【河川改修】海岸侵食を考える【脱コンクリダム】

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1名無電力14001
消える海岸、飲み込まれる日本
公共工事が人間に問い掛けたものとは

クライシス

番台visualより
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2名無電力14001:2005/08/03(水) 18:59:24
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3名無電力14001:2005/09/01(木) 17:09:53
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4名無電力14001:2005/09/16(金) 14:34:52
 河川は変動する自然を育んできた。ときに起こる大洪水は、それまで生長してき
た植物を下流に押し流し、代わりに上流から砂礫を運んで、新たな河原をつくる。
この河原にはやがて植物が侵入し、成長して川辺の草原や樹林となる。また大洪
水が起こると、成長した植物が再び流されて,河原の状態に戻る。このような自然
の営みが繰り返されることで維持されてきたのである。
5名無電力14001:2005/09/16(金) 14:41:25
 ところが、治水のために河川に堤防やダムが儲けられると、こうした自然は大きく
損なわれた。
 まず、河川敷の浸水が減ったために、土地不足の都市では、河川敷をグラウンド
などに転用することが多くなり、河川の人工化が進んだ。
 逆に、河原にかろうじて残された自然は、大洪水のないまま遷移が進み、河川の
自然らしさが揺らいでいる。たとえば、河原に特有の草本が次第に姿を消し、カワ
ラノギクなどの多くの草本が絶滅の危機に瀕している。
6名無電力14001
 したがって、河川の自然を復権させるには、多自然型河川工法によって自然を再
生するだけでは不十分である。変動する自然の特質を維持するためには、治水が
もたらした河川の安定性を、ある程度まで打ち破る工夫が必要である。意図的に人
工洪水を引き起こす、表層を人為的に撹乱する、といった人工的な手を施すことで、
むしろ河川の自然らしさは維持されると考えられる。単純に守れば自然は残るとい
う発想だけでは、河川の自然復権にはならないのである。