韓国ウォン10%上昇時には、営業利益率0.8%p減少 【アジア経済】
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014051211085374758 最近韓国ウォン高により国内製造業の採算性が悪化しているなかで、韓国ウォンの価値が10%上昇すれば営業
利益率が0.8%p減少すると調査された。
12日、全国経済人連合会が製造業を営む主な大企業120社をアンケート調査した結果によれば、国内製造業の
ドル・ウォン損益分岐為替レートは1052.3ウォンであることが分かった。
業種別では、造船業の損益分岐為替レートが1125.0ウォンで最も高く、飲食料(1075.0ウォン)、パルプ・紙・家具
(1067.9ウォン)、石油化学(1066.7ウォン)、電子・通信(1052.3ウォン)、自動車・部品(1050.0ウォン)の順だった。
造船業界関係者は、"現在資金が回収されているのは、2〜3年前に船価が非常に低い水準であった時に受注
したものなので、適正収益性を保証するためには為替レートが現水準より相当低くなければならない"と話した。
反面、原材料輸入比率の高い産業である非金属鉱物(1025.0ウォン)、繊維(1025.0ウォン)、鉄鋼・非鉄金属
(1032.1ウォン)の損益分岐為替レートは相対的に低いと調査された。
特に企業が今年の事業計画作成した際、基準為替レートは1ドル1077.9ウォンだと調査された。これにより最近の
韓国ウォン高が続く場合、企業の経営支障は避けられない展望だ。今月1日から8日までのドル・ウォン平均為替
レートは1029.7ウォンで、前年度の平均為替レート1095.0ウォンに比べ6.0%上昇した状況だ。
また、韓国ウォンの価値が10%上昇する場合、製造業の営業利益率は平均0.8%p下落すると調査された。営業利益
率下落幅が大きい業種は、医薬品(1.5%p)、電子・通信(1.5%p)、造船(1.3%p)、パルプ・紙・家具(1.1%p)の順だった。
非金属鉱物は原材料輸入比率が高いため、営業利益率減少幅(0.3%p)が最も低かった。
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>>192 つづきです
企業は韓国ウォン上昇にともなう経営実績悪化防止のために、原価低減努力(42.0%)、為替ヘッジ用派生商品投資
拡大(16.8%)、輸出単価調整推進(16.8%)など自ら対応努力をしているが、特別な対応策を用意できずにいる企業も
15.3%に達した。
政策としては、拡張的通貨政策強化(45.8%)、輸出金融・保証支援拡大(27.5%)、マーケティングなど輸出インフラ
構築(10.8%)、為替リスクヘッジ商品開発誘導(10.0%)が必要だと調査された。
ユ・ファンイク全経連産業本部長は、"最近アメリカの第1四半期GDP成長率が0.1%と大きく鈍化するなど、マクロ
指標不安定から金利引き上げ時期が遅れることがあり、この結果世界的なドル安とウォン高が相当期間続くことに
なる"として、"ウォン高にともなう国内輸出企業の価格競争力弱化を最小化するための対応策を、至急に用意する時"
と指摘した。
(2/2) 以上です