誰か原発の事故の確率の出し方を教えて下さい。

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363名無しさん@お腹いっぱい。
チェルノブイリ事故:甲状腺がん患者の大半が事故前生まれ

 旧ソ連・ウクライナで86年に起きたチェルノブイリ原発事故で周辺の子供の甲状腺がんが急増したと指摘される問題で、がん患者はほぼ全員が事故前の生まれで、事故の翌年以降に生まれた子に甲状腺がんは出ていないことが分かった。長崎大医学部の柴田義貞教授(放射線疫学)らが現地の子供約2万人を調査し、31日、モスクワでの国際会議で発表した。

 子供の甲状腺がんの増加をめぐっては「事故後にがんが注目され、従来は見過ごされていたがんが見つかっただけ」との反論があった。ベラルーシ、ウクライナ、ロシアなどが共催した放射線影響の国際会議でも、甲状腺がんなどの増加が、原発事故による放射線の影響だと断定はできないとしていた。調査チームは、今回のデータで、原発事故ががん急増を招いたことが明確になったと指摘している。

 柴田教授らは98年2月から昨年12月まで、チェルノブイリから200キロ前後離れたベラルーシ共和国のレチツなどの5地区とゴメリ市で各地の学校を巡回し、8歳から17歳までの子供計2万1601人を検診。超音波検査などで丹念に調べた。その結果、事故翌年の87年から89年までに生まれた9472人では、甲状腺がんの子は一人もいなかった。事故翌日の86年4月27日から同年末までに生まれた子は2409人いたが、甲状腺がんは1人だけ。これに対し、事故前の83年から事故当日までに生まれた9720人では、31人の甲状腺がん患者がいた。

 子供の甲状腺がん患者は通常、100万人に1人程度とされるが、事故前に生まれた子は、約3000倍も多くがんが起きていることになる。甲状腺がんは、原発から放出された放射性ヨウ素などが、甲状腺に吸収されて起きたと考えられる。放射性ヨウ素は比較的短時間で分解する性質があり、長期的には残らないという。柴田教授は「事故の時に生まれていた子は、チェルノブイリ原発から放出された放射性降下物(死の灰)を浴びており、これが、がん発生に影響したと考えられる」と話している。