835 :ななしいさお@オマエモナゆりかご会:2007/06/25(月) 23:07:56 ID:svjAADCk0
>829
同意。少年カミカゼのような平凡なバンドを持ち出すべきじゃないし、
そもそも少年カミカゼの曲と「もってけ!セーラーふく」はベースの音楽理論がまったく違う。
従来の日本のラップは西洋の言語のアクセント構造を
そのまま日本語の歌詞に持ち込んだ欧米のコピーだったが、
「もってけ!セーラーふく」は日本語の高低アクセントを
優先させてラップを再構築した超高度な技法を使っている。
(これはオレンジレンジなどに萌芽が見られるが、
もってけ!はさらにそれを昇華したわけだ)
さらに、日本語の高低アクセントを音楽と融合させたことで、
西洋音楽的な歌唱法(つまりオペラ的・ポップス的・ロック的歌唱法)の
呪縛から解放され、本来の日本語が持つ音楽性を取り戻し、
しゃべるように歌うことを可能にしたわけだ。
このいわゆる「歌声からの解放」も特筆すべき。
はっきりいって「もってけ!セーラーふく」は日本の音楽史の事件なのだが、
アニソンファンも邦楽ファンも、リスナーのレベルがあまりに低すぎて
誰もこれらの点に気づいていないのが残念だがな。
836 :ななしいさお@オマエモナゆりかご会:2007/06/25(月) 23:11:11 ID:???0
ただ、このスレの趣旨からすると、
「もってけ!セーラーふく」はあまりに作曲理論が前衛的なために、
カラオケで歌うことが不可能なほど超に超がつく難曲になってしまったので、
いわゆる「名曲」とはいえないかもしれんな。