆ツィーター
音抜けのよい、分割振動を抑えた3cmリング型ツィーターを
採用。100khzまでの超高音域を実現しました
☆アドバンスド エアロ アコースティック ドライブ
空気の圧力を高めてハイスピードな超低音を一気に放出する
独自のスリット形状バスレフダクトを、キャビネットと
ベース板の結合部に独立して配置。
キャビネット内部のノイズ放射を大幅に低減しつつ、
不要な共振を制御しています
雪歩「バスレフポートがスピーカーの前面に
ついてるんですね」
伊織「スリットダクト。オンキヨー特有のバスレフね」
P「さて。お察しのとおり 、CR -555はCDの再生を
得意とする。今回はブルースペックCD2を容易した」
株式会社 ソニー・ミュージックエンタテイメントは 、2008
年に開始した「ブルースペックCD」を改良し、ブルーレイ
ディスクの製造技術を投入し、より原音に忠実なCDを開発
社長「な…」
伊織「なんですって…」
CD発売から30年の時を経て、最大の技術革新!
太田裕美 「12ページの詩集」より
あさき夢見し を再生 ボリューム 22
貴音「………!?」
雪歩「部屋に ……音が溶けていく……!?」
楽器の実在感が、違った。
音場が広いのは言うまでもない。
前回のジャズとの違いは、奥行き空間の広さ。
そしてバスドラムやベースラインの沈み、暖かみ、弾力性。
社長「これは……?」
コンポのディスプレイには、P.bassが表示。
Pが勝手に設定した、重低音増強効果だ。
PM.Bass
チェロの暖かみのある低域からエレキベースのディープな
重低音まで、優れたコンパクトオーディオシステムは多種多様な低音の動きを再生できなければなりません
従来の低音増強技術は効果的に低域を増強しますが、それが
中域の周波数に位相ずれを起こし、こもりの原因となります
オンキヨーのPM.Bassは、その中音域での位相ずれを抑える
ことに成功し、どんな音量でも滑らかさ、かつパワフルな
低温域再生を実現しながら、リアリティーあふれるボーカル
や弦楽器の響きを実現します
(説明書より)
伊織「なんて質の高い低音…下方向にぐいっと
下がってから戻ってくる感じ」
雪歩「上にも下にも目一杯音が広がるなんて反則ですよぉ」
貴音「特筆すべきはボーカルの美しさ、余韻。
歌い終わったあと、部屋全体に響き渡る余韻。
音の減衰のしかたが絶品」
社長「しかし、P君の年齢で太田裕美を知っているとはね。
何度聴いても情感に満ちた歌だ」
P「母に薦められて買ったんですけど、ものすごい
歌の上手さですね。バラード曲の雰囲気が素晴らい」
伊織「すばらい、ってなによ」
P「すまん。全体的に誤字多いよな」
「恋の予感」「最後の一葉」 「ガラスの腕時計」を再生
ボリューム23
社長「…………ぬぅううん。音が重い。ずっしりしてるぞ」
伊織「なんて………奥行き空間………完全にスピーカーの
背面に太田裕美ワールドが広がってるわ」
貴音「前回のジャズより高音質に感じます。
オリジナルマスターは1976年のCBSソニー。
まさかこれほどとは…」
雪歩「そいうえば聖子さんもCBSでしたね。楽器がしっかり
分離されてボーカルの存在感が抜群です」
P「参考までに。姉から借りたEXILEのバラードベストより
二百倍くらい高音質だった。比較するのは酷だな」
社長「どの音楽を好むかは個人の自由だけど、
邦楽というジャンルでも
これくらい音質差があるってことを参考にね」
余談になるが、太田裕美がPに与えた衝撃は大きかった。
彼も高校時代などはスピッツや浜崎あゆみなど、ばりばりのjpopを楽しんでいた。年代的にはMDコンポ世代だった。
コンポの技術革新を知り、ジャズやクラシックなどの
ハイファイクラスの録音を知り、シャンティの歌声に
鳥肌を立てたのだった。
P「太田裕美のアルバムは三枚買った。全部当時発売
されたオリジナルアルバムのブルースペックCD盤」
「手作りの画集」「心が風邪をひいた日」
彼いわく、アルバムの完成度は素晴らしかった。
特に「12ページの詩集」である
他にも歌謡曲のCDを持っているが、太田裕美だけは
次元が違った。冒頭のあさき夢見し、を聴いた瞬間から
鳥肌が止まらなかったという
やや特徴的なリズム、音程、舌足らずな歌い方など、
歌詞に至るまで全てがPの純粋な心をつかんだのだった
少し前の話だ。
Pは、なぜ自分が歌謡曲世代として生まれなかったのかと
悔やむようになる。試しにEXILEオタの姉に陽水や聖子を
聴いてもらったことが、
「上手いけど陽水の声が変」 「聖子のぶりっこキモい」
一蹴される。
では母はどうだ?
PはM39システムの前に母を招待した。ソースダイレクトON
十分な音量で太田裕美や村下孝蔵を再生。
「この重低音、アナログオーディオの音にそっくり。
ボーカルも、リズム感も、
すごくレコードの音に近づいてる」
青春時代はヤマハ製のフルサイズコンポに20万以上
投資したという母がそう言ったのだった。
ウドコンには何の感銘も受けなかったが、M39システムの
ことだけは手放しで誉めてくれた。
「デノンのは昔の音を知ってる人が作ってるね」
Pは、さらにデノンへの想いを熱くしたのだった。
伊織「へー。デノンってアナログっぽい音なの?」
社長「うーむ。確かにデノンはD/A変換に魂を注いでる
からねぇ。高級プレイヤーとか凄まじい
性能らしいよ」
貴音「円盤再生では常に国内を牽引してきたブランドです。
バブル世代からも評価されたことは
素直に喜んでいいと思われます」
雪歩「あのぉ、ちょっと話が脱線しすぎですよね?」
P「オッケー。次はオペラを聴こう」
ブルースペックCD2
ビゼー作曲 カルメン ハイライト
カラヤン指揮 ウィーンフィルの演奏
前奏曲 第一幕 ボリューム20 (これ以降、P.bass on で固定)
社長「おおっ! 音像が一気に飛び出てきた!」
伊織「冒頭から合奏ね! シンバルの切れがいいわね!」
雪歩「太鼓もドゴォンって重みがありますね」
貴音「今までのCBS録音のオケは、音像が後退する傾向に
ありましたが、明確に前進します」
伊織「なんていうか、楽器に厚みがあるっていうのかしら。
少年合唱団の歌いはじめとか、アリア(独唱)の時
でも、本当に小さな伴奏をしっかり拾ってる」
P「そう。気づく人は気づける違い。
実はこのCD。ピアニシモの表現がすごい」
社長「テノールも十分だが、ソプラノの表現力は見事だな。
独唱、合奏、合唱、音の強弱も十分。
カルメンならではの緊張感。高揚感」
P「聴いてて楽しい。声楽と相性良すぎだよ。
歌手の唇の動きまで想像できるオーディオは
初めてだ」
雪歩「このCDは1963年録音。24bit/ 192khzで
リマスタリングされてるそうです」
社長「昔の録音の方なのに超高音質ってすごいよね」
カラヤン指揮ベルリンフィル、ブラームス交響曲 第二番
普通のCDで第一楽章 音量 25
雪歩「ひいぃ! スピーカー背面へ巨大な音場が
現れましたぁ! ジャズの時と全然違いますぅ!」
貴音「フォルテッシモで左右方向へ一気に音場拡大。
すごいコンポです。音源によって
音の広がりがここまで変わるとは」
P「カルメンに比べると音は薄くなったが、音場では
負けてない。低減のグォオオンという沈み、
金管隊の強烈なアタック感。文句なし」
伊織「なんてコンポなの……こんなポテンシャルを
秘めてたなんて……」
社長「これがハイファイチューニングされたミニコンポか。
オンキヨーの技術力の高さには脱帽だ。
音色など一部をのぞいて、ウドコンに圧勝してる」
ブラームス ヴァイオリン・ソナタ 第一番 第一楽章
伊織「あれっ? 音が軽いわね」
雪歩 「ピアノの音が固くて瑞々しい?」
P「ダイナミックレンジを除いて、ウドコンのが有利だね」
社長「うむ。ピアノのタッチに柔らかさがないし、低音部
の力強さにかける。こういう曲を聴くと、
フルレンジの定位感を懐かしく感じるね」
貴音「ウドコンではピアノ演奏が映像のように伝わって
きました。ヴァイオリンは中音から高音まで
暖かみがあり、心地よいものでした」
P「暖色系と寒色系の音の違いだね。
室内楽ではデノンとウドコンのが好感触だ。
特にデノンは低音部がエネルギーロスしない 。
結果的に生っぽい音に近づいてる」
P「さっきのソナタは音量20。今回は22」
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第三番 第一楽章
雪歩「やっぱりヴァイオリンの響きがすくないですね。
高音部がしゃきって伸びますけど、
ウドコンみたいな生々しさがありません」
伊織「ウドコンと違って音のスケールが大きい。
でもこのくらいの編成だと、甲乙つけがたいわ。
ウドコンも音の奥行き空間は十分だったもの」
貴音「協奏曲なのですから、独奏楽器の音色は大切
でしょう。中音域まで甘ったるく表現力する
ウドコンのが一枚上手でしょうか」
P「俺は室内楽から協奏曲までならウッドコーンを
おすすめする。残響が綺麗だし、柔らかい。
オンキヨーには背筋が冷たくなるほどの
弦楽器の際限度はない」
社長「ほほう。辛口だね。
まあ君はクラシックには妥協しない男だからね」
P「はい。特に緩徐楽章で音色の違いが露呈します。
ピアニシモでの木管も頑張ってるけど、
やはりウッドコーンには及ばず」
社長「ここがオンキヨーの不得意分野かもしれないね。
クラシックでは反響音まで含めて一つの音楽だ。
フルオケだと気付かない細かい楽器の音色が、
こういうところで暴かれる」
クラシック視聴で三メーカー比較結果
室内楽、協奏曲= ウドコンの圧勝 デノンも優秀
交響曲 = スケール感ならオンキヨー 低音の迫力ならデノン
オペラ= オンキヨーの一人勝ち
P「オケだが、ぶっちゃけオンキヨーだけでも十分すぎる。
デノンは楽器の艶、アンサンブルの厚み、適度な
残響など、クラシック向けのチューニングだ」
社長「素人さんならオンキヨーが最上だと思うだろうね。
Pから言わせれば五分五分、むしろデノンを上位
においても問題ないそうだ」
P「室内楽などはウドコンに勝てるミニコンメーカーは
国内には存在しないと思う。仕方ないさ」
雪歩「買い換えるたびにメーカーの特徴が
分かっていくわけですね」
P「あと出しですまんが、ダイレクトで再生すると
音が変わるぞ」
伊織「えっ、オンキヨーにもダイレクトついてるの?
トラックダイレクトって表示されてるわね」
先程の室内楽、協奏曲をダイレクトで再生
伊織 「嘘! 音が柔らかいじゃない!
あんなに冷たかったのがソースに忠実に、
シェリングらしい落ち着きを取り戻したわ!」
貴音「素晴らしい……低音の弱さが気になりますが、
確かにクラシックの良さが生きております。
合奏時のオケの位置が深い。見事です」
社長「一瞬で定位感が変化したのには驚愕だね。
残響も必要十分。さっきまでの音はなんだったんだ」
雪歩「これならウドコンにも負けないって言いたいところ
ですけど、あっちには鬼のK2テクノロジーが
ありますぅ」
P「K2のおかげで全メーカーが完敗だ。
デノンもオンキヨーもこれだけハイファイ
チューニングしてあるのに、音色では勝てません」
社長「しかもあっちはフルレンジ。さすがビクター。
心地よさを極めたオーディオシステムを作ったな」
P「クラシックを中心に聴くなら、デノンだな。
あらゆるソースを無難に再生。ピラミッドバランス
のような帯域。実はこれ、室内楽からフルオケまで
丁寧にこなす。聴いてて飽きない」
貴音「しかし、オンキヨーもほぼ満点に近い評価
だそうです。ただ、オケを長時間聴いてると、
どうしても低減や太鼓の弱さが気になるそうです」
P「こだわらない人ならどっちでも失敗することは
ないと思うよ。オンキヨーは本当に良く作ってある」
P「1日中クラを流しっぱなしにしたいならウドコンだな。
フルオケさえ聴かなければ、音場の狭さには
向き会わなくてすむ」
伊織「次はジャズでも聴く?」
雪歩「わあ。ジャズ聴くの久しぶりですね」
ダイレクトオフ 大音量でアートブレイキーやソニーロリンズ
(ダイレクトオフ時は、P.bass on)
貴音「これは……サックスやトランペットの主張が
良いですね。くっきりと音像が浮かびます」
伊織「固いけど、ハイスピードサウンドね。クラシックの
時より相性良いわね。上下にしっかり広がる音。
ウドコンとは違う楽しさがある」
P「ただ、ドラムソロパートなど、もう少し迫力が
欲しいところがあるな。ピアノも綺麗だけど、
勢いが足りない。デノンとは表現が違うね。
美音で聴かせるジャズ、といったところか」
ダイレクトで同じアルバムを再生
伊織「サックス、シンバルの位置が下がったわ。
ピアノが前に出てジャズらしくなったじゃない。
全体的に音がすっごく柔らかいわねぇ」
P「なんつーか、ダイレクトにしたほうが
アコースティックな響きになるんだよな。
ウッドベースが弱いけど、バランス良好」
社長「古いジャズを視聴したわけだが、
他のメーカーと比べると、どうだい?」
P「難しいですね。マスター音源が相当に古いのも
理由のひとつですが、クラシックほど音質差が
でないんですよね。各メーカーとも
ミニコンレベルを越えちゃってますね」
伊織「オリジナルマスターがモノラルだと、
やっぱりウッドコーンが有利かしら?」
P「あの抜群の定位はまさにジャズ向けだよ。
デノンとオンキヨーは100点だが、
ウドコンはさらに上の120点。反則だよ」
雪歩「フュージョンとか、最新のジャズ系との
相性はどうなんですか?」
P「あれは音場の広さが生きるからなぁ。電子楽器や
シンセ の切れの良さなどオンキヨーがトップだな。
スピード感がケタ違いなんだよな」
雪歩「そういえばウドコンもデノンもゆったりと
鳴らす印象ですね。特にウドコンは
ハイスピードサウンドが苦手です」
貴音「さあ、今日はここまでにしましょうか。また次回」
あけおめ支援
新年初ホッシュ
危ないホッシュ
ホッシュ
あホッシュ
463 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2014/03/04(火) 01:37:43.88 ID:CR7kMT1Z0
ほ
ホッシュ
ぽ
ホッシュ
ホッシュ
468 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2014/04/16(水) 21:38:29.00 ID:A+3kfEO20
ほ
ホオオオッシュ
ホッシュ
471 :
名無しさん┃】【┃Dolby:2014/05/18(日) 11:38:16.76 ID:WnA46oUg0
ほ
チャオ保守
やあ
おっすおっす
保守
ほしゆ
超久しぶりの更新……!!
P「うっす」
社長「こんばんわ」
伊織「ソニーの高級ヘッドホンのMA-900と」
貴音「オーテクの低価格ヘッドホンアンプAT-HA21を」
雪歩「オンキヨーのCDレシーバー、CR-555で」
P「音楽CDを聴いたらどうなるのか!!」
社長「どうなるのか!!」
一同「どうなるのか!!」
P(……半年以上更新してなかったのか)
伊織(PがトーシバのノートPCを買ったので更新し放題ね)
雪歩「保守してくれた皆さん、ありがとうございます」
社長「レビューする前にいくつか質問させてもらうよ?」
P「うす」
社長「今まで高額なヘッドホンを買わなかった君が
MA900を買った理由はなんだね?」
P「主にハードロックを聴くためです。
実はコンポにはヤマハ製のサブウーファーを導入したのですが、
スピーカー環境だと家族に迷惑だと思いまして」
伊織「低音もそうだけど、エレキの高音とかやばいもんね」
社長「まったく余談になるが、彼の親父殿は自宅で
アコギの練習をしては母上殿に怒鳴られてるらしい」
雪歩「いつサブウーファー買ったんですか?」
P「今年の6月だったかな?
デノンとオンキヨーのコンポに接続できるようにしてある」
伊織「そっちのレビューもしないといけないわね」
P「他にも変化があるぞ。ソニーのヘッドホンでMA500、
ビクターのRX900も買ってるからな」
社長「相変わらず無駄にオーディオ機器を増やしてるようだね」
伊織「あんた、MAシリーズは500と900を持ってるのね」
P「おう」
貴音「500は現在製造中止になっております」
P「良い機種だと思うんだけどなぁ。対抗馬のAD500Xに勝てなかったのか?」
雪歩「そんなに良いヘッドホンなんですか?
ドライバーも40ミリですし、軽量化しすぎて本体も
どちらかというと安っぽい感じが……」
P「総合評価だと、フォスのTH-7と互角クラス。
リスニングを目的にするなら俺の持ってるヘッドホンだとトップかな」
社長「ほう。RX900を持ってる君がそこまで言うとはね。
音質だけではなく装着感やインピーダンスを含めた評価だね?」
P「はい。ほぼすべての音楽を一定のレベル以上で鳴らせます。
ソニーのチューニングは限りなく万能に近いと思ってます」
P「実は、現在ソニー製品に注目してまして、半年前にXB600を買いました」
社長「あー、あの低音がドンドン出るタイプだね」
伊織「低音厨にはたまんないのよね」
貴音「さて。話を戻してMA900ですが、エージングはしたのですか?」
P「え?」
貴音「えっ」
P「してないよ」
一同「!?」
P「まだ途中なんだ。ざっと8時間くらいかな。ちなみに昨日通販で買った」
社長「きみぃ。ふざけてるのかね?
それではまだ鳴らし始めの段階だ」
P「はい。正直現状ではRX900に毛が生えた程度の音質です。
経験上、まったく性能を生かせてないのを自覚してます」
伊織「じゃあ、なんでレビューしようと思ったのよ!!」
P「買ったばかりの音質が、いかに高級ヘッドホンにとって
無意味なのかを力説したくて……」
社長「ええい!! 言い訳はいいから視聴を始めたまえ!!」
CR-555→HA21→MA900 CDはジェフベックのワイヤード
(レシーバーのボリューム18)(HA21のボリュームつまみは9時の位置で固定)
社長「ぬうっ……!?」
伊織「あれ……?」
上の2名が感じた違和感の正体とは?
まず、Pのヘッドホン視聴でヘッドホンアンプを使ったのは初である。
まず、音像がでかい。消え入りそうなシンバルの弱音とか、
リズムセクションを担当してるギターとかベースの音が、
より具体的にはっきりと描かれてる。
ちなみに、MA900のドライバーは70ミリという規格外のものである。
フルオープン・エアという構造を用いており、広大な音場を描く(予定)
P「ま、買ったばかりじゃこんなもんだよ。
視聴機で聴いた時より音場が狭いし、まだまだ分解能も足りないな」
貴音「しかしヘッドホンアンプの力はすごいものです。
楽器がまるでそこに存在するかのように描かれます。
最新の絵の具で絵画を塗りなおしたかのような印象を受けます」
雪歩「エレキギターの位置がすごい高いですね。
オンキヨーの音場表現がヘッドホンにも生かされてる感じです」
ヘッドホンをエージング40時間を超える、RX900に変えたらどうなるのか?
同じ曲を視聴(ボリューム18)
社長「うわあああああああ!! 音のアタック感が違うぞ!!」
伊織「ギターにエフェクトをかけてる感じがすごい伝わってくるわ!!
音色が!! 音色が根本的に違う!!」
貴音「現れては消えていく、このシンバルとハイハットの響き!!」
雪歩「伴奏のギターのゆがんだ感じの音、
ドラムの連打も低価格ヘッドホンとは思えない解像度ですぅ!!」
P「思わず書いてる手が止まるほどのリアルさだね。
ウッドコーン同様のビクター驚異の技術。
原音探求の理念が生かされてる傑作機だ」
社長「うむ!! ベースもごり押し感は全くなく、本来の
エレキベースの音色や演奏の良さを伝えようとしてるのが良くわかる!!」
P「このアルバムを聴いただけでも一つの確信が持てる。
ビクターというメーカーは音ではなく『音楽』を知ってる
オーテクやソニーの低価格商品じゃこういう音は作れない」
ヘッドホンを(エージング60時間を超える)MA500に変更 (ボリューム18)
伊織「すごい……!! 旋律をひいてるギターがここにいて、
ドラムはここ、ベースはここって感じで……なんていうか、
音の位置がはっきり決められてる」
P「ソニーは基本的にこういう楽器の並べ方をする。
このアルバムはインストだが、ボーカルものだと
歌手、ギター、ベース、キーボードといった風に
指定された場所に位置させる」
社長「実はこの話、ガチだよ?
BA型イヤホンの開発秘話で技術者が紙面で語ったらしい」
P「現に俺の持ってるイヤホンでEX300(生産中止)、
ヘッドホンのXB600もこういう表現をする」
社長「ところで1Rシリーズはマスタリングスタジオの音を再現してるらしいが、
やはりスタジオを意識した音つくりをしてるからか、
はたまたライブのような音を意識してるかだろうね」
雪歩「まさにバンドの真ん中に突っ込む、聴き方なんですね」
P「RX900も立体的な表現をするが、MA500はもっとすごい。
アンプの力もあるが、頭の周りにバンドが半円状に並ぶイメージだ」
伊織「さっきから低価格ヘッドホンの宣伝になってるじゃない。
MA900はどうするのよ?」
P「エージングが終わってから本領発揮だな。
それまで別製品のレビューをしようじゃないか」
貴音「どうやらエージングが終わってない商品をレビューすることの
無意味さを説明するために茶番をしていたようです」
P「くれぐれもネットレビューに気を付けてください。
MA900は定価で3万ほどします。あたりまえですが、
このクラスの製品になると使いこなすのに
それなりの経験が必要になります」
社長「さらに音源やアンプの有無、聞いてるジャンルなども
明記しなければレビューの信憑性が薄いというわけだね」
P「仮にですよ? 俺が初心者だったとしたら、
MA900を酷評したことでしょう。通販で1万5千円も払った意味はないと」
P「だがな、買ったばかりで音が悪いのは、M39システムも
CR-555のスピーカーも、みんないっしょだ!!」
雪歩「今回は茶番に時間をかけましたね」
P「すまん」
伊織「で、MA500はマルチメディアヘッドホンのようね」
P「実はジャズ、フュージョン、クラシック、アニソン、JPOPなど、
特に不得意とするジャンルはないな。おまけに映画にテレビも
ばっちりだ。コスパはTH-7より上位だと考えてる」
伊織「過去最高ってことじゃない」
雪歩「ギターの音色とか残響とか、RX900の方が上って感じしましたけど」
社長「間違いなく上だろうね。しかしこの装着感はどうだろう?
フレキシブル・イヤーパッドか。素晴らしいじゃないか」
P「人間工学に基づいてるようですね。さすがソニーの技術です。
ヘッドホンが頭に装着する装置である以上、
音質以上に装着感が重要なのは多くの人が同意することでしょう」
伊織「重量も230ぐらいよね? おまけに解放型なので
蒸れないし、大音量でも耳に優しいわ」
P「ハイファイ的な聴き方をするんだったら、RX900なのが間違いなく上だ。
オーケストラを聴くと、弱音部のクラリネットやフルートですら
美しく描いてくれるのは素晴らしい。弦楽器の音色も文句なし」
社長「ソニーのすごいところはアニソンのようなローファイ録音ですら
しっかり分解して描くところか。アニソンとかAKBでも
横方向に音が広がって聴こえるよ。シンセの切れもあるし、
スピード感にも不満はない。声の再生も十分すぎる」
貴音「どうしてRX900なのですか?
後継のRZ900が発売されておりますが」
P「たまたまRZが発表される直前に買っちまったんだよ!!
タイミングが悪かったぜ!!」
P「話を戻すぞ? RX900は装着感は優しいけど重量が重すぎるし
(350グラムオーバー) インピが高いのでPC直差しではさすがにきつい。
実はCDレシーバークラスでも直だとほとんど生かしきれない」
社長「ヘッドホンアンプを挟むと音場とか完全に別物になるね。
CR-555は相当な広域再生ができるが、
たとえば高音にリバーブエフェクトが多用される曲とか
聴くと、余裕で頭のてっぺんを超える勢いで音が広がるね」
雪歩「言い忘れましたけど、今まで聴いたのはダイレクトはオフです。
オンキヨー特有の華やかな音色がビクターとマッチするそうです」
P「面白いのはここなんだよ。ヘッドホンとはいえ、音の源のレシーバーが
同じだからスピーカーで聴いた時と音場表現がよく似てる。
あの、上方向に三次元的に広がっていく感覚が味わえる」
貴音「RCD-M39に接続すると、中低音のどっしりした感じとか、
左右方向への広がり(奥行き)などメーカー特有の味付けが
分かるそうです」
社長「両メーカーともD/Aコンバーターが優秀だから
CDの音の鮮度が非常に高い。音の源泉だよ。
他社の同価格帯のコンポにはまず負けてないだろう」
雪歩「たとえばYOUTUBEの音源とはかなり音が違いますよね?」
P「俺はDACを入れずにPCをライン出力からレシーバーに接続してる。
かなり劣悪な環境といえるが、その場合だと
CR555で聴くCDの音質が10だとすると良くて6くらいだな」
社長「アンドロイド直差しなんてもっとやばい。
まず低域すらまともに再生できてないから
リズム帯域がうすっぺらい」
伊織「めっちゃ低いわね。圧縮音源とは具体的にどう違うのよ?」
P「音の厚み。声とか、ウッドベースとかの存在が違うのよ。
ああ、やっぱりCDなんだなって思える」
貴音「あまり言いたいことが伝わってきませんが、
Pはハイレゾ音源は試しておられるのですか?」
P「まったくもって未体験です。はっきりいってCDばっかり聴いてた人間だもん。
もちろんレコードなんて聴いたこともない」
社長「なにせ彼が生まれたころにはCDプレイヤーが普通に売られてたからね。
まあ世代の違いだからしょうがないが」
貴音「現在発売してるXBシリーズは、アウトドア用を
意識したデザインになってるようすです」
伊織「急に話題が変わったわね」
P「エキストラベースは、まさにスマホやウォークマンに向けの
音作りといっていいよ」
雪歩「重低音をしっかり鳴らしてくれますよね。
小型端末が苦手とする音域をそっくりカバーですか」
P「たとえば、うちのM39に繋いだら爆低音を通り越してもはやキチガイだ」
伊織「デノンにXB600とか想像するだけで寒気がするわ」
P「形状といい、据え置き装置には向いてないといっていい。
もちろん自宅でウォークマンやIPODで聴く人もいるだろうから、
そういう人にはぴったりだ。PCでもそこそこ使えるけど確実に耳が疲れるね」
社長「なにより装着感が素晴らしいじゃないか」
P「そうなんですよ。ソニー製品の装着感の良さといったら!!
全身全霊を込めて絶賛しますよ!!」
伊織「このイヤーパッド、ふかふかね。耳乗せ型って普通は
側圧が強くて長時間使用には向かないのに、全然耳が痛くならないわ」
貴音「ヘッドバンドもソフトタッチ。本当によく考えて作ってあります。
軽量、耳乗せ型としては間違いなく国内トップクラスかと」
雪歩「あのー、一つ気になったんですけど?」
P「なんだ?」
雪歩「一つ前の世代のエキストラベースってクラブサウンドを再現を
めざしてましたよね?」
P「くわしいな。もちろん本作もそのコンセプトは変わってないみたいだ。
今回からはクラブ以外のジャンルも意識した傾向だが」
雪歩「たとえば、PCからヘッドホンアンプに繋いで、
XB600を聴いたらどうなるんですか?」
P「エレクトロニカとか、テクノを聴くんだったらそれはすごい迫力になるさ。
特に高域のあのサイケデリック?な感じとかよく表現できてると思うよ」
雪歩「ロックとかジャズは?」
P「アウトドア用なので明らかに音場が狭い。
あとベースが出しゃばりすぎ。もっというとな。別にテクノを
聴くのだってMA500で十分すぎるよ?」
社長「そもそもアンプのHA21は低域を底上げをするので、
MA500やRX900でも十分な迫力が出る。こういうのが
ヘッドホンのポテンシャルを発揮させるって言うんだろうね」
貴音「余談ですが、アンプの標準プラグは別売りのオーテク製品を
使っていまして、ハードオフで900円くらいしたようです」
P「いつも話の流れを読まないが、視聴を始めるぞ」
エクスペリア→XB600 WAVファイルで取り込んだ、クインシージョーンズの曲を再生
社長「うむ……ビートがすごいな!!
本当にサブウーファーを意識した音になってる!!」
伊織「内臓に重低音をぶち込んでる感じ!!」
貴音「そして楽器は横方向に綺麗に分離し、底を重低音が支えてますね。
高音も出ないわけじゃなく、ある程度は音楽を盛り上げてくれます」
雪歩「この無理なく音が広がる感じ、やっぱりテクニカとは違いますね。
テクニカのWS55だと前に音が広がりませんでした。ソニーは立体的です」
P「もちろんテクニカだってノイズのなさとか上下方向の広がりとか
良いところはたくさんあるけどな。まあ好みの問題だよ」
社長「ウォークマンアプリで視聴してるわけだが、
Winampはもう少しハイファイ寄りになるね。
Pはオーディオ的に高音質でも面白味のない音は好きじゃないそうだ」
P「本音をぶっちゃけるが、日本のヘッドホンメーカーで
一番音楽的に感性豊かなのはビクターとパイオニアだと思う。
でもインドア用で解放型を作る技術がないみたいだからなぁ」
伊織「Pはソニー信者というわけじゃないのね。現段階で
総合的に最も高く評価してるのがソニーというだけみたいね」
雪歩「これだけヘッドホンを買ったPが
音だけの評価ですごいと思えるのがビクターとパイオニアですか」
P「うん。だからオンリーワンってわけじゃなくて、
サブでいいからRZ(RX)900は持ってて損はないと思うんだ。
音楽のジャンルで好き嫌いしちまう困ったやつだけど、魂こもってるよ」
伊織「あんた、パイはMJシリーズのしか持ってないじゃない」
P「いやあ、それでも音の表現は別格だったよ。
ロックとかジャズとか、アウトドアで聴いても楽しいもん。
理屈じゃないんだよ。楽しいんだ」
社長「音を聴くのではなく、音を楽しむか」
P「ソニー製品は頭の良い人たちが設計して作ってるのがよく分かるよ。
マーケティングも含めて国内トップの頭脳を集めてるだろう。
今は赤字経営らしいが、これほどの製品を作れるんだから
世界トップクラスの技術を持ってるのは間違いない」
P「でもさ、スタジオを持ってるソニーでさえ、
音楽的に優れてるかというと少し疑問だな。音楽は理屈じゃない」
社長「たとえばエレキギターを聴いて、これはどこのメーカーで
エフェクターはこういう風に使っていて、とか考える。
それは感性で聴いてないということだ」
P「これがビクターだと、理屈とか関係なく良い演奏だなって思える。
演奏の良さを直で伝えるって難しいことなんじゃねえのかな。
作り手側が楽器のことをよく知ってるんだなって思える。
ペーパー試験はそこそこでも実技で満点みたいな」
社長「P君の買ったMA900はエージングでどんどん音が化けるだろう。
君はまだソニーの本領を味わってないのだし、達観したかのよう
な言い方をするのは早いんじゃないのかね?」
雪歩「そうですよぉ。
MA900が本気を出したらコロって意見が変わるんじゃないですか?」
伊織「でもPってコンポもたくさん持ってるのよね。
低価格だけどあらゆるメーカーの音を聴いてきた人間だから
まったく参考にならないわけじゃないわ」
雪歩「そういえば今までにすごい数の音楽を聴きましたね。
たくさんのジャンルの音楽を聴いてきたってのも強みですね。
最近ではAKBにすら手を出してるそうです」
貴音「ここまでスレが続いたのですから、
一人でも多くの人の参考になれば幸いです」
伊織「今回はここまででね。
今まで保守してくれた人、ありがとう」
保守
キタ━━(゚∀゚)━━!!!!!!
〜〜ミニコンの限界に迫る〜〜
・RCD-M39システムをパワーアップさせたらどうなるか!!!!!!
追加パーツ一覧
@YST-SW010(ヤマハ製サブウーファー)
AAT365S (テクニカ製ゴールドリンク・スピーカーケーブル)
BAT6098 (テクニカ製インシュレーター)
CAT-DV67A (テクニカ製のサブウーファーケーブル)
P「まず、インシュをレシーバーの底に4個設置」
社長「な、なに!!」
P「べニア板の上にインシュを4個設置、その上にサブウーファーを置いた」
社長「おお!?」
P「さらに、サブウーファーには、テクニカ製のサブウーファーケーブルを接続」
伊織「なんか進化したわ!!」
P「SPケーブルはテクニカ製に変更。M39のSPには接続不可のため、
レシーバーにのみAMAZONの安物バナナプラグを接続」
貴音「ほほう」
・具体的な位置について
旧型のテレビ台の上にM39システム
スピーカー間の距離は45センチほど
テレビ台の横(畳)に、サブウーファーを設置
雪歩「テレビ台の横で大丈夫なんですか?
音の定位とか混乱しそうですけど」
社長「重低音は実質的に無指向性に近いから、
スピーカーから離れた位置に置いても問題ないんだよ」
雪歩「無指向性?」
伊織「分かりやすく言うと、
どこに置いても均等に音が部屋に広がるってこと」
社長「ただしだね、スピーカーの真下とか、両スピーカーの間とかに
置くのは完全にNGだね。詳しくは説明書に書いてある」
雪歩「そうなんですか?」
P「音同士が殺しあうんだとさ。俺みたいに横に置くのがベストだな」
雪歩「難しいですけど、あくまでサブとして置いておけばいいってことですね?」
さっそくCDを視聴 ソースダイレクトオフ
ドヴォルザークの交響曲 第9番
ノイマン指揮、チェコフィルの演奏(デノン製のCD)
第4楽章
ボリューム20
社長「え!? 高音の位置が明らかに高い!?
ダイレクトオフなのに上下方向の音場が広い!?」
雪歩「あれえ!? 金管楽器がずいぶんとはっきり前に出てきますぅ」
伊織「高弦がスピーカーの上部方向にふわっと広がったわ」
貴音「奥へ奥へと音場が広がりつつ、低音を基軸にピラミッドバランスで
クラシックを演出する、まさにデノン。しかし、音がはっきり、
くっきりしたのはテクニカ製のスピーカーやインシュの影響でしょうか」
P「合奏が終わり、また静寂へ。
この木管楽器の音を聞いてくれ。すごく奥の方から伝わってくるだろ?」
社長「いや、それよりも……」
伊織「さっきから気になってるのは……」
全員「この重低音の自然さ!!」
Pは説明書に書いてある通りにサブウーファーの音量設定を行っている
パワードウーファー(アンプ内蔵)であるため、
いたずらに音量を上げてしまったら逆効果だ
まずはウーファーの電源を切った状態で、
本来のスピーカーから発せられる低音を耳で確認
その後、ウーファーのボリュームを少しづつ上げていき、
違和感のない程度の音量までつまみを上げていく
P「鳴ってるか鳴ってないか。分からない程度が理想だそうだ」
社長「うむ。コントラバスの響きが雄大に。
部屋にじわっと広がるこの感覚」
伊織「この感覚ってまるっきりコンサートホール特有のあれじゃない。
分かりすく例えると、ティンパニの連打が床から振動してリスナーに
伝わる感じ。大太鼓の時はビクってなるくら迫力が出る」
貴音「ビオラ、チェロ、コントラバスと、弦楽器の音を比べても
特別に重低音だけが目立つわけでもなく、絶妙なバランス」
雪歩「そうですね。これは音を追加したというよりは、
補助してるかのような……」
P「まさにサブ・ウーファーというわけだ」
ヤマハ製サブウーファーYST-SW010とは〜〜
・コンパクトシアターやマイクロコンポに重低音の迫力を
小型キュービックフォルムのQD-Bassサブウーファー
特長
・スイッチ類を背面に、ダクトを側面に配置したシンプルなキュービックフォルム
・サイズを超えた重低音再生のA-YST方式
・低音を効率よく放射するQD-Bassテクノロジー
・16cmユニット+50Wパワーアンプ内蔵
雪歩「実物はけっこう大きいですね。下の4方向にダクトが開いてますね」
貴音「これがQD-BASSテクノロジーのようですね」
伊織「実際の音は艶があって美しい音色ね。
クラシックにぴったりだわ」
P「買った時にモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を聴いた時は
感動したよ。低減がしっかり鳴ると雰囲気が全然違うんだからな」
ヴィヴァルディ 四季より夏 第一楽章
欧州直輸入CD 演奏楽団などは不明
ボリューム22(ソースダイレクトオフ)
P「実に良い。強弱のつけ方、独奏ヴァイオリンの定位。
グオオオオンとコントラバスが弓を引く音。
フォルテシモにかけて真横と後ろ方向に音場が広がり、
それでいて最低域もしっかりと鳴ってる」
社長「まったく無理なく、ヴァイオリンのアンサンブルに
たいしてコントラバスが底を支えてる。理想的だ。
本来ミニコンポでは絶対に表現できない領域に達してる」
貴音「クラシックにとって低音がどれだけ大切かが分かります。
優雅に音を奏でるというのはこういうことなのでしょう」
P「そう。クラシックは電子音楽と違って音量を出すんじゃなくて
音を奏でる。音を部屋に溶け込ませる。ここが肝心だ」
伊織「ただ大音量にすればいいってわけでもないのよねぇ。
美しさを失わない程度の化粧は残しておかないといけないのよ」
社長「しかし君。ヤマハは超一流メーカーだね」
P「ええ。超一流ですね。下記のリンクはすげー参考になるぞ」
http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/developer-story/hifi_gakki/ 楽器開発者×HiFiコンポーネント開発者 スペシャル対談
みなさんもよくご存じのように、ヤマハは音響機器メーカーである前に、
120年以上の歴史を持つ世界的な総合楽器メーカーとしての顔を持っています。
多岐にわたり事業を展開している会社なので、オーディオアンプや
スピーカーなどのオーディオ・ビジュアル製品部門と楽器部門とは
事業部も建物も別々ですが、それでも楽器づくりに根ざした音楽への情熱が
すべての製品に等しく注がれていることは言うまでもありません
P「ヤマハの高級製品はナチュラルサウンドの思想に基づいた音作りをしてる」
貴音「みなさんもご存知の通り、楽器を一から作れるメーカーですから、
音を知り尽くしてる国内筆頭の一流ブランドといえるでしょう」
P「というか完全に世界のトップブランドだ。
アメリカの一流ミュージシャンでも普通にヤマハのドラムとか使ってるぞ」
雪歩「楽器の製造が120年!? オーディオが60年以上!?」
P「さすがのデノンちゃんでも楽器は作れねえからなぁ。
総合で見るとヤマハは怪物メーカーだな」
伊織「明治天皇の時代から会社があったようね……。
歴史があるとかいうレベルを通り越してるわ」
P「しかもヤマハはシンセサイザーなど音楽制作機器も半端ないぞ。
DTMとかやる連中にはまず避けては通れないメーカーだ」
雪歩「ミキサーとかPAとかプロ用機器まで取り扱ってますよ?
ここまでくるとヤマハ自体が一種の音楽のジャンルみたいですね」
社長「まだあるぞ。ヤマハはハイファイから遠ざかっていた時期があったが、
その間にホームシアターシステムを作ってた」
P「シアターバーとかですね。毎年のようにピュアグランプリで金賞取りまくりの。
AVアンプもすごいの作ってます」
社長「最近になってヘッドホン市場にも参戦したな」
P「モニターヘッドホンとか、個性のあるイヤホンとか作ってますね」
社長「ここまでくると鬼メーカーだよ。
P君が大好きなシステムコンポももちろん作ってるからね?」
↓
MCR-N560
http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/hifi-systems/mcr-n560__j/?mode=model
・ヤマハのHiFi思想を受け継いだ、オリジナルのデジタルアンプを採用
P「この文字見ただけ買いたくなるから困る。
特にスピーカーの奥行きにヤマハ感でてていいっすね」
伊織「ネットレビューによるとヤマハは低音が少し強めに出るらしいわよ」
社長「P君の住んでる場所(北関東の田舎)だと
ヤマハ製品が置いてある店はないんだよね」
貴音「日本は良いメーカーが揃いすぎて良い意味で迷ってしまいますね。
下手に買い替えないほうが賢明かと」
雪歩「それよりヤマハすごすぎませんか!?
この世界に存在する、ほぼすべての音楽機器に精通してますよ!?」
P「名前はダサいけどな」
社長「えっ、そんなにダサいかね? あまり意識したことなかったな」
雪歩「いやいや、なんかヤマハ製品買っておけば
おkって感じしませんか!?
こんなすごいメーカーが日本にあったなんて!!」
P「んー、でもデノンだって音響専用メーカーとしての歴史と実力があるし、
オンキヨーやビクターだってそうだ。どこのメーカーもすごいんだけどな」
社長「プラシーボに気をつけたまえ?
ソニーのベータマックス。ビクターのVHSなど、
映像機器の歴史を含めて日本のメーカーの技術力は半端ではない」
P「はっきり言ってどこもすごすぎるんだよ。VHSにしろ、
ソニーとフィリップスが作ったCDにしろ、全世界で普及した製品だ」
伊織「特にソニーやビクターは映像技術と音響が同時に進化していったのね」
P「実はビクター、デジカメも作ってます」
貴音「ソニーはこの世の娯楽家電のほとんどを生産してるといっても
過言ではないでしょう。アンドロイド、液晶テレビ、レコーダー、
ウォークマン、コンポーネントシステム、イヤホン、ヘッドホン、
ホームシアター、ゲーム機、CD、DVD-R、BD-R、PC(すでに撤退)etc…」
社長「ハンディカムとか、カセットウォークマンとか、
当時を生きていた人間からしたら斬新すぎたよ」
P「うちの親も同じこと言ってました。そうとう流行ったみたいですね。
つーかこれだけ製品を手掛けてるメーカーなんだから
音には詳しくて当然だよな」
社長「ソニーの代名詞ともいえるコンパクト化はヘッドホンにも生かされてるが、
かのスティーブ・ジョブスがソニー信者だったのは
あまりにも有名な話だ」
P「アマゾンUK、USAとか見てると日本のメーカーがいかに評判が
良いかわかりますよね。当り前のように向こうの連中も買ってますから」
社長「最近テレビでは日本文化を猛プッシュしてる傾向にあるが、
こういう家電製品の売り上げに関しては日本製そのものが
一種のブランドになってるのはまず間違いない」
貴音「そう考えると、ヘッドホンではAKGやゼンハイザーなど、
非常に優秀なメーカーばかりに目が行きがちですが、
改めて国産品を見直してみるのもいいかもしれませんね」
伊織「ハイファイの世界だとスピーカーは外国製が圧倒的に優勢だけどね。
日本はどちらかというとアンプとプレイヤーに定評があるんでしょ?」
P「俺の大好きなデノンちゃんとかマランツとかな。
あくまで趣味の世界だからどの製品を買うのかは自由なんだけどな」
社長「……そういえばティアックの名前が一度も出たことがないね」
雪歩「ティアック?」
P「俺が今一番気になってるメーカーだが、長くなるので説明はあとにしよう」
貴音「今回はここまで。次回はクラシック以外のジャンルも聴いてましょう」
ほ