★“免疫のスイッチ”を解明 京大、炎症治療に手掛かり
侵入した異物に対し、免疫細胞を働かせて排除しようとする“スイッチ”が入る
仕組みを成宮周京都大教授(薬理学)らがマウスの実験で確かめ、12日付
米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表した。
この仕組みを応用すれば、過剰な免疫反応が一因であるアトピー性皮膚炎
などで新しい治療の手掛かりとなりそうだ。
皮膚に異物(抗原)が侵入すると、ランゲルハンス細胞(ラ細胞)が抗原をつかまえ、
リンパ節まで運んで“こんな敵が侵入したぞ”と通報。その情報をもとに、免疫細胞が
異物を攻撃する。
成宮教授らは、ラ細胞の働きには、異物が侵入すると大量に増えるが、これまで
その役割が分かっていなかった「PGE2」という生理活性物質が関与していると想定。
ラ細胞の表面にあるPGE2の受容体の遺伝子を操作して、PGE2がラ細胞に
結び付かないマウスを人為的に作った。
異物を入れたところ、リンパ節まで移動するラ細胞が半減し、PGE2が受容体を
介してラ細胞に働き掛け、免疫のスイッチを入れることが分かった。
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2003/05/2003051101000211.htm ニュース速報+板のスレッド
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1052692128/