ブラックバスのいない世の中を作ろう

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日本最大のバス釣り団体JB・NBC会長 山下茂氏のコラム

“食べる”ことから始まった中国のバスフィッシング。アジア大会を開催できる日を夢見て放流を実施。
日中国交正常化30周年を記念した一環のツアーで、中国釣魚協会に所属されているメンバーが
今年の5月に来日されました。中国政府から認められたこの組織の会員数は全国で13万人とお聞き
しましたが、経済の発展とともに釣り人の数は急速に増えているそうです。ただ、中国はレジャーとして
の釣りが普及してまだ日が浅く、そのほとんどがコイとヘラブナ釣り。来日された中国釣魚協会の
メンバーはバスフィッシングのメッカである河口湖を視察し、釣りを楽しまれました。(略)
そして、国際的にゲームフィッシュとして人気が高いブラックバスの放流を提案したところ、ひと月も
経たないうちに政府から放流の許可が下りました。今回、五里湖に放流したのはブラックバスとヘラブナ
それぞれ1トンで、5年連続でこの事業を継続する計画です。順調に繁殖して5年後にトーナメントが開催
できることを期待していますが、そうなれば中国でもバスフィッシングを楽しむ人が増え、バスフィッシングを
目的に日本から中国を訪れる方も増えるでしょう。日中両国の釣り人が行き来することで本当の交流が
深まり、既にバストーナメント団体が活動している韓国との3ヵ国でアジア大会を開催できる日も近いかも
しれません。
タイからもブラックバスの放流要請があることから、タイでも放流事業を実現させたく思っています。日本
では釣りの対象魚として注目されているだけですが、“食べる”ということからブラックバスと接すれば、
日本のような問題は起こらないでしょう。