【オーテク】audio-technica【ヘッドホン】Part4
【W5000】
Q・5000という名前だがL3000より上のグレードか?
A・上ではない。だがL3000を抜かすと最上級。
L3000のコノリー皮は確かに高い素材だが、L3000は皮だけにコストを
かけているわけではなく、全てを最善の設計・素材で作ってある。
Q・なぜ5000なのか?
A・ハイエンドはオーディオテクニカでは4桁と決めている。しかし、
W3000にすると「L3000から皮とっぱらっただけ」と誤解を受けやすく、
4000は型番としては(4がつくので)欠番、2005にしようともしたが
キャッチコピー的理由で没、仕切りなおしの意味を含めて5000とした。
Q・音質的にはL3000より上か?
A・はっきりL3000のほうがコストをかけているので、それは無いと思う。
ただ音質の評価は主観が大部分を占めるのでW5000の方が好きという人も
出る可能性はある。
Q・DADSは採用されているか?
A・社内資料にもDADSの記述は無いので、おそらく無いだろう。
だが、ユニットの設計がしっかりしており、低音はきちんと出る。
Q・黒檀のアドバンテージは?
A・音の輪郭がはっきりし、スピード感が上がり、シャープになる。
特に低音のスピード感がアサダ桜より良い。
Q・線材のグレードについて
A・現在での最善。今回は線の素材ではなく線の構造に注力し、
高い線材でなくとも、現時点で最善の音が出るように設計した。
音質は今までの同素材のものより向上している。
AD2000の線材についても同様である。
Q・黒檀に何か塗られているか? 黒檀の割れ対策は?
A・クリア塗装を施している。品質には最善を尽くしている。
乾燥工程において剛性が上がっており、アサダ桜と比べても
特別割れやすいということはない。
Q・L5000を出す予定
A・今のところ全く無い。黒檀+皮に劇的な音質的アドバンテージがあったら
出すかもしれないが、1〜2年で出すということはまず無い。
【W5000質問外回答】
特に今回は乾燥工程で剛性が高くなっているため、木材を薄く加工できた。
それにより大幅な軽量化をし320gという軽さを実現している(参考:W1000=350g)
薄いとは言っても社内調べでは音のびびりは全くでていない。
レポ乙
【HA5000】
Q・HA2002との性能的な違いは?
A・劇的変化は無いのでHA2002を持っているなら無理にはお勧めはしない。
Q・音色の違いは?
A・基本設計、回路構造は一緒だが、パーツを新しい製品にリフレッシュした。
(だからといってパーツのグレード自体を上げたわけではないので誤解の無きよう)
W5000との相性については、劇的ではないがHA2002よりは多少良い。
どうしても気になる人は、HA2002は手離れがよく、オークションで売ると高く売れるので、
HA2002をオークションで売れば、HA5000に少ない出費でグレードアップすることができる。
HA2002のガワだけ変えて売るという所謂手抜きも出来たが、あえてしなかった。
【A900LTD】
Q・ダイヤフラムの「最上級機ゆずり」とはどの機種か?
A・L3000ベース。
しかし、L3000は発売当初最高の物を厳選して使ったが、
今回はA900の限定品なので、A900相当にグレードを合わせた。
ドライバ自体が新設計なので、グレード以上にいい音に仕上がっている。
Q・音質はA1000より上か?
A・A1000に近い音は出てると思う。A1000より上かという質問には
主観が多分に混じるのでお答えできない。
ただ、試聴された評論家の皆さんはA900LTDを絶賛している。
Q・限定本数は?
A・まだ決めていない。今後のマーケティングリサーチを元に
本数を正式決定・発表する予定。
【A900LTD質問外回答】
オーディオテクニカは戦略的値付けを一切行っておらず、かかったコストが
そのまま価格に反映する。だが、A900LTDはかけたコストに対して、
予想以上に良い出来に仕上がっているので、非常にお勧めの一品となっている。
※纏めるために偉そうな文体で書いているが、
実際は非常に親切で丁寧な回答だった。
親切に答えてくれた担当者さんありがとうございました。
レポートは以上。