皆さん余程ヒョンデ製エンジンってことに抵抗があるようですね。
報道では共同開発、というよりブロックの設計はヒョンデとなってます。
しかしこれには裏があります。
三菱は4気筒用ランチェスター型バランサーシャフトで、低振動を売りにし、
以前のギャランの4G63型エンジンでも実績をあげていました。
またポルシェ968などの大排気量4気筒にも採用されてました。
しかし、三菱が特許を持つこのブロック埋め込み式ランチェスター型
バランサーとは別の低振動技術をポルシェが開発し、それをBMWが
新型アルミ製4気筒で実用・量産化しました。
これはクランクシャフト下にカセット化したバランサーユニットを
ボルト締めするタイプです。
BMWはMINI用エンジンをダイクラと共同開発した仲なので、この
別体バランサー技術をダイクラに提供し、ダイクラはこれをもとに
4B12(アウトランダー他用)エンジンを三菱と開発・量産化しよう
としました。
これに待ったを掛けたのが特許を有するポルシェでした。
そしてダイクラと三菱は、ヒョンデを通じてポルシェに使用料を
払うことで決着し、ヒョンデはダイクラ、三菱からロイヤリティを
受け取ると(この部分だけ)発表したのです。
ちなみにBMWへはダイクラからヒョンデを経ずに技術料が支払われ
たのです。
したがってヒョンデがブロックの図面を引いたなどというのは
アンチ三菱のネタ以外の何者でもありません。