GMボルタの正しい理解
(1) 種別は「レンジエクステンダーEV」で、ハイブリッド車に非ず
・基本的に、EVとして使用することを想定したクルマである
・国土交通省によると、日本では一走行の 97.7% が50km以下の走行であり、ボルタは日常でほぼEVとして機能する。
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-data/data_shu.html 表2-7に「トリップ長分布の推移(乗用車類)
・充電インフラが乏しい現状において、既存のガソリンインフラで走行距離を拡大できる(レンジエクステンド)こそ、純EVに対する価値。
たまには遠出に行きたいという欲求(自動車を所有する意味の一部)に応え、エネルギー切れの不安も既存のガソリン車と変わらない。
・上記より、特定状況で燃費が○km/L という話はオマケ程度の価値しかなく、基本はEVという概念を殺ぐものである。
(2) ボルタが実走行で使用するバッテリー容量は 8kWh (8.8kWh)
・ボルタは最大容量 16kWhのバッテリーを搭載しているが、長寿命化のために使用する容量範囲を 30〜80% に制限している。
・上記の結果、実際の走行で使用する容量は 8kWh 程度(実際には8800Whであるらしい) であり、この容量での走行距離が 64km である。
・容量を 8800Wh 程度しか使用しないため、米国の家庭において 120V/12A という電源で 8時間程度で充電が完了する (240V/15Aなら3時間)