IIHSの衝突テストでトヨタ「RAV4」が正面・側面ともに「BEST PICK」を獲得
[2004/07/31]
米保険業界の非営利団体であるIIHSは,トヨタ自動車の小型SUV「RAV4」の
2004年モデルと富士重工業「Legacy」2005年モデルの衝突試験結果を発表した。
RAV4はサイドエアバッグ搭載車で正面・側面ともに最高評価の「G(Good:
優れている)」を獲得した。正面・側面ともに特に性能が高いとして
小型SUVセグメントで初めて「Double BEST PICK」モデルとなった。
Legacyは正面衝突で「G」を獲得したものの、側面衝突では「M(Marginal:
許容範囲最低ライン)」となった。
RAV4が今回試験を実施した理由は、2003年12月以降に生産した2004年モデルが
正面衝突時の安全性能を向上するためフロントの構造を改善したことと、
サイドエアバッグをオプションで設定したため。サイドエアバッグを搭載して
いないモデルでは側面衝突の評価が最低の「P(Poor:劣っている)」だった。
IIHSは、側面衝突の評価が大きく改善した要因は、構造の改善もあるが
サイドエアバッグを搭載したことが大きいとし、すべての自動車に
標準搭載するべきだとしている。
Legacyの側面衝突試験は2回実施した。最初の試験では、
<<<サイドエアバッグが適切に展開せず、ダミーの頭部が障壁に侵入した。>>>
<<<富士重工はサイドエアバッグが生産時に適切に折りたたまれていなかった
ため、対象車をリコールした。>>>
2回目の試験ではサイドバックが適切に展開し頭部を保護できた。しかし、
骨盤と肋骨の骨折および内臓障害の可能性があり、評価は「M」となった。