ULTRASONE HFI-2400 レビュー
やっぱりULTRASONEは癖が強い。HFI-780に比べると大分落ち着いてますが。
●音
「温・暖・厚・砂」。
低域の伸びが際立っている。膨らみも大きがしかし、締りに優れ、ブワブワしたりはしない。結構(かなり)ブーミー。
しかし暴走するような感じは無く、落ち着きがあって全体の印象も大人っぽい。
ボーカルに少しスモーク掛かった感じが無いでもない。しかし、温かみがあり落ち着いている。男性ボーカルとの相性が良いと思う。
高域の伸びはなかなか。ドライバがそっくりなHFI-780と全く似ておらず、あちらの方がギラギラした印象。
一方、こちらは低域の膨らみの中で、余り印象は強くない。格別繊細な感じはないが、低域のウォーム感に優れる。
●個人的に
落ち着いた大人のヘッドホン。豊かな低域が魅力的。他のヘッドホンと比べると、かなりブーミーな類に入る。
しかし、開放型なので弾み感が無く、自然に抜けてくれる。そのくせ音圧は高く、迫力もあって良い。
解像感というか、繊細さを強調しない音作りが好印象。非常に音楽的な、リスニング用ヘッドホン。
●特記事項
・S-LOGIC
実際聴いてみたところ、変化は結構ある。普通のヘッドホンよりも、同じ時間により遠い距離を走ってきたような独特の距離感がある。
何といって良いのか分からないが、長いこと聴いていると少しじれったくなってくる。個人的にHFI-780のS-LOGIC PLUSの方が違和感無く、フツーに聴けて良かった。