早くも「液晶」終了?ソニー「有機EL」の開発本格化
自然界で1/240秒の時間解像度で見て、こういう画像があるとする。
■□□□□ :開始時
□■□□□ :1/240秒後
□□■□□ :2/240秒後(=1/120秒後)
□□□■□ :3/240秒後
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
(時間軸を下方向に、つまり■が右にスクロールしていると思ってくれい)
で、コレを1/60秒間隔のカメラで撮影すると
■□□□□ :開始時
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
こう記録される。(原理的な話をしているのでブラーとかはいったん忘れてね)
コレを1/240秒(4ms)だけ発光するインパルス発光デバイスと、
理想的なホールド発光デバイスで表示すると以下のように表示される。
・インパルス発光デバイス
■□□□□ :開始時
(無表示) :1/240秒後
(無表示) :2/240秒後(=1/120秒後)
(無表示) :3/240秒後
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
・ホールド発光デバイス
■□□□□ :開始時
■□□□□ :1/240秒後
■□□□□ :2/240秒後(=1/120秒後)
■□□□□ :3/240秒後
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
で、ここで人間の脳の錯覚というか補完(残像)の働きの話になるのだけど、
インパルス発光のような画像を見ると人間の脳は
途中の画像を適当に補完して
■□□□□ :開始時
□■□□□ :1/240秒後
□□■□□ :2/240秒後(=1/120秒後)
□□□■□ :3/240秒後
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
大体、このように感じることが出来る。
(つまり1/60秒以上に滑らかな画像を認識してしまう)
それに対して、ホールド発光の画像の場合は脳で補完しようにも
動いてない画像(1/240、2/240.3/240の画像)も認識してしまうため、
脳の補完が阻害され、結局
■□□□□ :開始時
■□□□□ :1/240秒後
■□□□□ :2/240秒後(=1/120秒後)
■□□□□ :3/240秒後
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
こう認識してしまう。
こうなるとどちらを滑らかに感じるかは明白で、
当然インパルス発光の画像を滑らかな画像に感じ、
ホールド発光は微妙にカクカク動いている感じ(=残像感)を感じることになる。
反応速度が数十msだった頃の残像と違って、最近のデバイスで感じる
残像感ってのはこういった要素なんだけど、
どうも、わかってない人は全然わかってなくて
>>285のImpressの記事みたい
微妙に的をはずした説明を鵜呑みにしてしまってるっぽいんだよね。
ちなみに、こういった残像を低減するために・・・・
インパルス発光みたいに
■□□□□ :開始時
(黒) :1/240秒後
(黒) :2/240秒後(=1/120秒後)
(黒) :3/240秒後
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
こういう表示をして脳補完を促して残像感低減を行っているのが
黒挿入とか、バックライト制御(インパルス制御)による残像低減。
また、逆に表示フレームを増やして
■□□□□ :開始時
□■□□□ :1/240秒後
□□■□□ :2/240秒後(=1/120秒後)
□□□■□ :3/240秒後
□□□□■ :4/240秒後(=1/60秒後)
脳の補完を代行してこういう表示を行えば良いんじゃね?ってのが、
倍速(120fps)表示とかのフレーム補完による残像低減。
どちらもメリットデメリットがあるので、これらのハイブリットな
技術で残像低減しようと各社がんばってるのが、今の現状。