本田雅一のAV Trends
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070810/avt011.htm ■ ユニバーサルはHD DVD支持を年内も堅持。その理由は?
ハリウッドにおけるHD DVD/BD関連ニュースを集めたWebサイト「HOLLYWOOD in Hi-Def」にユニバーサルホームエンターテイメント社長のクレイグ・コンブロー氏の
インタビューを元にした記事が掲載され、その中でコンブロー氏が「フォーマット戦争を続けることを望んでいる」と発言しているのだ。また、その記事にもあるとおり、
実はユニバーサルは年内にもBDでのパッケージソフト発売を計画していた。
コンブロー氏には、直接話を伺ったことがあるが、熱心なコンボフォーマット(両面でHD DVDとDVDをサポートするディスクフォーマット)支持者であり、
これまでもユニバーサルは、多くのコンボフォーマットディスクを発売してきた。DVDから高解像度の世界には、徐々に移行していく必要があり、
そのためにはコンボディスクが必要と話してきた。
しかし昨年末以降、BDのソフト売り上げが急伸したことで態度が軟化。関係者によると、年末向けにA級タイトル2作(「ボーン・アルティメイタム」と「キングダム」)を
含むユニバーサル作品をBDでも発売する方向で調整が行なわれていた。オーサリングサービスを松下電器の下部組織であるパナソニック・ハリウッド研究所が提供し、
ソニーがディスク製造を行ない、2社がユニバーサルがBD市場への参入を果たすために必要な道筋を作り、それに乗ってBD市場参入というシナリオがほぼ決まっていた。
ところが、この話が急にご破算になった。松下とソニーの関係者は上記のディールに関して否定も肯定もしなかったが、
どうやら家電業界以外からの外的要因が作用したようだ。