地震の加速度、国内観測史上最大を記録…中越地震超す
防災科学技術研究所は15日、岩手・宮城内陸地震が起きた時、
震源から最も近い岩手県一関市内の観測地点で、
揺れの瞬間的な強さの指標である最大加速度が4022ガル
(ガルは加速度の単位)を記録していたことを明らかにした。
国内の地震で、4000ガルを超える加速度が記録されたのは初めて。
これまでの記録は2004年10月の新潟県中越地震で観測された2515・4ガルだった。
加速度は、上下、水平方向への地盤の動きを基に計算されるが、
同研究所によると、水平方向の動きよりも上下の動きが激しかった。
今回の地震は、断層が上下にずれる逆断層型で、
観測点が震源の直上付近にあったことから、
断層の上下方向の動きで激しい縦揺れに見舞われた結果、
極めて大きな加速度が記録された可能性があるという。
(2008年6月15日22時07分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080615-OYT1T00504.htm