みんなの雑談 14

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728RON ◆FBCQ/jwzCk
別の日に、郡山市の総合体育館でスクリーニングをやっていた時のこと。
夕方5時ごろ、店じまいの直前にお母さんと中学生の娘さんの二人連れが
検査を受けに来られた。特に問題となる線量ではなく、
「はいオッケーです。あちらで証明書をお受け取りください。」と言って案内すると、
そのお母さんが、何か困ったような顔で、何かを訴えるような目をしている。
なんとなくピンと来たので、思い切って「どうかされましたか?何かお困りじゃないですか?」
と尋ねると、避難しなきゃいけないんだけどどうすれば良いのかわからない、とのこと。

大熊町に住んでおられた親子で、事故があってすぐに大阪の親戚のところに
避難していて、一週間ぐらいで戻れるだろうと思っておられたのだが、何日たっても
戻れそうになく、親戚のお宅にもそれ以上いられなくなったので仕方なく戻ってこられた。
そうしたら大熊町は町ごと避難してしまっていて、避難先に問い合わせても
「最初にいっしょに避難してこなかった人は受け入れられない」と言って断られたとのこと。
県庁の災対本部に連絡して、受け入れ先を探してもらい、そっちに行っていただいた。
居場所を失った人にとっては、自治体のサポートを受けようと思っても、相談できる
窓口すらない。