笹崎「くそー!くそくそくそー!」
深津「おい、物に当たるなよ」
笹崎「うるせー!俺に指図すんな!くそー!何で大江の子供がこの学校に!!そして名字も違うのに何で昂小はそれを知ってるんだ!? 何でつるんでるんだ!?」
??「一部始終、見させてもらったぞ」
笹崎「あ、あんたは・・・5年の石川悼哉さん!!あっ!あんたなら・・・」
悼哉「あぁ、親父から聞いてるからな、知ってるさ」
笹崎「ど、どういうことなんですか!?教えて下さい!頼む!教えてくれえええええ!」
悼哉「世の中には・・・知らない方がいいこともたくさんあるんだ」
笹崎「なっ!!・・・・」
その日の帰り道
深津「おい笹崎やめようぜ!悼哉さんも知らない方がいいって言ってたしよ」
大石「あぁ、何かあるぜ!やめねーか?」
笹崎「うるせー!ここまでコケにされて黙ってられっか!ネットで親父達の過去に何があったか調べなきゃ気が済まねえ!」
深津「・・・分かった付き合うよ。」
大石「・・・うん。だけど何があってもこれで最後にしようぜ」
笹崎「ハァハァハァ!うるせー!はぁはぁ・・・・・・・・・あぁっ!?」
深津「どうした?」
笹崎「何だこれ?」
大石「ああん?何だ・・・・・・・・おい・・・これって」
深津「ってことだよな・・・?」
笹崎「だからアイツら!あんなに仲も良いのか?」
深津「まいったねぇ〜。悼哉さんが言う通り、知らない方が良かったな」
大石「同情したくねーもんな・・・」
笹崎「ちっ。やっぱ知りたくなかったな。悼哉さんの言う通りだった。妙な詮索はするもんじゃねぇ」
3人がインターネットで見たものは松本昂小の父親が一戸愛子なる人と結婚したということが書かれたものだった。
彼らにとってその事実は容易に受け入れられるものではなかった。
あの2人の仲の良さ・・・偶然?はたして偶然なのだろうか?いや、偶然じゃあるまい。
だからこそ悼哉も止めたのだろう。