★ 核廃棄物の最終処分地

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ちなみに材料系の劣化の計算はシナリオを立てなければ出来ない。
・地層処分時の地下の状態
 地下水が浸透してくるか、こないか
・地下水の存在を考慮しない場合の遮蔽材料の劣化速度
 酸化による劣化
 熱による劣化
・崩壊熱の冷却方式に依存する劣化
 (水冷式、液冷式なら必ず材料は物理的に削られてゆく。
  空冷式なら冷却施設の保守が必要になる)
・地下水に晒された場合の遮蔽材料の劣化速度
 地下水による腐食速度
工学的に、「ありえない材料」を想定しない限り、代表的な
材料には既成の材料の数値に安全係数(1.5倍掛けとか)
して使える。
地層処分用の障壁材料が一定の厚さの粘土と涵養したコンクリート、
キャニスター材料が錆と熱に強いタイプのステンレスとして計算すれば、
想定計算は可能なはずだ。
80年代に、原子力批判派はこの計算をやっていた。

今じゃ20年前と違って良い材料もある。
だが所詮、人間の持ってる技術じゃまだ「1万年スケール」の保管は
無理だよ。
せめてあと半世紀、材料工学と物理学そのものの進歩を待つ間は
地上に保管したほうが無難だろう。