電力会社を辞めた人たち(大卒限定)

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425名無電力14001
俺も異業種転職した人間だが、

電力を離れることで得るものも大きいが、失うものも大きい。
そもそも社風が合わない、仕事に面白みを感じられなかったので、辞めたことに後悔はしてないが、
世間の他の会社から比べたら、電力はかなり恵まれてると思うよ。
人格の破綻した上司も少ないし、仮にそういう輩がいたとしても、部下に対して行使できる権限はさほど大きくない。
情報の開示性は極めて低いが、社員の基本的人権はある程度、尊重されている。
理不尽な人事も多いが、比較的、実力主義的な人事運用はされている。
福利厚生も、だいぶ薄くなったとはいえ、他企業に比べるとまだ手厚い。

ただ、これは電力に限ったことではないが、汎用性のあるスキルがつかない業界でキャリアを重ねていくことは、
生活の安定性、というリスク管理を、すべて会社に委ねるということだ。
これは、会社が自分の雇用を必ずしも保証してくれなくなったときに、とてつもなく大きな危機として具現化する。
だから、ジェネラリスト的なキャリアの積み重ねは、自分の将来にとっての「見えないリスク」を年齢を経るごとに積み増ししていく、ということにつながる。

つまり、クビになっても行き場に乏しくなるし、社内で理不尽な扱いを受けても辞めるに辞められなくなる。
つまり、会社の奴隷だ。実際そういう人間は今でも多いのではないかな?

今は専門職(調査研究職)についているが、世間で言われている「専門性」ってのも結構怪しいもんだ、と思ってはいるが、
専門性としてアピールできる業務経験を積んでおくのは大事なことだと思っている。
そして、電力でそれを達成するのは難しい。

そういう考えに至った若手社員がそこそこいるからこそ、退職者が増えてるんじゃないかな。