この2週間、私たちはZR1を生産する前の最終的なチューニングとテストをニュルで行っていました。
6月27日(金)の早朝、GMの開発エンジニアJim MeroがコルベットZR1でニュルブルクリンクを7分26秒4でラップしました。
ラップの後、Jimはサーキットのコンディションについて、メインストレートの強い向かい風以外は
おおむね良いコンディションだったと語っていましたが、同時に、いくつかの箇所はもっと速く走れたとも感じていました。
テスト車は、通信機器と安全装備以外は完全なノーマル状態でした。タイヤも生産車の
ミシュランパイロットスポーツ2。このタイヤはZR1専用開発で、ウェット性能も摩耗性能も、
ドライでのロードホールディングも優れたタイヤです。シャシーアライメントと車高も完全に生産状態でした。
同様に、エンジンセッティングや排ガス性能も完全なノーマル。ガソリンもレースガスではなく、
ガソリンスタンドで手に入る通常のものを使用しました。このタイムを記録した車両は、
ケンタッキー州のボーリンググリーン工場で生産され、今年の夏以降に世界中でお客様の手に届くZR1と全く同じ仕様なのです。
プロダクションカーとして最速のラップタイムを発表してはいますが、ニュルブルクリンクでの
ラップタイムはZR1の開発において最もプライオリティの高いものではありません。
本当のことを言うと、もし私たちがニュルでのラップタイムを最優先に考えてしまうと、
このクルマはアメリカの道路でのドライビングプレジャーは損なわれてしまったでしょう。
ZR1はサーキットでとび抜けた性能を発揮しますが、他の超ハイパフォーマンスカーたちとは
異なり高い日常性も兼ね備えているのです。
http://www.gtr-world.net/special-report/general/chevy-corvette-zr1-laps-7minutes-26secnods-at-nurburgring.html