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曹氏は同日、安倍晋三首相、町村信孝外相、高村正彦防衛相と相次いで会談。
首相は中国側に「軍事分野の透明性を高めることで相互信頼関係も高まり、中国がアジアで重要な役割を果たせるようになる」と述べた。
防衛相会談では、日中両国の艦船の相互訪問の皮切りとして
(1)今年11月か12月に中国艦船の日本寄港
(2)東シナ海上での不測の事態に備え防衛当局間でホットラインを設置するため近く作業グループを発足させる
−ことで合意。両国でこうした内容を盛り込んだ共同プレス発表を公表した。
艦船の相互訪問は平成12年の日中首脳会談で合意し、14年に実現する運びだったが、同年4月の小泉純一郎前首相の靖国神社参拝を受け、中国側が中止を通告したため実現していなかった。
中国艦船の寄港を受け、海上自衛隊も来年中に中国に艦船を派遣する。
このほか、高村防衛相の早期訪中でも合意した。
日中防衛交流は、昨年11月、将軍クラスとして2年ぶりに人民解放軍の章沁生総参謀長補佐(当時)が来日。
中国国防相の来日は平成10年2月以来9年半ぶり、防衛相会談も15年9月に当時の石破茂防衛庁長官が訪中して曹氏と会談して以来4年ぶり。
曹氏は来月2日までの日本滞在中、海自横須賀基地(神奈川県)、陸自富士学校(静岡県)を視察する。
最終更新:8月31日8時0分