原発関連ニュース速報 5

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53名無電力14001
原発のごみ、落ち着き先は…
http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200911020063a.nwc

 1955年、原子力発電所で発生する放射性廃棄物の永久保管場所を決定するため、65人の
科学者が米プリンストン大学に集まった。彼らの結論は簡潔だった。地震の影響が及ばないほど
深い地中に埋めることだ。
 それ以来、世界の原子炉が排出した使用済み燃料は27万トン。しかしその多くは、専用の
容器(キャニスター)に入れられ地上で一時保存されている。米国の監督当局は9月、審査中の
18件の新規原発建設申請に対し、40年間の廃棄物一時保管を認める方針を明らかにした。
これは従来の20年間の2倍の長さだ。
 原子力発電は、何十年にもわたって環境団体から「最も危険な発電方法」と悪者扱いされて
きたが、最近は支持が回復している。その理由の一つには、石炭や天然ガスを使った発電よりも
温室効果ガスの排出量が抑えられることがある。
 世界原子力協会(WNA)によれば、現在50基の原発が建設中で、これは04年のほぼ2倍の
ペース。日本では9月24日、経済産業省の高官が、従来の発電所が排出する温室効果ガスを
削減するためとして、原子力発電を増やす必要性に言及。その5日後には、インドのシン首相が
40年以内に同国の原発の発電能力を100倍に拡大する方針を示した。
 国際エネルギー機関(IEA)の推計によると、新設の原発が積み上げる廃棄物はすでに
年間1万2000トンに拡大している。こうした数字を踏まえ、科学者からは恒久的な
廃棄場所の建設を求める声が上がっている。
 キャニスターの製造元は、これらが放射性廃棄物を何百万年も密封できる設計にはなっていない
と説明する。キャニスターを製造する独GNS(エッセン)の広報、ミハエル・クブル氏によれば、
同社製のキャニスターが放射性物質を保管できる期間は40年。同社はドイツ、リトアニア、
スイス、米国に1000本のキャニスターを納入している。価格は1本150万ユーロ
(約1億9900万円)だ。
54名無電力14001:2009/11/02(月) 19:35:54
>>53
 また、スペインで放射性廃棄物を管理するエンレサが使用しているのは、同国のエンサ
(マドリード)と米ホルテック・インターナショナル(ニュージャージー州)が製造する
キャニスターで、保管期間は約100年だ。GNSもエンレサも、キャニスターは規定の
耐用年数を超えても使用できるとしている。
 米国の原子力規制当局によると、使用済み燃料には人間が1時間の被ばくで死に至る量の
約20倍の放射線が含まれている。爆弾の材料としてテロリストに狙われる可能性もあり、
非常に危険だ。これらが地上で一時保管されているのは、地中で保管した場合に地殻変動による
容器の破損を防ぐ方法がまだ確立していないからである。
 一方で、地上での永久保管を支持する意見もある。原発建設に携わる米ゼネラル・エレクトリック
(GE)のリサ・プライス副社長は、未使用のエネルギーが含まれている放射性廃棄物には
「チャンス」があると述べる。フランスなどいくつかの国では、すでに使用済み燃料の
再処理によって新たな燃料を生産中だ。原発建設最大手の仏アレバも、これが放射性物質の
「最終的な保存法」の答えの一つだとしている。
 ウィーン大学のリスク研究所で原子力の安全性を検証しているゲオルギ・カスチエフ上級研究員は、
「今後も新たな原発施設が使用済み燃料の保管場所を考慮しないまま作られ続けるだろう。
この問題の解決は常に先送りされている」と語った。