【TOYOTA】 ハリアー Part49 【HARRIER】

いいかね、レクサスRXことハリアーは高級車の基本性能を備えたプレミアムSUVとして
先鞭をつけた、トヨタ（レクサスも）にとって非常に存在意義のある車なのだよ。
1997年にデビューしてから、レクサスの中でも人気の中心に位置づけられるモデルに
なり、後にベンツMクラス、BMW X5、VWトゥアレグ、ポルシェカイエンがRX（ハリアー）に
対抗して登場。日本だけでなく海外でも高級SUVとして高い人気を誇る。
数あるトヨタ車の中でも、ドイツ車がパクった車と言えばかなり限られるが、ハリアーは
その貴重な1台。

2代目RXもその人気は続き、「AIRS」というエアサス装備車のグレードを新しく設定。
4リッターV8級のパワーを持つ、VDIMも装備されたハイブリッドも追加された。
ハイブリッドは北米で人気爆発、発売当初納車1年待ちという事態となった。
AUDI Q5のアメリカでのCMを見ると、2代目RXの人気がいかに高いかということが皮肉
られて描かれている。YouTubeで探してよく見ておきなさい。

ｶﾞﾗﾊﾟｺﾞｽ車・ヴァンガード(笑)は、MCプラットフォーム採用の日本国内向けのRAV４の
ロングボディ版。3代目RXの登場に伴い、ハリアーの穴を埋めるべく登場したものの、
役者不足もいいところで、トヨペットからの要望もあり２代目ハリアーの販売が現在も
継続して行われている。外国産SUVとまともに比較されることがあるはずも無く、FMC
の予定もない。ヴァンガード(笑)導入の目的は「７人乗りでミニバン的にも使えるＳＵＶ
が欲しいという要望が多かったから」とのこと(笑)　ほとんどミニバンってことだね。

3代目RXが新プラットフォームを採用できなかったのは、減価償却が難しいとされたため。
なお、ハリアーとサイズの近いエスティマでさえMCプラットフォームを採用しているのに、
3代目RXでこのMCプラットフォームが見送られたのは剛性と耐久性が足りなかったため。
このため3代目RXは、2代目RX（2代目ハリアー）のプラットフォームの細部のリファイン
を行った北米版ハリアーたる「2代目ハイランダー」の前半分と、新設計した後ろ半分を
あわせたKプラットフォームを採用した。

以上から、ハリアーとヴァンガード(笑)の車格が違うのは当然のこと。わかったかな？