SONY BRAVIA -ブラビア- Part134
東芝は、無理に色域を広げることよりも、ハイビジョン放送規格の色を忠実に再現
することの方が重要だと考えています。これは、プロモーションではなく、画質を
第一に考えるのならば当然の判断です。実の所、こういった広色域化技術は、いま
だに試行段階を抜け出ていません。広色域バックライトを使えば、それで画質が良
くなる訳ではないのです。
さて、F5・W5・XR1の画質ですが、悪いです。色域設定が「ワイド」の場合だけで
なく、「標準」の場合も悪い。そして、それが問題なのです。たとえ実験的な機種で
あっても、色域設定「標準」時には、水準以上の画質は死守し、ユーザーに提供する
のが、「画質にこだわったメーカー」のあるべき姿勢であり、責任です。ソニーのそ
の画質は、技術力の無さと、画質にこだわる気が全く無いことを、如実に物語って
います。
「FDトリニトロン」「DRC」「ベガエンジン」「ソニーパネル」「ライブカラークリエーシ
ョン」「トリルミナス」「モーションフロー」「4倍速」「オプティコントラストパネル」「
X-Reality PRO」。これまでにソニーが生み出してきた作品の数々です。これらの中
に、優れた技術は一つもありません。これらの技術には共通点があります。簡単に
実現でき、他社との違いをアピールしやすい技術だという点です。東芝は、カタロ
グに謳っていること以外にも、画質を良くするために様々なこだわりの技術を投入
していますが、それとは対照的です。ソニーは、そのような「見えない」部分には、
一切のコストを掛けません。また、技術に、キャッチーで格好の良い名前を付ける
のは、ソニーの専売特許です。ソニーが重視しているのは中身ではなく、「うわべ」
だけです。