なぜ日本にアトピーが蔓延しているのか

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627名無しさん@まいぺ〜す
おそらくアトピーの増加原因は農薬や塩素ではない。無論、ステでは全くない。
アトピーになる体質と言うのは、おそらく遺伝的な原因による何らかの脂質代謝の異常。
複雑な脂質代謝の一連の過程のどこが狂ってなるかは、複数の箇所が考えられるので
人によって違い、おそらく単一の遺伝子の変異ではない。
同じアトピーの症状でも、原因となる遺伝は違う可能性がある。
最近、EPA,FPA,αリノレン酸といったオメガ3系の脂質や、オメガ3系ではないが
γリノレン酸のような「脂質」がアトピー治療に有効であると言うことが
証明されつつある(改善すると言う程度で、これで全て治る!と言うことはない)。
オメガ3系は代謝の過程に於いて6系とのバランスが取れていないとアレルギーを起こしやすいし
γリノレン酸は普通は代謝の過程で生産され、食物からの摂取量は僅少な脂質だ。
(続く)
628名無しさん@まいぺ〜す:04/12/25 02:35:42 ID:nvM35tYJ
(続き)この説を具体的に述べてみると、例えば最近注目されているものに、局所的に
ホルモン様の作用を持つエイコサノイドにプロスタグランジンと言うものがある。
略してPGとするが、これにはPG1と言う炎症を抑える方向に働くものと、逆に促進する
PG2というものがある。PG3も有るがややこしいからここでは無視する。
普通、我々が摂取できる油は飽和脂肪と不飽和脂肪があるが基本的にオメガ6系統が多い。
この中で不飽和脂肪で健康に良いとされるのがリノール酸だが、これが体内で適切に
代謝されると、先のPG1とPG2のバランスが取れ、アトピーのような炎症は起き難くなる訳だ。
そのためにはまず摂取したリノール酸に「δ6デサチュラーゼ」と言う酵素が働き
γリノレン酸に返還され、これがジホモγリノレン酸に変換される必要がある。このジホモγリノレン酸から
PG1が合成される。ただし、この時「δ5デサチュラーゼ」と言う酵素が働くと、なんと
アラキドン酸に変換され、それからPG2が合成されてしまうことにも留意しよう。
さて、ここである一つの遺伝子の変異により「δ6デサチュラーゼ」の働きが悪くなった人が
いるとする。この人はPG1の合成量が減るので、必ずとは言わないが、アトピーになる
可能性が高いだろう。またある一つの遺伝子の変異により「δ5デサチュラーゼ」の生成量が
増えた人がいるとしよう。この人はPG2の合成量が増えて、やはりアトピーになる確率が高まる。
この時、前者はγリノレン酸を摂取すればPG1の合成量を増やせるし、後者はオメガ3系の油を
摂取すればPG2の合成量を減らせる(オメガ3系の油は「δ5デサチュラーゼ」の働きを抑制する
作用がある)。従って、それぞれ症状は緩和されるだろう。また、PG1の合成量が少なくても
PG2の合成量がそれに応じて少なければバランスは取れるので、前者にはγリノレン酸のみならず
オメガ3系も有効だろう。
629名無しさん@まいぺ〜す:04/12/25 02:47:21 ID:nvM35tYJ
ここで日本人の歴史を振り返るに、日本人の食生活は脂質の摂取量が少なく、尚且つオメガ3系の脂質を
多く含む魚貝類の摂取量が多かった。というか、他に食える動物性食品が無かった。その結果、脂質摂取の
全体量は少なく、オメガ3系を含む食品摂取量は多いのだから、オメガ6系に対するオメガ3系の割合がかなり
高い食生活をしていただろう。従って、日本人は他民族に比べ比較的に上記のような遺伝的変異が生存や
異性との交流、即ち繁殖に与える悪影響が抑制され、その結果、そういった遺伝的変異が集団内に広まる可能性が
他民族より高かったので、そういった遺伝的変異を持つ人の割合が他民族より多いと推定される。
即ち、日本人は他民族よりも元々アトピー体質が多く、しかもそこに、1)日本の気候、2)排ガスやタバコといった
大気汚染環境汚染の暴露、3)ストレスの増加、4)食生活の変化(によるオメガ3系油脂摂取量の減少と
オメガ6系油脂摂取量の増加)といった要因が重なり、アトピー患者が増加したのであろう。
この仮説から予測されることは、おそらく欧米先進国でも伝統的に魚介類摂取量が多くその後食生活が変化した民族ほど、
アトピー患者が多いと思われる。北欧3国とかが候補だね。
630名無しさん@まいぺ〜す:04/12/25 02:47:55 ID:nvM35tYJ
この仮説のヒントは、統合失調症と天才は遺伝的に関係が有り、それはともに同一の脂質代謝に係るいくつかの遺伝子の
変異によるもので、それらの遺伝子が全てそろうと重度の統合失調症になり、一つや二つだと、軽い精神疾患になったり
天才的な頭脳になったり、あるいはその両方だったりするという説だ。
面白いことに統合失調症もEPAなどのオメガ3系脂質の摂取で改善されることが
報告されている。その仮説の提唱者は、アフリカの猿人以降、現代人に至るまで
人類の化石・遺跡は(当時の)水辺で発見されることから人類は元々魚介類摂取量が多く、
統合失調症の遺伝子は抑制されていたが、狩猟採取→農業→工業と進むにつれ食生活が変化し
オメガ3系脂質の摂取量が減っていき精神疾患も天才も増え、文明の進歩も加速していったと
考えている。先進国では社会的地位が高いほど、身内に精神疾患の患者がいる率が上がるとも
主張している。近代化の進展に伴って精神疾患が増加することは良く知られているが、それを
統一的に説明する上手い仮説だな。もしかすると、アトピーの患者も天才が多いかもしれん。
631名無しさん@まいぺ〜す:04/12/25 02:52:31 ID:nvM35tYJ
ちなみに>>672のFPAってのはDHAの間違い。
アトピー患者は脂肪細胞が表皮にまであったりするケースが見られるなど、
脂質に関係する異常が多い気がする。これは上記の仮説よりさらに証拠のない
全くの放言だけどね。
632名無しさん@まいぺ〜す:04/12/25 02:53:28 ID:nvM35tYJ
>>631>>672ってのは>>627の間違い。
寝よ・・・