「あああああ!」
ペニスはゆっくりと挿入された。熱い。アスランが腰を動かす。
まったく痛くないわけじゃないけどこれぐらいなら大丈夫だ。
「キラ・・・。キラ、大好き。本当だよ・・・。キラ・・・、ハァハァ。いいよ。すごくいいよ!キラ!」
「あ、アスラン、僕も・・・いい・・・。あああ」
僕もアスランの腰の動きに合わせて腰を動かす。つながってる。僕とアスランが繋がってる。
こんなこと、夢にも思わなかったけど悪くない。というか、むしろ気持ちいい。世の中にはこんなこともあるんだ・・・。
やがてアスランは僕の中に熱い液を出した。
「あ!あああ!キラ!」
「あ、アスラン!」
そしてアスランは僕の肛門からペニスを抜いて、僕にキスした。
「キラ、愛してる・・・。大好きだよ・・・。」
「僕も・・・アスランのこと好きだよ。」
どれぐらい時間がたったのだろうか。もう外は暗くなっていた。
僕たちは服を着て、教室に荷物を取りに帰った。教室にはもう誰もいなかった。
「キラ、あのさ・・・」
「何?」
「本当に気持ちよかった。嬉しかった。キラ自身をくれてありがとう。」
「あ。えっと、僕も気持ちよかった。」
「最高の誕生日プレゼントだよ。ありがとう。・・・で、よかったら、またいつかやらないか?キラ」
「うん、いいよ。アスラン」
僕たちは笑顔のまま見つめあい、誰もいない教室でキスした。
翌日、僕は熱を出して学校を休んでしまった。アスランは学校の帰りに僕の部屋に来た。
「多分知恵熱だと思うけど・・・ごめん。キラ。」
「いいよ、謝らなくて。・・・本当に君からはいろいろと知らないことを教えてもらったよ。」
「うん・・・」
「今度は、休んだ授業について教えて欲しいなあ・・・」
「ああ、ノート、持ってきたんだ。」
「ありがとう、アスラン。」
そんなこともあったんだ、僕がまだ月にいた頃には。それはまだコーディネーターとナチュラルの間に戦争がはじまる前。
まだ平和だった頃。アスランのお母さんも生きていた頃。アスランが、戦争は嫌いだって言ってた頃。
そして・・・僕たちがまだ、人を殺していなかった頃。・・・もう二度と戻らない幸せな日々・・・。
アスラン。僕たちはもう二度とあの日のように肌を重ねることはないのかなあ・・・。
「キラ?あれ?泣いてる?」
ミリアリアの声が聞こえる。
「・・・どんな夢を見てるんだろう?キラ・・・」
トールの声も・・・。
君たちに会う前の僕の夢だよ・・・。もう二度と、決して返らぬ日々の・・・。