では、ここまでの議論をできるだけ簡単にまとめようか。
まず、岩石において、その含む3種類のウラン系列の放射能比を
測定することにより年代を推定することができる。
(この理由が分からなければ、そういうものだと思ってくれ)
そして、東濃ウラン鉱床においてはその比が一定であり、これから
長期間保存されていたと推定されると主張する論文がある。
ちなみに、この意見に反対する地質学者の論文は今だ提出されていない。(笑)
しかし、事情通氏はいつものように、新理論を提出された。
◆【事情通氏の主張】
◆ 「両核種が同じ割合だけ溶出」すれば、放射能比は変わらない
◆ だから長期間保存とは言えない「恐れが大きい」。
このような事情通氏の「新理論」が成立するためには、
1. 3種類の核種が
2. まったく同じ割合で、
3. かつ同時に溶け出す
という微妙かつ絶妙なバランスが求められている。
この場合以外では、この「新理論」は成立し得ない。