みんなの雑談 10

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748RON ◆FBCQ/jwzCk
>>739の続き)

さて、物理学では自然現象を説明する際に、その現象において重要な寄与をしない量は
省き、重要な量だけを残して、それらの量の間に成り立つ数量的関係(=理論的モデル)を探索する。
観測事実の特徴をよく表すモデルが見つかり、それが少ない個数の前提条件から構築できる時、
その観測事実は「解明された」と言われ、そのモデルは「法則」と呼ばれ、その前提条件は「原理」と呼ばれる。

たとえば、月の運動を説明する場合、月の形が真球からどれだけ歪んでいるかはほとんど影響が無く、
月と地球をそれぞれ相応の質量を持った質点と見做して十分である。(←モデル)
観測される軌道を説明する数量的関係は、相対距離の二乗に反比例する引力であり、
これが万有引力の法則である。(万有引力の法則は、一般相対論からニュートン近似
(物体の速度が光速に比べて十分遅いという近似)で導かれるので、基礎原理は
「一般相対性原理」と「等価原理」である。)
749RON ◆FBCQ/jwzCk :2009/06/27(土) 22:35:23 ID:4A05zakf
>>748のような価値観に従うと、知能というものは、何らかのインプットを与えた時に
何らかの規則にしたがってアウトプットを行なう、という作用が本質的なので、
まさに関数 y=f(x) でモデル化することができる。
(現実の知能は f(x)の中身が解析関数で書けるケースはまず無いので、
物理的モデルを実現するには、ニューラルネットワークやパーセプトロンのような形で
構成するのが現実的である。)