ようやくしおらしくなった韓国陸上

このエントリーをはてなブックマークに追加
91韓国陸上、日本と中国に学ぼう
22日午後(日本時間)、独ベルリンのブランデンブルク門のマラソン決勝ラインに日本の佐藤敦之がゴールインした。
2時間12分05秒。6位だった。佐藤はあたかも優勝でもしたかのように歓呼しながら日章旗を両手で高く上げた。
ずっと15位を走っていた佐藤は終盤、死力を尽くしてトップ10に入った。

清水将也が2時間14分06秒で11位、入船敏が2時間14分54秒で14位に入った。15位までに3人の選手が入った
日本マラソンチームは、2年前の大阪大会男子マラソン団体戦で金メダルを獲得したのに続き、今大会ではケニアと
エチオピアに続く3位に入った。日本の尾崎好美は女子マラソンで貴重な銀メダルを獲得した。日本はアフリカ勢が
出場する大会でも競争力を維持している。

日本は今大会に59人の選手を派遣した。多くの選手が世界陸上選手権に出場できるほど選手層が厚いということだ。
日本はトラックやフィールドのほとんどの種目に選手を送って世界の壁に挑戦した。メダルの数は多くないが、意味ある
記録を残した。

男子100メートルでは16強に進出し、女子1万メートルでも2人がトップ10に入った。昨年の北京オリンピック(五輪)で
銅メダルを獲得した男子400メートルリレーでは38秒30の好記録で4位に入った。日本陸上は特有の粘り強さで世界
の中心にまた一歩近づいた。

中国は金メダル1個・銀メダル1個・銅メダル2個で、全体の11位(23日現在)。中国は大会最終日に開かれた女子マラソン
で白雪が金メダルを獲得した。競歩でも頭角を現した。男子20キロ競歩では王浩が銀メダルを、女子20キロ競歩では
劉虹が銅メダルを追加した。

韓国は競歩をメダル獲得可能な種目と見なして集中育成する計画だが、すでに中国に主導権を奪われている。
国内のある陸上監督は「中国合宿へ行けば競歩の選手がトラックにあふれるほどいる」と伝えた。2年後の大邱(テグ)
世界陸上選手権を準備する韓国陸上のロールモデルは遠くないアジアにある。
「男子マラソンの最高成績は46位、予選がある種目の決選進出者はゼロ」

韓国陸上が、ベルリンで残した記録だ。2年後、大邱(テグ)で世界陸上選手権大会を開催する国の成績だとは
信じられないぐらいだ。このため、韓国陸上の発展のためには、大々的なシステムの改善が必要だという指摘が出ている。


韓国陸上は、「満腹の豚」を量産する、世界で類を見ないシステムを持っている。地方自治体は記録に関係なく、
全国体育大会と道民大会で3位内に入ると、選手らに年俸5000万〜6000万ウォンを支給する。年俸1億ウォン
の選手もいる。国際競争力のある卓球の場合、好成績の選手が4000万ウォンぐらいの年俸をもらう。世界のレベル
にはるかに及ばない陸上選手が高額の年俸をもらう奇形的な現象だ。


このごろ、マラソン名門の三星(サムスン)電子やコーロンには選手がいない。有望株が厳しいトレーニングに耐え切れず、
地方自治体に移ったからだ。そこで軽くトレーニングし、全国体育大会で3位内に入れば、楽に生活できる。


韓国陸上が世界のハードルを越えられない一番大きな要因だ。このため、全国体育大会無用論まで出ている。
しかし、全国体育大会を廃止すれば、自治体がチームを解散する可能性が高いため、韓国スポーツに悪影響をもたらす
可能性が高い。


このため、専門家らは、全国体育大会の点数の付け方を順位から記録に切り替えなければならないと指摘する。
1位をしても基準記録に入らないと、点数を与えず、韓国記録など新記録を立てれば2〜3倍の点数をつけるやり方だ。
懸命に練習しなければ、生き残れない仕組みにしようということだ。


韓国陸上は、お腹の一杯な豚よりお腹の空いた野獣を作るシステムを作ってこそ、希望を見出すことができる。
93ゼッケン774さん@ラストコール:2009/08/24(月) 16:12:59
韓国は競歩をメダル獲得可能な種目と見なして集中育成する計画だが、すでに中国に主導権を奪われている。
国内のある陸上監督は「中国合宿へ行けば競歩の選手がトラックにあふれるほどいる」と伝えた。2年後の大邱(テグ)
世界陸上選手権を準備する韓国陸上のロールモデルは遠くないアジアにある。



この狙い方がさすがだな
メダルの数しか見てねー
「他人の祭り」で終わらないか心配

大会誘致に成功して2年半は手をこまねいていただけ


世界陸上競技選手権大会が開幕した今月15日、世界の陸上ファンの注目は大会が開催されるドイツのベルリンに
集まっていた。陸上の世界選手権はワールドカップや五輪に続く世界の3大スポーツイベントと呼ばれる。陸上競技では
もちろん世界最大の大会だ。ベルリン大会の組織委員会は、大会が開催される9日間に50万人がスタジアムを訪れ、
40億人がテレビを通じて観戦するものと予測している。


ちょうど2年後の2011年にはテグで同じ世界大会が開かれ、世界の人々の注目を集めるようになる。しかしテグ大会に
関しては韓国ファンからの視線は冷たい。多額の資金を投入して大会の準備に専念したとしても、「他人の祭り」を
開催するだけの結果に終わるのではないか、と心配されているからだ。韓国にとって陸上競技は今も遠い国での話しだ。


■韓国は銅メダルを1個でも獲得できるか


テグ大会には47の種目(男子24、女子23)に141個の金銀銅メダルがかかっている。韓国は開催国であるが、この中の
1個もメダルを獲得できない可能性が高い。これはテグだけでなく韓国陸上界全体の悩みでもある。


大韓陸上競技連盟の関係者は「現実的問題として、種目ごとに決勝進出選手を最大限増やすのが目標だ。
運が良ければメダルの獲得にも成功するのではないか」と語る。つまりメダルが獲得できるかどうかは運に左右される
ということだ。


しかしすき間の攻略をねらえば可能性もなくはないという見方もある。2004年のアテネ五輪男子110メートルハードルで
優勝し、世界を驚かせた中国の劉翔は、まさにすき間をねらって成功したケースだ。


韓国はまず男女の競歩に目をつけている。出場選手が比較的少ない男子50キロメートル競歩には、パク・チルソンと
キム・ドンヨン(いずれもサムスン電子所属)が挑戦する。女子競歩にはウォン・セッピョル(19)やチョン・ヨンウン(21)
らが2年後を目標にトレーニングを続けている。
女子競歩コーチのデビッド・スミス氏(豪州)は「韓国女子競歩の選手は世界的レベルに成長する可能性がある。
これまで選手たちは韓国の国内大会ばかり考えてきたが、わたしは選手たちを新たに国際レベルにまで引き上げたい」
と抱負を述べた。


男女400メートルリレー(100メートル×4)にも挑戦するだけの価値はありそうだ。陸上では珍しくチームプレーが必要な
リレー種目は、反復練習による熟練度向上により記録のアップが期待でき、バトンタッチなどでミスが出るケースも多く
優れたスターがいなくてもメダルに挑戦できる、などの特徴がある。


韓国と同じように短距離種目でスターがいない日本は、昨年の北京五輪男子400メートルリレーで38秒15のタイムで
銅メダルを獲得した。日本のマスコミは史上初の短距離種目でのメダルとして大きく報じた。日本の男子リレーチーム
の厳しい練習は、昨年テレビでドキュメンタリーとして放映され、視聴者から大きな賞賛を浴びた。


■残り2年は最後のチャンス


陸上競技の専門家は「陸上競技への投資が記録として表れるには最低でも3年以上は必要」と指摘する。


しかし韓国の陸上界はテグ大会の誘致に成功した2007年3月以来、これまでの2年5カ月を無駄に過ごしてきたといっても
過言ではない。テグ大会組織委員会は最近になって新たな歴史を作り上げたいとして積極的に動き出す姿勢を示しては
いるが、陸上競技への国民の関心はまだ非常に小さい。大韓陸上連盟も最近になって外国人コーチを迎え入れ、
記録に伴う褒賞金の増額などを進めている。しかし「韓国が世界陸上でメダルを取れるはずが…」という冷めた見方は
相変わらずだ。


今回のベルリン大会をきっかけに、国内で陸上のブームを起こそうとする努力と同時に、今後2年でメダルへの挑戦に
向けた体系的な計画と実行が伴わない限り、「何のためにテグ大会を誘致したのか」という激しい非難の声は避けられ
そうにない。
トラック種目には出場もできず、上位を狙いやすい不人気種目や競争力があるマラソンでもだめだった。

第12回世界陸上選手権大会で韓国チームが受けた成績表は惨めなものだった。 男子110メートル障害を除いた
100メートル・200メートルなどトラック種目は基準記録に届かず出場権が得られなかったほか、上位入賞を狙った
女子棒高跳び、男子三段跳び、男子競歩などの種目では世界の高い壁を実感する結果となった。

女子棒高跳び韓国記録(4メートル35)保持者のイム・ウンジ(20、蓮堤区庁)は4メートル10に終わり、最下位で
予選を終えた。 2年前の大阪大会で韓国選手では唯一決勝に進出した三段跳びのキム・ドクヒョン(24、光州広域市庁)
はむしろ後退した。 自己の韓国最高記録(17メートル10)にはるかに及ばない16メートル58センチで24位に終わった。

走り幅跳びでも7メートル99で予選15位に終わり、12人が進出する決勝には届かなかった。 男子競歩20キロには
3人が出場したが、パク・チルソン(27、三星電子)の25位(1時間24分01秒)が最高だった。

‘韓国ハードルの希望’イ・ジョンジュン(25、安養市庁)も振るわなかった。 昨年の北京オリンピック(五輪)110メートル障害
で韓国選手では初めて予選を通過したが、今大会では予選36位(13秒83)で敗退した。

最後の砦だった男子マラソンはもっと深刻だ。 李鳳柱(イ・ボンジュ、39、三星電子)が国家代表から引退した後、期待を
集めてきたジ・ヨンジュン(28、警察大)はレース中に足を痛めて棄権した。 韓国選手の最高は46位のイ・ミョンスン(30・
三星電子)で、記録は2時間21分54秒だった。 2年前に銀メダルを獲得した男子マラソン団体戦でも最下位圏に終わった。

ファン・ギュフン大韓陸上競技連盟副会長は「最悪の成績で終わった今大会をきっかけに代表チームを再整備する必要が
ある。 2年先に迫った大邱(テグ)大会で国民の期待を裏切らないためにも、陸上連盟、選手、指導者が気持ちを入れ替える
必要がある」と述べた。