米大手電力会社、宇宙太陽光発電の運用で州政府に許可申請
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200904161110 カリフォルニア州最大の電力ガス供給会社となるパシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニー
(Pacific Gas and Electric Company)が、宇宙太陽光発電を導入する方向でソーラーエン(SolarEn)社と
基本合意に達していたことが13日、パシフィック社の発表により明らかとなった。
パシフィック社では、今回、導入が決まった宇宙太陽光発電は出力が200MWで2016年からの運用開始を目標に
カリフォルニア州当局に対して、設置許可申請を行ったと述べている。
宇宙太陽光発電とは軌道上の衛星プラットホームに設置したソーラーパネルで発電した電力を電波やレーザービーム
などに変換して地上まで送信。地上基地局でビームを再び、電力に変換することで電力を得るという発電システム。
太陽光発電の場合、大気圏の影響で太陽光の一部しか到達しない地上に設置するよりも、太陽光を直接受けることが
できる宇宙空間に設置した場合の方が、同じソーラーパネルでも発電効率は8倍も高く、究極のクリーンエネルギーと
も考えられている。
しかし、本格的な発電所並の発電能力を備えた宇宙太陽光発電用の衛星となると1500億ドル超の予算が投じられて
建設が進められている国際宇宙ステーション(ISS)の規模よりも更に大きなものが必要となることもあり、これまで
は卓上の構想の範囲に止まっていた。