【超解像で】DVDで十分説 第13章【次世代不要】
>>3 XD-E500レビュー、素人訳
http://reviews.cnet.com/video-players-and-recorders/toshiba-xd-e500/4505-6463_7-33224998.html よい点
・XDEを無効にした場合の素の画質、DivX、mp3、WMAファイルのCDDVD対応、
24p出力搭載。
悪い点
・DVDプレーヤーにしては高価、XDEを切らないと表現が不正確、
OPPO製品と比較しSACD非対応、USBがない、アスペクト比の手動切り替え
機能が貧弱。
まとめ
・XDEによる画質の強化を期待すべきではない、通常のアップスケールプレーヤーだ、
高価な価格により販売は苦戦するだろう。
レビュー
ニュースリリースではXDEによりHDに極めて近い映像と謳っているが、シャープモードは
典型的な輪郭強調に過ぎず、カラーモードでは人工的な緑色と青色、
コントラストモードでは若干暗部の階調表現が改善し明るくなる。
この東芝製DVDプレーヤーと、全てのブルーレイプレーヤーのHD映像と比較し、
迫ることは全くない。
XDEを切った場合のアップスケールは比較的優秀、しかし価格的に競合するOPPOの
DV980Hと比較し、7.1chアナログ出力、SACD/DVD-Audio、USBメモリ対応による
JPEG画像の表示やDivXファイルの再生などの機能に欠ける。
XDEを切った場合のDVD映像は比較的良好だが、$150の値札に対する価値は
見いだせない。
デザイン(略)
機能(走り書き)
XDEの使用に当たり、特に対応ディスクは必要としない。
アスペクト比の手動切り替えができないため、古い盤では縦長のままになってしまう。
平均的なユーザーに対し満足の行く機能を備えているが、ホームシアター派なら
少し高くてもOPPOのDV-980Hを強く勧める。
XDE機能
シャープモードは単独で使用できるがカラーモードとコントラストモードを使用する為には
シャープモードを有効にする必要があり、カラーモードとコントラストモードは同時には
利用できない。
シャープモードは、立ち会った東芝側の人によると基本的に輪郭強調で、画面上の
エッジに人工的に輪郭を形成している。
問題は、一見してシャープな映像にするために偽輪郭が発生することで、東芝側によると
映像により選んでほしいとのことだが、我々は切った映像に好感を感じた。
入れてしまうと人工的になり、フィルム感が失われるからである。
また、多くの視聴者にとってHDTVのシャープネスを変えるだけで、同じ効果が得られる。
東芝はカラーモードでは緑と青の表現が豊かになると書いているが、我々のテストでは
カラーモードを使用するとテストディスクの青のスケールで飽和が起きシャワー室の
床のように不自然で質感の失われた映像となった。
緑については大きな差を見いだせなかった。
たとえば、House of the Flying Daggersのチャプター15の冒頭は霧に包まれた
遠景から始まるが、カラーモードを入れると、青一色に一転し木々が人工的に
なってしまった。39分46秒では木々が丸でネオンのような緑と化してしまい
まさに人工芝の様相を呈した。
もちろん一部の視聴者は効果を楽しめるだろうが、監督の意図した表現とかい離し
高精細に近づくとは言いがたい。
そしてシャープモードと同じように、視聴者がHDTVの色合い設定を変えるだけで
同じような効果が得られる。
コントラストモードは東芝の説明によれば、暗部のディテールを強調するとしており
正確には陰部のディテールの明るさを適応的に増やすという。
しかしSin Cityでブルース・ウィルスが運転するシーンで何度も切り替えてみたが
我々がHDTVのコントラスト設定をわずかに増したのと同じ効果しか認められなかった。
我々の認識では一部の視聴者は、それらのイメージ変更モードの利用を視聴時に
使うかもしれないが、長い時間を掛け価値を検証しても、テレビの画質設定を
変えれば済むという結論しか得られなかった。
通常のDVD機能
我々はXDE好きになることができなかったが、XDEの各モードを切り他のアップスケール
DVDプレーヤーと性能を比較してみよう。
XD-E500を1080p/60に設定し、以下の平面HDTVで測ってみた。
松下TH-50PZ800U、パイオニアPDP-5020FD、LG電子50PG20、サムスン電子PN50A650、
及びLN52A650である。
Silicon Optix HQVテストDVDを掛けてみたが、良好で全てのパターンをきちんと描いた。
白線の移動や回転でもジャギは認められず、難易な2:3プルダウンもモアレなく
優秀な結果で、スクロールテキストもスムーズで読みやすかった。
Star Trek: Insurrection.でも、ブリッジの曲がった手すりや船体の曲線も2:3プルダウンは
滑らか描き、Seabiscuitにおいてはモノクロ写真をほとんどジャギなく再生し好印象を与え、
最後のSerenityではSFアクションの明滅も良好にこなした。
OppoのDV-983Hと直接比較したが、DV-983Hがわずかに勝るもののその差は小さい。
2:3プルダウンに伴うジャダ(画面の揺れ)を避けるためにBDでは24コマ収録をしているが
30フレームで収録されているDVDで、1080p/24の利点は認められなかった。
松下とパイオニアのPDPでは48KHzと72K、サムスンの液晶では120Kの水平同期で
テストしたが標準の60Kとの差は認められなかった
24pに対応したディスプレイは少数であり、訴求できる視聴者は少数だろう。
皮肉になるが、XD-E500はベルや笛(余計なXDE機能)を切れば良好な動作をする。
しかし機能的には今日$100未満で販売されるプレーヤー程度である。
XDEは11月に国内発売されたらどんなレビューになるのでしょうかね?
ちなみにResolution+は、SDアプコンは期待薄のようで
「レゾリューションプラス」の割り切りとその効果
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0809/21/news002.html > “超解像”という言葉の定義に関してはいろいろな議論がある。量子化ノイズを
>取り除くことで、ノイズに埋もれていた情報を最大限に引き出し、エッジの
>スルーレートを上げることで情報量を上げて見せる方法。あるいは時間軸方向に
>複数枚の映像を参照して映像情報を増やす方法。あるいはその両方を
>組み合わせた方法などがある。
> レゾリューションプラスでの超解像処理は前者、つまり1枚のデジタル画像に
>含まれる情報を最大限に引き出して見せるというものだ。超解像技術の中では、
>もっとも処理が軽いものだ。レゾリューションプラスは、Cellへの実装時に得られた
>ノウハウを活用してLSI化した。
> なお、東芝の製品にはほかにも「VARDIA」に搭載した「XDE」、「Qosmio G50」に
>搭載したSpursEngineといった類似する機能があるが、これらとレゾリューションプラスは
>全く別。SpursEngineの超解像処理は処理能力が不足する関係で十分な処理が
>行われてないように見える。またXDEは超解像処理ではなく、エッジエンハンスの一種と
>いえるだろう。
> まずレゾリューションプラスが最も効果的に効く映像ソースはデジタルハイビジョン放送になる。
> なお、DVDなど標準解像度の映像には超解像処理は直接行われない。これらは一度
>1440×1080ピクセルにコンバートされてから、レゾリューションプラスが働くようになっている。
>1440×1080ピクセルへのコンバートは、メタブレインによる通常のアップコンバート処理となる。
>DVDからの超解像を期待していた向きは、やや残念かもしれない。
> 標準解像度の映像を無理にフル HD化して微妙な結果となるよりも、もっとも見る頻度の
>高い映像を美しくする方が利益を得るユーザーは多い。もちろん、これがDVDプレーヤーならば、
>標準解像度からフルHDへの超解像処理に挑戦すべきだろうが、REGZAはあくまでも
>“テレビ”である。