東芝、'09秋に発売のCell TVの高速映像処理をデモ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080918/toshiba7.htm ■ Cell搭載テレビ
2009年秋に発売予定とするCell搭載テレビをデモ。Cell Broadband Engineを
AV処理に利用し、スーパーコンパニオンチップ(SCC)によりIEEE 1394やデジタル
チューナなどの接続を可能にしている。
デモされた52型の液晶テレビでは、立体的なレイアウトのGUIや、高速での
チャンネル切り替え、地デジの8ch同時表示など、Cell の高速処理で実現する
機能を紹介。REGZAでも採用された超解像技術「レゾリュースションプラス」により、
リアルタイムでの映像アップコンバート処理でも画質の損失を抑えることを
アピールした。
超解像については、新REGZA ZH7000/Z7000/FH7000のようなリアルタイム
処理だけだけでなく、“熟成”と呼ぶより高画質な処理も行なえるという。これは、
Cellの演算量を使って、長時間をかけてより高画質化を図るというもの。
東芝の超解像儀術では、元映像から生成した仮の高解像度画像と、
独自アルゴリズムで同画像から再び低解像度化した映像を照合し、その差分を
検出して、高解像度画像に補正をかけて画質の向上を図る。この差分検出/補正の
回数はリアルタイム処理では一回だけだが、Cellテレビではより「一晩」や
「一日」などより時間をかけて、検出精度をより細かく補正回数を増やすなどして、
より高画質な映像を生成できる。
そのほか、多数のストリームを同時デコードできる点を活かした特徴として、
映像と音声を分析して番組の代表的な部分を検出したり、視聴者が好みのシーンを
サムネイルで選択しやすくするといった機能も紹介した。
製品化される際の画面サイズや価格は明らかにしていないが、最初の製品は
ハイエンド向けとしてリリースされる見込み。