【RS?】NEWシビック-3【出るかハチバク?】

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772名無しさん@そうだドライブへ行こう
AMS 11/2006

Watt−Kampf (電力闘争)

内燃エンジンと電動モーターとの最も効果的な組み合わせをめぐる戦いで、
ニュー ホンダ=シビック ハイブリッドが最近設変されたトヨタ=Priusと対戦した。

ガソリン価格の高騰及びディーゼルに対する排気規制(カーボン微粒子、NOx)の
強化という状況の中で、「ディーゼルエンジンなみに燃費が良く、ガソリンエンジンなみに
クリーン」が「将来の駆動」の要件となる。ホンダ=シビック及びトヨタPriusという
コンパクトなハイブリッドモデルはこうした将来に一歩踏み出した車である。しかも
両方とも第2ジェネレーション=モデルである。

両モデルとも内燃エンジンと電動モーターを組み合わせた駆動方式を採用している。
また、制動、減速時に制動、運動エネルギーの一部を電動モーターで電気エネルギーに
転化し、ニッケル=メタル=ハイドライド=バッテリーに蓄電するという原理も
共通している。このエネルギーは加速時に再び利用され、内燃エンジンの負担を軽減する。

更に、停車時にエンジンの稼動を自動的に遮断(例えば信号待ちの時)したりすることで、
追加的な節約ポテンシャルを開拓することも出来る。それゆえハイブリッドカーが
好んで利用される所は頻繁に走行速度が変化し、エンジンの停止時間が比較的長い、
都市部である。

但し、両モデルのハイブリッド技術には大きな違いもある。
シビック=ハイブリッドの電動モーターの最大出力が15Kw(前のモデルでは6.5Kw)で
あるのに対し、Priusの電動モーターは50Kwであることだ。それゆえ、Priusは
「フルハイブリッド」、シビックは「マイルドハイブリッド」と呼ばれている。
ホンダでは電動モーターはクランクシャフトに固定され、ガソリンエンジンと
無段CVTギアの間に配置されている。Priusではガソリンエンジン、電動モーター、
追加ジェネレーターが遊星ギアで互いに可変結合され、これにより動力の無段伝達が
行われている。
773名無しさん@そうだドライブへ行こう:2006/05/31(水) 17:47:48 ID:9GaUeqgw0
だが、スタート、発進の仕方は非常に異なる。
22900ユーロでセダン仕様のみオファーされているシビック=ハイブリッドの場合、
スタートは従来通りキーを回して行う。スターターの役割も担う電動モーターが
1.3Lガソリンエンジン(の出力を83PSから95PSに増大し)、唸り音も出さずに
アイドル回転数に上げる。選択レバーをDにして発進。CVTギアの癖で、シビックは
加速しても、回転数はほぼ同一レベルにとどまる。このため、迅速に加速すれば
するほど、騒音レベルが高くなる。

回転数メーター左側にある表示が、この車が普通とは違うことを示している。 青い
棒状の表示により、電動モーターがどのくらい強力にガソリンエンジンを加速時に
補助しているかが示される。

Priusのスタートの様子は更に異様である。キーレスエントリーのスマートキー
(Sol装備バージョン[24700ユーロ]では標準装備)を使ってドライバーシートに坐り、
スタートノブを押す。すると、色々なものが過剰に装備され、非常に読み取りにくい
中央ディスプレーが点灯し、ファンが静かに音を立てる。だがエンジンは起動しない。
《Ready》の表示が、起動可能を示すだけである。それゆえ、 (インパネに配置された)
今にも壊れそうなレバーを指で慎重にD−ポジションに動かし、アクセルを踏む。

するとほとんど音もなく、電動モーターの動力だけで、Priusが発進する。78PSの
1.5Lガソリンエンジンの動力も―――加速次第で―――遅かれ早かれこれにスムーズに
加わる。但し、加速能力をフルに使い、ガソリンエンジンの回転数が―――ホンダ同様―――
上れば、音はうるさくなる。だが、トヨタの騒音レベルはホンダほどではなく、唸り音も
出ない。また回転数レベルもホンダより低い。

全体としてトヨタの駆動系の方がバランスがとれ、卓越している。それもそのはずで、
システム全体で478Nmのトルクが供給出来る。特に、Priusと直接比較した場合、
シビック(最大トルク:170Nm)は電動モーターのアシストがあってもパワーが
弱い印象を与える。加えて、Priusの方が全体としてシビックより燃費が良いだけでなく、
特に市内走行におけるガソリン消費量がずっと少ない。
774名無しさん@そうだドライブへ行こう:2006/05/31(水) 17:48:48 ID:9GaUeqgw0
ハイブリッドモデルでは駆動系が主役をなすとは言え、日常の任務も
遂行できなくてはならない。乗員をなるべく快適に輸送することもその一つだ。

室内スペースはほぼコンパクトクラスのスタンダードに対応している。スペース
フィーリングでは広々とした印象を与えるPriusに優位性がある。特に後部スペースが
ずっと広い。だがフロントシートのシート快適性は設変後も依然としてセカンドクラスで、
加えてフロントシートはポジションが高すぎ、ハンドル・ポジションが低すぎる。
ドライバー、助手席乗員ともに成形の良いシビック=シートの方がずっと快適である。

スプリングに関しては両モデルとも引き締まった調整だが、だからと言って快適性が
劣るわけではない。両方とも横溝やマンホールの蓋のように短い凹凸路面の上を走る時の
反応に多少弱点が出る。だが、全体としてPriusの方がしなやかな車輪回転で、シャシーの
遮音性もベターだった。

これに反し、両モデルとも電動パワステは多少ぎこちない感じで、もうすこし
路面接触感が欲しい。特にPriusはほとんど路面情報のレスポンスがない。また
シビックは操舵入力にあまり素直に従いすぎる感じだ。また高速走行時には、Priusより
アンダーステア傾向が強く出る。

だがシビックの最もひどい項目はブレーキであった。
シビックのブレーキはフィーリングも悪いが、10回連続でフルブレーキをかけた制動距離が
(最初に比べて26mも長い)67mというお話にならない数値となった。

最終的にPriusが勝利したが、これはブレーキと燃費だけのためではない。第2世代の
シビック=ハイブリッドも環境適性及び日常適性の分野でもトヨタPriusに惨敗した。
775名無しさん@そうだドライブへ行こう:2006/05/31(水) 17:49:36 ID:9GaUeqgw0
【囲み記事】
ハイブリッドモデルは現実にどれくらい燃費が良いか?
ハイブリッドモデルの主要任務は燃費の向上である。ECEモード4.3L/100kmないし4.6L/100kmの
Prius及びニュー シビック=ハイブリッドはこうした目標に非常に近いモデルである。特に
感銘深いのは、ホンダがずっと僅かな費用でこうした数値を実現し、ぜいたくなハイブリッド
システムを採用しているPriusに0.3L/100kmの差で接近していることだ。

だが実際走行における両モデルの節約ポテンシャルはどうなのか? それを算定するため本誌は
様々な負荷モードを伴う(ECEモードを越える)燃費走行テストを行った。

経済的な速度で走行した本誌規格モード(市街走行,カントリーロード走行、アウトバーン走行
それぞれ1/3)ではシビックの燃費は4.7L/100kmで、ディーゼルエンジン搭載のハッチバック=
バージョンと同じであった。だがPriusの方が更に燃費がよく(4.4L/100km)、この大きさの
ガソリンエンジン車としてはトップ数値である。それだけでない。純然たる市街走行では
Priusの燃費はたった3.8L/100kmで、シビック(5.8L/100km)より30%も良かった。ここで、
Priusの方がシビックよりずっと首尾一貫してガソリンエンジンの稼動解除が行われている
ことが分かる。加えて、トヨタの方が電動モーターの加速性能への貢献がずっと大きく、
ガソリン消費を節約している。また、特に市内で頻繁に行われる信号待ち走行で、制動時の
エネルギーがリサイクリングされる。これに反し、コンスタントに高速走行が行われることの
多いアウトバーン走行ではハイブリッド技術はあまり効果を発揮せず、両モデルとも燃費は
9.3L/100kmで同様に高いレベルにあった。また丘陵のあるカントリーロード及びアウトバーンを
疾走した場合、Priusの方がシビックより燃費が1L/100km良かった。こうして全体として
Priusの方がシビックより0.6L/100km燃費が良かった。

Priusの6.7L/100kmという燃費はディーゼルのレベルで、ガソリン車としてはかなり
立派なものだが、センセーショナルなものではない。また、ディーゼルエンジンに比べ
ガソリンエンジンの方が全体として有害物質エミションも少ないことも忘れてはならない。
776名無しさん@そうだドライブへ行こう:2006/05/31(水) 17:50:31 ID:9GaUeqgw0
Priusは独自のハッチバックバージョンで登場。

(上) シビック=ハイブリッドの操作は容易で、慣れの必要は皆無。
(下) Priusのコックピットはすっきりした印象を与えるが、
人間工学特性面で弱点がある。

(シビック)
ハイブリッド=バッテリーがリアシート背もたれの後ろに配置されているため、
シートアレンジが限定。CVTギア用には通常の選択レバーを使用。
コックピットのハイブリッド表示。

Priusにはスペースアレンジの出来る、大きなトランクルームが装備。
エネルギーの流れ、燃費、ハイブリッド=バッテリーの充電状態がモニターに見やすく表示。
信号発進、Stop−and−go走行が頻繁に行われる市街部ではハイブリッドの節約ポテンシャルは
非常に大きい。これに反し、カントリーロードでの違いは少ない。

総合成績
・・・(ry

総合評価
1位: トヨタ
Priusはシビックより燃費が良いだけでなく、スペースも大きく、シートアレンジ、
快適性の面でも勝っている。弱点は依然として人を混乱される操作器具及び慣れの
必要なシートポジションである。

2位: ホンダ
複雑な技術を使わず、ほぼPrius同様の燃費を達成している。しかし、駆動が非常に
調和に欠けている。ブレーキの大きな弱点はアクセプト出来ないもので、大きく失点。