原発関連ニュース速報@環境・電力板 2

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西日本の原発で初の解体作業開始
2008年06月17日

 西日本の原発では初となる廃炉に向けた本格的な解体作業が16日、敦賀市の新型転換炉「ふげん」(原子
炉廃止措置研究開発センター)で始まった。だが、解体で出る約5万トンの放射性廃棄物と約31万トンのコ
ンクリートや金属廃棄物の処分先は未定で、日本原子力研究開発機構は当面、建屋内で保管する方針だ。解体
が進むにつれ、今後はそうした廃棄物の安全な管理と処分が大きな課題となる。(大崎敦司)

 解体は、20年かけて2028年度末まで進められる。16日に始まったのは、放射能レベルが比較的低い
原子炉の冷却系統施設の解体。給水加熱器につながる炭素鋼製の配管(厚さ1.6センチ)を約2メートル程
度に切断する作業が公開された。

 配管には、原子炉から出た鉄サビと、コバルト60などの放射性物質が付着している。原子力機構の担当者
は、解体で出る予定の低レベル放射性廃棄物約5万トンのうち、レベルが極めて低い「レベル3」に分類され
る廃棄物(約4万5500トン)の一部になると説明。「当面は施設の建屋内で保管し、数年後に放射能レベ
ルを測定する。除染(放射能除去)などで汚染が基準以下になったものは一般廃棄物として処分し、金属やコ
ンクリートは建設部材などとして再利用を目指す」と話した。

 だが、処分や再利用の行方は不透明だ。原子力機構や大学などの研究機関で発生した低レベル放射性廃棄物
や原子炉の解体で出る放射性廃棄物の最終処分は、原子力機構が事業主体になることが決まっているが、処分
場は決まっていない。

http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000000806170003