商用周波数は50Hzに統一せよ Part2

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312名無電力14001
http://www.tepco.co.jp/ir/tool/annual/pdf/ar2003-j.pdf
これの24ページに東電の主要な送電線の図がある。

そしてこちらが中部の主要送電線の図。
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/032304.pdf
(新設が赤色だから、赤色が無いものとして読めばよい。)

そしてどこを60Hzに置き換えるかだが、
東海道上は,東海地震のリスクの高さと、
工場の多さ(50Hzでしか動かない機器・自家発が多い)による、
置き換えコスト+50Hz自家発を供給力に組み込めなくなることを考えると、
ここは当面このままにしておいたほうがよい。

それ以前に、系統図にあるように、太平洋沿いには大規模送電線が無く、
送電線を引くところから始めることになるし、
地権者も多くて時間がかかりすぎる。

むしろ、60Hz置き換えは、
東電が北アルプス周辺に揚水を持っている関係で、
北関東から西に延びる比較的大きな送電線(安曇幹線)があって、
こちらを中部(信濃幹線)との接点にしたほうがよい。
安曇幹線の一本は、東電の揚水用に残して、中部から北関東への導入線として使う。

もう一つが、中部が新潟に作ろうとしている上越火力(来年度には126万kW運転開始)だが、
ここは隣に東北電力が火力発電所を作ることを計画していて、
最終的には2社あわせて400万kWになる予定。
北陸電力から送電線の延伸もいるだろうけど,ここを日本海方面への60Hzエリア拡大の起点にする。

今年夏の輪番停電は不可避だとしても、
来夏を目標にして群馬・新潟の60Hz化ができれば、
50Hzエリアもかなり楽になる。