国際千葉駅伝にでしゃばって出てくるようになった小倉智昭
http://www.og-land.com/blog/index.php?act=date&day=20120104 「正月“駅伝”に思う」
正月恒例、2日、3日はどこのご家庭でも一度は箱根駅伝をごら
んになるのかなと思います。私も見ましたよ。今年は東洋大学の
強さに圧倒されてしまって、あそこまでメンバーがそろっていた
のか!。往路も復路も、もちろん往復の総合も全部が新記録。記
録尽くめの優勝で、区間賞も軒並み東洋大学が取ってしまうとい
うことでした。ですから2位以下が引き離されてしまって、「レー
ス」自体の面白さが無くなってしまった。
テレビを見ていて分かりにくかったのは、往路(2日)まではよ
かったんですが復路になって(3日)繰り上げスタートをするじ
ゃないですか。で、途中であまりにも東洋大との差がつき過ぎる
ものですから、各中継点でタスキを受け取らないでも白タスキで
どんどん出しちゃうわけですよね。となると、10位以内のシー
ド権の争いがどこがどうなのか、さっぱり分からない。そういう
意味で興味が半減してしまうというような感じでした。それもま
た東洋大学が強すぎたからだと思うんですが…
僕は思うんですけど、終わったあと選手のインタビューの中で選
手が一様に「大学生活の中で一番大きな、目指していたこの大会
で本当に良い走りができてよかったです」という言う選手が多か
った。それを聞いて、ますます今後の陸上競技界、とくに長距離
はだめになるなと思ったんです。
なぜかと言うと、じゃあ箱根駅伝の山登りで活躍した人がそのあ
と、フラットレースに出て長距離で走ったり、マラソンで頑張っ
たりしているかというと、必ずしもそうではないんですよ。むし
ろ、苦しんでいる。柏原くん(東洋大)もマラソンを主力にやっ
て行きたいということを言っていますけど、やはりあれだけの急
勾配を走る(登る)ということはそれなりのフォームでないと走
れないわけで、トラックになったらどうなのか?彼の能力がこれ
からどう発揮されて頑張ってくれるか分かりませんけど。
僕は駅伝が主体になっている長距離ではダメだと思うんです。世
界中を見渡して、どこか駅伝をやっているところ、ありますか?
日本しかないんです。エチオピアでもリレー形式はやってんだが道路リレーは衰退。小倉は無知知ったかぶり
それで、実業団はニューイヤー駅伝(元
旦)、大学はこの箱根駅伝に向けてみんなピークをもってくるわ
けでしょ。本来、陸上競技のピークは長距離は、マラソンは冬の
レースとしてもトラック競技は春から秋にかけてです。オリンピ
ックはマラソンも(同じ時期に)やるわけです。
駅伝、駅伝ってブランド主義になっている気がする。大学の新し
い学校が駅伝で走るとどんどん偏差値が上がって有名になってい
く。企業も陸上部を持っているということは自分の企業が走って
もらいたい?選手自体の力の底上げとかには、僕は駅伝はマイナ
ス部分があると思っているんです。
駅伝とフラットレースは別物です。マラソンを将来やる人にとっ
てロードはいいけど、若い時から道路ばかり走っていたら当然、
ひざとか腰に負担がかかります。海外の選手は冬場はクロスカン
トリーが中心です。野山を走るでしょ。あまりロードって走りた
がらない、トラックの選手たちは。
これをやっていると…。駅伝は日本だけ盛んで、選手にとってプ
ラスだろうか?あくまで私論ですが、あまり駅伝を重視するのは
疑問です。陸上の長距離界にとってはそんなにプラスにならない
のではないかと僕は思います。