MSが韓国にデータセンター建設する理由は、海外顧客誘致用? 【朝鮮ビズ】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2014/02/13/2014021303217.html 米国マイクロソフト(MS)がグローバルIT企業では初めて、国内にデータセンター建設を推進する。有力なデータ
センター立地としては釜山(プサン)が議論されている。‘MSがデータセンター建設のために、最大10兆ウォンの
投資を行う’という便りも伝えられていて、その背景に関心が集まっている。
データセンターはクラウド事業のための基盤施設だ。だが、韓国ではまだクラウド サービスが活性化されていない
うえに、国内企業では相当数が自らデータセンターを保有しているため、韓国市場を狙った動きだと見るには無理が
あるという分析も出ている。
したがってMSが韓国にデータセンターを持つならば、内需よりも隣の国家である日本と中国を攻略する踏み台に
なるという観測が提起されている。
◆クラウド市場の魅力劣る韓国、周辺国の顧客誘致用?
情報通信技術(ICT)大連合によると、国内クラウド市場が全世界市場に占める比率は1%未満だ。常識的に、この
ような市場を攻略するために大型データセンターを作ることには納得が行かない。
韓国は米国や日本などクラウド先進国と2年以上の技術格差があり、育成法案もまだ国会を通過していない状況だ。
では、データセンターの顧客になりえる候補の状況はどうだろうか。ネイバーは春川(チュンチョン)に1500億ウォン
をかけて自らデータセンターを構築し、三星SDSとLG CNS、SK C&CなどITサービス企業も、国内顧客向けデータ
センターを運営している。KT、トジョンビズオンのような企業も、クラウド事業のためにデータセンターを保有している。
このことからMSの戦略は、韓国を直接攻略するよりも、日本や中国の顧客を誘致するための手段であるという
主張が説得力を持っている。簡単に言えば、韓国をアジア地域のクラウド事業拠点で活用するということだ。
ソフトウェア連合(BSA)によれば、日本は全世界でクラウド普及が最も活発な国だ。来年には全世界クラウド市場の
11%を占めると予測されている。中国も2012年に発表した‘5ヶ年計画’で、クラウド事業を重点的に育成する‘20大
発展事業’に含めた。市場調査機関IDCは、今年中国クラウド市場の年間成長率が90%に達すると展望した。
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