マツダスカイアクティブまとめ
1.マツダのスカイアクティブG技術は自社サイトで謳う技術内容を実現しておらず、宣伝と異なる車を売っている。
2.「フル」スカイアクティブGの性能は、5年前の他社に近づいたレベル。
3.スカイアクティブDの説明書を見るとクリーンディーゼル車特有のDPFの再生問題が未解決で、
低速走行や渋滞が連続するとディーラー入庫が必要となる仕様としている。
4.「フル」スカイアクティブ投入により今後マツダ車の車内空間が狭くなることが予想される。
1.具体的にはマツダの挙げているスカイアクティブGの特徴
http://www.mazda.co.jp/philosophy/skyactiv/engine/skyactiv-g.html 1.量産ガソリンエンジンとして世界で初めて高圧縮比(14.0)を実現
2.高圧縮燃焼によりエンジンの効率を大幅に高め、従来比で燃費、トルクをともに15%向上
3.中低速トルクの増大による実用域での使いやすさ向上
4.高圧縮比を実現する4‐2‐1排気システム、キャビティビストン、マルチホールインジェクタ―などの採用。
これを実物と対比させて表にすると、下記のとうりマツダの主張と実物は違います。
デミオ アクセラ CX−5
1.圧縮比14 ○ × ×
2.15%向上 × × ×
3.トルク増大 × ○ ○
4.タコ足 × × ○
「デミオ」で実現したのは1.のみ。しかもスカイアクティブは一部グレードのみの採用でした。
スカイアクティブ車は従来車より、馬力とトルクが低下し車両重量が重く、同排気量のお買い得車の
デミオ、ナビ付よりおよそ40万円高くなった。スペック上の燃費は向上していますが、今日現在の実燃費
の差(2.7q/l)
http://carlifenavi.com/enenpi/でペイするためにはリッター140円計算で26万キロ走行が 必要で現実的ではありません。またスカイアクティブ車はただのガソリン車のため、ハイブリッド車とは
違って新味がなくコスト高になっても新しさを求める人が選ぶハイブリッド車と第三のエコカーとして
価格が安く燃費も良い軽自動車との板挟みで売れていないようです。
つづき
「アクセラ」は2.について前型エンジンのLF-VDS比で未達成です
最大トルクは 186<19.0>@4500->194<19.8>@4100 ->4.3% で未達成
燃費は 14.8(JC08)->16.0(JC08) ->9.4% で未達成
実現しているのは、3.だけです。
「CX-5」で「フル」スカイアクティブになりましたが。スカイアクティブGの特徴で実現したのは3.4のみ。
2.エンジンのスペックは2007年にトヨタが出したエンジン(3ZR-FAE)に近づいているレベルです。
3.スカイアクティブD、スペックは良く市場での評価が待たれますが・・
CX-5の取り扱い説明書に「渋滞の激しい場所(都市部等)では使えません」
と同じ意味のことが書いてあります。CX-5ディーゼル車のDPF再生動作ついての仕様(P.210-211)
また、ユーザーが使用可能なDPFの手動再生機能はないようです。
4.マツダのスカイアクティブ技術をすべて投入した「フル」スカイアクティブ第一弾のCX-5が発売されました。
中身をみるとスカイアクティブのグネグネした大きく嵩張る4‐2‐1排気管が後方に出ているため
http://air.ap.teacup.com/eburico/img/1297907336.jpg エンジンルームがどうしても大きくなってしまい車内が狭くなり、スペース効率が悪化します。
発売されて間もない最新車同士でをくらべてみると一目瞭然で(上:マツダのCX-5下:ホンダのCR-V)
http://mugetsu.sakura.ne.jp/cgi/updir/html/CX5toCRV_comparison.html CX-5のエンジンルーム(ボンネット)が大きく、同じサイズの車でも車内が狭くなります。
スカイアクティブの問題点は特殊なエンジンコンセプトから来るスペース効率の悪化にあります。
そしてこの問題はスカイアクティブ技術を採用するかぎり他の車種でも同じです。
スペース効率が重要となるミニバン、コンパクトそしてセダンではより大きな問題となるでしょう。
以上.