強奪の明治(笑)
これだけの補強をしておいて、強くなって、田村にも指摘され何が
面白いんだろうね。節操がないよ、君たちは。
232 :ゼッケン774さん@ラストコール :2010/10/21(木) 20:50:27
時は過ぎ、202X年・・・
「パパー!箱根駅伝で今年3連覇を達成した明治大学ってパパが卒業した大学だよね!
かぁあああっくいーーーーなーーー!!ねーねー!パパも明治大学で箱根駅伝走ったんでしょ?」
「ん?あ、あぁ・・・」
「かっこいいなー!僕も絶対にパパみたいになって明治大学で箱根駅伝を走るんだい!」
「そ、そうか・・・ははは・・・」
「でも、どうしてクラスメートの柏原くんや大石くん、深津くんとか大谷くんにはパパのことを
絶対に話しちゃダメなの?」
「え?ん、んん・・・ほら、パパは恥ずかしがり屋だから・・・ははは!」
「僕、アイツらビックリさせてやりたいんだ!アイツらみんな、僕のパパは箱根駅伝も走ったんだぞ
とか自慢しやがって!僕のパパだって走ったんだぞって言ってやりたいよ!」
「ダメだっ!!」
「!?・・・・」
「ダメだ・・・柏原くんや大石くん、深津くんなんかには絶対にパパのことを話しちゃいけないよ・・・」
「・・・分かったよ、パパ・・・おやすみなさい・・・」
「あぁ、おやすみ・・・・・」
237 :ゼッケン774さん@ラストコール :2010/10/21(木) 21:01:14
「クラスメートの笹崎君だけにはパパが箱根駅伝走ったって言ってもいいよ」
242 :ゼッケン774さん@ラストコール :2010/10/21(木) 21:16:10
>>237 「笹崎くんだけは教えてもいいの?どうして?」
「笹崎くんは他人にペラペラ自慢するようなことはしない子だからね!」
「そっか!明日、笹崎くんにだけ教えてあげよっと!」
「ははは!そうしなさい!」
翌日
「ねぇねぇ、笹崎くん!あのね、柏原くんとか大石くん、深津くんや大谷くんがいつも自分のパパが箱根駅伝で
走ったことあるって自慢してるけど、本当はね、うちのパパも走ったことあるんだぜ!!」
「おいおい、公地!お前何言ってるんだよ??」
「え?・・・・」
「おい!柏原!大石!深津!大谷!公地が僕のパパだって箱根駅伝で走ったことあるんだよ!だってさww」
(一同爆笑)
「ど、どうしてみんな笑うんだよ!」
大石「お前ん家の父ちゃん、確かに箱根駅伝走ってたなww俺らの父ちゃんと一緒にww」
「えっ!?・・・」
深津「笹崎の父ちゃんはその時区間最下位だったけど、翌年同じ区間でリベンジしたんだよwwお前の父ちゃんは5分近いリードがあっても
柏原の父ちゃんに抜かれ、大石と大谷の父ちゃんにも抜かれたんだぜ?」
「う、嘘だ!パパはそんなんじゃないやい!」
大谷「嘘だと思うなら5年の安田さんとか石川さんの教室に行って聞いてこいよ!安田さんや石川さんのお父さんが
必死に作ってくれたリードをお前の父ちゃんが吐き出したんだろ?」
「う、嘘だい!僕はそんなの信じないやい!」
笹崎「おい公地!お前、ナメてんのかコラ?あの年、俺の父ちゃんがお前ん時の父ちゃんよりタイムが悪かったからって柏原や大谷には
言わずに俺だけに話したんだろ?馬鹿にしてんのか?おい、お前ら!やっちまえ!」
「や、やめろー!」
「うるせーよ、公地!調子乗ってんじゃねーよ!」
??「ガキの喧嘩にしちゃやり過ぎじゃねーか?」
笹崎「うるせーんだ・・・・あ、あんたは・・・」
一同「ま、松本昂小さん!6年の松本昂小さんだ!!おい、相手が悪い!ずらかるぞ!」
この時、公地はこの松本昂小という男のことをまだ何も知らなかった。 続
昂小「待てよ!笹崎!そこまで言うんだから聞こうじゃねーか。お前の親父さんは本当に
翌年の5区でリベンジしたのか?」
笹崎「し、しましたよ。箱根で快走って古い新聞の記事も見ました・・・」
昂小「おかしいな〜。俺の知ってる限り、お前の親父さんは次の年5区を走ってないんだよな。ゴールデンルーキー田村優宝が
走ったハズなんだよ。あれ?あれあれ?思い出してきたぞ?お前の親父さん、5区どころか箱根も走ってないんじゃねぇか?」
深津・大石「へへへ。悪いけどね昂小さん。いくらあんたの言うことでもにわかには信じられませんね。へへへ」
昂小「笹崎。お前が見た『笹崎好走』って叔父の方じゃねぇのか?明治にいた」
笹崎「っ!? ・・・・・」
大石「う、嘘だっ!信じねっすよ。俺は信じねぇ!」
昂小「大石。オメー、嘘だと思うなら親父に聞いてこいよ。翌年、一緒に5区走ったのかどうか」
大石「!!!!」
深津「ど、どういうことだよ笹崎っ!!」
笹崎「・・・・・」
昂小「おい!入ってこい!」
??「あんたら、ちょっと調子に乗り過ぎやw」
昂小が連れてきた人物とは!? 続
??「昂小さん、こないな奴らにいちいち報告する必要もあらへんでしょ」
昂小「そう言うな。」
??「ま、今回だけは協力したりますわ」
大石「おっ、お前はっ!!3年の啓遺!」
啓遺「どもども」
昂小「お前ら知ってるか?啓遺の親父さんといえば新山の神と言われた柏原の5区4年連続区間賞を阻止した男なんだよ」
大石「オヤジから聞いたことがある。伝説のクライマーが最終学年に区間賞を逃したって話を・・・確かその人の名前は・・・大江!」
深津「だ、だってお前の名字は・・・」
啓遺「そや。俺の名字は大江やない。母方の名字やからな」
深津「な、なんだって!じゃ、じゃあお前が大江さんの息子だっていうのか!?」
昂小「啓遺の親父さんこそ明治史に名を刻む鎧坂のラストイヤーに箱根を優勝に導いた功労者、大江啓貴さんなんだよ!」
深津・大石・笹崎「っ!!??」
啓遺「まぁまぁまぁ!あん時は1区の文元さんで勢いに乗って柏原さんの前で襷を受けられたのが精神的に大きかったって
言ってはったし、7区の八木沢さんと8区の有村さんが優勝を引き寄せた言うてはりましたからね。鎧坂さんと菊地
さんに新入生の台頭があって大願成就を成しえたゆうてましたわww」
大石「くっ・・・」
昂小「お前ら、これに懲りたらよ〜、もうこういうのはやめろや」
深津「・・・・」
これで事件は解決したかに見えたが・・・
次回最終回! 「絆の裏に」
60 :
ゼッケン774さん@ラストコール:2011/02/27(日) 09:06:35.74
全中王者を潰した罪は重い
笹崎「くそー!くそくそくそー!」
深津「おい、物に当たるなよ」
笹崎「うるせー!俺に指図すんな!くそー!何で大江の子供がこの学校に!!そして名字も違うのに何で昂小はそれを知ってるんだ!? 何でつるんでるんだ!?」
??「一部始終、見させてもらったぞ」
笹崎「あ、あんたは・・・5年の石川悼哉さん!!あっ!あんたなら・・・」
悼哉「あぁ、親父から聞いてるからな、知ってるさ」
笹崎「ど、どういうことなんですか!?教えて下さい!頼む!教えてくれえええええ!」
悼哉「世の中には・・・知らない方がいいこともたくさんあるんだ」
笹崎「なっ!!・・・・」
その日の帰り道
深津「おい笹崎やめようぜ!悼哉さんも知らない方がいいって言ってたしよ」
大石「あぁ、何かあるぜ!やめねーか?」
笹崎「うるせー!ここまでコケにされて黙ってられっか!ネットで親父達の過去に何があったか調べなきゃ気が済まねえ!」
深津「・・・分かった付き合うよ。」
大石「・・・うん。だけど何があってもこれで最後にしようぜ」
笹崎「ハァハァハァ!うるせー!はぁはぁ・・・・・・・・・あぁっ!?」
深津「どうした?」
笹崎「何だこれ?」
大石「ああん?何だ・・・・・・・・おい・・・これって」
深津「ってことだよな・・・?」
笹崎「だからアイツら!あんなに仲も良いのか?」
深津「まいったねぇ〜。悼哉さんが言う通り、知らない方が良かったな」
大石「同情したくねーもんな・・・」
笹崎「ちっ。やっぱ知りたくなかったな。悼哉さんの言う通りだった。妙な詮索はするもんじゃねぇ」
3人がインターネットで見たものは松本昂小の父親が一戸愛子なる人と結婚したということが書かれたものだった。
彼らにとってその事実は容易に受け入れられるものではなかった。
あの2人の仲の良さ・・・偶然?はたして偶然なのだろうか?いや、偶然じゃあるまい。
だからこそ悼哉も止めたのだろう。