エネルギー関連ニュース速報@環境・電力板 4

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スペインで太陽光発電所建設ブーム−売電代金10倍、25年の保証付き
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003013&sid=a9GedS0OkjBc

 スペインは世界最大の太陽光発電 国になりそうだ。政府の優遇策を背景に、フランスや米国から電力会社
が押し寄せ、発電所建設ブームになっている。

 スペイン政府はクリーンエネルギー開発促進に向け、太陽光か風力で生成した電力を、火力発電の最大10
倍の料金で販売することを認めている。電力を買わされるスペインの消費者や企業には迷惑な話だが、米フ
ロリダ州のFPLグループやフランス電力公社(EDF)などにとっては大歓迎だ。

 この結果、今では新しい原子炉9基分の電力を作り出すのに十分な太陽熱発電所建設プロジェクトが並ん
でいる。スペイン工業省によれば、計画された発電所がすべて完成すれば1万4000メガワットの発電容量と
なる。

 マドリードにあるレイ・フアン・カルロス大学のガブリエル・カルザダ教授(経済学)は「市場価格より
も高い値段で商品を買ってもらえる上に、一生お客が途絶えない保証がある事業に、参入しない手はない」
と話す。スペインの法律は、クリーンエネルギー施設の建設後25年間にわたり、すべての生成エネルギーを
買い取り、消費者に販売することを電力卸売り事業者に義務付けている。

 太陽の光は豊富だが石油のないスペインの政府は、化石燃料が枯渇して値上がりしたり、温暖化ガス排出
削減条約で高い排出権料支払いが必要になるような日が来て、国民が現在支払っている代償がきっと報われ
ると考えている。

 この代償は安くはない。工業省によれば、2009年にはスペイン国民が支払う電力料金の42%がクリーン
エネルギー向けとなる。いわば補助金であるこの金額は、国民1人当たり95ユーロ(約1万2650円)だと
いう。