>>45 最も憂慮されるのは、マラソン、トライアスロン、長距離自転車の三大野外耐久レースである。
過去に北京でマラソンが開催されたこともあるが、しかしそれは比較的涼しい時期である。
8月は37、8度、たとえ大気汚染の問題がなくても、多くの選手には過酷な条件となる。
EUの大気基準によれば、中国5億6千万の都市住民のうち、99%の住民がこの基準値を超える環境の中で生活している。
そして北京は中国の大気汚染の最も深刻な都市の一つだ。
空気の質量をはかる基準は、大気中に浮遊する粉塵の量。
EUの基準ではこの粉塵が1平米あたり40マイクログラムを超えたらその大気はもはや安全ではない。
アメリカの基準値は50、しかし北京は131に達する。
このため、イギリスやアメリカ、オーストラリアなどは選手の宿舎を北京以外の空気のきれいな地域にすることを決定し、試合だけ会場に赴く方針だ。
このような状況下で、北京オリンピックでは絶対に避けなければならないことがある。たとえ一つでも出現すれば、オリンピックは失敗に終わる。
まず、一部の国家、あるいは選手が、大気が悪いため大会をボイコットするような事態。
それから高温と大気汚染のため、沢山の選手がリタイアしたり、また試合後病院に駆け込むような状況。
また選手がマスクをして競技に参加するような事態は、国際社会に放映され汚点を残す。
そして大会の開催時期をずらすことだ。これは必ず抗議を引き起こす。
これらの問題を引き起こさないためにも、一年以内に北京市は大気を改善する有効な手段を模索し、実行しなければならない。
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(出典:薛湧的BLOG意訳編集)