【ノルウェイの森】by 村上春樹 (1987) をやっと読んだ。
感想1. 五木寛之 「凍河」文春文庫(上・下) に分量(上下巻の色を変えた装丁)や設定が似てる。
ちょっと優柔不断な主人公、 精神病患者の葉子・直子、 年上で魅力的な某女史・レイコ、 奔放なナツキ・緑・・・
http://www.ne.jp/asahi/shi/home/shifile/book1/book1-044.htm http://www.ne.jp/asahi/shi/home/shifile/book1/book1-045.htm > ★凍河/五木寛之……私はこれを先に読んでいたので、「ノルウェイの森」を読んで“似てるなー”と思ったのでした。
> 僕、直子、緑、レイコさん的な人物が出て来る、精神病院が舞台の小説です。久しぶりに読み直してみましたが、なかなか面白いよね…。村上春樹さんはこの本、読んでないのかなぁ…?
感想2. 40歳くらいの男が20歳くらいの時に恋愛したりセックスしたりを思い出す話なので、そういう経験のない小谷野敦だと読んでも解らないんだろうな。
感想3. 『グレート・ギャツビー』への言及がある。「Green Light」への言及も数行あり。『グレート・ギャツビー』の話が解ってない小谷野敦はここの部分が理解できなかっただろうな。
小谷野敦『もてない男』89ページ
>> 涙ぐましいのは、・・・フィツジェラルドの『グレート・ギャツビー』の主人公で、
>> 片思いの相手の気を引くため、大金持ちになって彼女の家の近くで毎夜
>> 夜会を開いている。しかし、いざ彼女が近寄ってくるとたちまち彼は幻滅してしまって……というお話。
大きなストーリーとしては、まるでそういう話(ギャツビーが幻滅する話)ではないんだが、そういう部分が2行ほどあるの?
小谷野は英語が得意でなさそうなので翻訳で読んだんだろう。(小谷野程度の英語力ではこの小説は読めない。) そういう誤訳があるのか? 無理して英語で読んだのか?
> ギャッツビーはデイジーに幻滅するどころか最後まで庇い続けるんだよ、だから悲劇の結末なんだ。 再会して満足はしただろうが幻滅はしていない。
> 小谷野は本当に恋愛小説の研究者なのか? つーか日本語の読解力の問題か。重要な誤読だよ。