東海地震で静岡・浜岡原発は大丈夫か? 3

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<東海地震:石橋克彦・神戸大学教授が浜岡原発の危険性指摘>
 神戸大の石橋克彦教授(都市地震)は7日、札幌市で開かれている第23回国際測地学・
地球物理学連合の総会で講演し「マグニチュード(M)8クラスの東海地震が直撃する
浜岡原発の危険性は高い。人類がまだ遭遇したことのない地震と核の複合災害『原発震災』が
起きる可能性がある」と、中部電力浜岡原発(静岡県浜岡町)の危険性について指摘した。
 石橋教授によると、日本の原子力発電所の建設は、現代地震科学の基礎理論が普及する前の、
1960年代初期に始まった。このため、核施設の耐震設計の公式基準について「現代地震
科学からみると古く不十分だ」と指摘。「日本の大部分の原発が大地震によって事故を生じ
やすい」と警告した。
 このうえで、石橋教授は浜岡原発の危険性について言及し「浜岡は東海地震の想定震源域の
真上に位置する。地震により重大事故が起きた場合、大量の放射能漏れで震災地の復旧活動は
不可能となり、核事故は放置され被爆と震災の犠牲者は無数にのぼる」と被害の甚大さを強調した。
 これに対し、中部電力は「浜岡原発はM8・5の地震にも耐えられる十分な強度で設計している。
国の指針でも安全上問題はない」と説明している。
 石橋教授は、東京大助手時代の1976年に東海地震説を発表したことで知られる。国内の多くの
地震学者がこの学説を支持し、国の地震予知体制や法整備が進むきっかけとなった。
【笈田直樹】[毎日新聞7月7日] ( 2003-07-07-21:06 )