>>866 遺伝子というのはある形質を発現させる因子の一つね。
つまり、遺伝子1、遺伝子2、……、遺伝子5までそろって(因子5個)
はじめて症状が出る(形質発現)ときには、全部受け継いで
はじめて「その形質について遺伝した」という。
いっぽうで各因子(遺伝子1-5)が働くトリガーのようなものがあって
それが環境要因ね。たとえば、寒い地方でしか遺伝子1が働かない場合は、
この形質は現れなくなる。その場合、遺伝はしていても発症はしない。
ただしこれは思いっきり単純化しているので、実際には上記の各因子が
それぞれ少しずつ働いたりするので(量的形質(QTL)という)、一部を
遺伝しただけで症状が出るのが普通。また、このような形質の種類は
とうぜん数え切れないほどある。
あと、アトピーの場合は免疫記憶の問題もあるからさらに複雑になる。