PK-AX10
ハードディスクの交換手順
PC-AT互換機を用いて、PK-AX10のディスクから
新しいディスクにシステムを移植する方法です。
ちなみに、PK-AX10は単純にディスクを交換しても
エラーになりブートされません。
これは、ディスク上にブート情報(Linuxカーネル)が
実装されているためです。
では、交換の方法です。
(作業は、個人の責任で、細心の注意をしてください。
失敗すると、ディスク情報が破壊されて
2度とブートしなくなる恐れがあります。)
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1.準備
1)KNOPPIXの準備
KNOPPIXのページからISOイメージをダウンロードします。
ISOイメージをCD-Rに書き込んでください。
詳しいことは、KNOPPIXのページでどうぞ。
2)交換するディスクの準備
まず、新しいIDEのディスクを準備してください。
BigDriveに対応していますので、現在販売されていて、
PC-AT互換機に接続できれば動作するでしょう。
3)PC-AT互換機の準備
CD-ROMからブートしてLinuxを起動しますので、
BIOSでCD-ROMブート可能なモデルが必要です。
(通常問題ないと思いますが(^^;)
もちろん、BigDriveのディスクを接続する場合は、
PC-AT互換機もBigDriveの対応機種である必要があります。
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4)PK-AX10からディスクの取り出し
PK-AX10は、バックパネルのねじを緩めるだけで、
天板がはずせます。
バックパネルのねじをはずしたら、
天板をフロント側にずらしてください。
簡単にフロントパネルと天板が外れます。
天板が外れたら、ディスクを取り出します。
ディスクは、金属のケージに格納されており、
留め金を押せば外れます。
留め金を押しながら、外側に向けてスライド
させてください。
ディスクが外れたはずです。
はずしたついでに、ねじもはずしておきましょう。
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5)PC-AT互換機へのハードディスク装填
新しいハードディスクをIDEケーブルの中央に
PK-AX10のディスクをIDEケーブルの先端側に
接続します。
簡単に書くと
マザーボード−−┬−−−−┐
新HDD PK-AX10
という接続です。(わかりますか?)
マスター:PK-AX10
スレイブ:新HDD (ジャンパ設定はケーブルセレクト)
という形式です。
PK-AX10のディスクは、ディスクの状態が
ケーブルセレクトに設定されていますので、
ジャンパの設定はそのままにしておいていいです。
※接続するドライブのプライマリとセカンダリを
間違えないように!
内容が削除されて2度とPK-AX10が
動作しなくなります。
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2.ディスクコピー作業
ここでは、KNOPPIX(CDブートLinux)を用いて
ディスクの内容をボリュームコピーします。
くれぐれも、自己責任で作業してください。
接続されているディスクが本当にマスタースレイブ正しいか
再度確認してください。泣くのは自分ですから。(笑
1)ブートの変更
CD-ROM起動にBIOSの設定を変更します。
詳しくは、BIOSのメニューで確認してください。
2)KNOPPIXブート
作成したKNOPPIXのCD-RをCD-ROMドライブにセットし
ブートさせます。
メニューが立ち上がるまで少し待ちます。
3)rootユーザのターミナル起動
マウスで画面左端のメニューアイコンから
−>KNOPPIX
−>ROOT Shell
を選択し実行します。
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4)コピー作業
※再度書きますが、くれぐれも、ディスクの接続間違いに
気をつけてください。
また、先頭に#が記載されている部分が
実際に入力実行するコマンドです。
#を入力する必要はありません。
(1)ddコマンドによるボリュームコピー
次のコマンドをshellから実行します。
# dd if=/dev/hda of=/dev/hdb bs=512 count=1117000
ちょっと時間がかかるので10分?ぐらい
プロンプトが戻るまで待ちます。
これで、ブート用のパーティション情報
(1〜3番のパーティション)がコピーされました。
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(2)パーティション情報の変更
パーティションエディタ(parted)を使用して、データ格納用パーティションを作成します。
(Linux起動用のパーティション情報は、ddコマンドで、すでに作成されていますので
ここでは、データ格納用パーティション情報を正しい値に設定しなおします。)
# parted /dev/hdb
4番目のパーティションを削除します。
>rm 4
ディスクサイズを確認して4番目のパーティションサイズを設定します。
まず確認用のコマンドを入力します。
> p (パーティション情報の確認)
ここで表示された、ディスクサイズを確認して、パーティション情報として入力します。
下記のように表示されるはずです。
Disk geometry for /dev/hdb: 0.000-160000.000 megabytes
Disk label type: msdos
Minor Start End Type Filesystem Flags
1 0.031 32.484 primary ext2
2 32.484 288.914 primary ext2
3 288.914 545.343 primary ext2 boot
というように表示されるはずです。
この例では、160GB(160000MB)まで使用可能ですので
reiserfsファイルシステムで新しく4番目のパーティションを作成します。
次のコマンドを入力してください。
> mkpart primary reiserfs 546 1600000 (この例では、160GBと設定)
> quit (コマンド終了)
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778 :
760:03/01/22 01:45 ID:ZYD9Duc8
>>769 Maxstor160GBさん、レスどうもありがとうございます。
MacOSとWINDOWS歴は長いんですが、UNIXはKNOPPIXのVirtualPC版で
マックノートで色々と触っているところです。
このスレに書かれていたのは、たぶんデスクトップPCにAX-10の内蔵
ハードディスクをスレイブとして接続して実行する方法だと思うんで
すが。もし我流で実行して、AX-10のデータを飛ばしてしまったらと
考え、うかがった次第です。
AX-10は簡単に開けてハードディスクも簡単に取り出せるようになって
いますね。一度取り出して、ケースに入れ外付けハードディスクとし
てウインドウノートに接続してみましたが、何も見えませんでした。
地元のNECのサービスマンによると、ハードディスク交換は3万円位
だろうとのことです。中にはMAXTORが入っていましたので、これが1
万円だとすると、2万円が手数料ですね。中身のコピーだけなんだから、
何とか自分でと思ってしまいます。ハードディスクの持ち込みも、選択
もできないそうですし。逆に、もし自分でできたら、AX-10は長く使える
ハードだと言えます。
という訳で、どうかよろしくお願いします。
何度も書くのを失敗して今見てみると、もう書いていてくれたんですね。
どうもありがとうございます。
(3)録画用パーティション情報の復元
データを初期化する方法を記述します。
コピーするのも簡単なので、
みなさんLinux(UNIX)のコマンドを確認してください。
ここでは、安全に初期状態にします。
まず、パーティションをマウントします。
# mount /mnt/hdb1
# mount /mnt/hdb4
初期化用データがディスク上に圧縮されて格納されていますので、
4番のパーティションに展開します。
# tar -zxvf /mnt/hdb1/opt/MC/data/data.tar.gz -C /mnt/hdb4
(おまけ)録画データを移す場合
上記初期化をしないでデータを移行させる場合は
元のディスク情報をそのままコピーします。
(ちょっと自信ないので上記初期化をお勧めします)
まず、元のディスクのマウント
# mount /mnt/hda4
ディスク情報のコピー
# tar -cv /mnt/hda4 | tar -xv -C /mnt/hdb4
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5)KNOPPIXの終了
マウスで画面左端のメニューアイコンから
−>ログアウト
を選択し実行します。
以上で、新しいディスク側にPK-AX10のディスクのシステムが
移植されました。
後は、ディスクをはずした時の反対の手順で接続してください。
PK-AX10でディスクの容量を確認してください。
ではでは。