「な、何をするの!や、やめてシンジ…」
「うるさい!姉ちゃん…いやお前だって金の為に僕にやさしくしていただけなんだろう!」
「そ、そんな事ない……ぐ、い、痛い…お願いやめてシンジ!」
物音に気付いたレイの父親が駆けつけた時はすでにレイの内部にシンジの精が放たれた後だった…。
骨も折れよとばかりにシンジを殴りつける綾波父。シンジはふて腐れるばかりで反省の色も無い。
そしてそんなシンジをかばうレイ。
「やめて、お父さん!シンジは悪くない!わたしが…わたしがシンジを誘ったの…わたしの方からえっちな事しようと誘ったの!だからシンジを他所にやらないで、お願い…」
しかし、もうここにいたってはシンジを綾波家に置いていく訳にはいかない。シンジの実父と交渉すべく、レイの父母は深夜車を飛ばすとシンジの実父がいる第三新東京市に向かっていった。
シンジを失う事に恐怖するレイ。
しかしその恐怖が実現する事は無かった。
彼女の両親が乗った車が酔っ払った運転手の乗る大型トラックと正面衝突。第三新東京市に着く事も無く、彼女の両親は帰らぬ人となった。
綾波父母の葬儀にもシンジの実父が出席する事は無かった。代わりに送られてきたのは今まで以上の多額のシンジの為の養育費のみ。
金目当てにシンジを誰が引き取るかで揉める親戚一同を前に喪服姿のレイははっきりと宣言する。
「シンジは誰にも渡しません。わたしが立派にシンジを育てて見せます」
あれから二年、レイは進学せず、近所のレストランで働いて何とか姉弟二人で暮らせる程度の収入を得ている。シンジの実父から養育費は全てシンジの口座に貯蓄しびた一文手を付けていない。
二人の間にあの夜の事が一切会話に上がる事は無かった。
表面上、仲がいい普通の姉弟の演技を続ける二人。
が、徐々に二人の関係にもほころびが生じようとしていた。
高校に進学したシンジは背も伸び、その甘いマスクで女生徒に少しづつ持てだしたのだった。
人知れず悶々とした夜を送るレイ。シンジとは結局あの夜きりだ。
シンジがまたその気になっても受け入れる気で部屋に鍵もかけていないというのに…。
シンジにして見れば、自分は姉を犯し、それがさらにレイの両親を失うきっかけにもなったのだ。レイには申し訳無い気持ちでいっぱいでとてももう一度挑む気などとてもなれない。
そんな二人に転機が訪れる。
長く音信普通だったシンジの実父からシンジとレイに手紙が送られてきたのだ。
文面はたった一言。
「来い」
ペンペンがチルドレン。
第壱羽
実はミサトに飼われる前はエヴァの神経接続に関する実験動物だったペンペン。
サードチルドレンがN2作戦時に負傷、ゲンドウの命を受け急遽出撃。背中の
バックパックは伊達じゃない、LCLにも慣れたもの。シンクロ率も尋常ならざる値をマーク。
「いけるわ」無責任な飼い主の一言と共に地上に射出。ペンペンの運命やいかに!?
第弐羽
「ペンペン、まずは歩いてみ・・・」鳥は言葉よりも野性の勘でこの兵器を理解した。
ミサトの言葉を待たず第三使徒に特攻するペンペン。彼は久しく忘れていた戦いの本能に目覚めていた。
しかしお約束のATフィールドに行く手を阻まれる。「クワッ!? クワァ〜ッ!!」しかし自身も
ATフィールドを展開、野生の動きで使徒を翻弄。人型兵器にあらざる攻撃で使徒、殲滅。
彼の胸中は勝利の喜びに満たされていった。
第三羽
「すまんのう鳥。わしはお前を殴らなあかん」銭湯にて合い間見える馬鹿三匹。
しかしトウジの拳は空を切り、逆にペンペンの激しい逆襲に会う。女湯から出てきた飼い主らしき人物に
つっかかろうとするも自分の好みのど真ん中を行く葛城ミサトに一目ぼれ。
「動物を殴るなんぞ漢のすることやない」瞬時に意見を変える漢鈴原トウジ14歳。
電車のドアが開き、ホームが人波でごった返している。
人波を避けるように少し遅れて電車をおりるシンジ。
外界の雑音をDATの音楽で遮断している。
いつもの通りを少し伏目がちに歩くシンジ。
向こうから良く知っている少女が歩いてくる。アスカだ。
アスカは同年代か少し年上の少年と歩いていた。
アスカはシンジに気づくとわざとらしく知らないふりをしてそのままシンジとすれ違った。
シンジは歩きつづける。
シンジは横断歩道の向こうに誰かを見つける。ネルフの日向と青葉だ。
彼らは通行人になにかを配っているようだった。
シンジがヘッドホンをはずす。と、外界の雑音が一気になだれ込んできた。
シンジ「日向さ…」
日向 「えいゆうこうりーん!」
青葉 「え…えいゆうこうりんでーす!」
道行く人は誰もビラを受けとろうとはしない。愕然となるシンジ。
ネルフ本部のエレベーターにレイとアスカがいる。
長い沈黙が続いていた。下降していたエレベーターはゆっくりと止まり、やがて照明も消えた。
予備電源の薄暗い照明が二人を照らしている。
動じない二人。しかし、しばらくエレベーターは動く気配がない。
アスカ「ちっ、よりにもよってこんなときに止まるなんて、今日は最低な日ね。」
アスカは一瞬、レイの方に目を向ける。
アスカ「あんた、私よりもここのこと詳しいんだったら何とかしてみなさいよ。」
レイは動かない。
アスカ「フッ、所詮あんたも碇指令の人形ね。」
しばらくあって、レイの鼻歌。曲は狙われた昼下がり。
アスカの叫びは鼻歌にかき消される。レイの首を締めるアスカはすでに半狂乱だった。
不敵な笑みを浮かべるレイ。つづいてアスカの絶叫。
秒間120フレーム。他よりは少し長めに白の王がちらつく。
使途襲来。
青葉 「目標は依然ネルフ本部に進行中!」
第5使途ラミエル。王の形をしている。
マヤ 「N2爆雷投下!」
冬月 「無駄なあがきを…」
青葉 「電波障害…来ます!」
ミサト「出撃よシンジ君、レイとアスカもすぐに出すから。」
シンジ「ハイッ!」
そのころ、ターミナルドグマ。
冬月 「あの男はどうする?」
ゲンド「しばらく泳がせておく。」
冬月 「ロンギヌスの槍は?」
ゲンド「予定通りだ。作業はレイが行っている。」
冬月 「ゼーレの老人たちはあわてて行動表を修正しているな。」
ゲンド「死海文書に記されていないことも起こる。老人にはいい薬さ。」
冬月 「ラーメンだな…」
ゲンド「そうだな。」
エヴァ初号機リフトオフ。プログレッシヴナイフ装備。ATフィールド展開。
シンジ「うおぉぉーっ!」
リツコ「シンジ君、変わったわね…」
一瞬、リツコに目を向けるミサト。
マヤ 「アンビリカルケーブル切断、内部電源に切り替わります!」
冬月 「勝ったな。」
爆発を繰り返しながら落ちていくラミエル。
正面下部の小さなドアが開いて、胸に王のマークがついた人が出てくる。(以下、王)
王は一瞬ためらったが勢いよく飛び降りる。
うまく芝生の上に着地できたようだ。着地の際に足を捻挫したらしくコケる。
王はケンケンしながら近くの林に身を隠す。またコケる。
加持 「あれがフィフスか。ゼーレが直接送り込んでくるとは…。さーてどうしますかね、碇指令は。」
暗い部屋のベッドでアスカは目を覚ます。
レイが看病していたらしい。ごく小さな音でラジオが流れている。
ラジオ「やさしいフランス語講座の時間です。今日は「近くにコカイン売り場はありますか?」です。」
レイ、静かにラジオの電源を落とす。
レイ 「わたし、もう行かなきゃ。」
アスカ「わたしたちは何もしなくていいのよ!無敵のシンジ様がやっつけてくれるんだから。」
レイ 「そうね、だからわたしは秋葉原へいくわ。」
アスカ「はい?」
レイ 「今日だったわよね、Windows95の発売日。」
アスカ「そんなのわたしが知ってるわけないでしょ!」
レイ 「ヒマなら代わりに行ってきて。今晩は再起動実験があるの。」
アスカ「このわたしをパシらせるなんて、あんたいい度胸ね。」
レイ 「ソフマップ4号店よ。」
アスカ「わたしは行かないわよ!バカシンジにでも頼んだら!?」
レイ 「シンジ君はダメ。だってヨッシーのクッキーとヨッシーのタマゴを間違えて買ってきたから。」
アスカ「…あんたゲームボーイなんかやってるの?」
レイ 「おかしい?」
後日、第一司令室にシンジ。
シンジ「あれ、ミサトさんは?」
マヤ 「桂木三佐はさっき碇指令のところへ行ったわ。あ、それと新しいスタッフを紹介するわ。王さん。」
王 「………」
シンジ「碇シンジです。」
王 「………」
王、立膝をついてじっとシンジを見ている。
シンジ「あっ…えっと…」
警報。
青葉 「これは…パターン青、使途です!」
マヤ 「こんなときに…、桂木三佐もいない。先輩とも連絡つかないし…。」
アスカ「ミサトがいなくたってやれるわよ!早く射出して。」
マヤ 「弐号機、零号機射出!」
日向 「シンジ君!」
シンジ「行きます!」
アスカ「こんのぉぉぉーっ!」
レイ 「後ろよ!」
アスカ「えぇっ!?」
日向 「弐号機、頭部損傷!」
マヤ 「アスカ!」
王 「れっ…れっかしていますっ!」
マヤ 「………」
王の裏返った声に一瞬シラけるネルフスタッフ。
マヤ、汚物を見るような目で。
真剣にモニターを見ていた王、周囲の空気に気づく。
王 「あっ?(また、やっちゃった…)」
完
確かに僕はやり直したいと思った。確かにそれは間違いない。
だけど、これはないんじゃないか?と、この時ばかりは神様を本気で恨んだ。
「・・・父さん」
鏡に写る自分の・・・いや、父の面。初めはなんの悪い夢かと何度も寝入った。
起きたら自分に戻れるかもしれない、これは夢なんだと何度も自分に言い聞かせた。
でも、駄目だった。いくら寝ても、いくら日が経っても、僕は髭面のままだった。
「ちくしょうっ!」
洗面所にある鏡が衝撃を受けて、幾重にも亀裂が走った。
その亀裂の中心にあるのは僕の拳。やりきれない思いが、衝動的に拳を奮わせた。
「・・・ちくしょう」
痛い。ざっくりと何かが刺さったような手応え。
心の中に居るどこかの僕がこれは夢じゃないんだと実感する。
それと同時に、僕は深い絶望の中で佇んでいた。
父さんのことを何一つ知らない僕が、父さんの代わりが務まるわけもなく、
次々と来る仕事の山に全く対処ができなかった。
それで、どうにもこうにも困ってしまった僕は
「旅に出ます」
と置き手紙を残して、第3新東京市から逃げました。
とりあえず、北海道あたりにでも行ってみよう。
道内を3日ほど遊んでいたら、ネルフ本部に連れ戻されてしまった。
副司令に説教される。
この人と一度も話したことがなかったから、どう接するかわからず黙っているしかない。
やがて、副司令は帰っていき、このだだっ広い部屋の中で一人っきりになる僕。
どうしよう? また、逃げるか?
とりあえず、ここを辞めてからと思い、辞表というものを書いてみた。
だけど、司令である僕は誰に辞表を出せばいいのだろうか。困った。
「良いから答えよ! 名は何と申すか、人間!」
「――シンジ。碇シンジ! スーパーマンでも仮面のヒーローでもない、ただの中学生だ! こんな状況、どうにも出来ないよっ!」
「そうか。ならば碇シンジ、妾は汝と契約する!」
「ほほう、この感じ、かなり奇妙な気配ではあるが鬼械神か。ありがたく使わせてもらおう。……出撃」
「ちょっと待ってよ! まさか、これに乗って戦えって言うの?」
「案ずるな。術者と魔導書、鬼械神とは三位一体。騎士が軍馬を乗りこなすように、汝も此奴を駆る事ができよう」
「そんな、無理だよ! 見た事も聞いた事もないのに、出来るわけないよ!」
「説明はしてやる」
「エヴァンゲリオン初号機……ふむ、やはり変わった名だな。だが、気に入った!」
「ね、ねぇ……ここは、あのロボットの中なの? ……うわあっ!? 誰だ、この娘っ!?」
「それ以外、考えられまい? その小娘は察するに、此奴の本来の主だろうな」
「本来のって……や、やっぱりちゃんとしたパイロットが居るんじゃないか! なら僕なんかが――」
「だが、その娘、そのままでは長くは保たんぞ? まぁ、見殺しにすると言うのなら別に……」
「……逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だッ!」
「……ふむ、それでこそ我が主よ」
「やります。僕が乗ります!」
「光射す世界に、汝ら闇黒、棲まう場所なし! 渇かず、飢えず、無に還れ!」
「……………………」
「プログレッシブ・ナァァイフゥゥゥゥ――――ッ!!」
「……………………」
「刺殺ッ!!」
「……存外にノリが良いな、シンジ」
「綾波、大丈夫?」
「……心拍数と体温の上昇を確認。顔への血流も増しているわ」
「……そりゃあ火照りもするよ。さっきまであの中で茹だってたんだから」
「そう――これが恋なのね」
「そうだね……って、どこをどう理論展開すればそんな結論に達するのか全然理解出来ないんだけどっ!?」
「この前、街角の映画予告でやっていたわ。
ガンアクションがスリルでサスペンスでハードボイルドでロマンスだと。生と死の極限で愛が芽生えると。
すなわち灼けたプラグから救い出してくれた碇君に、綾波レイはゾッコンらぶ。
多分」
「……君は気が動転して、自分が何を口走っているかわかってないだけだ」
「そう言えば、昨日は碇君に裸を見られた挙げ句押し倒されて胸まで揉まれたわ」
「っっっっ!?」
「肌まで晒したとあっては、もはや言い逃れは許さない。責任取って」
「い、いやアレは不可抗力であって何と言うかその!」
「泥沼だな……」
『な、何だとぉぉぉぉぉっ!!』
「……と、父さん?」
『そんな! 私のレイが、よりにもよってシンジごときつまらん男の毒牙にかかってしまうとは! ……こ、この鬼畜外道めっ!』
「父さん……あなたに外道呼ばわりされるいわれは……と言うか『私の』って……」
『許さん……許さんぞ、シンジ! 今すぐ貴様に引導を渡してやる! なぁに、三途の川の渡し賃もサービスしてくれるわ!』
『お、落ち着いてください司令。あまり興奮されては……』
『黙れリツコ君! 現時点を持ってサードチルドレンの登録を破棄! 目標を第六使徒として……(ぷちん)』 ばたん
『ゲンドウさん!? ゲンドウさぁーんっ!!』
『「リツコ君」? 「ゲンドウさん」? リツコ、あんた達まさか……』
『碇……レイに拘りすぎだな』
「……ごめんなさい、こんな時、どんな顔をすれば良いかわからない」
「……笑えば良いと思うよ」
「いやあぁぁっ」
悲鳴とともに目が覚め、布団を跳ね上げる。
「はぁ、はぁ、はぁ」
ベッドの上で上半身を起こした状態のまま、しばらく息を整える。
少し落ち着くとアタシは違和感を覚えて周りを見た。
「どこ、ここ……? ――ん、ああ、そっか。戻ってきたんだっけ」
少しの間混乱した後、思い出した。
アタシはエヴァンゲリオン弐号機パイロット、惣流・アスカ・ラング
レー。今は日本に行く途中の船の中。
「あれから三日か……」
小声で呟いて、少し前の記憶を掘り起こす。
三日前、量産型エヴァンゲリオンと戦っていた最中に相手の攻撃
をくらい、たぶん意識を失って、気がついたらこの部屋だった。この
場所がどこなのかを思い出したとき、当然わけが分からなくなった。
日本にいたアタシが、どうしてまた船の中に居るのか。それも、ドイ
ツから来たときと同じ艦の同じ部屋に。部屋から出ると、かすかに見
覚えがある人たちがいた。疑問符だらけの頭を抱えたまま艦内をふ
らふらしていると、通路の前方からよく知った人が歩いてきて、アタ
シに声をかけた。
「ようアスカ、ずいぶん早いお目覚めだな。――髪の毛、寝癖ついて
るぞ」
「加持、さん……」
飽和した精神状態だったから、ほとんど反射だけで相手の名前を
口に出していた。日本に着いてからは話す機会も減ってしまった、た
ぶんアタシの一番心を許せた人。
「どうしたんだ? 具合でも悪いのか?」
アタシの気の抜けた声を聞くと、笑顔をやめて心配する顔になった。
「あ、えと――」
「どうしてこんな場所にいるの?」と訊きたかったけど、あまりに間が
抜けすぎている気がして言い出せなかった。
「調子が悪いんなら、今のうちに休んで治した方がいいぞ。日本に着い
たら使徒と戦わなきゃいけないんだしな」
「――っ!?」
加持さんの発した言葉は、アタシに大きな衝撃を与えた。……今、この
艦は日本に向かっている。アタシはさっきまでそこにいたはずなのに。そ
れに、加持さんの言い方はまるで、アタシが使徒と戦うのが初めてだと……。
「か、加持さん……。使徒って何体倒したっけ……?」
何とか平静に尋ねようとしたけど、少し声が震えるのを抑えられなかった。
「三体だろ? 本当に大丈夫か、アスカ?」
「……うん、ちょっと部屋で休んでくる」
加持さんと別れ部屋に戻って、しばらくひとりで考えて出した結論は、『時
間を遡った』だった。わざわざアタシを騙すためだけにこんな事をするわけ
がない。荒唐無稽な推測だけど、アタシが気絶した後サードインパクトが起
こったのなら、そのエネルギーで時空が歪むこともあるのかもしれないと思っ
た。あるいは使徒と戦っていたのは長い夢だった可能性もあるけど、アタシ
の中にある鮮明な記憶はそれを否定していた。
68 :
名無しさん@まいぺ〜す:2005/09/06(火) 18:31:09 ID:ZEgoFILU
アトピーキモイ
もう一度最初からやり直せる。
ショックから覚め、そういう考えが浮かんだとき、心の底からじわじわと喜び
が湧き上がってきた。そしてアタシは決心した。もうアイツにでかい態度はとら
せないっ。今度こそアタシが一番になるんだ!
記憶によれば、今日は使徒が来る日だ。悪い夢を見て早く起
きてしまったアタシは、シャワーを浴びながら一日の行動を考
える。やはり、万全を期すためにも事前にエヴァの調整を行っ
ておきたい。何事も最初が肝心だ、失敗は許されない。
「よしっ」
――ピシャッ
一回頬を叩いて気合を入れると、シャワーを出て身支度を整
える。弐号機を積んでいる輸送艦まで行こうと扉を開けると、加
持さんが立っていた。
「お、アスカ。ちょうど良かった。今ネルフから連絡が来てな、今
日サードチルドレンがやってくるらしいぞ」
「? ああ、飛行機にエヴァを載せる訓練で?」
「いや、違う。エヴァはなしで、チルドレンだけが来るそうだ」
「は?」
あまりに意外な言葉に、つい間抜けた声を出してしまった。
「弐号機を日本、というかネルフ本部へ引き渡す手続きをするか
ら、そのついでに連れて来たんだろうな」
「連れて来たって……。じゃあ、シンジは何も目的を持たないで
わざわざここまで来るの?」
「たぶん、ずっと戦ってるストレス解消の目的もあって第三から
出すんじゃないかな。……アスカ、サードチルドレンのこと知っ
てるのか?」
「えっ、あ、うん。一応少し調べたから」
「ふーん。で、どうする? 甲板に行って待つか?」
「……ううん。ちょっと弐号機見てくる」
「そうか。じゃあ、俺が艦を案内するか」
記憶とは違う予想外の事だけど、アタシは決めたとおり
に行動する事にした。
ヘリで空母から輸送艦に移りプラグスーツに着替えた
アタシは、弐号機のエントリープラグの中でそのときを待
ちながら、さっきの加持さんの言葉について考える。アタ
シの記憶とは異なる出来事。ひょっとしたら、ここは過去
ではなく、「平行世界」「パラレルワールド」とか言うところ
なのかもしれない。だけど、いずれにしてもアタシのやる
事は同じだ。使徒を倒し、チルドレンとして一番になる。そ
のために今まで訓練してきたんだから。
――ドゴォン
「使徒が来る日は同じだったみたいね」
音と揺れを感じると、小さく呟いてからエヴァを起動した。
戦闘そのものは簡単だった。武器はプログナイフ一本だ
けで足場も悪かったけど、ただ飛び上がって体当たりを仕
掛けてくるだけのやつを捌くぐらいわけなかった。既に一度
経験しているし(負けたけど)。
それよりも問題は。
「凄いね、惣流さん。エヴァをあんなふうに動かせるなんて」
「――せめて、この子だけでも……」
「おとうさん……? いやっ、だめぇ! 私一人だけ逃げるなんてできない!
お父さんも一緒にっ」
「だめだ! 二人は入れない」
「なら他のを一緒に探すっ!」
「ミサト、もう時間が……ハッ」
「え?」
ざっぱーん
「ユイ、いまからそっちに行くよ」
ぷらーん
「ユイ君をサルベージできないものかと思ったが……。やはり無理か。彼女は自分の意思で残ったのだな」
「シンジ君、今日からこの子と一緒に暮らしてね。この子はあなたの同僚でもあるわ。
私は帰りが遅くなる事が多くなりそうだから、晩御飯は待たないで食べちゃって
いいわ(一人だといつまでも待ってるからね、シンジ君は)」
「わかった。そうするよ、ナオコ母さん。……えっと、僕の名前は碇シンジ。君の名前は?」
「……綾波レイ」
「アスカちゃん、ママと一緒に死にましょう?」
「うん。あたしママといっしょにしぬわ」
「ありがとう。いい子ね、アスカちゃん」
きゅ〜〜〜〜〜
「――加持君はインパクトの真相を知りたいの?」
「……なんでそう思うんだ?」
「科学者の観察眼を舐めないでよ。で、どうなのかしら」
「……はぁ、りっちゃんには敵わないな。君の言うとおりだよ」
「そう……。でも、たぶんあと10年もしないうちに公表されると思うわ」
「何か知ってるのか!?」
「ええ。まだ言えないけど、ひとつだけ教えてあげる。――キーワードは『人類補完計画』よ」
「冬月君、この損害は少し大きすぎるね」
「左様。国がひとつ傾くよ」
「それに君の仕事はそれだけではないのだよ」
「人類補完計画。この絶望的状況下でゆういつ(←何故か変換できない)の希望なのだ」
「いずれにせよ、使徒は撃退せねばならん。予算については一考しよう」
「彼が今度ドイツから来た弐号機のパイロットよ」
「よろしく。僕はカヲル。渚カヲル。君と同じくエヴァのパイロットで、フォースチルドレンさ」
「あ、えっと、碇シンジです。よろしく、渚君」
「カヲルでいいよ、碇君」
「僕もシンジでいいよ」
「次は私ね。私は綾波レイ。よろしく、渚君」
(握手)ぎゅ〜〜〜〜〜〜〜
「……(ナニ私の碇君に色目使ってるのよ、この変態)」
「よろしく、綾波さん(嫉妬もリリンの文化か……)」
「人類補完計画?」
「そう。シンジ君は知らないのかい?」
「聞いたことないよ、そんなの」
「そうか――。人類はインパクトの前から各地で争いが絶えなかった。その理由を貧しさのせいだと
考える人たちがいた。そしてある日、彼らは新しいエネルギー源となりうるものを拾った。
それを研究する事で人類全体にエネルギーと物資を行き渡らせ、人類を争いのないひとつの集団に
纏め上げる。これが人類補完計画さ」
「でも、できるの? そんなこと」
「先の短い老人たちの夢だよ――っと」
がしゃーん
「危ないな。空き缶の投げ捨てはだめだろう?」
「ちゃんとゴミ箱に捨てたわ」
「あ、綾波……」
青葉菌が発生して、青葉に接触されると青葉になってしまう。
ネルフ本部の人間がどんどん青葉化して、
突入してきたJSSDFも全員青葉化、チルドレンを守ろうとしたEVAが巨大青葉になって
第17使徒が青葉化、最後に超巨大青葉が地球を覆って青葉化したゼーレが「良い、全てはこれでよい」
第二使徒として人間界(海の上)に来たリリス=レイ(人魚姫)は、
シンジ(王子)に一目ぼれして、
使徒の体(人魚の鰭)を捨て、人間の体(足)を手に入れる。
だが、引き換えに感情の一部(声)を奪われてしまう。
影ながらシンジの為に尽くす―エヴァ乗ったり、ダミー造ったり―のだが、
シンジは自分を助けてくれた(ように見えた)華やかなアスカに心奪われる。
シンジはアスカと将来を約束し、使徒戦が終われば結婚してしまう。
心が伝わらないことを嘆くレイに、最後の使徒カヲル(人魚の姉)は
ロンギヌスの槍ミニ(魔女の短剣)を渡し囁く。
「シンジ君を殺せば、君は使徒(人魚)に戻れる」
シンジとアスカの寝室に侵入したレイはロンギヌスを振り上げるが・・・。
……………。
シンジを想い、…アルミサエルと自爆(泡になって消える)。
2015年、南極に調査に赴いたゲンドウとシンジはそこで氷の中に閉じ込められた異形のものたちに命を奪われてしまう。
使徒族の英雄ゼルエルは碇シンジの体を乗っ取り、人間界制圧の尖兵として第3新東京市に送られ、ゲンドウに代わってネルフ司令となった、ラングレー氏の元へ下宿する。
しかしそこでラングレーの一人娘と出会い、彼女に心を奪われる。
「使徒も人間もしっちゃいねえ、地球がなんだい、アダムがなんだい。そんなもの、アスカに比べりゃ問題じゃねえ。そうよ、俺にはアスカがいる!」
人間を倒す使命を投げ捨て、アスカを守るために使徒族を裏切ったゼルエルは、今日も襲いかかる使徒達との孤独な戦い続ける。
そんでアスカを守る気満々で使徒と戦うシンジであったが、
当のアスカは実は惣流博士の作ったアンドロイドで、空間元素固定装置で変身しちゃったりする。
お互いの正体を知らないまま、それぞれ使徒と戦う事に。
そこに脇腹に獅子のアザをもつ美女ミサト、B・B酵素を投与された理性を持つデビルビースト、レイ
超合金Zで出来た鋼鉄の城、もとい鋼鉄のガールフレンドことマナなどが加わってとんでもない事に…
西暦1931年、地球規模のエネルギー危機が叫ばれる中
先史文明の遺産「アダム」が南極で発見された。
各国は、アダムを使用した新機関を研究、ついに実用化に成功した。
新機関「S2機関」は世界に平和と安定をもたらすものと考えられていた。
ところが、このS2機関とアダムが、新たに「超兵器」の開発競争を呼ぶ。
超兵器のずば抜けた性能が、人類の闘争心を煽り立てた。
そして、時を経ずして、世界は連合国と枢軸国に分かれ、世界大戦が勃発。
のちに「サードインパクト」と呼ばれる、想像を超えた高度技術を駆使した戦いが始まった・・・
セカンドインパクト後の荒廃した国々。
居候先で平凡な学生生活を送るシンジに、バイオドール・レイが届けられる。
贈り主は父ゲンドウで、「レイと共にネルフへ来い」の伝言つき。
一見無口無表情だが、行動は優しいレイに惹かれるシンジ。
しかし、レイは殺人快楽症という一面を持った二重人格だった。
ゲンドウの研究が知りたい政府がつけた、傭兵アスカ。
(アスカはゲンドウが実の父ではないかと疑っている)
バイオドールの事件を調べている情報屋のミサト。
(ゲンドウが前にいた研究所で死んだ父の死を探っている)
この三人と共に、シンジはネルフへと向かう。
それぞれの思惑で協力したり、妨害したりするエヴァキャラたち。
父の元から来る同じ顔の使徒×17のバイオドール。
敵味方入り乱れての数々の事件をこなし、漸く辿り着いたネルフ
84 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:22:56 ID:tBJZbDx8
r1r2=k11k22/k12k21
85 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:24:19 ID:tBJZbDx8
r1=k11/k12
86 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:26:28 ID:tBJZbDx8
r2=k22/k21
87 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:36:26 ID:tBJZbDx8
r1=r2=1
仕込みモノマーの組成に関わらず、常にそれと同じ組成のコポリマー生成。
88 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:38:44 ID:tBJZbDx8
仕込みモノマーの組成にかかわらず、つねに同じ組成のコポリマー生成
89 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:40:05 ID:tBJZbDx8
r1not=r2
交互共重合性に乏しい
90 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:42:36 ID:tBJZbDx8
r1r2>1
ラジカル共十号しない
同種モノマーの単独重合
91 :
あさっては高分子合成化学の試験:2005/09/09(金) 01:55:10 ID:tBJZbDx8
k11かk22が0
すくなくとも一方のモノマーが連続して共重合に入らない
92 :
あさっては高分子合成化学の試験:
k11=k22=0
両モノマーが連続して入らない
仕込みモノマー組成の広い範囲について交互個ポリマーが得られる